定期テスト対策|学校のプリントの使い方
学校のプリントを後回しにする子が、
定期テストで取りこぼす理由
ワークは勉強したのに、「この資料、授業で見た」
例えば、教科書も学校ワークも一通り終えて、テストに臨んだ場面を考えてみます。ところが、問題用紙にグラフが載っていて、「この資料、授業で見た気がする」と思いながら、手が止まってしまいました。授業プリントのグラフも、小テストで間違えた内容も、しまい込んだままで、見直していなかったのです。
このような場面は、本人の努力が足りないから起こるのではありません。ワークに取り組んだこと自体は、大切な学習です。ただ、教材を新しく増やす前に、学校で使った資料に、まだ確かめていない内容がないかを見てみる価値はあります。なお、プリントと同じ問題が出ることを前提にした話ではありません。授業で扱った内容を、自分の理解につなげ直すための話です。
プリントがかばんや机にたまっていても、怠けや性格の問題と決めつける必要はありません。毎日の課題や部活動に追われる中で、後回しになってしまうのは、よくあることです。この記事では、プリントが後回しになると何が起こり得るのか、そして、どう使えば学習に生かせるのかを、順に整理します。
プリントを後回しにすると、起こり得る3つのこと
1授業の説明や、自分が迷った箇所とのつながりが薄れる
2学校ワークだけでは確認していない図・資料・説明問題が残る
3小テストや演習で分かった誤りを、復習する機会を逃す
理由①:時間がたつと、授業とのつながりを思い出しにくい
配られた直後は分かっていた図やメモも、数週間後に見返すと、「これは何を説明していたのだろう」と曖昧になることがあります。例えば、次のような部分です。
図や矢印が表している関係、空欄に入れた用語の意味、先生の説明を聞いて書き足した補足、その場で「ここが分からない」と感じた箇所などです。紙に書いた言葉だけが残り、そのときの理解は薄れてしまうことがあります。
だからといって、プリントを丁寧に清書し直す必要はありません。授業後に、見出しと要点、疑問に思った箇所を、短く確かめる程度で十分です。なお、板書やプリントを写した量が多いことと、理解できていることは別です。写せていても説明できないなら、そこが確認のポイントになります。
理由②:教科書やワークとは違う形で、理解を問う内容が残る
授業プリントには、教科書の補足資料や、授業中に考えた問いが含まれることがあります。例えば、次のような内容です。
理科なら実験の条件や結果の表、グラフ。社会なら地図や統計、複数の資料の比較。国語なら本文の根拠や表現についての問い。英語なら習った表現を使う例文や言い換え。数学なら解き方の比較や、説明を求める問題などです。
学校ワークが解けていても、表現や資料の示し方が変わると、迷ってしまうことがあります。もちろん、「プリントは応用で、ワークは基本」と決まっているわけではありません。ワークにも、考える力が必要な問題は多くあります。ここで大切なのは、教科書やワークで確認できていない形の問いが、プリントに残っていないかを見ておくことです。
理由③:誤答が、次の学習に反映されない
小テストや演習プリントが返却されたとき、点数だけを見てしまい込むと、分からなかった内容がそのまま残ります。間違いの理由は、一つとは限りません。
用語を思い出せなかった、条件を読み違えた、解き方を選べなかった、途中の計算で誤った、あるいは、正解したけれど理由が曖昧だった、などです。原因によって、必要な復習は変わります。
赤で正解を書き入れることは、記録としては役に立ちます。ただ、それだけで「できるようになった」とは言えません。原因を確かめ、必要な説明を受けて、答えを隠してもう一度試すところまでつなげて、はじめて復習になります。
プリントは、種類によって使い方を変える
配られた紙を、すべて同じ方法で暗記したり、繰り返したりする必要はありません。種類ごとに、確認することと使い方を分けると、負担を抑えられます。
整理は「必要なものが見つかる」程度でよい
整理というと、凝った分類やファイル作りを思い浮かべるかもしれませんが、負担の少ない方法で十分です。
教科ごとにまとめる。単元や日付が分かるようにしておく。解答が別紙なら、対応する問題と組にしておく。そして、まだ確認していない箇所や、質問したい箇所に印をつける。これだけでも、必要なときにプリントを見つけやすくなります。全プリントのデータ化などは、必須ではありません。
なお、学校が保管や提出の方法を指定している場合は、それに従ってください。提出が必要なものを、自分の判断で捨てないようにしましょう。
見つからない資料や解答がある場合は、先生に、再配付してもらえるか、どのように確認すればよいかを相談してみてください。他の人の解答を写すだけで、復習を済ませたことにはなりません。
「答えが書いてあるプリント」を、確認問題に変える
すでに答えが書き込まれたプリントも、使い方しだいで確認問題になります。
答えの部分を紙で隠して、思い出す。図を見て、名称や関係を説明する。見出しだけを手がかりに、内容を短く思い出す。演習問題なら、式や根拠を自分で再現してみる。こうした使い方なら、書き込みを消したり、同じ紙を何枚もコピーしたりする必要はありません。
見ずに試したあとは、元の記述や解答と照らし合わせ、間違っていたところを直します。もし解答がなく、正誤を判断できないときは、教科書で確かめたり、先生に質問したりしましょう。授業中の書き込みにも誤りがあり得るため、書いてあることを無条件に正解とは考えないようにします。また、暗記するだけでは足りない内容は、類題や初めて見る資料でも使えるかを確かめておくと安心です。
テスト前に使う4ステップ
テスト前にプリントを使うときの流れを、4つにまとめました。
STEP 1
範囲表と学校の指示から、関連するプリントを確認する
STEP 2
未確認・誤答・理由が曖昧な内容を選ぶ
STEP 3
答えを見ずに解く、説明する
STEP 4
止まった箇所を確認・質問し、後日もう一度試す
全プリントを、最初から同じ回数だけ繰り返す必要はありません。ただ、一度できた内容も、必要に応じて確認に混ぜておくと安心です。また、教科書や学校ワークと内容が重なる部分は整理して、必要な学習時間をきちんと確保しましょう。
保護者の声かけ
保護者の方が、全プリントの管理を引き受ける必要はありません。お子さま本人が扱える簡単な仕組みを、一緒に考える姿勢が大切です。整理が難しいときは、分類を減らすなど、方法のほうを調整してみてください。声かけの言い換え例です。
まとめ
この記事の要点
✔ プリントを、授業の内容や自分の課題を確かめる材料にする
✔ 種類と目的に合う方法で、見ずに解く・説明する
✔ 整理した後は、解き直しや質問につなげる
すべてのプリントを整理し終えてから勉強を始める必要はありません。まずは今日、かばんの中からプリントを1枚選び、曖昧な箇所を1つ確かめることから始めてみてください。小さな一歩でも、授業での学びを自分の理解につなげ直すきっかけになります。
トライプラス諸口校
寄り添うだけで、終わらない。
「学校のプリントで分からないところがある」「教材が多く、何から復習すればよいか迷う」といったお悩みはありませんか。トライプラス諸口校では、無料体験授業を行っています。お子さまの今の状況に合わせて、どこから確かめるとよいかを一緒に考えます。お気軽にご相談ください。
無料体験授業のお問い合わせ

にほんブログ村