2026年10月17日土曜日

覚えたはずなのに翌日には忘れている ―記憶に残る復習のタイミング

 

トライプラス諸口校 学習ブログ

覚えたはずなのに翌日には忘れている
―記憶に残る復習のタイミング

「昨日は答えられたのに」を、日を分けて確かめる学習に変えるために

1.「昨日は覚えていたのに」

たとえば、前日の夜に英単語を覚えて、その場では意味をすらすら答えられたとします。ところが翌日に確認してみると、半分ほどが出てこない。こうした場面は、決して珍しくありません。

保護者の方としては、つい「昨日やったでしょう」と言いたくなるかもしれません。その気持ちは、お子さんのことを思えばこそだと思います。ただ、忘れていたという事実だけで、「勉強していなかった」「やる気がない」と判断することはできません。昨日は確かに取り組み、その場では答えられていたのですから。

大切なのは、一度覚えて終わりにせず、翌日以降の確認まで含めて「学習」と考えることです。この記事では、その具体的な進め方をご紹介します。

2.その場で答えられることと、日を空けて答えられること

学習した直後は、見たばかりの内容や、解いたばかりの手順がまだ頭に残っています。そのため、その場で答えられても、数日後に同じように答えられるとは限りません。

逆に言えば、時間を空けて答えてみることで、どの内容が残っていて、どの内容を確認し直せばよいのかが見えてきます。忘れていた内容は「失敗」ではなく、次に取り組むべき場所を教えてくれる手がかりです。

ここで一つ補足があります。そもそも意味が分かっていない内容は、何度繰り返しても定着しにくいものです。その場合は、繰り返す前に「なぜそうなるのか」「どういう意味か」を確認することから始めてください。なお、「見る勉強」と「答える勉強」の違いについては、以前の記事で詳しく触れていますので、今回は「いつ」「何を」「どう管理するか」を中心にお話しします。

3.復習のタイミングは「当日・翌日・数日後」を出発点に

まずは、家庭で始めやすい次の予定を目安にしてみてください。

いつ 何をするか
学習当日 短い範囲を学んだ後、答えを隠して確認する
翌日 同じ内容を、まず何も見ずに答えてみる
数日後 忘れていた内容を中心に再確認する
1週間前後 一度できた内容も混ぜて確認する

※この日程は、家庭で始めやすい目安です。すべての人に共通する最適な日程というわけではありません。

答えられなかった内容は、意味を確認したうえで、次の確認までの間隔を短くします。反対に、日を空けても安定して答えられる内容は、間隔を少しずつ広げていく考え方が役に立ちます。間隔は、内容の難しさ、本人の習熟度、テストまでの日数に合わせて調整してください。日程を守ること自体が目的にならないように、というのがポイントです。

テストが近い場合は、残り日数に合わせて確認日を割り振ります。同じ日に何度も続けて繰り返すだけにならないよう、朝と夜、今日と明日というように、少し時間を空ける工夫をしてみてください。

4.復習するときは、最初に答えを見ない

復習の基本の流れは、次の5ステップです。

1何も見ずに答える
▼
2正解と比べる
▼
3間違いや抜けのある内容を確認する
▼
4答えを隠して、もう一度試す
▼
5次に確認する日を決める

思い出せないまま長い時間粘る必要はありません。必要なときは、ヒントや解説を使って構いません。ただし、うろ覚えの内容を繰り返してしまわないよう、必ず正解と照らし合わせてください。

短い時間で行う復習なら、口頭で答える方法も使えます。ただし、英単語の綴りや漢字などは、実際に書いて確かめるようにしましょう。

5.全部を毎日やり直さない―復習する内容の選び方

確認した結果は、次の3つに分けて考えます。

  • 自力で答えられた
  • 迷った/ヒントが必要だった
  • 答えられなかった

優先するのは「迷った」「答えられなかった」内容です。ただし、一度正解した内容を永久に外してしまわないことも大切です。日を空けた確認の中に、少しずつ混ぜておきましょう。

管理には、次のような小さな表が便利です。

学習した日 確認結果 次の確認日
10/13 迷った 10/15
10/13 自力で答えられた 10/20

※説明用の例です。

記録に時間をかけすぎる必要はありません。教材に小さく印をつける、付箋に日付を書くといった簡単なメモでも十分です。

6.教科別の復習例

教科 復習の例
英単語 翌日に意味や綴りを確認し、間違えた単語を再確認する。後日、順番を変えて試す。
漢字 見ずに書き、正しい字と比べる。読めることと書けることを区別する。
理科・社会 用語だけでなく、「なぜ」「どんな条件で」「その結果どうなったか」を短く答える。
数学 前日に間違えた基本問題を、解説を見ずに解く。後日、類題でも使えるか確かめる。

数学や理科の応用問題は、答えを丸暗記するだけでは対応できません。「理解できているか」「覚えているか」「使えるか」は別々のことですので、それぞれを分けて確認することを意識してみてください。

7.新しい勉強と復習を両立する方法

家庭学習の最初に、5~10分程度の確認時間を設けてみる方法があります。時間はあくまで目安で、全員に同じ長さを求める必要はありません。たとえば、次のような流れです。

  • 昨日学んだ英単語を5個確認する
  • 数日前に間違えた理科の問題を2問確認する
  • その後、今日の新しい範囲に進む

復習する内容が増えすぎたときは、重要な基礎、繰り返し間違える内容、テスト範囲を優先してください。新しい学習と復習の割合も固定せず、その時々の状況に合わせて調整して構いません。

8.予定どおりに復習できなかった日は

1日空いたからといって、すべてを最初からやり直す必要はありません。次に取り組める日に、まず「答えられるか」を確かめて、必要な内容から再開すれば大丈夫です。

できなかった分を全部翌日に積み上げると、計画が過密になって続けにくくなります。短い範囲から再開し、次の確認日を設定し直しましょう。また、睡眠を削って予定を埋め合わせることは避けてください。

