12月、練習から本番へ
――前受験と、1月に向けた最後の仕上げ
塾を経営している私が、一人の親として、息子の中学受験を振り返るシリーズの第6回です。
第5回では、11月に算数と理科が偏差値60を超える程度まで戻り、国語の立て直しにも取り組んだ過程をお話ししました。算数の難問では、時間を測らず、自分の力でじっくり考えることを大切にしていた時期でした。
12月は、実際の入試を経験しながら、1月の本番に向けて各科目と過去問を仕上げていく時期でした。今回は、その12月にわが家で行ったことと、それぞれの目的を振り返ります。
1.12月、実際の入試を経験する
12月に、前受験をしました。
1月本番に向けて練習する
この回では、学校名や当日の様子、結果については触れません。お伝えしたいのは、前受験が「1月の本番に向けた練習」という位置づけだったことです。
12月は、練習から本番へ向かう時期に入りました。前受験を経験しながら、各科目と過去問の最後の仕上げを進めていきました。
2.算数は、考える力を時間内に発揮する練習へ
12月の算数は、前半に応用問題に取り組みました。特に力を入れたのが、図形問題の補助線の引き方です。補助線の引き方を徹底して、図形の見方を整理していきました。
難問算数には、各問題ページに短めの時間制限を設けました。短い時間でも正確に解けることを目指しての取り組みです。
ここで、第5回との違いを整理しておきます。前回は「時間を測らず、自力で考える」ことを重視していました。12月は「ページごとに時間制限を設けて、正確に解く」ことに進みました。前回の方針が変わったのではなく、時期と学習の目的が変わったということです。
自力で考える。
自分で考えても分からない難しい問題については、考え方をオンラインの先生に指導していただきました。
得意な算数では、「解けない問題はないくらい」を目指して、徹底的に勉強しました。これは取り組みの姿勢をお伝えするもので、すべての問題を自力で解けるようになった、という意味ではありません。
3.理科は、図・実験・グラフと知識を確認
理科でも、細かな確認を重ねました。
生物では、図と一緒に出題されやすい知識問題を復習しました。図を見て、図と名称が一致するように確認していきました。
あわせて、実験系の問題と、グラフと一緒に出題される計算問題を徹底して学習しました。苦手な知識問題も、総ざらいしました。
4.国語の知識は、夜・朝・週1回の確認
国語の知識では、語彙と漢字を徹底しました。覚える量は、語彙と漢字を合わせて1日に100個です。
流れは、次のとおりです。夜に暗記し、翌朝に前夜の内容を確認します。そして1週間に1回、その週の全700個を確認しました。毎日700個を復習したわけではなく、1日100個を積み重ねた1週間分を、週に1回まとめて見直すという形です。
5.記述は、解いた後の理解まで確認
国語の文章問題では、記述の多い問題を中心に、時間制限を設けて取り組みました。
解き終わった後は、解答解説を隅々まで読みました。文章の理解を深めながら、自分の考えと、解説の説明内容がずれていないかを細かく確認しました。
時間を区切って解く練習と、解き終わった後に理解を確かめる作業。この二つを並行して進めていました。
6.12月からの過去問は、1日2教科
過去問には、12月から取り組みました。他の勉強もあったため、1日に2教科ずつ進めました。
解くときは、各教科の本来の制限時間より10分短い時間にしました。制限時間が10分だったということではなく、本来の時間から10分短縮した、という意味です。
7.結び
こうして振り返ると、12月は、実際の入試を経験することと、各科目の細かな仕上げを重ねる月でした。
算数では、難問に短い時間制限を設け、補助線や図形の見方を整理しました。理科では、図と名称、実験、グラフと計算、苦手な知識を確認しました。国語では、語彙と漢字の確認サイクルを回し、記述では解説の読み込みまで行いました。そこに、1日2教科の過去問が加わりました。
| 科目 | 12月の主な取り組み |
|---|---|
| 算数 | 応用問題、補助線と図形の見方の整理、各問題ページの時間制限 |
| 理科 | 生物の図と名称、実験、グラフと計算、苦手な知識の総ざらい |
| 国語 | 語彙・漢字の確認サイクル、記述問題と解説の読み込み |
| 過去問 | 1日2教科、本来の制限時間より10分短く |
ここに書いた学習量や進め方は、あくまでわが家の息子が12月に行ったことです。お子さんによって、ふさわしい量や時期は異なると思います。
練習としての前受験を経験し、日々の細かな確認を積み重ねた12月でした。