2026年11月6日金曜日

問題集は1ページ目から解かなくていい ―テスト前の効率的な使い方

 

トライプラス諸口校 定期テスト対策

問題集は1ページ目から解かなくていい
―テスト前の効率的な使い方

この記事のポイント

テスト前は、テスト範囲・今の理解度・残り時間に合わせて、問題集に取り組む順番を決めることが大切です。ただし、学校の提出課題を省いたり、基本に戻る作業を飛ばしたりする話ではありません。「どこまで進んだか」ではなく、「テスト範囲の中で、何を自力で解けるようにするか」を基準に考えてみましょう。

前半は終わったのに、後半は手つかず

テスト前に問題集を開き、最初のページから丁寧に進めていたら、気づけば時間がなくなっていた。そんな経験はないでしょうか。

例えば、数学の問題集で、前半の得意な単元は何度も解いて、ほとんど丸がついている。ところが、後半の苦手な単元は一度も確認できないまま、テスト前日を迎えてしまう。努力はしているのに、いちばん手を入れたい場所に届いていない状態です。

順番に取り組むこと自体が悪いわけではありません。ただ、テスト前には、その時間の目的に合った順番があります。使い方を少し変えるだけで、これまでの努力が点数につながりやすくなります。

問題集の掲載順と、復習すべき順番は同じとは限らない

問題集は、学習内容の流れや単元の構成に沿って並んでいます。新しく学ぶときには、この順番がとても合理的です。

一方で、テスト前に優先したい内容は、生徒によって違います。次のような点が手がかりになります。

  • 学校で指定されたテスト範囲
  • 授業や小テストで間違えた内容
  • 基本問題で止まっている単元
  • 一度解けたけれど、今は自力で解けない問題

「最初から進めると安心する」という気持ちは自然なものです。ページが進むと、勉強した実感も得られます。ただ、進んだページ数と理解の定着は、必ずしも一致しません。安心できるページと、点数に結びつくページが違うことがあるのです。

最初にするのは、解くことより「範囲を見渡すこと」

問題集を解き始める前に、短い時間で次の確認をしてみてください。

① 範囲表で、対象の単元・ページ・除外部分を確かめる

② 学校の提出範囲と期限を確認する

③ 対象範囲をざっと見て、小テストや過去の間違いと照らし合わせる

④ 復習が必要そうな場所に、付箋や印をつける

範囲表がまだない場合は、授業で進んだ場所を仮の目安にして始めましょう。正式な範囲が出たら、そのときに修正すれば十分です。

仕分けや計画づくりに時間をかけすぎると、本末転倒になります。印は「ここは優先」「ここは確認だけ」など、2~3種類程度で十分です。

問題を「今の状態」で分ける

印をつけるときは、問題を今の状態で大きく3つに分けると考えやすくなります。

今の状態 見分け方 次にすること
自力で解ける問題 答えや解説を見ずに、最後まで解ける 確認の量を抑える。時間を空けて、もう一度解けるか確かめる
途中で止まる・間違える・答えを見ればわかる問題 解く途中で手が止まる。答えを見ると「なるほど」と思う 優先して練習する。止まった理由を確かめ、答えを閉じて解き直す
解説を読んでも理解が難しい問題 解説の途中で、どこがわからないのかも言えない 例題や教科書に戻る。先生に質問する

この表を使うときは、次の点に気をつけてください。

  • 「自力で解ける」は、答えや解説を見ずに確認します。以前の正解マークだけで、今も解けると決めつけないようにしましょう。
  • 間違えた問題でも、基本事項の抜けなのか、発展問題の難しさなのかを分けて考えます。
  • 基本事項がわからないときは、例題や教科書に戻ったり、先生に質問したりして、土台を整えます。
  • 難しい発展問題は、基本の定着具合と残り時間を見て、優先度を決めます。

「正解した問題はすべて飛ばす」「わからない問題は全部捨てる」ということではありません。限られた時間の中で、力を入れる場所に軽重をつける、という考え方です。

テスト前の取り組み順を、具体例で見てみる

説明用の例として、数学のテスト範囲に4つの単元があり、前半の2つは得意、後半の2つは基本問題で間違いが多い生徒を考えます。ページ番号も、あくまで説明用の例です。

説明用の例:前半は得意、後半の基本で間違いが多い場合

① 4つの単元それぞれの基本問題を、少しずつ解いて抜けを見つける

② 基本で止まった単元は、必要な例題(例:p.60の例題)に戻って確かめる

③ 間違えた基本問題や、理解すれば解けそうな問題を優先して練習する

④ すでに解ける前半の問題は、確認する量を抑える

⑤ 最後に単元を混ぜて解き、自力で解けるか確かめる

大切なのは、②の「基本に戻る」ことです。数学や英語のように前の内容が土台になる教科では、わからない場所の少し手前にヒントがあることが少なくありません。「好きなページだけ解けばよい」ということにはなりません。ご自身の問題集でも、単元名やページを入れ替えて同じ流れで試してみてください。

「解説を読んで終わり」にしない

解説を読んで「わかった」と感じることと、自力で解けることは別のものです。解説を読んだ直後は理解した気持ちになっても、白紙の状態から解くと手が止まることがあります。そこで、次の流れで確かめてみてください。

問題を解く
↓
止まった理由・間違えた理由を確認する
↓
必要な例題や解説で確かめる
↓
答えを閉じて解き直す
↓
時間を空けて、もう一度自力で確かめる

解き直すときは、問題文や答えの位置を覚えただけになっていないかにも注意が必要です。数字や条件を変えた似た問題でも解けるか、ためしてみると確かめやすくなります。

提出用の進行と、復習の優先順位を両立させる

学校のワークが提出課題になっている場合は、特に注意が必要です。順番を工夫することと、提出を後回しにすることは違います。学校ごとに提出方法は異なりますので、次の点を目安にしてください。

  • 提出範囲と期限を守れる進行を、先に確保する
  • 復習が必要な問題には印をつけ、あとで戻れるようにする
  • 丸つけや訂正は、学校の指示に従う
  • 答えの丸写しで空欄を埋めることは避ける
  • 間に合わない見通しや、理解できない箇所があれば、早めに先生に相談する

「提出を終えること」と「テストで解けるようになること」。この両方を見ながら進めていきましょう。

保護者の声かけも、ページ数から理解へ

お子さまの様子が気になると、つい進み具合を確かめたくなります。声かけを少し変えるだけで、子どもが困っている場所を話しやすくなります。

責めてしまいやすい声かけ 次の行動を助ける声かけ
「まだそこまでしか終わっていないの?」 「今回の範囲で、どこが一人で解けるようになった?」
「最初から全部やり直しなさい」 「間違えた問題を見て、今日戻る場所を決めようか」
「何周やったの?」 「答えを見ずにできるか、少し確かめてみようか」

