トライプラス諸口校 学習ブログ
11月に伸びる子は、
10月最後の1週間になにを見直しているのか
答案・教材・予定を材料に、11月の最初の一歩を決める
「11月から頑張る」の前に、確かめたいこと
中間テストが終わり、「次こそ点数を上げたい」と新しい学習計画を立てたお子さんは多いのではないでしょうか。その意欲は、とても大切なものです。
ただ、計画表は新しくなったのに、勉強のやり方は前回とほとんど同じ、ということも少なくありません。やり方が同じままだと、同じところで止まりやすくなります。
そこで目標を増やす前に、「10月の勉強で、何がうまくいき、どこで止まったのか」を確かめてみませんか。10月にできなかったことを責める必要はありません。月末は、振り返りと調整のきっかけとして使うものです。月が変わること自体に特別な効果があるわけではありませんが、区切りがあると見直しを始めやすくなります。
なお、テストの日程は学校によって異なります。11月に期末テストがある学校もあれば、そうでない学校もあります。ご自身の学校の予定に合わせて読み進めてください。
見直す4つのポイント
1週間ですべての苦手を克服することが目的ではありません。次に進むための整理と、ごく小さな実行を目指します。
見直し① 点数より先に、繰り返しているつまずきを見る
10月のテスト、模試、学校ワークなどを手元に出して、点数よりも「同じ種類の誤り」を探してみてください。たとえば次のようなものです。
- 数学で、括弧を外すときの符号を繰り返し間違える
- 英語で、主語と動詞の関係を確かめずに答える
- 理科・社会で、用語は答えられるが理由を説明できない
- 国語で、設問の指定と違う内容を書いてしまう
これらをまとめて「ケアレスミス」と呼んでしまうと、改善のヒントが見えなくなります。「どの場面で、どこまで考えて、どこで止まったのか」を具体的にしていくことが大切です。
ただし、1回の誤答だけで苦手と決めつける必要はありません。解き直しをしてみたり、本人に「ここはどう考えたの?」と説明してもらったりして、確かめてみましょう。
そして、結果を眺めて終わりにせず、「次の演習で変える手順」を1つだけ決めます。たとえば「括弧を外す途中式を1行書く」といった、すぐ試せる小さな手順で十分です。
見直し② 「終わった教材」に、未定着の内容が残っていないか
ページを最後まで終えたことと、自力でできることは別です。終えた教材の中に、次のような問題が混ざっていないか見てみましょう。
- 解説を見ながら解いた問題
- 答えを書き写して終えた問題
- 正解したが、理由に自信がない問題
- 一度解けた後、しばらく確認していない内容
気になる内容が見つかっても、最初からすべてやり直す必要はありません。代表的な問題を少しだけ選び、答えを見ずに試してみてください。止まった内容には、必要な説明や練習を加え、数日あけてからもう一度確かめます。
新しい問題集を買い足す前に、今ある教材で補えないかを見ることもおすすめです。教材を増やすこと自体が悪いわけではありません。必要な練習量が足りないと感じたときは、学校や塾の先生に相談してみてください。
見直し③ 計画と、実際に使える時間が合っているか
10月の予定と、実際の生活を並べて振り返ります。次のような点がヒントになります。
- 学校や部活動、通塾の後に、どれくらい取り組めたか
- 予想以上に時間がかかった課題は何か
- 丸つけ、解き直し、質問の時間を見込んでいたか
- 崩れた予定を、翌日に積み上げ続けていないか
- 睡眠や休息を削っていないか
計画どおりにいかなかったとき、「本人の意志が弱いから」と考えてしまいがちです。けれども、課題の量や難易度、予定の詰め込み方に無理があった可能性もあります。人ではなく、計画のほうを見直します。
学習量を決める前に、11月の学校行事、テスト日、提出期限を先に確認しましょう。中学生は、実技4教科の試験や課題についても、学校からの案内に合わせて確認してください。高校生や受験生は、自分に必要な科目と課題を確認したうえで、取り組む範囲を考えます。
見直し④ うまくいったことを残し、11月の優先課題を決める
見直しは、できなかった点を探すだけの作業ではありません。10月に「やりやすかった」「役に立った」と感じた行動も探してみてください。
- 帰宅後に教材を出しておくと、着手しやすかった
- 英単語を見ずに確認すると、曖昧な語が分かった
- 分からない問題に印をつけると、先生へ質問しやすかった
- 数学の途中式を整理すると、誤りの場所を確認できた
本人の実感に加えて、答案や学習結果も手がかりにします。ただし、1回うまくいっただけで「必ず効く方法」と決めつけず、もう少し続けて様子を見ましょう。
そのうえで、11月の目標に関わる課題を1~2個選びます。この数は、始めやすくするための目安です。選ばなかった内容も放っておくのではなく、「あとで確認する日」を予定に残しておくと安心です。
「振り返り」を「次の行動」に変える記入例
振り返りを、小さな表にまとめてみましょう。次は記入例です。問題数や日程は仮の例ですので、お子さんに合わせて調整してください。
| 10月に分かったこと | 11月に変えること | 最初にすること | 確認方法 |
|---|---|---|---|
| 英単語を、見れば分かるが書けない | 見ずに書く確認を加える | 学校教材の指定範囲から5語試す | 翌日、順番を変えて確認する |
| 数学の解き直しが後回しになる | 計画に解き直しまで含める | 印のついた基本問題を2問解く | 日を空け、類題を自力で解く |
大切なのは、きれいな記録を作ることや、長い反省文を書くことではありません。「最初にすること」が、その日のうちに始められるほど小さいかどうかを確かめてみてください。
10月最後の1週間に行う、無理のない見直し例
見直しは、次のような流れで進めると負担が少なくなります。これも一例ですので、毎日決まった時間を確保したり、7日間続けたりする必要はありません。学校の学習や、必要な受験対策を止めて行うものでもありません。
前半 整理する
答案や教材を見て、気になる内容と、できるようになったことを書き出します。
中盤 確かめる
短い確認問題を解いて、優先する課題を確かめます。
後半 予定を決める
11月の予定を確認し、取り組む範囲と、あとで確かめる日を決めます。
週末など取り組める日 少し進める
選んだ課題を実際に少し進めて、量が合っているか調整します。
月末まで数日しか残っていなくても大丈夫です。答案を1枚確認するところから始められます。
保護者の方は「来月こそ」より、具体的な変化を一緒に確認する
お子さんの様子が気になると、つい「11月こそ頑張りなさい」と言いたくなるものです。そのお気持ちはよく分かります。次のように言い換えると、お子さんが自分で考えやすくなります。
問いかけたあとは、本人が考える時間を取り、すぐに答えを求めないようにしましょう。また、保護者の方が全教材を毎日点検する必要はありません。必要に応じて、一緒に確認する程度で十分です。
まとめ
この記事の要点
1.10月の答案と教材から、残っている課題を見つける
2.うまくいった方法を残し、無理のある計画を調整する
3.11月の最初に行う学習と、確認方法を決める
10月の見直しは、11月の結果を決めるものではありません。次の一歩を、自分に合う大きさで選ぶための材料です。まずは今日、10月の教材を1つ開き、「続けること」「変えること」「明日すること」を1つずつ書いてみてください。それだけで、11月の最初の行動が見えてきます。
寄り添うだけで、終わらない。
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