2026年10月31日土曜日

11月に伸びる子は、 10月最後の1週間になにを見直しているのか

 

トライプラス諸口校 学習ブログ

11月に伸びる子は、

10月最後の1週間になにを見直しているのか

答案・教材・予定を材料に、11月の最初の一歩を決める

「11月から頑張る」の前に、確かめたいこと

中間テストが終わり、「次こそ点数を上げたい」と新しい学習計画を立てたお子さんは多いのではないでしょうか。その意欲は、とても大切なものです。

ただ、計画表は新しくなったのに、勉強のやり方は前回とほとんど同じ、ということも少なくありません。やり方が同じままだと、同じところで止まりやすくなります。

そこで目標を増やす前に、「10月の勉強で、何がうまくいき、どこで止まったのか」を確かめてみませんか。10月にできなかったことを責める必要はありません。月末は、振り返りと調整のきっかけとして使うものです。月が変わること自体に特別な効果があるわけではありませんが、区切りがあると見直しを始めやすくなります。

なお、テストの日程は学校によって異なります。11月に期末テストがある学校もあれば、そうでない学校もあります。ご自身の学校の予定に合わせて読み進めてください。

見直す4つのポイント

① 繰り返している失点・つまずき
② 終えた教材の中で、まだ自力ではできない内容
③ 計画と実際の生活時間のずれ
④ うまくいった勉強方法と、11月に優先する課題

1週間ですべての苦手を克服することが目的ではありません。次に進むための整理と、ごく小さな実行を目指します。

見直し① 点数より先に、繰り返しているつまずきを見る

10月のテスト、模試、学校ワークなどを手元に出して、点数よりも「同じ種類の誤り」を探してみてください。たとえば次のようなものです。

  • 数学で、括弧を外すときの符号を繰り返し間違える
  • 英語で、主語と動詞の関係を確かめずに答える
  • 理科・社会で、用語は答えられるが理由を説明できない
  • 国語で、設問の指定と違う内容を書いてしまう

これらをまとめて「ケアレスミス」と呼んでしまうと、改善のヒントが見えなくなります。「どの場面で、どこまで考えて、どこで止まったのか」を具体的にしていくことが大切です。

ただし、1回の誤答だけで苦手と決めつける必要はありません。解き直しをしてみたり、本人に「ここはどう考えたの?」と説明してもらったりして、確かめてみましょう。

そして、結果を眺めて終わりにせず、「次の演習で変える手順」を1つだけ決めます。たとえば「括弧を外す途中式を1行書く」といった、すぐ試せる小さな手順で十分です。

見直し② 「終わった教材」に、未定着の内容が残っていないか

ページを最後まで終えたことと、自力でできることは別です。終えた教材の中に、次のような問題が混ざっていないか見てみましょう。

  • 解説を見ながら解いた問題
  • 答えを書き写して終えた問題
  • 正解したが、理由に自信がない問題
  • 一度解けた後、しばらく確認していない内容

気になる内容が見つかっても、最初からすべてやり直す必要はありません。代表的な問題を少しだけ選び、答えを見ずに試してみてください。止まった内容には、必要な説明や練習を加え、数日あけてからもう一度確かめます。

新しい問題集を買い足す前に、今ある教材で補えないかを見ることもおすすめです。教材を増やすこと自体が悪いわけではありません。必要な練習量が足りないと感じたときは、学校や塾の先生に相談してみてください。

見直し③ 計画と、実際に使える時間が合っているか

10月の予定と、実際の生活を並べて振り返ります。次のような点がヒントになります。

  • 学校や部活動、通塾の後に、どれくらい取り組めたか
  • 予想以上に時間がかかった課題は何か
  • 丸つけ、解き直し、質問の時間を見込んでいたか
  • 崩れた予定を、翌日に積み上げ続けていないか
  • 睡眠や休息を削っていないか

計画どおりにいかなかったとき、「本人の意志が弱いから」と考えてしまいがちです。けれども、課題の量や難易度、予定の詰め込み方に無理があった可能性もあります。人ではなく、計画のほうを見直します。

学習量を決める前に、11月の学校行事、テスト日、提出期限を先に確認しましょう。中学生は、実技4教科の試験や課題についても、学校からの案内に合わせて確認してください。高校生や受験生は、自分に必要な科目と課題を確認したうえで、取り組む範囲を考えます。

見直し④ うまくいったことを残し、11月の優先課題を決める

見直しは、できなかった点を探すだけの作業ではありません。10月に「やりやすかった」「役に立った」と感じた行動も探してみてください。

  • 帰宅後に教材を出しておくと、着手しやすかった
  • 英単語を見ずに確認すると、曖昧な語が分かった
  • 分からない問題に印をつけると、先生へ質問しやすかった
  • 数学の途中式を整理すると、誤りの場所を確認できた

本人の実感に加えて、答案や学習結果も手がかりにします。ただし、1回うまくいっただけで「必ず効く方法」と決めつけず、もう少し続けて様子を見ましょう。

そのうえで、11月の目標に関わる課題を1~2個選びます。この数は、始めやすくするための目安です。選ばなかった内容も放っておくのではなく、「あとで確認する日」を予定に残しておくと安心です。

「振り返り」を「次の行動」に変える記入例

振り返りを、小さな表にまとめてみましょう。次は記入例です。問題数や日程は仮の例ですので、お子さんに合わせて調整してください。

10月に分かったこと 11月に変えること 最初にすること 確認方法
英単語を、見れば分かるが書けない 見ずに書く確認を加える 学校教材の指定範囲から5語試す 翌日、順番を変えて確認する
数学の解き直しが後回しになる 計画に解き直しまで含める 印のついた基本問題を2問解く 日を空け、類題を自力で解く

大切なのは、きれいな記録を作ることや、長い反省文を書くことではありません。「最初にすること」が、その日のうちに始められるほど小さいかどうかを確かめてみてください。

10月最後の1週間に行う、無理のない見直し例

見直しは、次のような流れで進めると負担が少なくなります。これも一例ですので、毎日決まった時間を確保したり、7日間続けたりする必要はありません。学校の学習や、必要な受験対策を止めて行うものでもありません。

前半 整理する

答案や教材を見て、気になる内容と、できるようになったことを書き出します。

▼

中盤 確かめる

短い確認問題を解いて、優先する課題を確かめます。

▼

後半 予定を決める

11月の予定を確認し、取り組む範囲と、あとで確かめる日を決めます。

▼

週末など取り組める日 少し進める

選んだ課題を実際に少し進めて、量が合っているか調整します。

月末まで数日しか残っていなくても大丈夫です。答案を1枚確認するところから始められます。

保護者の方は「来月こそ」より、具体的な変化を一緒に確認する

お子さんの様子が気になると、つい「11月こそ頑張りなさい」と言いたくなるものです。そのお気持ちはよく分かります。次のように言い換えると、お子さんが自分で考えやすくなります。