細かく監視することが目的ではありません。お子さまが「どこで困っているか」を一緒に知るための声かけとして、使ってみてください。

まとめ:今日、開くページを決めよう

今日できることを、3つに絞ってお伝えします。

① テスト範囲と提出期限を確認する

② 各単元の基本問題や過去の間違いから、復習が必要な場所を見つける

③ 今日取り組む問題を選び、解き直しまで行う

「何ページ進めたか」だけでなく、「できなかった問題が、いくつ自力で解けるようになったか」にも目を向けてみてください。ページ数には表れにくい、確かな手応えが見えてくるはずです。

トライプラス諸口校より

「どこから手をつければよいかわからない」「問題集を進めても点数につながらない」。そんなときは、学習状況を確認しながら、取り組む順番を一緒に考えることもできます。

トライプラス諸口校では、無料体験授業を受け付けています。お気軽にご相談ください。

寄り添うだけで、終わらない。

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2026年11月5日木曜日

実技4教科は前日の暗記で間に合う? ―内申を落とさない準備法

 

期末テストに向けて 実技4教科の準備

実技4教科は前日の暗記で間に合う?
―内申を落とさない準備法

音楽・美術・保健体育・技術・家庭を、日を分けて確かめる

明日は音楽と保健体育。今夜覚えれば大丈夫?

5教科の勉強を進めているうちに、気がつけば実技教科が前日に残っていた。そんな経験はないでしょうか。夜にプリントを開いて、初めて範囲の広さに気づく場面は、決して珍しくありません。

受験にも関わる5教科を優先したくなる気持ちは、自然なものです。前日まで手が回らなかったことを、責める必要はありません。前日に力を尽くすことも、否定されるものではありません。

ただ、実技4教科には、暗記だけでは準備しきれない内容も含まれます。学校によっては、教科によって筆記試験がない場合もあります。だからこそ、早めに全体像を確かめておくことが助けになります。この記事では、その確かめ方と準備の分け方をお伝えします。

「内申」という言葉について
この記事では「内申」を、主に調査書に記載される教科の評定という意味で使います。評定の出し方や対象期間、調査書の入試での扱いは、学校・地域・選抜方式などによって異なります。「内申を落とさない」は、準備の目的を示す表現であり、評定の維持や向上をお約束するものではありません。

前日の暗記だけでは、対応しにくい3つの理由

一夜漬けが必ず無意味、ということではありません。短時間の確認にも役割はあります。ただ、それだけに頼る計画だと、次のような場面で困りやすくなります。

① 用語を見れば分かっても、何も見ずに答えられるとは限らない
プリントを眺めて「知っている」と感じても、答えを隠すと出てこないことがあります。

② 図・楽譜・手順・ルールなど、意味や使い方の確認が必要な内容がある
名前を覚えるだけでなく、「どんな働きか」「なぜその手順か」まで確かめる必要があります。

③ 実技・作品・提出課題は、前夜の暗記で代わりにできない
歌唱や器楽、制作、運動の実技、提出物などは、時間をかけた練習や取り組みが必要になる場合があります。

最初に確認するのは「4教科の予定と必要な準備」

勉強を始める前に、まず学校から示されている情報を整理します。次の枠を、教科ごとに埋めてみてください。

□ 実技4教科の確認チェック枠

□ 筆記試験の有無、日程、範囲

□ 教科書、ノート、授業プリントなどの指定教材

□ 提出課題と期限

□ 作品や実技の予定

□ 学校から示された評価の観点や、先生からの助言

「技術・家庭」は教科としては1つですが、技術分野と家庭分野の内容・課題を、両方確認してください。また、学校から案内されていない出題範囲や提出条件は、推測で決めないことが大切です。分からない点は、先生や学校の案内で確かめましょう。

教科別:暗記の前後に、何を確かめる?

下の表は例です。すべての学校・学年で出題される内容ではありません。実際の範囲や課題は、学校の案内に従ってください。

教科 授業内容に応じた確認例 取り組み方
音楽 楽譜上の記号、曲の特徴、授業で扱った鑑賞内容など 記号の名称だけでなく、意味や楽譜中での働きを確認する。歌唱・器楽等は学校の課題と助言に沿って練習する
美術 用語、材料・用具、技法、鑑賞の観点など 名称と特徴、使い方を結び付ける。制作課題は、示された条件と進み具合を確認する
保健体育 保健分野の知識、授業で扱った競技のルール、安全上の注意など 用語だけでなく、場面や理由と結び付けて理解する。実技は安全な環境と学校の指示に沿って取り組む
技術・家庭 材料・加工、情報、生活、食、衣服など、実際に習った範囲 図、作業手順、選択の理由、安全上の注意を確認する。技術分野と家庭分野の課題を区別して整理する

ご注意:刃物、火、機械などを使う実習を、家庭で独断で再現することはお勧めしません。実習に関わる内容は、学校の指示と安全を優先してください。

「覚える」「説明する」「練習・制作する」を分ける

同じ教科の中でも、課題の性質によって準備の仕方は変わります。次の3つに分けて考えると、何から手をつけるかが見えやすくなります。

覚える内容。用語や名称を確認し、答えを隠して試します。図や具体例とも結び付けておくと、思い出しやすくなります。

理解して説明する内容。理由、手順、条件を自分の言葉や図で示し、教科書などと照らし合わせます。

実技・制作の内容。学校の指示、評価の観点、先生の助言を確認し、取り組める時間と必要な準備を確保します。

すべてを暗記カードや一問一答に置き換えることはできません。また、実技や作品を保護者が代わりに仕上げることも、お勧めしません。本人の取り組みを、学校の指示の範囲で支えてあげてください。

5教科を圧迫しない、予定への入れ方

まとまった対策を前日に残さず、必要な作業を早めに把握しておくと、5教科の勉強との両立がしやすくなります。流れの一例を図にしました。

STEP1 授業後
その日に扱った用語や図を、短く確認する

▼

STEP2 数日後
答えを見ずに試し、不安な内容を整理する

▼

STEP3 テスト前
正式範囲に沿って、残った課題を重点的に確認する

▼

並行して 実技や提出物
期限と準備に必要な時間から逆算して予定に入れる

毎日4教科すべてに取り組む必要はありません。教科の数だけで時間を割らず、範囲、習熟度、期限、試験の順番に合わせて配分します。睡眠や休息を削って予定を埋めないことも、大切な前提です。

すでに前日だった場合は、何を優先する?