9.保護者の声かけ

△ 「昨日覚えたでしょう?」
○ 「今日は、どれが思い出せるか確かめてみようか」
△ 「また忘れたの?」
○ 「ここは、もう一度確認するところだね」
△ 「全部もう一回やりなさい」
○ 「迷ったところから確認してみよう」

本人の了承なく突然テストを始めたり、忘れたことを責めたりすることは避けましょう。また、保護者の方が毎回すべてを管理するのではなく、お子さん自身が確認日を決められるよう、必要な範囲で支えることが大切です。

10.まとめ

この記事の要点

  • 学習した日だけで終わらず、日を空けて確かめる
  • まず自力で答え、必要な内容を確認し直す
  • 答えられたかどうかで、次の復習日を調整する

最後に、今日からできる小さな一歩をご提案します。今日学んだ内容から3つ選び、明日の確認予定に入れてみてください。それだけでも、「一度やって終わり」から「日を分けて確かめる」学習への入り口になります。

寄り添うだけで、終わらない。

トライプラス諸口校
無料体験授業のご案内

「勉強しているのに定着しない」「復習の進め方が分からない」。そんなお悩みがありましたら、一度ご相談ください。当教室では、個別授業後の演習で小テストを行い、理解や定着の状況を確認しています。お子さんの状況に合わせて、復習の進め方を一緒に考えてまいります。

お電話でのお問い合わせ

0120-177-202

PVアクセスランキング にほんブログ村 

2026年10月16日金曜日

テスト範囲が広いとき、 5教科を均等に勉強してはいけない理由

 

トライプラス諸口校 定期テスト対策ブログ

テスト範囲が広いとき、
5教科を均等に勉強してはいけない理由

5教科を勉強したのに、準備が終わらない

期末テストが近づくと、「5教科を毎日30分ずつ」と決めて、コツコツ勉強しているお子さんは少なくありません。「どの教科も偏らないように」という姿勢は、とても大切なものです。

ところが、次のような場面は起こりやすいものです。これは説明用の仮例です。

数学は解き直しの途中でタイマーが鳴り、続きは翌日に持ち越しです。一方、社会はすでに覚えた内容を、30分かけて読み返しています。

お子さんは毎日きちんと机に向かっています。それでも、必要な準備が進まない状態になるのです。

ここで大切なのは、均等配分が常に間違いというわけではないということです。問題になるのは、教科ごとの準備状況が違うのに、同じ配分を続けてしまうことです。この記事では、準備状況に合わせた配分の考え方をお伝えします。

均等配分で起こりやすい3つの問題

① 時間が必要な課題が、毎回途中で終わる
理解や解き直しには時間がかかります。30分で区切ると、肝心なところで中断してしまいます。

② できる内容に、必要以上の時間を使う
すでに答えられる範囲を何度も読み返すと、安心感は得られても、準備は進みません。

③ 未着手の範囲や提出物が残り、直前に慌てる
「毎日全教科をやっている」という安心から、手つかずの部分に気づくのが遅れることがあります。

なお、準備状況は教科だけでなく単元ごとにも違います。同じ数学でも、「方程式は大丈夫、一次関数は不安」ということがあります。教科名だけで配分を決めないことが大切です。

まずは5教科の「現在地」を確かめる

配分を決める前に、範囲ごとの状態を確認します。学校ワークの誤答や、数問の短い確認問題で十分です。状態は、次の4つに分けて考えます。

  • 何も見ずに答えられる
  • 解説を見れば分かるが、自力では不安
  • 理解からやり直す必要がある
  • まだ取り組んでいない

ここで注意したいのは、「学校ワークが終わっている」ことと「自力で解ける」ことは別だという点です。答えを写して終えたページや、解説を読んで分かったつもりのページは、もう一度何も見ずに解いて確かめます。

【家庭で使える確認表】ノートに書き写して使えます。

教科 優先する範囲 今の状態 次にすること
数学(例) 一次関数 解説を見れば分かる 基本問題5問を解き直す
英語
国語
理科
社会

優先順位は「点数が低い教科から」だけでは決まらない

現在地が分かったら、次の4つの観点で優先課題を選びます。

① 基礎の穴が、その先の学習を止めていないか
一次関数の問題で、座標や式の意味があいまいなら、その理解から確かめます。

② あと少しの復習で、自力で解けそうか
解き方は分かるのに符号を間違える問題は、誤りの箇所を確かめて練習します。

③ 未着手の範囲や、期限のある提出物が残っていないか
提出物を終える時間は確保します。ただし、答えを埋めただけで定着したとは考えません。

④ テスト日までに、繰り返し確認する機会が必要か
暗記内容は前日にまとめず、日を分けて思い出す練習を入れます。直前に確認する順番は、テスト日程に合わせて調整します。

ただし、苦手教科にすべての時間を使うのも、得意教科を放置するのも避けたい形です。全教科に必要な対策を確保したうえで、優先課題に時間を厚く配分するのがポイントです。

均等配分と、課題に合わせた配分を比べる

次の状況を仮例とします。

  • 英語:単語と文法の一部に不安がある
  • 数学:基本問題の解き直しが多く残っている
  • 国語:漢字と文法の確認が必要
  • 理科:特定の単元の説明ができない
  • 社会:一通り学習済みだが、見ずに答える確認が不足している