つい言いがちな言葉
「11月こそ、ちゃんと勉強しなさい」
こう言い換えてみる
「10月の勉強で、続けたいことと変えたいことはある?」
つい言いがちな言葉
「また同じ間違い?」
こう言い換えてみる
「次は、どの手順を変えて試してみようか」
つい言いがちな言葉
「計画どおりできていないでしょう」
こう言い換えてみる
「どこで予定より時間がかかった?」
つい言いがちな言葉
「反省しているの?」
こう言い換えてみる
「最初に取り組むことを1つ決めてみようか」

問いかけたあとは、本人が考える時間を取り、すぐに答えを求めないようにしましょう。また、保護者の方が全教材を毎日点検する必要はありません。必要に応じて、一緒に確認する程度で十分です。

まとめ

この記事の要点

1.10月の答案と教材から、残っている課題を見つける

2.うまくいった方法を残し、無理のある計画を調整する

3.11月の最初に行う学習と、確認方法を決める

10月の見直しは、11月の結果を決めるものではありません。次の一歩を、自分に合う大きさで選ぶための材料です。まずは今日、10月の教材を1つ開き、「続けること」「変えること」「明日すること」を1つずつ書いてみてください。それだけで、11月の最初の行動が見えてきます。

寄り添うだけで、終わらない。

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「中間テストの結果を次につなげたい」「11月に向けて、何を優先するか整理したい」といったお悩みがありましたら、無料体験授業でお話をうかがいます。答案や教材をお持ちいただければ、一緒に確認することもできます。

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2026年10月30日金曜日

今の塾を続けるべき? 転塾を考える前に確認したい5つのこと

 

トライプラス諸口校 保護者の方へ

今の塾を続けるべき?
転塾を考える前に確認したい5つのこと

「塾を変えた方がよいのかな」と感じたら

毎週きちんと通っているのに、テストの結果はなかなか変わらない。最近は、お子さんが塾の話をあまりしなくなった。そんな様子を見て、「このまま続けてよいのだろうか」と迷うご家庭は少なくありません。

塾を変えることは、失敗ではありません。今の学習状況を整理し、お子さんに必要な支援を見直すための一つの機会です。ただし、環境を変えるだけですべての課題が解決するとは限りませんし、今の塾を続けることが正解とも限りません。

この記事では、継続・相談・転塾のいずれにも決めつけず、次の行動を決めるための5つの確認点をご紹介します。

1本人は、何に困っているか

「行きたくない」「分からない」という言葉は、一つの理由にまとめられるものではありません。授業の速さや難易度、質問のしやすさ、先生や周囲との関係、宿題の量や内容、通塾による疲れ、何のために学ぶのか分からないこと。同じ言葉の奥に、さまざまな事情が隠れていることがあります。

相談例(声かけの一例)

「塾の時間で、一番困るのはどんな場面?」

「説明を聞いているときと、家で解くとき、どちらが難しい?」

お子さんが理由をうまく言葉にできないこともあります。問い詰めず、答案や教材、日々の様子も手がかりにしてみてください。また、その日の出来事による不満と、続いている困りごとは分けて見ることが大切です。

ただし、威圧的な言動、侮辱、いじめ、安全上の問題がある場合は、学習改善の様子見とは分けて考えます。無理に通わせ続けず、お子さんの安心を最優先に、保護者の方が対応してください。

2通塾の目的と、実際の指導が合っているか

通塾の目的は、学校の授業理解や定期テスト対策、受験に向けた学習、苦手単元の学び直し、家庭学習の進め方の支援、学習習慣づくりなど、ご家庭によってさまざまです。入塾したときの目的と、今必要な支援が変わっている可能性もあります。

塾の名称や「個別」「集団」という表示だけでは、中身は分かりません。実際に何を学び、どう進めているかを確認しましょう。指導範囲、進度、教材、宿題、質問対応について、契約や案内で示された内容と現状を照らし合わせ、希望する支援を今の塾で調整できるかも相談してみてください。

3「授業では分かる」が、その後につながっているか

学習は、次の流れで進みます。「授業の説明を理解する」「自分で問題を解く」「間違いを確認し、必要な説明を受ける」「日を空けて、再び自力でできるか確かめる」。この流れのどこで止まっているかを見ると、課題が見えやすくなります。

宿題は、出ているかどうかだけでなく、お子さんに合う量と難易度か、誤答が次の指導に反映されているかを見てください。家庭で取り組めていない場合も、やる気不足と決めつけず、量や理解、時間の使い方から確認します。

次のような変化は、成果を見るための補助的な材料になります。

  • 以前止まっていた問題に、自分で着手できる
  • 質問する箇所を示せる
  • 同じ種類の誤りが減っている
  • 別の問題でも、学んだ考え方を使える

ただし、点数が伸びないことを無期限に正当化する理由にはなりません。模試や定期テストは、範囲や難易度も踏まえて振り返りましょう。

4相談したとき、次の対応が具体的になるか

保護者の方からは、教材や答案をもとに困りごとを共有します。

相談例(説明用の例です)

「数学の宿題で毎回この部分から止まります」

「授業中は分かると言いますが、翌日には解けません」

「今の目標に対して、何を優先する計画でしょうか」

相談の際は、どの課題を改善するか、授業や宿題をどう調整するか、本人と家庭は何をするか、いつ何を見て振り返るかを確認します。「頑張りましょう」という言葉だけで終わらず、行動と確認方法を共有できるかがポイントです。その場で答えられないことがあっても、確認後に説明や対応があるかを見てください。

なお、結果を保証する返答や、保護者の希望をすべて受け入れる対応だけを、よい塾の条件とは考えません。

相談が難しい、説明と対応のずれが続く、対応可能な範囲がお子さんの必要と合わないといった場合は、転塾を含めて検討して構いません。相談は、転塾の前に必ず通らなければならない義務ではありません。

5時間・費用・通塾の負担は続けられるか

授業と移動にかかる時間、宿題や学校生活との両立、睡眠や休息への影響、月謝に加えて教材費や講習費を含めた見通し、送迎や家庭での支援の負担などを確認します。費用が高いほど指導がよい、近いほど必ず続く、といった単純な見方は避けましょう。

お子さんが前向きでも、家庭として難しい条件があるときは、率直に共有して大丈夫です。料金や講習の受講条件、変更・退塾の手続き、解約期限、返金などのルールは、各塾の案内や契約内容でご確認ください。