もう前日になっていても、慌てなくて大丈夫です。その時点でできることを、順番に進めましょう。

前日にできる5つのこと

①学校の範囲表・指示を確認する

②未確認の基本事項と、自分が誤った内容を選ぶ

③読むだけで終わらず、隠して答える

④図や手順、理由を求める内容も短く確かめる

⑤残り時間に合わせて区切り、睡眠を確保する

学校から示された重点は手がかりになりますが、出題を保証するものではありません。「前日ならここだけでよい」と、未確認の予想問題に絞ることは避けてください。

提出物が未完成だったり、期限を過ぎていたりする場合は、自分で諦めたり、提出できると決めつけたりせず、まず学校に対応を確認しましょう。そして次回に向けて、何が遅れたのかを学習計画に反映します。

評定の不安は、学校の具体的な助言につなげる

評定は、筆記試験の点数だけから予想できるものではありません。気になるときは、学校で示された評価方法や、これまでにもらった助言を確認してみてください。先生に尋ねるときは、次のような聞き方があります。

質問の例

・「今の学習や課題で、改善したい点はどこですか」

・「次の実技や作品では、どの点を意識するとよいですか」

・「未完了の課題について、必要な対応を確認したいです」

目的は評定の引き上げを求めることではなく、本人が取り組める改善点を確かめることです。なお、確認した内容が、そのまま評定の維持や向上を保証するわけではありません。

保護者の声かけ

つい出てしまう一言を、確認の問いかけに言い換えてみる例です。

つい言いがちな一言
「副教科くらい、前日に覚えればいいでしょう」
言い換え
「暗記以外に、準備や練習が必要な内容はある?」
つい言いがちな一言
「提出さえすれば大丈夫」
言い換え
「課題の条件と、今どこまでできているか確認しようか」
つい言いがちな一言
「実技教科で内申を上げなさい」
言い換え
「学校からは、どんなところを改善するとよいと言われている?」

保護者の方がすべての課題を管理するのではなく、本人が予定と必要な行動を自分で確認できるよう、そばで支える。そのくらいの距離感が、ちょうどよいのではないでしょうか。

まとめ

この記事の要点

1. 範囲・評価方法・期限を、学校の案内で確認する

2. 暗記、理解、実技・制作で、準備の方法を分ける

3. 前日に集中させず、必要な確認を日を分けて行う

最初の一歩として、今日は「4教科それぞれについて、次に必要な準備を1つずつ書き出す」ことから始めてみてください。小さな一歩でも、前日の慌ただしさは少しずつ和らいでいきます。

トライプラス諸口校

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2026年11月4日水曜日

『先生が授業で何度も言ったこと』を 点数に変えるノートの見方

 

トライプラス諸口校 学習ブログ

『先生が授業で何度も言ったこと』を
点数に変えるノートの見方

読み返すだけで終わらせない、ノートの使い方

定期テストが終わってノートを開いたとき、間違えた問題の説明のすぐ横に「理由も説明できるように」と書いてあった。そんな経験はないでしょうか。これは、あくまで説明のための仮の場面です。

授業中にきちんとノートを取っていたのに、問題になると答えられない。それは、ノートを取る努力が足りなかったからではありません。ノートに記録してあることと、自分の力で説明できることは別だからです。

ノートがきれいなことも、色分けが丁寧なことも、大切な工夫です。この記事では、そのノートをやめるのではなく、使い方を少しだけ変えて、テストで使える力につなげる方法をお伝えします。

先生が繰り返す内容には、どんなものがある?

先生が授業で何度も触れる内容には、たとえば次のようなものがあります。

  • 用語や公式の意味
  • 解き方を選ぶ条件
  • 理由や根拠の説明の仕方
  • 図や資料の読み取り方
  • 間違えやすい手順や表現

ただし、先生が繰り返す理由はさまざまです。理解の土台になるから、つまずきやすいから、その場の様子を見て確認したいから、などです。回数が多いからといって、必ず出題されるとか、配点が高いとか言えるわけではありません。先生の口調や声の大きさから出題を当てようとするより、「その内容は何のために大切なのか」を確かめて、出題範囲や学習目標と照らし合わせるほうが確実です。

ノートから読み取りたい、3つの見方

ノートを点数につなげるために、次の3つを読み取ってみてください。

1何を理解することが大切なのか
2どの条件で、その考え方や知識を使うのか
3どこで間違えやすく、何を確かめる必要があるのか

そして、読み取った内容を「答えを見ずに答える問い」や「対応する演習問題」に変えます。ノートは、出題を予想する材料というより、学んだことを使えるか確かめるための手がかりとして使います。

見方①:「答え」より、その横の理由を見る

正解や用語だけでなく、その横にある説明、途中式、図に目を向けます。

数学:「この式を使う」と書いてあれば、どの条件を見て選んだのかを確かめます。

国語:選んだ答えだけでなく、本文のどの表現が根拠になっているかを確かめます。

理科:公式だけでなく、その式が表す量や、使える条件を確かめます。

説明を丸暗記すれば十分、というわけではありません。図や具体例でも意味を確認しましょう。言葉で説明するのが苦手なときは、図や式を指しながら確かめても大丈夫です。

見方②:「注意」「ただし」「なぜ」の周りを見る

たとえば「ただし、同じ時間で比べる」「単位をそろえる」「理由まで説明する」「この場合は使えない」といった書き込みです。見つけて安心するのではなく、何を確認する指示なのか、どの問題で必要になるのかまで考えます。

数学の仮例(説明用)

速さの比と道のりの比が等しくなるのは、比べる時間が同じ場合です。この条件を確認せずに、どの問題でも同じ比を使ってしまうと、答えがずれることがあります。条件を省いた標語として覚えるのではなく、具体的な問題と組み合わせて理解しましょう。

見方③:迷いや間違いが残っている場所を見る

消した途中式、修正した答え、疑問の印、先生からのコメントは、大切な手がかりです。次の3点を確かめてみましょう。

  • なぜ最初の考え方ではいけなかったのか
  • 何を見落としていたのか
  • 今は自力でできるか

ノートに誤答が残っていなくても、返却された小テストや学校ワークと照らし合わせることで、同じ確認ができます。書き直しは失敗の証拠ではなく、考え方を調整した記録です。

ノートの1行を「自分への問題」に変える

読み取ったことは、問いに変えてはじめて「使える力」になります。次の表は、ノートの記述を問いに変えた例です。

ノートの記述例 自分への問い 確かめ方
数学
移項するときは符号に注意
等式の性質を使うと、どのような操作になる? 両辺に同じ操作をする途中式を確認し、類題を解く
英語
主語に合わせて動詞の形を変える
一般動詞の現在形で、主語が三人称単数のとき、肯定文・疑問文・否定文はどうなる? 例文を作り、doesを使う文では一般動詞が原形になることも確認する
理科
実験で変える条件は1つ
ある条件の影響を比べるために、何を変え、何をそろえる? 対照実験の具体例で、条件を整理する
社会
出来事の原因と結果をつなげる
何が背景となり、その後に何が変わった? 教科書や資料と照合する
国語
本文を根拠に答える
設問に対応する根拠はどこで、選択肢のどの部分と合う? 本文と選択肢を照らし合わせる