休憩を除いた学習時間を150分として比べると、次のようになります。

教科 均等 課題に合わせた配分 その時間でする内容
英語 30分 30分 単語を見ずに書く確認と、不安な文法の誤答の解き直し
数学 30分 45分 基本問題を、解説を見ずに解き直し、解けるかを確認
国語 30分 15分 漢字の書き取りと、文法の誤答の確認
理科 30分 40分 不安な単元を、図や用語を見ずに自分の言葉で説明し、教科書で確認
社会 30分 20分 答えを隠して一問一答。答えられなかったところだけ見直す
合計 150分 150分

※150分とこの配分は、すべてのお子さんにすすめる数字ではありません。準備状況に応じて調整するための仮例です。

社会は配分が減っていますが、放置しているわけではありません。「見ずに答える確認」という必要な対策は入っています。また、毎日必ず5教科すべてに取り組む必要はありません。数日から1週間の中で、各教科に必要な対策を入れる考え方でも構いません。たとえば、社会の一問一答は日を分けて2〜3回行い、数学は連続した日に取り組む、といった形です。

計画を作る4ステップ

STEP 1

テスト範囲・提出物・テスト日程を確認する

▼
STEP 2

短い確認問題で、準備状況を確かめる

▼
STEP 3

各教科の必要な対策を確保し、優先課題に時間を配分する

▼
STEP 4

2〜3日取り組み、進み具合から配分を見直す

計画は、「数学を1時間」ではなく、「一次関数の基本問題5問を解き直し、解説を見ずに解けるか確認する」のように、範囲・量・確認方法まで具体的に書きます。こうすると、終わったかどうかを自分で判断できます。

避けたい3つの偏り

  • 好きな教科ばかり進める
  • 苦手教科の難問1問に、長時間止まる
  • 暗記教科をすべて前日に残す

難問に止まったときは、先に時間の上限を決め、上限が来たら解説を読むか、先生に質問します。残り日数が少ないときは、学校ワークの基本問題、自分の誤答、授業で強調された内容を手がかりに、優先課題を決めます。

「数学は必ず長時間」「社会は直前で十分」のように、教科ごとに扱いを固定しないでください。出題を保証できるものはありませんので、特定の教科を捨てる必要もありません。また、睡眠を削って埋め合わせる計画は、翌日の集中力にも響きます。避けましょう。

保護者の声かけ

声かけを少し言い換えるだけで、お子さんが現状を話しやすくなります。

「5教科、同じくらいやった?」

▶ 「今、確認が必要なのはどの教科?」

「苦手な数学をもっとやりなさい」

▶ 「数学のどこで止まっている?」

「社会はもう大丈夫?」

▶ 「答えを隠しても、答えられそう?」

配分は、保護者が一方的に決めるのではなく、本人と進み具合を確認しながら決めていきます。「ここまでは自力でできたね」と、できている部分を認めることも忘れずに。自分たちだけで判断しにくいときは、学校や塾の先生に相談する方法もあります。

まとめ

この記事の要点

  • 5教科の準備状況を確認してから、配分を決める
  • 全教科に必要な対策を確保し、優先課題に時間を使う
  • 実際の進み具合に合わせて、量と時間を調整する

今日できる最初の一歩は、5教科それぞれの「次にすること」を1つずつ書き出してみることです。小さな一歩でも、「何から始めるか」が見えると、勉強の進み方は変わってきます。

寄り添うだけで、終わらない。

トライプラス諸口校

「範囲が広く、何から始めればよいか分からない」「勉強しているのに、対策が間に合わない」。そんなときは、一人で抱え込まず、ご相談ください。教室では、無料体験授業をご案内しています。

お電話でのお問い合わせ

0120-177-202

PVアクセスランキング にほんブログ村 

2026年10月15日木曜日

【我が家の教育―中学受験】12月、練習から本番へ ――前受験と、1月に向けた最後の仕上げ

 

中学受験体験記|第6回

12月、練習から本番へ
――前受験と、1月に向けた最後の仕上げ

塾を経営している私が、一人の親として、息子の中学受験を振り返るシリーズの第6回です。

第5回では、11月に算数と理科が偏差値60を超える程度まで戻り、国語の立て直しにも取り組んだ過程をお話ししました。算数の難問では、時間を測らず、自分の力でじっくり考えることを大切にしていた時期でした。

12月は、実際の入試を経験しながら、1月の本番に向けて各科目と過去問を仕上げていく時期でした。今回は、その12月にわが家で行ったことと、それぞれの目的を振り返ります。

1.12月、実際の入試を経験する

12月に、前受験をしました。

① 前受験の目的
実際の入試の緊張感を体験し、
1月本番に向けて練習する

この回では、学校名や当日の様子、結果については触れません。お伝えしたいのは、前受験が「1月の本番に向けた練習」という位置づけだったことです。

12月は、練習から本番へ向かう時期に入りました。前受験を経験しながら、各科目と過去問の最後の仕上げを進めていきました。

2.算数は、考える力を時間内に発揮する練習へ

12月の算数は、前半に応用問題に取り組みました。特に力を入れたのが、図形問題の補助線の引き方です。補助線の引き方を徹底して、図形の見方を整理していきました。

難問算数には、各問題ページに短めの時間制限を設けました。短い時間でも正確に解けることを目指しての取り組みです。

ここで、第5回との違いを整理しておきます。前回は「時間を測らず、自力で考える」ことを重視していました。12月は「ページごとに時間制限を設けて、正確に解く」ことに進みました。前回の方針が変わったのではなく、時期と学習の目的が変わったということです。

② 算数の学習の変化
前回(第5回の時期)
時間を測らず、
自力で考える。
12月
ページごとに短い時間制限を設け、正確に解く。
※時期と学習の目的が変わったもので、前回の方針と矛盾するものではありません。

自分で考えても分からない難しい問題については、考え方をオンラインの先生に指導していただきました。

得意な算数では、「解けない問題はないくらい」を目指して、徹底的に勉強しました。これは取り組みの姿勢をお伝えするもので、すべての問題を自力で解けるようになった、という意味ではありません。