5つを整理して、次の行動を選ぶ

5つの確認点を整理すると、次のような選択肢が見えてきます。これは診断ではなく、状況に応じて検討する選択肢です。チェックの数や通塾期間だけで決めるものではありません。

選択肢 こんな場合に
今の塾を継続する 目的と指導が合い、必要な支援と学習の変化を確認できる場合
今の塾で調整を相談する 教材、進度、宿題、担当などに調整できる課題がある場合(実際に変更できる内容は塾ごとに異なります)
転塾や通塾の見直しを検討する 必要な支援と対応範囲が合わない、改善が確認できない、負担が続けられない場合

安全上の懸念がある場合は、この比較とは別に、お子さんの安心を優先して対応してください。

転塾先の体験で、同じ5項目を確かめる

体験授業の楽しさや、説明を受けたときの印象だけで決めるのは、少しもったいないことです。体験では、次の点を確かめてみてください。

  • 本人が困っている箇所を扱っているか
  • 目標に合う学習計画か
  • 自分で解く場面と、その確認があるか
  • 相談や連絡の方法はどうか
  • 費用や時間の条件は続けられるか

必要に応じて、現在の教材や答案を持参すると、話が具体的になります。一方で、1回の体験だけでは、長期的な指導や成果までは分からないことも知っておきましょう。

受験が近い場合は、新しい教材や進度への移行、未完了の課題、残り期間を先生と一緒に整理します。「受験直前の転塾は絶対に不可」「今すぐ変えれば間に合う」と一律に言えるものではなく、お子さんの状況によって異なります。

親子で始める確認の流れ

次の流れで、無理のない範囲から始めてみてください。

1本人の困りごとを聞く
▼
2教材・答案・予定から、5項目を確認する
▼
3必要に応じて、塾に改善案を相談する
▼
4対応と学習の変化を振り返る
▼
5継続・調整・転塾などの選択を考える

※ 安全上の懸念がある場合は、順番どおりに進めたり、様子を見続けたりする必要はありません。

※ お子さんが話しにくい場合は、保護者の方だけで相談を始めても構いません。

まとめ

5つの確認点

① 本人は何に困っているか

② 目的と指導が合っているか

③ 授業後に自力で使えるか確かめられているか

④ 具体的な改善を相談できるか

⑤ 時間と費用の負担を続けられるか

最初の一歩として、「今の塾で助かっていることと、困っていることを、親子で1つずつ書き出す」ことから始めてみてはいかがでしょうか。書き出すだけでも、続けるか、相談するか、見直すかを考える手がかりになります。

寄り添うだけで、終わらない。

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「現在の学習のつまずきを整理したい」「どのような指導が合うか確かめたい」といったご相談から、お気軽にご利用いただけます。今の塾を辞めると決めてからでなくても、学習方法を比べたり、確認したりする機会としてご検討ください。

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2026年10月29日木曜日

高校の定期テストの勉強を、 そのまま大学受験につなげる方法

 

高校生の学習法

高校の定期テストの勉強を、
そのまま大学受験につなげる方法

学校の教材の「使い方」を少し変えて、入試にも残る学習へ

「テストが終わると忘れる」を繰り返していませんか?

例えば、テスト直前に学校の問題集を解き直し、高得点を取れたとします。ところが数週間後の模試で、同じ考え方を使う問題に手が止まってしまった。こうした場面は、決して珍しくありません。

テスト前に時間をかけて取り組んだことは、大切な努力です。ただ、その学習が答えの記憶で止まると、時間がたつにつれて使いにくくなります。新しい問題集を増やすことだけが受験準備ではありません。今ある教材の使い方を少し変えることで、学習は入試につながりやすくなります。

なお、ここでいう「つなげる」とは、定期テスト対策を入試の土台として活かすという意味です。入試特有の形式・範囲・時間配分への対策まで不要になるわけではありません。

定期テストと大学入試で、重なる部分・追加が必要な部分

定期テストにも初見・応用問題が出ることがあり、入試にも基礎問題はあります。「定期テストは暗記、入試は思考」と単純には分けられません。そのうえで、整理すると次のようになります。

重なる部分 追加の確認が必要な部分
・教科書で学ぶ用語、公式、文法などの理解
・基本的な処理の正確さ
・条件を読み取り、必要な知識を使う力
・既習範囲をまたぐ出題
・初めて見る文章や資料への対応
・志望先の出題形式や難易度
・試験時間内での判断、処理、解く順番

学校や大学によって出題は異なります。重なる部分を土台にしながら、足りない部分は別に確かめる、という考え方です。

定期テスト対策に加える3つの方法

① なぜその答え・解き方になるのか確かめる

② 答えを見ず、条件や聞かれ方が変わっても使う

③ テスト後も、必要な内容を日を空けて確認する

方法①:正解の後に「使った考え方」を1つ確認する

すべての問題に長い解説を書く必要はありません。迷った問題や、重要な例題に絞って、次の点を確かめます。

数学:どの条件から、その公式や定理を使うと判断したか。

英語:主語・動詞、修飾関係、文法上の根拠など、答えを決めた理由は何か。

理科:どの条件で、その法則や関係式を使えるか。

社会:用語の意味だけでなく、原因・結果や他の出来事との関係は何か。

うまく説明できなくても、責める必要はありません。「分かったつもり」に気づけたことは、理解が曖昧な部分を見つける機会になります。

方法②:答えを覚えた問題から、少し条件を変えた問題へ

同じ問題の解き直しには意味があります。ただ、それだけでは、答えを覚えているのか、理解して使えるのかを区別しにくい面があります。説明や例題の確認を終えたうえで、次のように少しずつ変えて試します。

・数字や条件が変わった類題を解く

・選択肢がない状態で答える

・なぜほかの選択肢が違うのか説明する

・図、文章、グラフなど、表現が違う問題で確かめる

基礎が不安定なまま、急に難問へ進む必要はありません。本人や保護者が問題を作る必要もなく、学校教材の類題や、先生が勧める問題で十分です。

方法③:テスト後に、残しておく内容を選ぶ

間違えた問題をすべて長いノートにまとめる必要はありません。次の内容を優先して残します。

・今後の学習の土台になる内容

・自力では解けなかった基本例題

・何度も繰り返している誤り

・理由が曖昧なまま正解した問題

記録は「教材のページ・問題番号」と「確認する点」程度で構いません。一度正解した内容も、必要に応じて後日の確認に混ぜます。答えを写して終わりにせず、日を空けて、解答を見ずに試すことが大切です。全教科の全範囲を毎日復習するような計画は続きません。まずは1教科、数問からで十分です。