短い注意書きには、それぞれ適用範囲があります。例文や問題の条件まで確認してください。また、問いを作ることに時間をかけすぎないことも大切です。問いは短くてよいので、実際に答えることを優先しましょう。

読むだけで終わらせない、4ステップ

STEP 1

重要な説明や、自分が迷った箇所を1つ選ぶ

▼

STEP 2

「なぜ・いつ使う・どこに注意する」を問いにする

▼

STEP 3

ノートを閉じて答える、または対応する問題を解く

▼

STEP 4

正解と比べ、必要な説明を確認して、後日もう一度試す

ここで気をつけたいのは、ノートに書かれた内容が、いつも正しいとは限らないということです。聞き違いや書き写しの誤りもあります。意味や正誤が判断できないときは、教科書や解答で確認し、それでも分からなければ先生に質問してください。分からない内容を、推測のまま繰り返さないことが大切です。

また、同じ説明を再現できるだけでなく、条件を変えた問題でも使えるかを確かめると、テストで使える力に近づきます。

これから授業で残しておきたい、小さなメモ

板書に加えて、必要に応じて次のようなメモを残せると、後から見直しやすくなります。

  • なぜその解き方を使うのか
  • 使える条件、使えない場合
  • 自分が間違えた点
  • 後で質問したいこと

先生の発言をすべて書き取る必要はありません。聞く、考える、書くを同時に行うのは負担が大きいものです。授業中に書けなかったときは、授業後に短く補う、配付資料を使う、先生に確認するといった方法でも十分です。色や記号の数を増やすことが解決策の中心ではありません。

保護者の方の声かけ

ノートの見直しは、声のかけ方で受け取り方が変わります。次のように言い換えてみてはいかがでしょうか。

△ 「ノートをちゃんと見直しなさい」
○ 「今日は、どの説明を確かめてみる?」
△ 「先生が言っていたでしょう」
○ 「その説明を、どの問題で使うのか確認しようか」
△ 「きれいに書けているから大丈夫ね」
○ 「見ずに答えたり、解いたりできそう?」

ノートの提出を毎日求めたり、説明できるまで問い詰めたりする必要はありません。大切なのは、お子さん自身が確認する方法を持てるよう、そばで支えることです。

まとめ

今日のポイント

  • 答えだけでなく、理由・条件・注意点を見る
  • ノートの説明を、自分で答える問いや演習に変える
  • 見ずに試し、正解と照合して確かめる

まずは今日、ノートから注意書きを1つ選び、「どんなときに必要?」と問い直し、対応する問題を1問解いてみてください。それだけでも、ノートの見え方が少し変わります。

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2026年11月3日火曜日

学校のプリントを後回しにする子が、 定期テストで取りこぼす理由

 

定期テスト対策|学校のプリントの使い方

学校のプリントを後回しにする子が、
定期テストで取りこぼす理由

ワークは勉強したのに、「この資料、授業で見た」

例えば、教科書も学校ワークも一通り終えて、テストに臨んだ場面を考えてみます。ところが、問題用紙にグラフが載っていて、「この資料、授業で見た気がする」と思いながら、手が止まってしまいました。授業プリントのグラフも、小テストで間違えた内容も、しまい込んだままで、見直していなかったのです。

このような場面は、本人の努力が足りないから起こるのではありません。ワークに取り組んだこと自体は、大切な学習です。ただ、教材を新しく増やす前に、学校で使った資料に、まだ確かめていない内容がないかを見てみる価値はあります。なお、プリントと同じ問題が出ることを前提にした話ではありません。授業で扱った内容を、自分の理解につなげ直すための話です。

プリントがかばんや机にたまっていても、怠けや性格の問題と決めつける必要はありません。毎日の課題や部活動に追われる中で、後回しになってしまうのは、よくあることです。この記事では、プリントが後回しになると何が起こり得るのか、そして、どう使えば学習に生かせるのかを、順に整理します。

プリントを後回しにすると、起こり得る3つのこと

1授業の説明や、自分が迷った箇所とのつながりが薄れる

2学校ワークだけでは確認していない図・資料・説明問題が残る

3小テストや演習で分かった誤りを、復習する機会を逃す

理由①:時間がたつと、授業とのつながりを思い出しにくい

配られた直後は分かっていた図やメモも、数週間後に見返すと、「これは何を説明していたのだろう」と曖昧になることがあります。例えば、次のような部分です。

図や矢印が表している関係、空欄に入れた用語の意味、先生の説明を聞いて書き足した補足、その場で「ここが分からない」と感じた箇所などです。紙に書いた言葉だけが残り、そのときの理解は薄れてしまうことがあります。

だからといって、プリントを丁寧に清書し直す必要はありません。授業後に、見出しと要点、疑問に思った箇所を、短く確かめる程度で十分です。なお、板書やプリントを写した量が多いことと、理解できていることは別です。写せていても説明できないなら、そこが確認のポイントになります。

理由②:教科書やワークとは違う形で、理解を問う内容が残る

授業プリントには、教科書の補足資料や、授業中に考えた問いが含まれることがあります。例えば、次のような内容です。

理科なら実験の条件や結果の表、グラフ。社会なら地図や統計、複数の資料の比較。国語なら本文の根拠や表現についての問い。英語なら習った表現を使う例文や言い換え。数学なら解き方の比較や、説明を求める問題などです。

学校ワークが解けていても、表現や資料の示し方が変わると、迷ってしまうことがあります。もちろん、「プリントは応用で、ワークは基本」と決まっているわけではありません。ワークにも、考える力が必要な問題は多くあります。ここで大切なのは、教科書やワークで確認できていない形の問いが、プリントに残っていないかを見ておくことです。

理由③:誤答が、次の学習に反映されない

小テストや演習プリントが返却されたとき、点数だけを見てしまい込むと、分からなかった内容がそのまま残ります。間違いの理由は、一つとは限りません。

用語を思い出せなかった、条件を読み違えた、解き方を選べなかった、途中の計算で誤った、あるいは、正解したけれど理由が曖昧だった、などです。原因によって、必要な復習は変わります。

赤で正解を書き入れることは、記録としては役に立ちます。ただ、それだけで「できるようになった」とは言えません。原因を確かめ、必要な説明を受けて、答えを隠してもう一度試すところまでつなげて、はじめて復習になります。

プリントは、種類によって使い方を変える

配られた紙を、すべて同じ方法で暗記したり、繰り返したりする必要はありません。種類ごとに、確認することと使い方を分けると、負担を抑えられます。

プリントの種類 確認すること 学習への使い方
授業のまとめ・穴埋め 用語の意味、内容同士のつながり 空欄の答えだけでなく、図や関係を説明する
図・資料・実験 条件、読み取れる事実、そこから考えること 何を根拠に答えるかを確かめる
演習問題 自力で解けるか、どこで迷うか 解答を隠して解き、必要な問題を後日再確認する
返却された小テスト 誤答と、正解でも不安な内容 必要な復習を行い、類題でも使えるか試す
連絡・範囲表 日程、範囲、提出条件 予定や学習計画に反映する

