夏休み明けにテストの点が伸びない子と、着実に力をつける子がいます。その違いは勉強時間だけでなく、夏休みに学んだ内容を2学期の学習にどうつなげているかにあります。
夏休みは頑張ったはずなのに、なぜ結果が出ないのか
夏休み中、それなりに勉強に取り組んだという子は少なくありません。夏期講習にも参加し、学校の宿題も一通り終わらせた。それでも、夏休み明けの実力テストや定期テストで、思うような結果が出ないことがあります。
一方で、夏休み明けから少しずつ成績を伸ばしていく子もいます。両者を分けているのは、単純な勉強時間の差ではありません。夏休みに学んだ内容を、2学期の学習にどうつなげているかという点に、決定的な違いがあります。
夏休み明けに成績が伸びる子は、夏休みを"勉強の終了地点"ではなく、"2学期のスタート地点"として捉えています。
大切なのは勉強量そのものよりも、夏休み後にどう行動するかです。
- 学んだ内容を復習する
- 間違いを残さない
- 学校生活に合わせて学習リズムを整える
- 次のテストに向けて行動を始める
成績が伸びる子、止まる子の決定的な違い
違い1:夏休みの復習を続けるか、終わったことにするか
伸びる子は、夏休みに間違えた問題をもう一度解き直し、苦手単元を2学期も継続して復習します。教材を一度終わらせただけで満足しません。一方、止まりやすい子は夏期講習や宿題が終わった時点で勉強も終わったと考え、解けなかった問題をそのままにして、2学期は新しい単元だけに取り組みがちです。「教材を終わらせること」と「内容を身につけること」は、まったく別のことです。
違い2:間違いを分析するか、点数だけを見るか
伸びる子は、間違いを知識不足・理解不足・ミスに分けて考え、次に同じ問題が出たときの対策を立ててから解き直します。止まりやすい子は、テストの点数だけで一喜一憂し、答えを書き写して終わりにしてしまい、間違えた原因を確認しません。テスト後の解き直しこそが、次の成績を左右します。
違い3:生活リズムを早く戻すか、夏休み気分を引きずるか
伸びる子は、起床時間と就寝時間を早めに学校生活に合わせ、帰宅後に勉強を始める時刻を決めて、短時間でも毎日続けます。止まりやすい子は夜更かしや朝寝坊が続き、疲れてから宿題を始めるため、勉強開始時刻も毎日ばらばらになりがちです。生活リズムが整うと、頭がすっきりした状態で勉強に取りかかれるため、同じ時間でも集中しやすくなります。
違い4:2学期の目標が具体的か、曖昧か
伸びる子は、次の定期テストで取る点数や、点数を上げたい教科を絞り、いつまでに何を終えるかまで決めます。止まりやすい子は「次は頑張る」で終わり、全教科を一気に改善しようとして、テスト直前まで具体的な行動が決まっていません。目標は「数学を頑張る」ではなく、「次のテストで数学70点。そのために学校ワークを2週間前までに1周する」というように具体化することが大切です。
違い5:分からないことを早く質問するか、ため込むか
伸びる子は、分からない問題に印を付けて早い段階で先生に質問し、質問したあとは自力で解き直します。止まりやすい子は分からない問題を後回しにし、テスト直前まで質問せず、解説を読んだだけで終えてしまいます。2学期は学校行事なども多く、分からない内容をため込むと挽回しにくくなるため、早めの質問が効果的です。
夏休み明けの「立て直し7日間プラン」
2学期の勉強法として、まずは1週間だけ次の流れを試してみてください。
1日目
夏休み明けのテストや教材から、間違えた問題を集める
2日目
間違いを「知識不足・理解不足・ミス」に分類する
3日目
最も苦手な単元を1つだけ選ぶ
4日目
解説を確認し、基本問題を解き直す
5日目
答えを見ずに、同じ問題へ再挑戦する
6日目
次の定期テストまでの学習予定を決める
7日目
1週間の学習を振り返り、翌週の課題を決める
間違いを3種類に分けて考える
成績が伸びない原因の多くは、間違いの種類を区別せずに済ませてしまうことにあります。次の3つに分けて、改善策を考えましょう。
知識不足
公式、英単語、漢字、用語などを覚えていない状態。
改善策:覚え直した後、短い確認テストを行う。
理解不足
解き方や考え方を理解できていない状態。
改善策:解説を確認し、先生へ質問してから類題を解く。
ミス
符号、計算、写し間違い、問題の読み違いなど。
改善策:ミスの種類を記録し、見直す場所を決める。
保護者にできるサポート
保護者が点数だけを見て責めるのではなく、次の行動につながる声かけをすることが、子どもの立て直しを後押しします。
避けたい声かけ
- 「夏休みにあれだけ勉強したのに」
- 「この点数で本当に大丈夫?」
- 「もっと勉強しなさい」
代わりに使える声かけ
- 「どの問題で一番困った?」
- 「次に解けるようにする問題はどれ?」
- 「先生に質問したいところはある?」
- 「次のテストまでに、最初に何から始める?」
保護者がすべてを管理するのではなく、子どもが自分で次の行動を決められるよう支えることが大切です。
立て直しチェックリスト
□ 夏休みに間違えた問題を解き直した
□ テストの間違いを原因別に分けた
□ 学校生活に合わせて就寝・起床時間を戻した
□ 毎日の勉強開始時刻を決めた
□ 次の定期テストの目標点を決めた
□ ワークを始める日と終える日を決めた
□ 分からない問題に印を付けた
□ 先生に質問する内容を整理した
すべてを一度に変える必要はありません。まずは1つ決めて、今日から始めることが大切です。
まとめ
夏休み中の勉強量だけで、2学期の成績が決まるわけではありません。大切なのは、夏休みに学んだ内容を2学期にどうつなげるかです。成績が伸びる子は、間違いを分析し、復習と解き直しを続けています。
夏休み明けの実力テストで思うような結果が出なくても、今から立て直すことは十分にできます。まず変えるべきなのは、勉強時間の長さよりも「次に何をするか」です。一つずつ、できることから始めていきましょう。
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