3.理科は、図・実験・グラフと知識を確認

理科でも、細かな確認を重ねました。

生物では、図と一緒に出題されやすい知識問題を復習しました。図を見て、図と名称が一致するように確認していきました。

あわせて、実験系の問題と、グラフと一緒に出題される計算問題を徹底して学習しました。苦手な知識問題も、総ざらいしました。

③ 理科の確認ポイント
生物の図と名称
図と一緒に出題されやすい知識を、図と名称が一致するように確認
実験
実験系の問題を徹底して学習
グラフと計算
グラフと一緒に出題される計算問題を徹底して学習
苦手な知識
苦手な知識問題を総ざらい

4.国語の知識は、夜・朝・週1回の確認

国語の知識では、語彙と漢字を徹底しました。覚える量は、語彙と漢字を合わせて1日に100個です。

流れは、次のとおりです。夜に暗記し、翌朝に前夜の内容を確認します。そして1週間に1回、その週の全700個を確認しました。毎日700個を復習したわけではなく、1日100個を積み重ねた1週間分を、週に1回まとめて見直すという形です。

④ 国語の知識の確認サイクル
夜
100個を暗記
↓
翌朝
前夜の内容を確認
↓
週1回
その週の全700個を確認

5.記述は、解いた後の理解まで確認

国語の文章問題では、記述の多い問題を中心に、時間制限を設けて取り組みました。

解き終わった後は、解答解説を隅々まで読みました。文章の理解を深めながら、自分の考えと、解説の説明内容がずれていないかを細かく確認しました。

⑤ 国語の解説の読み込み
自分の考えと、解説の説明内容にずれがないか確認

時間を区切って解く練習と、解き終わった後に理解を確かめる作業。この二つを並行して進めていました。

6.12月からの過去問は、1日2教科

過去問には、12月から取り組みました。他の勉強もあったため、1日に2教科ずつ進めました。

解くときは、各教科の本来の制限時間より10分短い時間にしました。制限時間が10分だったということではなく、本来の時間から10分短縮した、という意味です。

⑥ 過去問の進め方
進め方
1日2教科
制限時間
各教科の本来の制限時間-10分

7.結び

こうして振り返ると、12月は、実際の入試を経験することと、各科目の細かな仕上げを重ねる月でした。

算数では、難問に短い時間制限を設け、補助線や図形の見方を整理しました。理科では、図と名称、実験、グラフと計算、苦手な知識を確認しました。国語では、語彙と漢字の確認サイクルを回し、記述では解説の読み込みまで行いました。そこに、1日2教科の過去問が加わりました。

科目 12月の主な取り組み
算数 応用問題、補助線と図形の見方の整理、各問題ページの時間制限
理科 生物の図と名称、実験、グラフと計算、苦手な知識の総ざらい
国語 語彙・漢字の確認サイクル、記述問題と解説の読み込み
過去問 1日2教科、本来の制限時間より10分短く

ここに書いた学習量や進め方は、あくまでわが家の息子が12月に行ったことです。お子さんによって、ふさわしい量や時期は異なると思います。

練習としての前受験を経験し、日々の細かな確認を積み重ねた12月でした。

トライプラス諸口校
お子さまの学習について、学習相談・無料体験授業を行っています。お気軽にご相談ください。
電話:0120-177-202
PVアクセスランキング にほんブログ村 

教科書を何度読んでも覚えられない ―『見る勉強』から抜け出す方法

 

トライプラス諸口校 学習の悩み相談室

教科書を何度読んでも覚えられない
―『見る勉強』から抜け出す方法

1.何度も読んだのに、テストでは出てこない

教科書を何度も読み、重要語句にはマーカーも引いた。本人も「ちゃんとやった」と言っている。それなのに、テストでは用語が思い出せなかったり、説明の問題で手が止まったりする。そんな場面に、胸が痛くなった保護者の方も多いのではないでしょうか。

「ちゃんと覚えていなかったの?」と言いたくなるお気持ちは、自然なものです。ただ、お子さん本人は「覚えたつもり」だった可能性があります。教科書を読んでいるときは、内容が目に入るたびに「知っている」と感じられるため、本当に覚えているかどうかに気づきにくいのです。

ですから、「努力が足りない」と決めつける前に、覚えたかどうかの確認方法を見直してみませんか。努力している子ほど、確認の仕方を少し変えるだけで、これまでの時間が結果につながりやすくなります。

※もちろん、覚えにくさの原因は学習方法だけとは限りません。睡眠や体調、勉強の量、苦手意識なども関係します。この記事は、その中のひとつの視点としてお読みください。

2.「見れば分かる」と「見ずに答えられる」は違う

「分かっている」という感覚には、実は段階があります。次の3つは、似ているようで同じではありません。

① 見覚えがある

教科書を見たとき「これ、見たことある」と感じる状態です。

② 読めば意味が分かる

解説を読めば「なるほど」と納得できる状態です。理解の入口として大切です。

③ 何も見ずに答えたり、説明したりできる

必要な知識を自分で取り出して使える状態です。テストで求められるのは、主にこの力です。

テストでは、問題文・図・資料などを手がかりに、頭の中から必要な知識を取り出して使う場面が多くあります。①や②の状態では、その場面で手が動かないことがあるのです。

ただし、国語の読解のように、本文を見ながら考える問題まで、全部を暗記する必要はありません。「何も見ずに答える練習」が必要なのは、用語・公式・漢字・説明のしかたなど、自分の中に持っておきたい知識です。