整理は「必要なものが見つかる」程度でよい

整理というと、凝った分類やファイル作りを思い浮かべるかもしれませんが、負担の少ない方法で十分です。

教科ごとにまとめる。単元や日付が分かるようにしておく。解答が別紙なら、対応する問題と組にしておく。そして、まだ確認していない箇所や、質問したい箇所に印をつける。これだけでも、必要なときにプリントを見つけやすくなります。全プリントのデータ化などは、必須ではありません。

なお、学校が保管や提出の方法を指定している場合は、それに従ってください。提出が必要なものを、自分の判断で捨てないようにしましょう。

見つからない資料や解答がある場合は、先生に、再配付してもらえるか、どのように確認すればよいかを相談してみてください。他の人の解答を写すだけで、復習を済ませたことにはなりません。

「答えが書いてあるプリント」を、確認問題に変える

すでに答えが書き込まれたプリントも、使い方しだいで確認問題になります。

答えの部分を紙で隠して、思い出す。図を見て、名称や関係を説明する。見出しだけを手がかりに、内容を短く思い出す。演習問題なら、式や根拠を自分で再現してみる。こうした使い方なら、書き込みを消したり、同じ紙を何枚もコピーしたりする必要はありません。

見ずに試したあとは、元の記述や解答と照らし合わせ、間違っていたところを直します。もし解答がなく、正誤を判断できないときは、教科書で確かめたり、先生に質問したりしましょう。授業中の書き込みにも誤りがあり得るため、書いてあることを無条件に正解とは考えないようにします。また、暗記するだけでは足りない内容は、類題や初めて見る資料でも使えるかを確かめておくと安心です。

テスト前に使う4ステップ

テスト前にプリントを使うときの流れを、4つにまとめました。

STEP 1

範囲表と学校の指示から、関連するプリントを確認する

▼

STEP 2

未確認・誤答・理由が曖昧な内容を選ぶ

▼

STEP 3

答えを見ずに解く、説明する

▼

STEP 4

止まった箇所を確認・質問し、後日もう一度試す

全プリントを、最初から同じ回数だけ繰り返す必要はありません。ただ、一度できた内容も、必要に応じて確認に混ぜておくと安心です。また、教科書や学校ワークと内容が重なる部分は整理して、必要な学習時間をきちんと確保しましょう。

保護者の声かけ

保護者の方が、全プリントの管理を引き受ける必要はありません。お子さま本人が扱える簡単な仕組みを、一緒に考える姿勢が大切です。整理が難しいときは、分類を減らすなど、方法のほうを調整してみてください。声かけの言い換え例です。

こんな言い換えはいかがでしょうか

つい言ってしまいがちな言葉

「プリントくらい、ちゃんと片づけなさい」

こう言い換えてみる

「次に使うプリントが見つかる形にしてみようか」

つい言ってしまいがちな言葉

「これも全部覚えなさい」

こう言い換えてみる

「このプリントでは、何を分かるようにするのかな?」

つい言ってしまいがちな言葉

「赤で直してあるから大丈夫ね」

こう言い換えてみる

「答えを隠しても、もう一度できそう?」

まとめ

この記事の要点

✔ プリントを、授業の内容や自分の課題を確かめる材料にする

✔ 種類と目的に合う方法で、見ずに解く・説明する

✔ 整理した後は、解き直しや質問につなげる

すべてのプリントを整理し終えてから勉強を始める必要はありません。まずは今日、かばんの中からプリントを1枚選び、曖昧な箇所を1つ確かめることから始めてみてください。小さな一歩でも、授業での学びを自分の理解につなげ直すきっかけになります。

トライプラス諸口校

寄り添うだけで、終わらない。

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2026年11月2日月曜日

期末テストの範囲表が配られる前に、 始めておきたい3つの準備

 

期末テスト対策|トライプラス諸口校

期末テストの範囲表が配られる前に、

始めておきたい3つの準備

「範囲が分からないから、まだ始められない」のでしょうか?

期末テストが近づくと、「範囲表が配られてから始めよう」と考えるご家庭は多いものです。その考え方は、決して間違いではありません。正式な出題範囲や提出範囲は、範囲表で確認するのがいちばん確実だからです。

ただ、範囲表を待っているあいだに、学校ワークの未確認ページや、授業で分からなかった問題が少しずつたまっていくことがあります。たとえば、範囲表が出た日には、提出物と暗記が同時に目の前に並び、「どこから手をつければいいのだろう」と立ち止まってしまう場面です。

もちろん、学校、学年、教科によって、テストの日程や範囲の示し方は異なります。範囲表が出てからでは絶対に間に合わない、ということもありません。それでも、すでに授業で習った内容まで、範囲表を待つ必要はありません。

この記事では、範囲を当てにいくのではなく、今ある課題を少しずつ整理する3つの準備をご紹介します。

準備 ①

授業済みの内容を、学校教材で確かめる

教科書、学校ワーク、授業プリントを使って、直近に習ったところの基本問題を、自力で解いてみることから始めます。目的は、問題数をこなすことではなく、「自力でできる部分」と「不安な部分」を分けることです。

数学:授業で扱った例題に対応する基本問題を解く

英語:習った単語や文法を、答えを見ずに確認する

理科・社会:用語の意味や、授業で扱った図・資料を、言葉で説明してみる

国語:漢字・文法を確認し、授業で読んだ文章では、設問と本文の根拠を振り返る

取り組むときは、学校の指示に沿ってください。まだ習っていない範囲や、解く時期を指定されている課題まで、無理に進める必要はありません。また、正式な提出範囲がまだ発表されていないうちは、「ここまで提出が必要なはず」と推測しないことも大切です。新しい問題集を買うことも、この段階では前提にしません。

準備 ②

止まった問題を、解き直しと質問につなげる

準備①で見つけた課題や、普段の授業・小テストでの間違いを使います。準備①が「確かめる」段階だとすると、準備②は「止まった理由を見つけて、次の行動を決める」段階です。まず、問題に簡単な印をつけます。

「自力で解けた」/「正解したが迷った」/「ヒントや解説が必要だった」

印をつけて終わりにせず、次にどうするかまで決めておきましょう。

知識が曖昧なとき
教科書やノートで意味を確かめ、答えを隠して試します。

解説を読めば分かるとき
解説を閉じて解き直し、後日も自力でできるかを確かめます。

解説を読んでも分からないとき
どこまで分かり、どこで止まったかを残して、先生に質問します。

質問は、たとえば「この式から次の式に進む理由が分かりません」「この資料のどこを見ればよいか分かりません」のような形で十分です。記録をきれいに作る必要はなく、問題番号と短いメモで足ります。すべての間違いを一度に直そうとせず、授業の理解を止めている内容から取り組みましょう。自力では難しい課題を、本人だけの努力で抱え込まないことも大切です。

