やる気が続かない…
受験生のメンタルを支える
「魔法の言葉」と「NG行動」
「受験生なのに、なかなか勉強に向かわない」
「最初は頑張っていたのに、最近やる気が続かない」
「声をかけると、すぐに親子げんかになってしまう」
「模試の結果が悪くて、子どもが落ち込んでいる」
このようなご相談を、日々たくさんの保護者の方からいただきます。
受験期には、やる気が落ちる時期が必ずあります。それは単なる甘えではなく、
不安・疲れ・焦り・自信の低下が複雑に重なって起こることがほとんどです。
大切なのは、親が感情的に叱ることではありません。
子どもが「もう一度前を向こう」と思えるように、そっと支えることです。
今回は、現場の経験から見えてきた「支える言葉」と「避けたいNG行動」を、具体的にお伝えします。
なぜ受験生のやる気は続かないのか
受験勉強は、数ヶ月から1年以上にわたる長期戦です。常に高いモチベーションを保ち続けることは、大人でも簡単ではありません。やる気が波打つのは、むしろ自然なことです。
現場でよく見られる「やる気が続かない」主な理由を整理します。
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模試や過去問で結果が出ないと、自信を失いやすい
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やるべきことが多すぎて、何から手をつければよいかわからなくなる
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親の期待が大きいほど、子どもはプレッシャーを感じやすい
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疲労や睡眠不足が続くと、気持ちが折れやすくなる
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長く頑張ってきた分、息切れが起きやすい時期がある
重要なのは、「やる気がない」のではなく、「何をすればよいか見えなくなっている」「頑張りたいのに動けない」という状態のお子さんが多いという点です。
そのような子どもに必要なのは、叱咤激励ではなく、「次の一歩」が見える手がかりです。
受験生を支えるのは「魔法の言葉」よりも安心できる場所
「魔法の言葉」というと、一言で劇的にやる気が変わる言葉を想像されるかもしれません。
しかし残念ながら、そのような言葉は存在しません。
それよりも大切なのは、子どもが「落ち込んでも、ここに戻ってこられる」と感じられる環境です。
子どもの心を支え、勉強に戻るきっかけになる言葉には、共通点があります。
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責めない・過去を掘り返さない
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今できることに目を向ける
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努力の過程を認める
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子どもの不安を否定しない
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受験生を支える言葉とは、 一瞬でやる気を出させる言葉ではありません。 落ち込んだ子どもが、 「もう一度やってみよう」と思える言葉です。 |
サポートの境界線①:結果ではなく「行動」を認める
保護者はどうしても点数や偏差値に目が行きがちです。しかし、受験生のメンタルを支えるためには、結果だけでなく、行動そのものを認めることが大切です。
「認める」とは、次のような小さなことへの気づきです。
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机に向かった
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昨日より少し長く勉強できた
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間違い直しに取り組んだ
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わからない問題を質問した
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過去問の復習をやり切った
こうした行動を言葉で具体的に認めることで、子どもは「自分は前に進んでいる」と実感しやすくなります。
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【OKな声かけ例】 ・
昨日より一つ進めたね ・
間違い直しまでやったのは大きいよ ・
わからないところを質問できたのは成長だね ・
点数だけじゃなく、取り組み方が変わってきたね |
サポートの境界線②:不安を否定せず、具体的な一歩に変える
受験生が「無理かもしれない」「受からないかもしれない」と言ったとき、すぐに「そんなこと言わないの」と否定するのは逆効果です。
まずは不安をそのまま受け止めること。そのうえで、今日できる小さな行動に戻すことが大切です。
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「不安になるよね。でも、今日できることを一つ決めよう」
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「全部を一気に考えるとしんどいから、まず英単語10個から始めよう」
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「今の結果が最終結果ではないよ。次に直す場所を一緒に見よう」
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不安を消そうとするより、 不安があっても動ける一歩を作る。 これが、受験期のメンタルサポートです。 |
サポートの境界線③:親の焦りをそのままぶつけない
お子さんの受験に不安を感じるのは、親御さんとして当然のことです。しかし、その不安をそのまま子どもにぶつけてしまうと、子どもはさらに追い詰められてしまいます。
以下のようなNG行動は、意識して避けるようにしてください。
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【避けたいNG行動】 ・模試の結果を見て感情的に叱る ・兄弟や友人と比べる発言をする ・「このままだと落ちる」と脅す ・毎日しつこく勉強時間を責める ・子どもが疲れているときに長時間説教する 親の不安をぶつけるほど、 子どもは勉強に向かう力を失います。 必要なのは、圧力ではなく、 次に動ける状態を整えることです。 |
【比較表】支える声かけと追い詰める声かけ
一目でわかるように整理しました。日々の声かけの参考にしてください。
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支える声かけ |
追い詰める声かけ |
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今日はどこまで進められそう? |
なんでまだやってないの? |
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昨日より一つ進めたね |
それだけしかやってないの? |
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どこで止まっているか一緒に見よう |
何回言ったらわかるの? |
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今できることを一つ決めよう |
このままだと落ちるよ |
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しんどい中でも机に向かったのは大事 |
やる気がないなら受験をやめなさい |
家庭でできるメンタルサポート
受験期の家庭環境は、子どものメンタルに大きな影響を与えます。特別なことをしなくても、日常の積み重ねが子どもの安定を支えます。
以下の3つの視点で、サポートを整理してみてください。
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カテゴリ |
サポート内容 |
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生活面 |
睡眠時間の確保・バランスのよい食事・体調管理・疲労のケア |
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学習面 |
学習計画の確認・進捗の見守り・「どこで詰まっているか」の確認・質問を促す声かけ |
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心理面 |
努力の承認・不安を受け止める言葉がけ・比較しない姿勢・安心できる家庭環境づくり |
また、「家で声をかけるたびに親子げんかになる」と感じたときは、塾の先生など第三者に相談することも大切な選択肢です。受験の専門家と連携することで、家庭の負担を軽くすることができます。
まとめ
受験生のやる気は、常に高い状態で続くものではありません。
落ち込む日もある。不安になる日もある。机に向かえない日もある。
大切なのは、そこで責めることではなく、「もう一度戻ってこられる状態」を作ることです。
受験生を支える言葉とは、
「頑張れ」と追い立てる言葉ではなく、
「今できることを一緒に見よう」と前を向かせる言葉です。
親の関わり方が変わると、子どもの表情や行動は変わります。
受験期こそ、家庭が「安心して立て直せる場所」であってほしいと願っています。
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子どもを動かすのは、正論ではなく、 「自分ならまだできる」と思える言葉です。 |
お気軽にご相談ください
トライプラス諸口校では、受験に向けた学習指導だけでなく、日々の学習管理やメンタル面のサポートも大切にしています。
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「家で声をかけるたびに親子げんかになる」
・
「模試の結果で子どもが落ち込んでいる」
・
「何から立て直せばよいかわからない」
このようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。
お子さまの性格や学習状況に合わせて、今やるべきことを一緒に整理していきます。
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お子さまのことで気になることがあれば、 どんな小さなことでもお気軽にお声がけください。 一緒に考えていきましょう。 |

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