3.『見る勉強』で止まりやすい4つの行動

次の4つは、どれも多くのお子さんが取り組んでいる、まじめな勉強法です。

  • 教科書を何度も読み返す
  • 重要語句にマーカーを引く
  • 答えを見ながらノートに写す
  • 解説を読んで「なるほど」と思って終わる

これらには、理解を深めたり、内容を整理したりする大切な役割があります。問題は、その後に「自分で答えられるか」を確かめないまま、学習が終わってしまうことです。

「書く勉強」でも注意が必要です。答えを見ながらノートに写すだけでは、手は動いていても、思い出す練習にはなりにくいのです。「書いたから大丈夫」ではなく、答えを隠して自分で出せたかで確かめることが大切です。

4.抜け出すための4ステップ

読む勉強をやめる必要はありません。読んだあとに、思い出す・答える・確認する練習を加えていきます。

STEP 1

短い範囲を読んで、意味を確かめる

1段落、用語3個など、取り組みやすい範囲から始めます。分からない言葉や説明は、教科書・解説・先生への質問で確認しましょう。

▼

STEP 2

答えを隠して、思い出す

教科書を閉じる、答えの部分を紙で隠すなどして、自分で答えます。声に出す、短く書く、図にするなど、内容に合う方法を選びましょう。「全部覚えてから問題を解く」と待ち続けず、短い範囲で試して大丈夫です。

▼

STEP 3

正解と比べて、抜けや間違いを直す

答えられなかった箇所を確認し、正しい内容を理解してから、もう一度答えを隠して試します。間違えたまま繰り返さないことが大切です。思い出せない状態で長く粘り続けず、必要ならヒントを使ったり、範囲を小さくしたりしましょう。

▼

STEP 4

時間を空けて、もう一度答える

その場で答えられただけで終わらず、翌日や数日後にも確認します。復習の間隔に決まった正解はありません。忘れ具合やテストまでの日数に応じて調整しましょう。

単なる丸暗記で終わらせず、「なぜそうなるのか」「他の用語とどうつながるのか」を説明すること、そして学んだ知識を問題の中で使ってみることにもつなげていきましょう。

5.教科別:「見る」から「答える」への変え方

教科ごとに求められる力が違うため、すべてを一問一答に置き換える必要はありません。それぞれの教科に合った「答え方」を考えてみましょう。

教科 これまで これから
英語 単語と日本語訳を眺める 英語を見て意味を答える。綴りが必要な場合は、日本語などを手がかりに英語を書き、正確さを確認する
社会 歴史の用語を読み返す 用語を隠して答えた後、「なぜ起きたか」「その結果どうなったか」を短く説明する
理科 用語や図を眺める 図の名称を隠して答える。「条件が変わるとどうなるか」を理由とともに説明する
数学 例題の解説を読んで分かったと思う 解説を閉じて同じ問題を解き、次に類題で使えるか確認する。途中式の理由も説明する
国語 漢字や文法の説明を読む 漢字は見ずに書いて確認する。文法は別の例文で分類し、その理由を答える

6.今日から試せる「10分の学習例」

例えば、理科や社会の短い範囲で、次のように進めてみます。

3分 短い範囲を読んで、意味を確認する
2分 答えを隠して、3問に答える
3分 正解を確認し、間違えた内容を整理する
2分 答えを隠して、もう一度確認する

時間と問題数は、あくまで目安です。読む速さや内容に合わせて調整してください。10分で必ず覚えられるというものではありませんが、「読んだだけ」から一歩進むきっかけにはなります。

そして最後に、翌日、同じ3問を何も見ずに確認することを付け加えてみてください。

7.保護者は「何回読んだ?」より、確認の方法を見る

お子さんへの声かけを、少しだけ言い換えてみませんか。

つい言いたくなる言葉 おすすめの声かけ
「本当に覚えたの?」 「答えを隠して、3問だけ試してみようか」
「さっきも間違えたでしょう」 「ここは、もう一度確認するところだね」
「もっと何回も読みなさい」 「読んだあと、一度閉じて答えてみよう」

本人の了承なく、突然テストを始めることは避けましょう。答えられなかったことを責めるのも逆効果になりがちです。また、保護者の方が毎回テスト役になる必要はありません。お子さん自身が自分で確認できる方法を、一緒に整えていくことを目指してみてください。

8.まとめ

この記事のポイント

● 読むことに加えて、答えを見ずに思い出す機会を作る

● 正解を確認し、意味や理由まで理解する

● 時間を空けて、再び答えられるか確かめる

読む勉強は、理解の入口として大切なものです。お子さんがこれまで積み重ねてきた時間は、無駄ではありません。その努力に「答えて確かめる」ひと手間を足すことで、力として使いやすくなっていきます。

まずは今日の勉強で、短い範囲を一度閉じて、3問だけ答えてみるところから始めてみてください。

トライプラス諸口校

寄り添うだけで、終わらない。

「勉強しているのに覚えられない」「家庭学習が読むだけで終わっている」とお悩みでしたら、一度ご相談ください。

当教室では、個別授業のあとの演習で小テストを行い、理解や定着を確認しています。お子さんの状況をうかがいながら、学習の進め方を一緒に考えます。

無料体験授業のご相談はこちら

☎ 0120-177-202

スマートフォンからは、タップで電話をかけられます。

PVアクセスランキング にほんブログ村 

2026年10月14日水曜日

勉強計画が崩れる子は 『時間』ではなく『量』で決めてください

 

トライプラス諸口校 学習のヒント

勉強計画が崩れる子は
『時間』ではなく『量』で決めてください

「毎日2時間」が続かないのは、意志の弱さが原因とは限りません。計画の作り方を、少しだけ見直してみませんか。

計画は立てたのに、今日も終わらない

「今日は数学を1時間、英語を1時間やる」。そう決めて机に向かったのに、教材を探しているうちに時間がたち、難しい1問で手が止まり、気づけば予定の半分も進んでいなかった。そんな経験はないでしょうか。