準備 ③

9教科の教材と予定を整理する

国語・数学・英語・理科・社会に加えて、音楽・美術・保健体育・技術・家庭についても、必要な資料と、今分かっている予定を確かめます。

・教科書、ノート、授業プリント、配付資料はそろっているか

・学校から案内されたテスト日や提出期限はいつか

・未完成の課題や、これから予定されている実技・作品はあるか

・部活動、学校行事、通塾など、学習時間に関わる予定は何か

実技の教科は後回しになりがちですが、必ず筆記試験があるとは限りません。プリントやノートの確認だけでなく、実技や作品については、学校の指示と評価の観点に沿って準備を進めましょう。教材が足りないときは、学校で確認する方法を探してください。無断でコピーしたり、他の人の課題を丸写ししたりすることは、おすすめできません。

分かっている予定を先に書き込むと、学習できる時間と、調整できる余白が見えてきます。9教科を毎日すべて行う必要はありません。この時点の配分は、あくまで仮のものとして考えてください。

3つの準備を、一覧で確かめましょう

準備 範囲表の前にすること 範囲表が出たら確かめること
①授業済み内容の確認 基本問題で理解を確かめる 正式範囲との差と、追加で必要な内容
②解き直し・質問の準備 不安な問題を整理し、確認・質問する 範囲内の課題の優先順位
③教材・予定の整理 資料と、案内済みの予定を確認する 各教科の出題・提出範囲、期限、試験順

範囲表が出たら「答え合わせ」をして、計画を調整する

正式な範囲表が配られたら、事前に整理した内容と見比べます。確かめたいのは、次の4点です。

・まだ確認していない範囲はどこか

・提出物の指定や期限は何か

・解き直しに時間が必要な内容は何か

・試験日程に合わせて、順番をどう変えるか

準備した内容が、すべて出題されるとは限りません。範囲外だった内容も、学習として無意味になるわけではありませんが、直前期は正式な範囲と、今の課題に合わせて配分を調整しましょう。また、ワークを一度終えたから完成、とは考えずに、見ずに解けるかを確かめる時間も残しておくと安心です。

今日から始める、小さな実行例

次の流れは、説明用の例です。一度にすべて行う必要はなく、数日に分けても構いません。学習時間や問題数は、人によって違います。睡眠や休憩を削ってまで先に進めることは、おすすめしません。

STEP 1 学校教材を1つ開き、授業済みの基本問題を少し解く

▼

STEP 2 迷った問題に印をつけ、確認や質問の内容を残す

▼

STEP 3 9教科の資料と、今分かっている予定を確かめる

▼

STEP 4 正式な範囲表が出たら、不足と優先順位を調整する

保護者の方の声かけ

お子さまに前向きに動き出してもらうには、少し言い換えるだけでも、受け取り方が変わります。予想範囲を保護者の方が決めたり、本人に代わってすべてを管理したりする必要はありません。本人が自分で確認できる部分は任せて、困っている部分を支える、という姿勢が大切です。

こう言いたくなるとき

「範囲表はまだなの?」

こう言い換えてみる

「最近習ったところで、気になる問題はある?」

こう言いたくなるとき

「早く全部終わらせなさい」

こう言い換えてみる

「今、確認できるところから少し進めてみようか」

こう言いたくなるとき

「分からない問題は自分で何とかして」

こう言い換えてみる

「どこで止まったか、先生に聞けるようにしておこうか」

こう言いたくなるとき

「実技教科は直前でいいでしょう」

こう言い換えてみる

「プリントや課題の予定も、今のうちに確かめようか」

まとめ:事前の準備は、日々の学習を整えること

範囲表が出る前の準備は、予想範囲を完成させることではありません。授業で習ったことや、今困っていることを確かめて、範囲表が出た後に必要な対策へ進みやすくするための準備です。正式な出題範囲・提出範囲は、範囲表が出てから必ず確認してください。

この記事の要点

① 授業済みの内容を、学校教材で確かめる

② 不安な問題を、解き直しと質問につなげる

③ 9教科の教材と予定を整理する

もし今日、できることをひとつだけ選ぶなら、今日の授業で習ったところから1問選び、答えを見ずに解いてみてください。それだけでも、立派な最初の一歩です。

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2026年11月1日日曜日

11月に成績を伸ばす子は『やること』より『やらないこと』を決めている?

 

トライプラス諸口校 学習ブログ

11月に成績を伸ばす子は
『やること』より『やらないこと』を決めている?

学習の予定が増えて回らなくなったときに、見直したいこと

期末テストや受験が近づくと、「もっと頑張らなければ」という気持ちから、勉強の予定が少しずつ増えていきます。学校ワーク、塾の宿題、新しい問題集、まとめノート。どれも大切に思えるものばかりです。ところが、予定を増やした結果、丸つけや解き直しまで手が回らなくなるという場面は、決して珍しくありません。

もっと頑張ろうとする気持ちは、とても大切なものです。ただ、新しいことを追加する前に、今の予定の中に整理できる行動がないかを確かめてみる価値はあります。この記事でお伝えしたいのは、勉強を減らすことではありません。理解、演習、解き直しという「今必要な学習」を最後まで行うために、時間を作る考え方です。なお、テスト日程や課題の内容は学校によって異なりますので、ご家庭の状況に合わせて読み替えてください。

「やらないこと」は、3つに分けると決めやすい

「やらないこと」と聞くと、「やめる」ことだけを想像しがちです。けれども実際には、次の3つに分けて考えると、無理なく決めやすくなります。

① 今は追加しない

例:今の教材に必要な練習があるなら、新しい問題集の購入や着手を見送る。

② 取り組み方を変える

例:全問の解説を写す代わりに、迷った理由を短く記録し、自力で解き直す。

③ いったん保留し、再開条件を決める

例:難問で止まったら印をつけ、質問する内容を残して、別の課題へ進む。

大切なのは、永久にやめることと、一時的に保留することを混同しないことです。「今は後回しにするが、この条件がそろったら戻る」と決めておけば、必要な学習を手放すことにはなりません。また、何を「しない」にするかは、お子さんの学習状況に応じて変えてかまいません。ある時期に合っていた方法が、次の時期には合わなくなることもあります。

なお、行動の見た目だけで「無駄」と判断することはおすすめしません。見るべきなのは、「何のために行い、何を確認できたか」です。休憩、睡眠、必要な支援は、削る対象ではありません。