教科別:学校教材を受験につなげる使い方

教科・教材 テスト前だけで終わる例 次につながる使い方
英語
教科書本文
本文と和訳の組合せだけを覚える 文構造や語句の働きを確認し、同じ文法や表現を別の文でも理解・使用できるか試す。音読や暗唱は、意味を理解したうえで目的に応じて活用する
数学
学校問題集
解法の流れや答えだけを覚える 条件と解法の関係を確認し、解説を閉じて解き、類題でも使う
国語
授業で扱った文章
授業ノートの解答を覚える 設問が求めることと本文の根拠を確認し、別の文章でも根拠に基づいて答える。古文・漢文は語彙、文法、句法も確認する
理科
教科書と演習
用語や公式だけを覚える 意味、使える条件、実験やグラフとの関係を確認する
地理歴史・公民 用語と答えの組合せだけを覚える 地図、資料、時系列、因果関係と結び付ける
情報 用語や操作手順だけを覚える 処理の仕組みや、表・データ・アルゴリズムを読み取る考え方を確かめる

※受験に必要な教科は、志望先や方式によって異なります。この表を、全員の受験科目一覧として扱わないでください。

普段・テスト前・テスト後を1つの流れにする

テスト前だけで全工程を詰め込むのではなく、普段から少しずつ分けて行います。日程や問題数は、本人の学校生活や学習状況に合わせて調整してください。

1普段の授業
分からない内容を確認し、基本問題を自力で解く
▼
2テスト前
範囲を整理し、曖昧な内容と誤答を重点的に確認する
▼
3テスト返却後
失点原因と、残して復習する内容を選ぶ
▼
4後日の学習
短い復習に組み込み、類題や初見問題で確かめる
▼
5模試・入試問題
学校の学習だけでは不足する部分を見つけ、補う

定期テストの点数と評定、受験の実力は分けて考える

定期テストの点数は、その範囲・形式での成果です。受験全体の完成度をそのまま示すものではありません。反対に、模試で苦戦しているからといって、学校の学習を軽く見る理由にもなりません。

評定は、テストの点数だけで決まるものではありません。推薦などでの評定や履修条件の扱いは、大学、選抜方式、学校内の手続き、対象年度によって異なります。学校の先生や、対象年度の公式資料で確認してください。「推薦なら模試は不要」「一般選抜なら学校の成績は関係ない」と、一律に考えることも避けたいところです。

保護者の声かけ

点数の確認だけで終わらず、学習の使い方を一緒に考える声かけにすると、本人も答えやすくなります。

つい言いがちな言葉
「定期テストばかりで、受験勉強は大丈夫?」
おすすめの声かけ
「学校で習った内容を、初めての問題でも使えそう?」
つい言いがちな言葉
「高得点だから、もう安心ね」
おすすめの声かけ
「よく頑張ったね。今後も使うところは、どこかな?」
つい言いがちな言葉
「次の問題集も買おう」
おすすめの声かけ
「今の教材で、自力では不安なところは残っている?」

毎問の説明や毎日の報告を求める必要はありません。本人が困っているときは、教材や答案を持って、学校や塾の先生に相談してください。

まとめ

この記事のポイント

✔ 答えだけでなく、考え方や使う条件を理解する

✔ 類題や初見問題で、自力で使えるか確かめる

✔ テスト後も、必要な内容を短い復習に残す

まずは、最近の定期テストや学校の問題集から1問選び、理由を確認し、類題を解いてみてください。それだけでも、定期テストの勉強が次につながる学習に変わり始めます。

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2026年10月28日水曜日

高校の文理選択、 得意科目だけで決めると後悔する理由

 

大学受験 × 高校の文理選択

高校の文理選択、
得意科目だけで決めると後悔する理由

1.「数学が苦手だから文系」で、決めてよい?

「数学が得意だから理系」「国語が好きだから文系」「数学が苦手だから文系」。文理選択を前にすると、多くのご家庭がまず得意・不得意から考え始めます。これはごく自然なことですし、得意科目は進路を考えるうえで大切な判断材料です。

ただ、今の点数だけでは、大学で何を学ぶのか、どの科目が必要なのかまでは分かりません。得意科目を無視する必要はありません。ほかの判断材料と組み合わせて考えることが、本人が納得して選ぶ近道になります。この記事では、次の3つを照らし合わせる考え方をご紹介します。

文理選択の3つの判断基準

1何を学んでみたいか

2その進路に、どの履修・受験科目が必要か

3現在の理解度と、高校での学習条件はどうか

2.得意科目だけで決めたときに起こりやすい3つの行き違い

得意科目だけで選ぶと、次のような行き違いが起こる場合があります。以下は説明用の仮例で、必ずこうなるという意味ではありません。

① 学ぶ内容への関心が薄かった。たとえば、受験しやすそうな学部を選んだものの、入学後の授業にあまり興味を持てなかった、というケースです。

② 必要な科目を履修していなかった。興味のある学科が見つかったときには、その学びや入試に必要な科目を高校で選んでいなかった、というケースです。

③ 学習内容が変わり、想定した負担と違った。中学で得意だった教科も、高校では内容が深まり、思っていた負担と違うことがあります。

一方で、得意科目は高校で変わることがありますし、苦手が補えることもあります。今の成績を、固定的な能力のように結びつけすぎないことも大切です。

3.基準①:「なりたい職業」が未定でも、学びたいテーマは探せる

文理選択の前に、職業を1つに決める必要はありません。職業が未定でも、関心のあるテーマからなら考え始められます。たとえば次のような関心です。

  • 人の行動や社会の仕組みに興味がある
  • データを使って物事を調べたい
  • 生き物や環境について学びたい
  • ものづくりや仕組みを考えることが好き

関心が見つかったら、学部名だけで判断せず、大学公式サイトの授業科目、カリキュラム、研究室、学科紹介を見てみましょう。同じ名称の学部でも、大学によって学ぶ内容が異なる場合があります。

4.基準②:「大学の学び」「入試」「高校の履修」をつなぐ

関心のある学びが見えてきたら、次の3段階で確認します。

STEP 1
大学・学科で何を学ぶか調べる
▼
STEP 2
出願条件・入試科目・推奨履修を確認する
▼
STEP 3
高校の選択で、必要な科目を学べるか確かめる

確認する項目は、次の表のとおりです。

見る資料 確認項目
大学側必要科目、科目の組合せ、配点、履修条件
高校側開講科目、選択の組合せ、授業時間、変更期限
本人側現在の理解度、必要な補習や学び直し、学習時間