こうした日が続くと、「うちの子は意志が弱いのでは」と心配になるかもしれません。ただ、計画が崩れる原因は、本人の性格だけとは限りません。計画の「単位」が、その子に合っていないことも多いのです。

この記事では、「時間」だけで決める計画を、「量」を中心にした計画へ見直す方法をお伝えします。

この記事の考え方

「具体的な量」+「取り組む時間の上限」+「理解の確認」を組み合わせます。量だけで決めれば必ずうまくいく、という話ではありません。

「1時間勉強する」だけでは、終わりが見えにくい

時間だけで決めた計画には、次のような難しさがあります。

① 何から始めるかが決まっていない。
「数学を1時間」だけでは、どの教材のどこから手をつけるかが決まっていません。最初の数分を、選ぶことに使ってしまいます。

② 内容が途中でも、時間が来れば終わってしまう。
難しい問題に長く止まっても、時間が過ぎれば「やった」ことになります。逆に、すぐ終わっても何をどこまで進めたのかは残りません。

③ 座っていた時間と、できるようになった内容が混ざりやすい。
机に向かっていた時間が長くても、理解が進んだとは限りません。お子さん本人も保護者も、進み具合を確かめにくくなります。

もちろん、時間を測ること自体は役に立ちます。大切なのは、時間だけを唯一の基準にしないことです。

「時間の計画」を「量の計画」に変える

例えば、次のように書き換えてみます。

これまで 量で決める例
英語を30分 単語10個を確認し、見ずに答える。間違えた単語をもう一度確認する
数学を1時間 学校ワークの基本問題を5問解き、丸つけと解き直しをする
理社を1時間 指定した範囲の一問一答を10問解き、間違えた理由や用語を確認する
国語を30分 漢字10個を練習し、見ずに書けるか確認する

※数量はあくまで例です。学年、問題の難しさ、本人の状況に合わせて調整してください。

ポイントは、「解く」だけで終わらせないことです。丸つけ、確認、必要な解き直しまでを計画に含めます。量を「終わらせた」ことと、「分かるようになった」ことは別だからです。

量で決めても崩れる計画の共通点

量に変えても、次のような場合は続きにくくなります。

  • 最初から量が多すぎる
  • 簡単な5問と難しい5問を、同じ負担と考えている
  • 解き直しの時間を見込んでいない
  • 部活動や学校行事のある日も、同じ量にしている
  • できなかった分を、翌日にすべて上乗せしている

大切なのは「毎日同じ量」ではなく、「その日に実行できる量」です。

続けやすい計画を作る3ステップ

1教材と範囲を決める

「数学をする」ではなく、「学校ワーク○ページの基本問題5問」のように、始める場所を決めます。

▼

2少なめの量で試し、所要時間を確認する

最初の数日は、丸つけと解き直しを含めてどのくらいかかるかを確かめ、量を調整します。例えば「必ず取り組む基本問題3問+余裕があれば追加2問」とすると、始めやすくなります。

▼

3時間の上限と、止まったときの対応を決める

予定時間を大きく超えてまで終わらせようとしません。分からない問題には印をつけ、解説を確認したり、先生に質問したりします。

難しい問題で止まることは、怠けではありません。また、睡眠を削って帳尻を合わせる計画にはしないでください。時間の上限は、体調と集中力を守るためのものでもあります。

計画が崩れた日は「埋め合わせ」より「調整」

「昨日5問できなかったから、今日は10問」と考えたくなる日もあります。ただ、これでは負担が一気に増え、また崩れやすくなります。

そんなときは、残った問題の優先順位を確認し、今日の量を組み直します。例えば、間違えやすい問題や定期テストの範囲に近い問題を先に選び、後回しにできるものは別の日へ回します。

あらかじめ、週に1日ほど「調整日」を作っておく方法もあります。遅れた分を戻したり、解き直しにあてたりできる日があると、気持ちにも余裕が生まれます。

計画は、守れたかどうかを判定するためのものではありません。実行しながら直していくものです。

保護者の声かけ

声のかけ方を少し変えるだけで、お子さんが答えやすくなることがあります。

「何時間勉強したの?」

→「今日はどこまで進める予定?」

「まだ終わっていないの?」

→「どこで時間がかかった?」

「もっとやりなさい」

→「今日取り組む分を一緒に決めようか?」

毎日細かく見張る必要はありません。お子さん自身が、計画と結果を確認できるようになることが目標です。必要なときに支える、という関わり方が合っています。

思春期のお子さんには、声をかけるタイミングや頻度を本人と相談して決めても構いません。「声をかけるのは週に何回がいいか」を一度話し合っておくと、お互いに楽になります。

まとめ

今日からの3つのポイント

① 何をどこまで取り組むかを、具体的にする

② 丸つけと解き直しまで含めて、無理のない量にする

③ 実際にかかった時間を見て、計画を調整する

計画が続かないとき、必要なのはお子さんを励ますことだけではありません。計画の作り方を、一緒に見直すことです。

無料体験授業のご案内

寄り添うだけで、終わらない。

「勉強計画が続かない」「何から取り組めばよいか分からない」といったお悩みがありましたら、トライプラス諸口校の無料体験授業でご相談ください。お子さんの学年や状況をうかがいながら、取り組み方を一緒に考えます。

お電話でのお問い合わせ

0120-177-202

トライプラス諸口校

PVアクセスランキング にほんブログ村 

2026年10月13日火曜日

中間テストより期末テストの方が下がりやすい ―9教科対策の落とし穴

 