見直したい5つの学習行動

① 教材を増やして、安心しようとする

複数の教材に少しずつ取り組み、どれも確認が途中になっている場合は、教材が「安心材料」になっている可能性があります。新しい教材を使う前に、「今の教材で何が不足しているか」「追加した教材のどの範囲を使うか」「丸つけや解き直しまで行う時間があるか」の3点を確かめてみてください。教材の追加そのものを否定するものではありません。説明が合わない、必要な類題がない、目標に合う練習が足りないといった場合は、先生に相談して選ぶのがよい方法です。「1冊を完璧にするまで絶対に他を使わない」といった固定ルールにする必要もありません。

② ノートを作ることが、学習のゴールになる

色分け、清書、解説の書き写しに時間を使い、答えを見ずに試す機会がなくなっていないでしょうか。ノートには、関係を整理する、考えを残す、後で確認するという役割があります。きれいに書くことや色を使うことが、一律に無駄というわけではありません。ポイントは、書く量を減らすことより、理解と確認につながっているかを見ることです。

「解説をすべて写す」
→ 「自分が迷った点と必要な考え方を短く記録し、解説を閉じて解く」

「テスト範囲の全文を清書する」
→ 「必要な関係を図や表で整理し、見ずに説明できるか試す」

③ 難問1問に、学習時間を全部使う

自分で考える時間は大切です。ただ、手がかりがない状態で長く止まり、ほかの課題が進まないときは、対応を変えるタイミングかもしれません。たとえば、次のように進めます。

どこまで分かったかを残す → 分からない条件や手順に印をつける → 解説や先生のヒントを使う → 説明の後に、自力で解き直す

何分で保留するかは、目的や問題に合わせて決めます。思考力を育てる演習と、テスト前に広く確認する演習とでは、時間の使い方が違うからです。「すぐに答えを見る」ことも、「難問はすべて捨てる」ことも、おすすめしていません。

④ 全問を、同じ回数だけ繰り返す

自力で安定して解ける問題と、迷いや誤りが残る問題を、同じ扱いで繰り返していないでしょうか。「自力で解けた」「正解したが迷った」「解説やヒントが必要だった」のように簡単に記録しておくと、次の復習を調整しやすくなります。一度正解した問題も、日を空けた確認に混ぜておくと安心です。基礎の反復は大切であり、「正解した問題は二度と解かない」という意味ではありません。学校や塾から指定された課題の扱いを変えたいときは、自己判断せず先生に相談しましょう。

⑤ 予定の遅れを、全部翌日に持ち越す

できなかった予定を翌日へ積み上げ続けると、計画が実行できる量から離れていきます。翌日の予定を組むときは、「期限」「目標との関係」「必要な理解や確認」を見て、移す、量を調整する、相談する、のいずれかを選びます。提出物や必要な受験科目を、独断で放棄するという意味ではありません。また、睡眠や休憩を削ってすべてを終わらせようとすることも、避けたい選択です。

「やらないこと」と「代わりにすること」をセットにする

「しない」と決めるだけでは、空いた時間が何にもつながりません。次のように、代わりの行動と、確かめることまで一緒に決めます。

今はしない・変えること 代わりにすること 確かめること
新しい問題集への着手を保留 今の教材の誤答を解き直す 類題を自力で解けるか
解説の全文書き写しを減らす 迷った点を短く記録して解く 解説なしで考え方を再現できるか
難問に止まり続けることをやめる 質問内容を残して次へ進む 説明後に解き直せたか

空いた時間を、必ず別の勉強で埋める必要はありません。もともと予定が過密だった場合は、休息や調整のための余白にしてかまいません。見るべきなのは学習量の多さではなく、必要な確認まで進められたかです。

実行するための4ステップ

1時間がかかった学習行動を1つ選ぶ

最近、時間がかかったと感じる行動を、1つだけ選びます。

▼

2目的と、確認できたことを確かめる

その行動は何のためで、実際に何が確認できたのかを振り返ります。

▼

3追加しない・変える・保留するを選ぶ

3つの整理方法のうち、今の状況に合うものを選びます。

▼

4代わりの行動を試し、数日後に確認する

解き直しや再現ができたかなど、結果を見て調整します。

大切な学習を減らしていないか、必要に応じて先生と確認してください。また、一度決めたルールに固執せず、理解や学習結果を見ながら修正していくことも大切です。

保護者の方の声かけ

お子さんの勉強が心配なときほど、つい言葉が強くなりがちです。次のような言い換えを、参考にしてみてください。

こう言いたくなる

「もっと勉強を増やしたら?」

「そのノート、作る意味があるの?」

「終わるまで寝てはいけません」

「それは無駄だからやめなさい」

こう言い換えてみる

「今の予定で、解き直しまでできている?」

「このノートを使って、何を確認する予定?」

「期限と必要な課題を確認して、予定を組み直そうか」

「今の目標に合っているか、一緒に確かめようか」

お子さんが大切にしている方法を、理由を聞かずに取り上げることは避けたいところです。まずは「どうしてその方法にしているの?」と尋ねてみてください。そして、減らした作業量だけでなく、自力でできるようになった内容にも目を向けていただけると、お子さんの安心につながります。

この記事のまとめ

  • 学習行動を、目的と成果に照らして選ぶ
  • 追加しない・方法を変える・保留するを使い分ける
  • 必要な理解と解き直し、休息の時間を確保する

まずは今日の予定から1つだけ見直し、「今はしないこと」と「代わりにすること」を書いて試してみてください。小さな見直しでも、解き直しの時間が生まれるかどうかを確かめる第一歩になります。

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2026年10月31日土曜日

11月に伸びる子は、 10月最後の1週間になにを見直しているのか

 

トライプラス諸口校 学習ブログ

11月に伸びる子は、

10月最後の1週間になにを見直しているのか

答案・教材・予定を材料に、11月の最初の一歩を決める

「11月から頑張る」の前に、確かめたいこと

中間テストが終わり、「次こそ点数を上げたい」と新しい学習計画を立てたお子さんは多いのではないでしょうか。その意欲は、とても大切なものです。

ただ、計画表は新しくなったのに、勉強のやり方は前回とほとんど同じ、ということも少なくありません。やり方が同じままだと、同じところで止まりやすくなります。

そこで目標を増やす前に、「10月の勉強で、何がうまくいき、どこで止まったのか」を確かめてみませんか。10月にできなかったことを責める必要はありません。月末は、振り返りと調整のきっかけとして使うものです。月が変わること自体に特別な効果があるわけではありませんが、区切りがあると見直しを始めやすくなります。

なお、テストの日程は学校によって異なります。11月に期末テストがある学校もあれば、そうでない学校もあります。ご自身の学校の予定に合わせて読み進めてください。

見直す4つのポイント

① 繰り返している失点・つまずき
② 終えた教材の中で、まだ自力ではできない内容
③ 計画と実際の生活時間のずれ
④ うまくいった勉強方法と、11月に優先する課題