注意したいのは、入試で選べる科目でも、高校の授業では履修できない場合があることです。大学の資料と高校の資料の両方を見てください。また、入試で使う科目と、入学後に学ぶために必要な知識は別のものです。大学の出願資格、入試科目、配点、推奨履修科目は、大学・学部・学科・方式・入学年度によって異なります。必ず本人が受験する入学年度の大学公式資料で確認し、まだ公表されていない場合は、最新の公表分を暫定情報として扱い、あらためて確認しましょう。

5.基準③:今の得意・不得意を「中身」で確かめる

同じ「数学が苦手」でも、中身はさまざまです。

  • 計算の前提が不安定になっている
  • 授業の進度に、復習が追いつかない
  • 文章や条件の整理で手が止まる

英語や国語も同じで、「教科全体が向いていない」とまとめず、答案や普段の学習の様子から、どこでつまずいているのかを見てみましょう。つまずきの場所が分かれば、学び直しの方法も見えてきます。

そのうえで、必要な科目を続けて学ぶ負担、使える時間、学校や塾で受けられる支援を考えます。「努力すれば何でも可能」とは言い切れません。本人の関心と、実行できる学習計画を合わせて検討することが大切です。

6.まだ進路が決まらないときの、候補の絞り方

進路が決まらないときは、関心のある学問分野を2〜3個挙げ、それぞれについて「実際に学ぶ内容」「履修・受験に必要な科目」「高校で選べる科目」「まだ分からないこと」を調べます。2〜3個という数は、始めやすくするための例です。すべての進路を残そうとして、過大な負担を抱えないようにしましょう。反対に、1つの大学の条件だけで決める前に、ほかの候補にも共通する要件がないかも見ておくと安心です。

次のような表を作って、調べながら埋めてみてください(実在校の条件は、確認できたものだけを書き込みます)。

候補分野 学びたい内容 必要科目の確認 高校での履修
分野A (調べて記入) (公式資料で確認) (選択表と照合)
分野B (調べて記入) (公式資料で確認) (選択表と照合)
分野C (調べて記入) (公式資料で確認) (選択表と照合)

7.選択後に希望が変わったら、最初に確認すること

選択のあとに希望が変わることもあります。変えようと考えたこと自体は、失敗ではありません。まずは次の点を確認しましょう。

  • 高校で科目やコースを変更できるか
  • 変更に必要な手続きや期限はあるか
  • 不足する科目を、いつ、どう学ぶか
  • 希望先の出願資格や試験条件に対応できるか
  • ほかの学科や入試方式に、関心に合う選択肢はないか

変更できるかどうかは高校ごとに異なり、必ず可能とは限りません。不足する科目を独学で簡単に補えるとも言えません。学校の先生や進路担当の先生に、早めに相談してください。

8.親子で話したい質問

話し合いのきっかけになる質問例

  • その分野の、何が気になっている?
  • 大学では、どんな授業を受けてみたい?
  • 必要な科目は、どの資料で確認した?
  • 今、不安なのは内容、勉強量、それとも進路の情報?
  • 学校の先生に、何を相談すると決めやすくなりそう?

保護者の方の経験や、就職についてのお考えは、本人の希望を聞いたうえで共有しましょう。性別や「文系向き・理系向き」といった固定観念で決めないことも大切です。声かけは、次のように言い換えられます。

「数学が苦手なら文系にしなさい」
→「必要な数学の内容と、今困っているところを確認しようか」

「理系の方が将来安心」
→「どんな学びや進路につながるのか、一緒に調べよう」

9.まとめと無料体験授業のご案内

今日のポイント

  • 学びたい内容を、学部名の先まで調べる
  • 大学の必要科目と、高校での履修を照らし合わせる
  • 得意・不得意の中身と、続けられる学習条件を確認する

最初の一歩として、関心のある学科を1つ選び、授業内容と必要科目を調べ、高校の科目選択表と並べてみることから始めてみてください。

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寄り添うだけで、終わらない。

「進路に必要な科目の学習をどう進めるか悩んでいる」「苦手科目のどこから補えばよいか整理したい」。そんなときは、無料体験授業で現在の学習状況を一緒に整理してみませんか。保護者の方のご相談も歓迎します。

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2026年10月27日火曜日

中学受験、小学5年生の秋に 成績が伸びなくなる本当の理由

 

小学5年生の保護者の方へ

中学受験、小学5年生の秋に
成績が伸びなくなる本当の理由

勉強を足す前に、止まっている段階を見つける

前と同じように頑張っているのに

授業には休まず通い、宿題も終え、テスト直しもしている。それなのに、以前ほど点数が取れなくなった。そんなとき、保護者の方は「もっと勉強させるべきだろうか」と悩まれることが多いのではないでしょうか。

まずお伝えしたいのは、続けてこられた努力は、きちんと意味のあるものだということです。結果だけを見て「勉強が足りない」と決めつける必要はありません。

また、成績が伸びにくくなる原因は1つに決まるものではありませんし、小5の秋にすべてのお子さんが停滞するわけでもありません。塾ごとにカリキュラムや単元の進む時期も異なります。この記事では、あくまで「そういう場合がある」という視点から、問題で求められることと、普段の取り組み方を照らし合わせる方法をお伝えします。

まず「何が伸びていないか」を分ける

「成績が伸びない」と言っても、中身はいくつかに分かれます。たとえば、次のような違いです。

・得点が下がっている

・偏差値や順位が下がっている

・解ける問題は増えているが、偏差値が変わらない

・単元テストはできるが、広い範囲のテストでは難しい

問題の難しさや受験者集団が違えば、同じ得点でも意味は変わります。偏差値が横ばいでも学習が進んでいる場合がありますし、反対に、得点が同じでも見直したい課題が隠れている場合もあります。

1回の結果だけで判断せず、複数回の結果と、どの問題で失点したかを一緒に見てみてください。ここを分けておくと、次に確認することが見えやすくなります。

止まりやすい4つの理由

背景には、学習量や問題の要求が変わる一方で、学び方や復習の仕組みが以前のままになっている場合があります。代表的な可能性を4つ挙げます。全員に共通する原因ではありませんので、実際の答案と日々の学習から確かめていきましょう。

4つの理由・要点

① 覚えた解き方を、そのまま当てはめにくくなる

② 新しい学習に追われ、前提となる理解の穴が残る

③ 「直しを終えた」と「自力でできる」がずれている

④ 学習予定が詰まり、理解を深める余地がなくなる

理由① 覚えた解き方を、そのまま当てはめにくくなる

塾の進度によっては、小5の時期に、複数の条件を整理し、既習の考え方を組み合わせる問題が増えてきます。算数でいえば、割合や比、速さ、図形などで、数字やキーワードだけから式を決めようとすると止まりやすくなります。ただし、これらが全塾共通の「秋の学習内容」というわけではありません。