中学生 期末テスト 9教科の時間配分

中間テストより期末テストの方が下がりやすい
―9教科対策の落とし穴

トライプラス諸口校 教室長が解説する、期末テストの計画の立て方

「中間テストより、期末テストの点数が下がってしまった」というご相談は、毎年たくさんいただきます。

お子さんは、決して怠けていたわけではありません。むしろ、中間テストのときより長く机に向かっていたのに、結果が伴わなかった例も少なくありません。

原因は、勉強不足ではなく、9教科の計画の立て方にあることが多いのです。この記事では、期末テストで起こりやすい4つの落とし穴と、その対策をお伝えします。

💡 この記事の結論

期末テストは、9教科を同じように勉強するとうまくいきません。教科ごとに開始時期・必要時間・確認方法を変えることが、点数を守るポイントです。

期末テストはなぜ点数が下がりやすいのか

期末テストが難しくなる理由は、「9教科あること」そのものではありません。本当の落とし穴は、次のような計画の立て方にあります。

  • 主要5教科だけを先に勉強する
  • 実技4教科を直前にまとめる
  • 9教科分の提出物が同じ時期に集中する
  • 全教科へ同じ時間を割り振る
  • ワークを終えることが目的になる
  • 暗記した内容をテスト形式で確認しない

9教科対策では、全教科を同じように扱いません。「早く始める教科」「短時間で繰り返す教科」「直前に最終確認する教科」に分けて考えることが大切です。

9教科対策が詰まる流れと、詰まらない流れ

⚠ 詰まりやすい流れ

主要5教科から始める
↓
実技4教科を後回しにする
↓
提出物と暗記が重なる
↓
解き直しの時間がなくなる
↓
分かっていた教科まで点数を落とす

✅ 改善する流れ

9教科の範囲と教材を確認
↓
重点・維持・短時間反復に分類
↓
提出物を早めに進める
↓
間違いを解き直す
↓
直前は確認テストに使う

落とし穴① 主要5教科が終わってから実技4教科を始める

主要5教科の勉強には、終わりがありません。「5教科が終わったら実技をやろう」と考えていると、実技教科を始める時期がどんどん遅くなります。

保健体育、音楽、美術、技術・家庭は、授業プリント、教科書、ノート、作品や実習の内容など、確認する資料が複数になる場合があります。直前に初めて範囲を確認して、必要な資料がそろっていないことに気づくケースもあります。

実技教科は早い段階で範囲と教材を確認し、短時間ずつ進めましょう。実技教科の評価は、定期テストだけで決まるとは限りません。授業での取り組み、提出物、実技、作品、レポートなども関係する場合があります。

評価方法やテスト範囲は、学校や教科によって異なります。学校から配付される資料や、担当の先生の指示を必ず確認してください。

落とし穴② 9教科へ同じ時間を配分してしまう

「9教科あるから、1教科ずつ同じ時間をあてよう」という計画は、一見公平に見えます。しかし、得意不得意、出題範囲、提出物の量は教科ごとに違います。

均等に割り振ると、苦手教科の演習時間が足りなくなることがあります。そこで、教科を「重点」「維持」「短時間反復」の3種類に分けて考えます。

また、「何時間やったか」ではなく、「テスト日までに何回学習し、どの状態まで仕上げるか」で考えるのがポイントです。優先順位は、途中で見直して構いません。

落とし穴③ 提出物を終えることがテスト勉強になってしまう

提出物を終わらせると、「勉強した」という気持ちになります。しかし、ワークを一度解いただけでは、自力で解けるとは限りません。

  • 答えを見ながら埋めると、理解できていない問題が分かりにくくなる
  • 丸つけを後回しにすると、間違いを直す時間がなくなる

改善のコツ

「提出用の1周目」と「得点につなげる解き直し」を分けましょう。間違えた問題には印を付け、数日後に何も見ずに解き直します。

落とし穴④ 暗記を「前日に覚えればよい」と考えてしまう

覚えた直後に言えることと、テストで思い出せることは別です。英単語、漢字、理科・社会の用語、実技教科の用語は、短時間でも複数回確認しましょう。

  • 教科書やプリントを読むだけでなく、隠して答える
  • 用語だけでなく、意味、理由、手順、図や資料との関係も確認する
  • 最後は問題形式で思い出せるか確かめる

中間テスト型の勉強と期末テスト型の勉強を比べる

中間テストは5教科が中心の学校もあります。期末テストは9教科になるため、勉強の組み立て方も変える必要があります。

項目 中間テスト型 期末テスト型
教科数 主要5教科中心 9教科を最初に一覧化する
計画の立て方 全教科を同じ順番で進める 教科ごとに開始時期を変える
実技教科 5教科の後に始める 短時間で早めに着手する
提出物 締切前に完成させる 早く終えて間違いを解き直す
暗記 前日にまとめる 複数日に分けて確認する
テスト直前 新しい範囲を覚える 間違えた内容を最終確認する

9教科を「重点・維持・短時間反復」のA・B・Cに分類する

テスト範囲が分かったら、9教科を次の3種類に分けます。

  • A:重点教科…苦手単元が多い、理解や演習に時間がかかる、前回の失点が多い。数学や英語など、積み上げが必要な教科が多くなります。
  • B:維持教科…基本内容は理解できていて、ワークや確認問題で一定の正答率が取れている。学習を止めると忘れるため、間隔を空けて確認します。
  • C:短時間反復教科…用語や資料、手順などの確認が中心。1回に長く取り組むより、短い確認を複数回行います。
分類 判断の目安 学習方法 確認の基準
A・重点 理解不足や失点が多い 早めに理解と演習 基本問題を自力で解ける
B・維持 基本はできている 間隔を空けて確認 数日後にも解ける
C・短時間反復 用語や資料確認が中心 短時間を複数回 隠して答えられる

特定の教科を、必ずA・B・Cのどれかに決めつける必要はありません。分類は生徒ごとに行います。実技教科もすべてCと決めず、内容と本人の得意不得意で判断しましょう。学習の進み具合や確認テストの結果に応じて、分類は変えて構いません。

