トライプラス諸口校|塾長ブログ
模試でD判定でした。もう志望校を変えた方がいいでしょうか?
本人は頑張っているのに、判定が上がらず不安です
A判定の子と何が違うのか分かりません
こうした声を、毎年この時期に多くの保護者の方からいただきます。判定が出たとき、子どもよりも先に保護者が不安になってしまう
——そのお気持ちは十分に理解できます。
ただ、一つ最初にお伝えしたいことがあります。模試の判定は「合否の確定結果」ではなく、「今この時点の学習状態を示す診断結果」です。血液検査の数値が高ければ生活習慣を見直すヒントになるように、D判定は「今何が足りないか」を教えてくれる材料にすぎません。
大切なのは判定の文字に動揺することではなく、答案を丁寧に分析して、次の行動に落とし込めるかどうかです。この記事では、模試のD判定から正しく逆転合格を狙うための具体的な分析法・改善法をお伝えします。
模試の判定は「結果」ではなく「診断」
模試の判定(A〜E判定)は、その受験者集団の中での得点・偏差値の位置づけをもとにした「確率的な目安」です。つまり、模試の時点での合格可能性を示しているにすぎず、実際の入試当日の合否を決めるものではありません。
- ✔模試の判定は受験した日の得点と偏差値による目安。その後の学習次第で大きく変わる。
- ✔問題の相性・出題範囲によって同じ実力でも判定は上下する。1回の模試だけで判断しない。
- ✔秋以降は過去問演習や弱点補強が本格化し、判定が2〜3段階上がる生徒も多く見られる。
- ✔A判定でも対策が不十分なまま受験すれば不合格になることがある。
- ✔D判定でも、足りない部分を正確に特定し、優先順位をつけて学習すれば逆転の可能性は十分にある。
ただし、「D判定でも必ず合格できる」と無責任に言い切ることはしません。大切なのは「どれだけ課題を正確に把握して、残りの期間で何をするか」です。そこに焦点を当てることが、合格への近道です。
D判定から逆転する生徒の共通点
長年の指導経験の中で、D判定から逆転合格した生徒たちにはいくつかの共通した特徴があります。受験勉強法として参考にしてください。
- ①判定に落ち込みすぎず、答案をすぐに広げて分析する
——感情を処理するより先に行動する。 - ②できなかった問題の原因を「知識不足」「理解不足」「ケアレスミス」などに正確に分類できる。
- ③やるべきことの優先順位を決め、配点・頻度の高い単元から手をつける。
- ④解き直しを「答えを写すだけの作業」で終わらせず、なぜその答えになるかを説明できるまで仕上げる。
- ⑤苦手単元を「後回し」にせず、早い段階でカリキュラムに組み込む。
- 「勉強時間を増やす」だけでなく、勉強の中身(何をどう解くか)を変える。
- 保護者も感情的に責めず、冷静に「次の課題を一緒に整理する」姿勢を持っている。
逆に、伸び悩む生徒に多いのは「落ち込んで数日間勉強が手につかない」「同じ参考書を繰り返すだけで内容を変えない」「苦手な教科を見て見ぬふりにする」というパターンです。判定が悪かったときこそ、行動の質と優先順位が問われます。
模試後に見るべき5つの分析ポイント
答案が返ってきたとき、「点数を確認して終わり」にしていませんか。
模試分析は、以下の5つの観点で行うことで初めて意味を持ちます。
| No. | 分析ポイント | 見るべきこと | 具体的な改善行動 |
|---|---|---|---|
| 1 | 合格最低点との差 | 志望校の合格最低点と自分の得点の差(何点足りないか) | 差が30点以内なら「確実に取れる問題をゼロミスにする」だけで届く場合も。差が大きければ単元の優先順位を見直す。 |
| 2 | 科目別の得点バランス | どの科目で大きく落としているか。全科目均一に低いか、特定科目のみ低いか。 | 特定科目に課題が集中している場合は集中的に補強。全科目低い場合は基礎からの立て直しを優先する。 |
| 3 | 単元別の弱点 | どの単元・分野の問題を落としているか(模試の得点表や答案で確認) | 頻出かつ配点の高い単元から優先的に復習。1単元ずつ「できる」状態を確認してから次へ進む。 |
| 4 | 失点原因の分類 | 間違えた問題が「知識不足」「理解不足」「計算ミス」「読み取りミス」のどれか | 原因によって対策が全く異なる(後述の表を参照)。原因を特定せずに「解き直し」だけしても改善しない。 |
| 5 | 時間配分・解く順番 | 最後の大問が空欄になっていないか。時間切れで解けなかった問題があるか。 | 解く順番を「確実に取れる問題から先に」に変える。時間配分のルールを次の演習から意識的に設定する。 |
この5点を整理するだけで、「次に何をすべきか」が驚くほど明確になります。答案は返却されたその日のうちに広げてください。
失点原因を正しく分類する
模試の分析で最も重要なのが「失点原因の分類」です。同じ「間違い」でも原因が違えば、対策は全く異なります。以下の8つの分類で答案を仕分けしてみてください。
| 失点原因 | こんな状態 | 対処法 |
|---|---|---|
| 知識不足 | 解説を読んでも知らなかった内容。習っていない・覚えていない語句・公式。 | 暗記カード・ノートで即インプット。覚えたか確認する小テストを実施する。 |