基本の解法を覚えることは大切です。そのうえで、次の3点を確かめてみてください。

・何を求める問題か分かるか

・分かっている条件を整理できるか

・なぜその式や図を使うのか説明できるか

言葉で説明することだけを求めず、線分図、表、具体的な数字の例なども使うと、お子さんも考えを出しやすくなります。

理由② 新しい学習に追われ、前提となる理解の穴が残る

新しい宿題やテスト対策に時間を使ううちに、以前つまずいた内容を確かめる機会がなくなることがあります。説明用の例として、次のような場合です。

分数計算や単位換算が不安定で、文章題でも間違える。割合の意味が曖昧で、比を使う問題でも止まる。理科の用語は覚えていても、実験条件や数量の関係が分からない。こうした例では、今の単元そのものより、その手前に原因があるかもしれません。

だからといって、「小4から全部やり直す」必要はありません。今の問題を止めている前提に絞って確認するのがポイントです。誤答だけで原因を断定せず、解き直しやお子さん自身の説明で確かめましょう。

理由③ 「直しを終えた」と「自力でできる」がずれている

解説を読んで理解し、正解を書き写していても、後日自力で解けるとは限りません。もちろん、解説を読むこと自体は大切です。大切なのは、説明を受けたあとに、自分で使ってみる確認があるかどうかです。復習の例を挙げます。

① 間違えた問題の考え方を理解する

② 解答を隠して、途中の考え方から解き直す

③ 日を空けて、同じ問題や類題を解く

④ 数字や条件が変わっても使えるか確かめる

同じ問題の答えを覚えただけの正解と、理解して解けた正解は別のものです。ただし、すべての誤答を何度も解かせる必要はありません。必要な問題を選ぶことで、負担も抑えられます。

理由④ 学習予定が詰まり、理解を深める余地がなくなる

塾の授業、学校の宿題、習い事、テスト直しが重なると、「終えること」が目的になりやすくなります。次の点を見直してみてください。

・分からない問題を、質問できずにためていないか

・1問に長時間止まり、ほかの学習が押していないか

・予定に解き直しや調整の時間があるか

・睡眠や休息を削っていないか

疲れや気持ちの負担を、やる気不足と受け取らないでください。宿題を家庭の判断で削るのではなく、塾の先生と優先順位や取り組み方を相談することをおすすめします。

教科別に、止まっている場所を確かめる

教科ごとに、見直したい例と次の確認を整理しました。停滞の原因はここに挙げた例だけではありません。また、暗記も理解もどちらも必要で、一方を軽く見るものではありません。

教科 見直したい例 次の確認
算数 解法は覚えているが、条件が変わると立式できない 条件を図や表にし、使う考え方を説明する
国語 答えを聞けば納得するが、自分では根拠を探せない 設問が求めることと、本文の根拠を確認する
理科 用語は覚えているが、実験・グラフの問題で止まる 条件、結果、数量の関係を整理する
社会 用語は答えられるが、資料や因果関係の問題で迷う 地図・統計・出来事のつながりと結び付けて確認する

立て直しは「1週間、1つの課題」から

立て直しは、始めやすい小さな単位から進めるのが現実的です。次の流れはあくまで説明用の一例で、「1週間」「1つ」も始めやすくするための目安です。1週間で克服できるという意味ではなく、全員共通のルールでもありません。定着に時間がかかる場合は、範囲や支援を見直しながら続けてください。

STEP 1 課題を1つ選ぶ

最近の答案から、繰り返し止まる内容を1つ選びます。

▼

STEP 2 どこが課題か調べる

短い確認で、知識・理解・使い方のどこが課題かを調べます。

▼

STEP 3 問題を絞って取り組む

必要な説明を受け、取り組む問題を絞ります。

▼

STEP 4 日を分けて確かめる

日を空けて、自力で解けるかを確かめます。

▼

STEP 5 先生と共有して次へ

結果を先生と共有し、次の課題を調整します。

保護者の声かけ

お子さん自身も、なぜ難しいのかをうまく説明できないことがあります。問い詰める形にならないよう、次のような言い換えを試してみてください。

つい言ってしまいがちな言葉

「こんなに勉強しているのに、どうして?」

→ こう言い換えてみる

「どの問題で、どこから難しくなった?」

つい言ってしまいがちな言葉

「前はもっとできていたでしょう」

→ こう言い換えてみる

「今の問題では、何を考えるところで止まる?」

つい言ってしまいがちな言葉

「もっと問題集を増やそう」

→ こう言い換えてみる

「今の教材で、解き直しまでできているところを確認しようか」

必要であれば、答案を持って先生に相談してみてください。家庭だけで原因を決めつけなくて大丈夫です。

まとめ

今日のポイント

✔ 点数や偏差値の変化と、実際の学習課題を分けて見る

✔ 前提知識、解き方の理解、復習、時間の使い方を確認する

✔ 勉強を追加する前に、止まっている段階に合う対策を選ぶ

まずは、最近のテストから1問だけ選んでみてください。その問題でどこで止まったかを確認し、次に行う練習を1つ決める。そこから始めれば十分です。

寄り添うだけで、終わらない。

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「中学受験の勉強が回らなくなってきた」「集団授業で分からなかった内容を整理したい」。そんなときは、お気軽にご相談ください。今通われている塾を否定するものではありません。お子さんの答案や学習の様子を拝見しながら、どこで止まっているのかを一緒に整理します。

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2026年10月26日月曜日

小学校のテストで90点だから大丈夫? 中学校で苦労する子の4つのサイン

 

小学5〜6年生の保護者の方へ

小学校のテストで90点だから大丈夫?
中学校で苦労する子の4つのサイン

トライプラス諸口校 寄り添うだけで、終わらない。

90点を取れている。その先に何を見ればよい?