1週間ですべての苦手を克服することが目的ではありません。次に進むための整理と、ごく小さな実行を目指します。

見直し① 点数より先に、繰り返しているつまずきを見る

10月のテスト、模試、学校ワークなどを手元に出して、点数よりも「同じ種類の誤り」を探してみてください。たとえば次のようなものです。

  • 数学で、括弧を外すときの符号を繰り返し間違える
  • 英語で、主語と動詞の関係を確かめずに答える
  • 理科・社会で、用語は答えられるが理由を説明できない
  • 国語で、設問の指定と違う内容を書いてしまう

これらをまとめて「ケアレスミス」と呼んでしまうと、改善のヒントが見えなくなります。「どの場面で、どこまで考えて、どこで止まったのか」を具体的にしていくことが大切です。

ただし、1回の誤答だけで苦手と決めつける必要はありません。解き直しをしてみたり、本人に「ここはどう考えたの?」と説明してもらったりして、確かめてみましょう。

そして、結果を眺めて終わりにせず、「次の演習で変える手順」を1つだけ決めます。たとえば「括弧を外す途中式を1行書く」といった、すぐ試せる小さな手順で十分です。

見直し② 「終わった教材」に、未定着の内容が残っていないか

ページを最後まで終えたことと、自力でできることは別です。終えた教材の中に、次のような問題が混ざっていないか見てみましょう。

  • 解説を見ながら解いた問題
  • 答えを書き写して終えた問題
  • 正解したが、理由に自信がない問題
  • 一度解けた後、しばらく確認していない内容

気になる内容が見つかっても、最初からすべてやり直す必要はありません。代表的な問題を少しだけ選び、答えを見ずに試してみてください。止まった内容には、必要な説明や練習を加え、数日あけてからもう一度確かめます。

新しい問題集を買い足す前に、今ある教材で補えないかを見ることもおすすめです。教材を増やすこと自体が悪いわけではありません。必要な練習量が足りないと感じたときは、学校や塾の先生に相談してみてください。

見直し③ 計画と、実際に使える時間が合っているか

10月の予定と、実際の生活を並べて振り返ります。次のような点がヒントになります。

  • 学校や部活動、通塾の後に、どれくらい取り組めたか
  • 予想以上に時間がかかった課題は何か
  • 丸つけ、解き直し、質問の時間を見込んでいたか
  • 崩れた予定を、翌日に積み上げ続けていないか
  • 睡眠や休息を削っていないか

計画どおりにいかなかったとき、「本人の意志が弱いから」と考えてしまいがちです。けれども、課題の量や難易度、予定の詰め込み方に無理があった可能性もあります。人ではなく、計画のほうを見直します。

学習量を決める前に、11月の学校行事、テスト日、提出期限を先に確認しましょう。中学生は、実技4教科の試験や課題についても、学校からの案内に合わせて確認してください。高校生や受験生は、自分に必要な科目と課題を確認したうえで、取り組む範囲を考えます。

見直し④ うまくいったことを残し、11月の優先課題を決める

見直しは、できなかった点を探すだけの作業ではありません。10月に「やりやすかった」「役に立った」と感じた行動も探してみてください。

  • 帰宅後に教材を出しておくと、着手しやすかった
  • 英単語を見ずに確認すると、曖昧な語が分かった
  • 分からない問題に印をつけると、先生へ質問しやすかった
  • 数学の途中式を整理すると、誤りの場所を確認できた

本人の実感に加えて、答案や学習結果も手がかりにします。ただし、1回うまくいっただけで「必ず効く方法」と決めつけず、もう少し続けて様子を見ましょう。

そのうえで、11月の目標に関わる課題を1~2個選びます。この数は、始めやすくするための目安です。選ばなかった内容も放っておくのではなく、「あとで確認する日」を予定に残しておくと安心です。

「振り返り」を「次の行動」に変える記入例

振り返りを、小さな表にまとめてみましょう。次は記入例です。問題数や日程は仮の例ですので、お子さんに合わせて調整してください。

10月に分かったこと 11月に変えること 最初にすること 確認方法
英単語を、見れば分かるが書けない 見ずに書く確認を加える 学校教材の指定範囲から5語試す 翌日、順番を変えて確認する
数学の解き直しが後回しになる 計画に解き直しまで含める 印のついた基本問題を2問解く 日を空け、類題を自力で解く

大切なのは、きれいな記録を作ることや、長い反省文を書くことではありません。「最初にすること」が、その日のうちに始められるほど小さいかどうかを確かめてみてください。

10月最後の1週間に行う、無理のない見直し例

見直しは、次のような流れで進めると負担が少なくなります。これも一例ですので、毎日決まった時間を確保したり、7日間続けたりする必要はありません。学校の学習や、必要な受験対策を止めて行うものでもありません。

前半 整理する

答案や教材を見て、気になる内容と、できるようになったことを書き出します。

▼

中盤 確かめる

短い確認問題を解いて、優先する課題を確かめます。

▼

後半 予定を決める

11月の予定を確認し、取り組む範囲と、あとで確かめる日を決めます。

▼

週末など取り組める日 少し進める

選んだ課題を実際に少し進めて、量が合っているか調整します。

月末まで数日しか残っていなくても大丈夫です。答案を1枚確認するところから始められます。

保護者の方は「来月こそ」より、具体的な変化を一緒に確認する

お子さんの様子が気になると、つい「11月こそ頑張りなさい」と言いたくなるものです。そのお気持ちはよく分かります。次のように言い換えると、お子さんが自分で考えやすくなります。

つい言いがちな言葉
「11月こそ、ちゃんと勉強しなさい」
こう言い換えてみる
「10月の勉強で、続けたいことと変えたいことはある?」
つい言いがちな言葉
「また同じ間違い?」
こう言い換えてみる
「次は、どの手順を変えて試してみようか」
つい言いがちな言葉
「計画どおりできていないでしょう」
こう言い換えてみる
「どこで予定より時間がかかった?」
つい言いがちな言葉
「反省しているの?」
こう言い換えてみる
「最初に取り組むことを1つ決めてみようか」

問いかけたあとは、本人が考える時間を取り、すぐに答えを求めないようにしましょう。また、保護者の方が全教材を毎日点検する必要はありません。必要に応じて、一緒に確認する程度で十分です。

まとめ

この記事の要点

1.10月の答案と教材から、残っている課題を見つける

2.うまくいった方法を残し、無理のある計画を調整する

3.11月の最初に行う学習と、確認方法を決める

10月の見直しは、11月の結果を決めるものではありません。次の一歩を、自分に合う大きさで選ぶための材料です。まずは今日、10月の教材を1つ開き、「続けること」「変えること」「明日すること」を1つずつ書いてみてください。それだけで、11月の最初の行動が見えてきます。

寄り添うだけで、終わらない。

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「中間テストの結果を次につなげたい」「11月に向けて、何を優先するか整理したい」といったお悩みがありましたら、無料体験授業でお話をうかがいます。答案や教材をお持ちいただければ、一緒に確認することもできます。

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