| 理解不足 | 解説を読んでも「なぜそうなるか」が腑に落ちない。丸暗記はしているが応用ができない。 | 教科書・参考書の該当単元を読み直す。先生や塾講師に「なぜ」を質問して理解を確認する。 |
| 読み取りミス | 問題文を最後まで読まなかった・条件を見落とした。 | 問題文の条件に線を引く習慣をつける。解答前に設問を読み返す。 |
| 計算ミス | 解法は正しかったが、途中の計算で誤りが出た。 | 計算過程をきれいに書く・検算を習慣化する。計算練習を毎日少量継続する。 |
| 時間不足 | 解き方は分かっていたが、最後まで到達できなかった。 | 時間を計って演習する習慣をつける。解く順番を「易しい問題→難しい問題」に変える。 |
| 記述力不足 | 答えは分かっていたが、文章にできなかった・部分点が取れなかった。 | 模範解答の文章構造を分析する。「〜なので〜である」という記述パターンを繰り返し練習する。 |
| 演習不足 | 理解はしているが、初見問題になると手が出ない。問題のパターンに慣れていない。 | 同じ単元の類題を複数解く。「解ける」状態から「素早く正確に解ける」状態を目指す。 |
| メンタル面の焦り | 難問を見て焦り、解けるはずの問題も落とした。試験中に頭が真っ白になった。 | 本番に近い環境で演習を繰り返す。「難問は飛ばして確実な問題を先に取る」戦略を体に覚えさせる。 |
答案1枚に複数の失点原因が混在していることがほとんどです。
「全部まんべんなく直す」ではなく、
最も多く失点している原因を1つ特定し、そこから手をつけることが効率的です。
D判定から逆転するための6ステップ
模試後の行動を具体的な手順で整理します。保護者の方も一緒に確認しながら進めてみてください。
- 模試の答案・成績表を必ず保管する返却された答案はすぐに捨てず、ファイルに保管してください。次の模試との比較や、直前期の弱点確認にも使えます。例:「模試フォルダ」を1冊用意して、全回分の答案と成績表を時系列で管理する。
- 間違えた問題を4つに分類する「①知識・理解不足」「②ケアレスミス」「③時間・焦り」「④未習範囲」の4分類に仕分けします。例:答案の余白や付箋に①〜④の番号を書き込むと視覚的に整理しやすい。
- 合格最低点との差と、取れるはずの問題数を確認する「難問は捨てても、基礎・標準問題を全部取ると何点になるか」を計算してみてください。例:合格最低点まであと20点。基礎問題のミスが10問→全部正解すれば20点以上アップできる計算になる。
- 優先順位の高い単元から復習を始める「①失点が多い」「②頻出範囲である」「③配点が高い」の3条件が重なる単元を最優先にします。例:数学の「方程式の文章題」で毎回落としているなら、そこを1週間集中して潰す。
- 同じ形式・同じ単元の問題で再演習する解き直しだけでは「覚えた答え」を再現しているだけです。別の問題で同じ形式を解けることを確認します。例:模試で落とした「歴史の並べ替え問題」→教材の類題5問を時間を計って解く→採点・確認。
- 次回模試までの行動計画を1枚の紙にまとめる「次の模試は〇月〇日。それまでの6週間で、〇〇単元を週〇回演習する」と具体的に書き出します。例:週間スケジュール表に、毎日の科目・単元・量を書き込んで机に貼る。実行したらチェックを入れる。
保護者が気をつけたい声かけ
子どもが模試のD判定を持ち帰ったとき、保護者の反応が子どものメンタルと行動に大きく影響します。以下のNG声かけと、代わりに使える声かけ例を参考にしてください。
- 「D判定なんて無理じゃない?」
- 「こんな点数でどうするの?」
- 「もっと勉強しなさい」
- 「志望校を下げた方がいいんじゃない?」
- 「どこで点を落としたか一緒に見てみよう」
- 「次の模試までに何を直すか決めよう」
- 「判定より、今回分かった課題を大事にしよう」
- 「できる問題を確実に取る作戦を立てよう」
感情的な言葉は子どもの思考を止めます。「課題を一緒に整理する」姿勢が、子どもの行動を引き出します。
トライプラス諸口校の指導姿勢
大阪市鶴見区の個別指導塾 トライプラス諸口校では、模試やテストの結果を「見て終わり」にしません。返却された答案をもとに、弱点の分類・解き直し・再演習まで指導の中でしっかり管理しています。
小テストや宿題チェックを通じて「理解の穴」を放置しない仕組みを大切にしており、やりっぱなしにしないことを指導の軸にしています。
中学受験・高校受験・大学受験・定期テスト対策まで、一人ひとりの志望校や現在の学力に合わせて、必要な学習内容を整理しながら進めていきます。D判定から志望校合格を目指すご家庭も、ぜひ一度ご相談ください。
まとめ:D判定から逆転するために今すぐできること
- 模試の判定は「診断結果」。合否の決定ではなく、改善のヒントとして読む。
- 答案は返却されたその日に広げ、失点原因を8分類で整理する。
- 合格最低点との差を確認し、「確実に取れるはずの問題」から潰していく。
- 優先順位の高い単元を1つ特定し、類題を使った再演習まで完結させる。
- 保護者は感情ではなく「課題を一緒に整理する」姿勢で関わる。
- 次の模試までの行動計画を1枚にまとめ、実行・確認を繰り返す。
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