算数のテストは90点、漢字テストも高得点。まずそれは、お子さんが日々の学習に向き合い、テストで問われた内容に答えられたという確かな成果です。

一方で、例えば、宿題で少し違う形の問題が出ると手が止まったり、前に習ったはずの内容を忘れていたりする場面に気づくことがあるかもしれません。「点数はいいのに、中学校で大丈夫かな」と感じるのは、自然なことです。

1回の得点だけでは、時間を空けても覚えているか、聞かれ方が変わっても使えるか、自分で学習を進められるかまでは分かりません。ですから、点数を軽く見るのではなく、点数に加えて、少しだけ確かめてみることをおすすめします。今からできる小さな準備で十分です。

小学校と中学校では、求められる学習の進め方が変わる

小学校では、学んだ単元ごとに確認するテストが行われることが多いようです。中学校では、複数の単元を含む定期テストや、以前の内容を使う問題に取り組む機会が増えます。また、教科ごとの学習管理や、提出物の予定を確認する場面も出てきます。ただし、学校・教科・テストによって違いがありますので、一律に言えるものではありません。

だからといって、難しい問題を先取りすることだけが中学準備ではありません。小学校の内容を理解して使えること、そして困ったときに確かめる習慣を整えることにも、大きな意味があります。

はじめにお伝えします。これからの4つのサインは、将来の成績を予測する診断ではありません。今の学習を確認するための手がかりです。一度の間違いや、疲れた日の様子だけで判断しないでください。

SIGN 1

正解できても「なぜそうしたか」を説明しにくい

例えば、割合の問題で計算はできるけれど、何をもとにした割合なのか分からない。分数の計算手順は覚えているものの、意味が曖昧。こうした場面です。答えや手順を覚えていることと、意味を理解していることは、少し違います。

ただし、言葉で説明するのが苦手なだけの場合もあります。説明できないことだけで、未理解と判断しないでください。

家庭での確認例

  • 図を描いてもらう
  • 具体的な数や物で示してもらう
  • 途中式のどこが何を表すか確かめる

声かけ例:「どう考えたか、図でも教えてくれる?」

毎問説明を求めたり、大人が納得する言い方を求めたりする必要はありません。

SIGN 2

習った直後はできるが、日が空くと使えない

例えば、単元テストではできた小数・分数の計算や漢字が、数週間後には不安定になる場面です。忘れること自体は、誰にでもあることで、異常でも努力不足でもありません。見たいのは、日を空けた確認が足りていないかどうかです。

中学校では以前の学習を使う場面もあるため、必要な内容を自分で取り出せるかを確かめておく意味があります。

家庭での対策例

  • 最近の問題に、以前習った問題を少し混ぜる
  • 答えを見ずに試し、間違えた内容を確認する
  • 後日もう一度、自力でできるか確かめる

毎日全範囲をやり直したり、全問正解するまで長時間続けたりする必要はありません。負担を増やしすぎないことが大切です。

SIGN 3

数字やキーワードだけで、解き方を決めている

例えば、「合わせて」とあれば必ず足す、出てきた数字を順に計算する、何を求めるのかを確認しないまま式を立てる、といった場面です。国語でも、設問を確かめずに、本文中の似た言葉だけで答えを選んでしまうことがあります。

読み違いがあっても、すべてを不注意や国語力不足と決めつける必要はありません。問題文の条件と、求めることを確かめる手順が、まだ身についていないだけかもしれません。

家庭での対策例

  • 「分かっていること」と「求めること」を分ける
  • 図や短い言葉で関係を整理する
  • 答えが問題の問いに合っているか確認する

声かけ例:「この問題では、何が分かれば答えになるかな?」

すべての文に線を引くなど、作業を増やすこと自体が目的にならないようにしましょう。

SIGN 4

分からないとき、次の行動を選べない

例えば、宿題で止まるとそのまま待ち続ける、答えを写して終える、分からない箇所を確認せず放置する、といった場面です。

助けを求めることや、保護者の支援を受けることは、まったく問題ありません。目指すのは「全部一人で解くこと」ではなく、必要な支援を使いながら学習を進められることです。

練習したい行動

  • 教科書や例題の該当箇所を探す
  • どこまで分かり、どこで止まったか示す
  • 分からない問題に印をつけ、先生に質問する
  • 説明を受けた後、自分で試してみる

声かけ例:「どこまでは分かった? 次に何を使って確かめようか?」

支援を急に外さず、本人ができる部分を少しずつ任せていきましょう。

4つのサインと、家庭での一歩

確認したい姿 確かめること 家庭での一歩
① 解き方の理由を説明しにくい 手順だけでなく、意味も分かっているか 図や具体的な数で示してもらう
② 日が空くと使えない 時間を空けても取り出せるか 以前の問題を少し混ぜ、後日自力で試す
③ キーワードだけで解き方を決める 条件と、求めることを確かめているか 「分かっていること」と「求めること」を分ける
④ 分からないとき次の行動を選べない 確認や質問につなげられるか どこで止まったかを示し、印をつけて質問する

当てはまる数で危険度を判断したり、「いくつ以上なら塾が必要」と考えたりするものではありません。複数の様子が続き、お子さん本人も困っているようであれば、具体的な教材や答案を持って、学校や塾の先生に相談してみてください。確認は、お子さんの負担や気持ちに配慮して行いましょう。

中学準備は、先取りの前に「今の学び方」を確認する

先取りを否定するわけではありません。現在の理解度や余裕に応じて取り入れつつ、小学校の土台に不安がある内容は、その確認も組み合わせるのがおすすめです。今日から試せる流れは、次の4つです。

① 最近の答案や宿題から1問選ぶ

▼

② 理由・定着・読み取り・対処のうち、必要な点を確かめる

▼

③ 不足に合う説明や練習を行う

▼

④ 日を空けて、自分でできるか確認する

1問ですべてを診断しようとせず、普段の様子と合わせて見てください。問題を大量に増やす必要もありません。

保護者が大切にしたい声かけ

点数を喜ぶことは、とても大切です。そのうえで、考えた工夫や、必要な助けを求めた行動にも目を向けてみましょう。

つい言いがちな言葉
「90点なら大丈夫ね」
おすすめの声かけ
「よくできたね。どんなふうに考えたの?」
つい言いがちな言葉
「前はできたでしょう?」
おすすめの声かけ
「どこを確認すると、思い出せそうかな?」
つい言いがちな言葉
「中学校では通用しないよ」
おすすめの声かけ
「今のうちに、困ったときの進め方を練習しようか」

まとめ:4つの確認ポイント

  • 解き方の理由を、言葉や図で示せるか
  • 日を空けても、必要な内容を使えるか
  • 問題文の条件と、求めることを確かめているか
  • 分からないときに、確認や質問につなげられるか

まずは、次の宿題で1問だけ「どう考えた?」と聞き、必要なら一緒に確かめるところから始めてみてください。お子さんが疲れているときは、無理に行わなくて大丈夫です。

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2026年10月25日日曜日

冬休みまでに苦手を全部直そうとしてはいけない ―単元を絞る3つの基準

 

トライプラス諸口校 学習ブログ
冬休みまでに苦手を全部直そうとしてはいけない
―単元を絞る3つの基準

「冬休みまでに、苦手をなくしておきたい。」そう考えるのは、お子さまの学習を真剣に考えているからこそ、ですよね。

たとえば、英語は中1から、数学は計算から図形まで、理科・社会も全範囲をやり直そうと計画を立てたものの、学校の宿題とテスト対策だけで毎日の予定が埋まり、数日で止まってしまう。そんな場面は、決して珍しくありません。計画が続かないのは、意志が弱いからではありません。