9教科は、勉強方法も同じではない

📘 英語

  • 単語・文法・教科書本文を分けて確認する
  • 文法問題は、正解の理由まで説明する
  • 単語は短時間で複数回確認する

📐 数学

  • 教科書の例題と学校ワークの基本問題を自力で解く
  • 途中式を残す
  • 間違えた原因を確認して、類題を解く

📖 国語

  • 漢字・語句と、文章問題の根拠確認を分ける
  • 授業ノートやプリントも確認する
  • 記述は、模範解答を写すだけで終わらない

🔬 理科・社会

  • 用語だけでなく、理由、流れ、図、資料と結びつける
  • 計算や記述問題も確認する
  • 教科書やプリントを読んだ後、何も見ずに答える

🎨 保健体育・音楽・美術・技術家庭

  • 教科書、授業プリント、ノート、実習・作品に関する内容を確認する
  • 用語だけでなく、ルール、手順、記号、表現、資料なども確認する
  • 出題内容は学校や担当の先生によって異なるため、授業中の指示を優先する
  • 実技教科を「前日に暗記するだけの教科」と決めつけない

テストまでの3段階スケジュール

実際の日付ではなく、次の3段階で考えてみましょう。

① 早期:テスト範囲発表前~3週間ほど前

  • 授業で習ったところまで、学校ワークを進める
  • 9教科の教材、ノート、プリントをそろえる
  • 中間テストの弱点を解き直す
  • 英単語、漢字、理社、実技教科の用語を少しずつ確認する

② 中期:2週間ほど前

  • 範囲表を使って抜けを確認する
  • 提出物の1周目を終わらせる
  • Aの重点教科へ多めに時間を配分する
  • 実技教科は、資料を見ずに答える練習を始める

③ 直前:1週間前~前日

  • 間違えた問題を中心に解き直す
  • 時間を測った演習を行う
  • 暗記内容を小テスト形式で確認する
  • 新しい教材へ広げすぎない
  • 睡眠時間を削りすぎない

※これは一般的な目安です。学校の日程や課題量、本人の理解度に応じて調整してください。

平日の時間配分は「3つの役割」で組み合わせる

1日の勉強は、役割の違う3つを組み合わせると進めやすくなります。

重点教科:理解と演習 40分

+

維持教科:短い確認問題 20分

+

実技・暗記教科:用語や資料の小テスト 15分

※これは一例であり、全員に共通する必要時間ではありません。部活動や生活リズムに合わせて調整してください。

9教科対策チェックリスト

□ 9教科すべての範囲と教材を確認した

□ 教科を重点・維持・短時間反復に分けた

□ 提出物の締切と残りページを確認した

□ 学校ワークは丸つけまで進めている

□ 間違えた問題に印を付けた

□ 実技教科のプリントやノートがそろっている

□ 暗記内容を隠して答える練習をしている

□ テスト直前に解き直す問題を絞った

保護者は合計点だけで判断しない

お子さんが努力しているときほど、声かけが大切になります。次のような言い方は、できれば避けたいところです。

避けたい声かけ

  • 「9教科あるのだから、もっと勉強しなさい」
  • 「実技教科は暗記すれば取れるでしょう」
  • 「提出物くらい早く終わらせなさい」
  • 「中間より合計点が下がっている」
  • 「全部の教科を同じだけ勉強しなさい」

代わりに使える声かけ

  • 「時間がかかりそうな教科はどれ?」
  • 「実技教科のプリントはそろっている?」
  • 「ワークを終えた後、解き直す時間は残せそう?」
  • 「重点的に取り組む教科を3つ選ぶなら?」
  • 「今週中に終わらせたい提出物は何?」

中間テストと期末テストでは、教科数や満点の合計が異なる場合があります。単純な合計点だけで比べず、教科別の点数、平均点との差、失点原因、準備状況を一緒に見てあげてください。

まとめ:9教科を同じに扱わず、答える練習で仕上げる

✅ 点数を守る5つのポイント

  • 最初に9教科すべての範囲と教材を確認する
  • 教科を重点・維持・短時間反復に分類する
  • 提出物を早めに進め、解き直しの時間を残す
  • 実技4教科も早い段階から短時間ずつ触れる
  • 最後は読む勉強ではなく、答える練習をする

期末テストで点数を守るために必要なのは、9教科を同じように勉強することではありません。

まずは9教科を紙に書き出し、それぞれをいつから、何を使って、どの状態まで仕上げるか決めるところから始めましょう。小さな一歩が、期末テストの落ち着いた準備につながります。

寄り添うだけで、終わらない。

9教科を抱え込まないテスト計画を、一緒に整理しませんか?

トライプラス諸口校は、次のような特徴を持つ個別指導塾です。

  • 講師1人に生徒2人の個別指導
  • 60分の個別指導+40分の演習・AI学習
  • ミニテストは80点を合格基準とし、届かなければ説明と再テストを行います
  • 茨田中・茨田北中・横堤中に合わせた定期テスト対策
  • 開校時間中は自習室を無料で利用可能
  • 自習中は全教科の質問が可能です。ただし、常に講師が付きっきりで指導する形式ではありません

トライプラスコールセンター

0120-177-202

PVアクセスランキング にほんブログ村 

  にほんブログ村 教育ブログへ

覚えたはずなのに翌日には忘れている ―記憶に残る復習のタイミング

  トライプラス諸口校 学習ブログ 覚えたはずなのに翌日には忘れている ―記憶に残る復習のタイミング 「昨日は答えられたのに」を、日を分けて確かめる学習に変えるために 1.「昨日は覚えていたのに」 たとえば、前日の夜に英単語を覚えて、その場では意味をすらすら答え...