先にお伝えしておくと、「全部直すこと」自体が悪いのではありません。問題になるのは、実行できるかどうかを考えないまま、復習する単元や教材を広げすぎてしまうこと。広い範囲を少しずつ触るだけで終わると、「何が自力でできるようになったのか」が確認しにくくなります。冬休みの開始日や学校行事は学校ごとに違いますので、「あと何日」と決めつけず、残りの期間で実行できる範囲と、確認までに必要な時間を考えてみましょう。

単元を選ぶ3つの基準
1ほかの学習を止めている「土台」か
2次のテストや受験など、近い目標に関わるか
3今の理解度と使える時間から、範囲を具体化できるか

苦手を全部並べることと、全部同時に始めることは違います

苦手を一覧にして全体像をつかむことには、意味があります。ただし、並べたものを同時に進める必要はありません。このとき「数学が苦手」「英語が分からない」と教科単位で書くと、どこから手をつけてよいか見えなくなります。

たとえば「分数を含む方程式の計算」「一次関数の式とグラフの関係」「主語に合わせた動詞の形」のように、止まっている内容を小さく特定します。間違い1回だけで苦手と判断せず、答案や短い確認問題で確かめてみてください。

基準① ほかの学習を止めている「土台」か

前提となる理解が不足し、別の単元でも繰り返し止まっているなら、優先して確認したい内容です。たとえば次のような場合です。

  • 分数計算が不安定で、方程式の計算でも誤る
  • 文字式の意味が曖昧で、文章題の立式が難しい
  • 主語と動詞の関係が分からず、英文を読むときも文法問題でも迷う

ここで「基礎だから全範囲を最初から」とはしません。今の学習を止めている前提を確かめ、必要なところに戻るのがポイントです。また、土台が直れば自動的に応用まで解けるわけではないため、その後に使う練習も必要です。

基準② 近い目標に関わる単元か

次の期末テスト、学校の進度、受験で必要な範囲などとの関係を確認します。たとえば、期末範囲の関数に向けて座標や比例の理解を確かめる。入試の英語長文に向けて、頻出語彙や既習文法の不足を補う。理科の計算問題に向けて、関係する用語や数量の意味を確かめる。こうした形です。

手がかりにするのは、学校の範囲表、授業内容、公式の入試情報、過去問などです。根拠なく「ここは必ず出る」「ここは出ない」と予想するのは避けましょう。また、受験生と非受験生では目標が異なるため、同じ単元を全員に勧めることはできません。

基準③ 取り組む範囲と確認方法を、具体的に決められるか

使える時間と今の理解度から、学習する範囲を小さく設定します。

広すぎる例:英語を中1から全部やり直す
→ 一般動詞の現在形について、肯定文・否定文・疑問文の作り方を確認し、基本問題を自力で解く
広すぎる例:数学の関数を克服する
→ 2点の座標から一次関数の式を求める問題について、傾きと切片の意味を説明し、類題を解く

小さく見えても、理解・演習・再確認まで進められる範囲にすることが大切です。「短時間で終わりそうか」だけで選ばず、先生への質問や説明を受ける時間など、必要な支援も計画に入れてください。範囲を絞ることと、時間のかかる苦手を捨てることは別のことです。支援を受けながら難しい課題に取り組むことと、範囲を絞ることは両立します。

3つの基準で、優先単元を整理する

中学生を想定した仮の例です。点数をつけて順位を決めるものではなく、お子さまによって内容は変わります。

候補の単元 土台との関係 近い目標との関係 今回取り組む小さな範囲
分数を含む方程式の計算 分数計算の不安定さが、ほかの計算にも影響している 期末範囲で方程式を使う 通分と、分数を含む一次方程式の基本問題を自力で解く
一次関数の式とグラフ 座標・比例の理解が前提になる 次の期末テストの範囲に含まれる 2点の座標から式を求め、傾きと切片を説明する
主語に合わせた動詞の形(英語) 英文を読むときも文法問題でも迷う 授業で次の文法に進んでいる be動詞と一般動詞の使い分けを確認し、基本問題を解く

なお、3つすべてに当てはまらなければ選べない、ということではありません。重要な土台の不足など、1つの理由が強く優先につながる場合もあります。

選んだ単元は「1回解いた」で終わらせない

「解説を読んだ」「ページを終えた」ことと、「使えるようになった」ことは別です。次の流れで、確かめながら進めましょう。

① 止まる場所を調べる
短い確認で、どこで止まるかを調べる
▼
② 理解する
必要な説明を受け、意味と解き方を理解する
▼
③ 自力で解く
答えや解説を見ずに、基本問題・類題を解く
▼
④ 日を空けて確かめる
日を空けて、再び自力でできるか確かめる
▼
⑤ 結果を見て調整する
続ける範囲や、次に取り組む単元を調整する

一度正解しただけで完了にはしません。誤りが続くときは、範囲や説明の受け方を見直します。復習の間隔や必要な問題数は、お子さまの様子に合わせて決めてください。

今は取り組まない単元も、記録しておきます

「今回は保留」と「もう勉強しなくてよい」は違います。保留した単元には、後で確認する時期、先生に相談する内容、取り組むために必要な前提を簡単に残しておきましょう。

新しい授業で必要になったり、予定より早く進んだりしたときは、優先順位を変えて構いません。計画を守ること自体が目的ではなく、実際の学習状況に合わせて調整していくものです。

保護者の声かけ

つい口に出てしまう言葉も、少し言い換えるだけで、お子さまが話しやすくなります。

つい出る言葉 「冬休みまでに全部できるようにしなさい」
言い換え 「まず、どこができると今の勉強が進みやすくなる?」
つい出る言葉 「苦手がこんなにあるの?」
言い換え 「今、優先するところを一緒に整理しようか」
つい出る言葉 「まだその単元をやっているの?」
言い換え 「前と比べて、自分でできるようになったところはどこ?」

お子さま本人だけで原因を特定できないときは、学校や塾の先生と、短い確認問題や答案を見ながら相談してみてください。保護者の方が単元や教材を一方的に増やさないことも、続けやすさにつながります。

まとめ

優先単元を選ぶ3つの基準
  • ほかの学習を止めている土台か
  • 近いテストや受験などの目標に関わるか
  • 取り組む範囲と確認方法を具体化できるか

まずは、苦手を3つ書き出し、3つの基準を使って、今週最初に取り組む範囲を1つ決めてみてください。3つという数は、着手しやすくするための例で、決まりではありません。

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