2026年10月14日水曜日

勉強計画が崩れる子は 『時間』ではなく『量』で決めてください

 

トライプラス諸口校 学習のヒント

勉強計画が崩れる子は
『時間』ではなく『量』で決めてください

「毎日2時間」が続かないのは、意志の弱さが原因とは限りません。計画の作り方を、少しだけ見直してみませんか。

計画は立てたのに、今日も終わらない

「今日は数学を1時間、英語を1時間やる」。そう決めて机に向かったのに、教材を探しているうちに時間がたち、難しい1問で手が止まり、気づけば予定の半分も進んでいなかった。そんな経験はないでしょうか。

こうした日が続くと、「うちの子は意志が弱いのでは」と心配になるかもしれません。ただ、計画が崩れる原因は、本人の性格だけとは限りません。計画の「単位」が、その子に合っていないことも多いのです。

この記事では、「時間」だけで決める計画を、「量」を中心にした計画へ見直す方法をお伝えします。

この記事の考え方

「具体的な量」+「取り組む時間の上限」+「理解の確認」を組み合わせます。量だけで決めれば必ずうまくいく、という話ではありません。

「1時間勉強する」だけでは、終わりが見えにくい

時間だけで決めた計画には、次のような難しさがあります。

① 何から始めるかが決まっていない。
「数学を1時間」だけでは、どの教材のどこから手をつけるかが決まっていません。最初の数分を、選ぶことに使ってしまいます。

② 内容が途中でも、時間が来れば終わってしまう。
難しい問題に長く止まっても、時間が過ぎれば「やった」ことになります。逆に、すぐ終わっても何をどこまで進めたのかは残りません。

③ 座っていた時間と、できるようになった内容が混ざりやすい。
机に向かっていた時間が長くても、理解が進んだとは限りません。お子さん本人も保護者も、進み具合を確かめにくくなります。

もちろん、時間を測ること自体は役に立ちます。大切なのは、時間だけを唯一の基準にしないことです。

「時間の計画」を「量の計画」に変える

例えば、次のように書き換えてみます。

これまで 量で決める例
英語を30分 単語10個を確認し、見ずに答える。間違えた単語をもう一度確認する
数学を1時間 学校ワークの基本問題を5問解き、丸つけと解き直しをする
理社を1時間 指定した範囲の一問一答を10問解き、間違えた理由や用語を確認する
国語を30分 漢字10個を練習し、見ずに書けるか確認する

※数量はあくまで例です。学年、問題の難しさ、本人の状況に合わせて調整してください。

ポイントは、「解く」だけで終わらせないことです。丸つけ、確認、必要な解き直しまでを計画に含めます。量を「終わらせた」ことと、「分かるようになった」ことは別だからです。

量で決めても崩れる計画の共通点

量に変えても、次のような場合は続きにくくなります。

  • 最初から量が多すぎる
  • 簡単な5問と難しい5問を、同じ負担と考えている
  • 解き直しの時間を見込んでいない
  • 部活動や学校行事のある日も、同じ量にしている
  • できなかった分を、翌日にすべて上乗せしている

大切なのは「毎日同じ量」ではなく、「その日に実行できる量」です。

続けやすい計画を作る3ステップ

1教材と範囲を決める

「数学をする」ではなく、「学校ワーク○ページの基本問題5問」のように、始める場所を決めます。

▼

2少なめの量で試し、所要時間を確認する

最初の数日は、丸つけと解き直しを含めてどのくらいかかるかを確かめ、量を調整します。例えば「必ず取り組む基本問題3問+余裕があれば追加2問」とすると、始めやすくなります。

▼

3時間の上限と、止まったときの対応を決める

予定時間を大きく超えてまで終わらせようとしません。分からない問題には印をつけ、解説を確認したり、先生に質問したりします。

難しい問題で止まることは、怠けではありません。また、睡眠を削って帳尻を合わせる計画にはしないでください。時間の上限は、体調と集中力を守るためのものでもあります。

計画が崩れた日は「埋め合わせ」より「調整」

「昨日5問できなかったから、今日は10問」と考えたくなる日もあります。ただ、これでは負担が一気に増え、また崩れやすくなります。

そんなときは、残った問題の優先順位を確認し、今日の量を組み直します。例えば、間違えやすい問題や定期テストの範囲に近い問題を先に選び、後回しにできるものは別の日へ回します。

あらかじめ、週に1日ほど「調整日」を作っておく方法もあります。遅れた分を戻したり、解き直しにあてたりできる日があると、気持ちにも余裕が生まれます。

計画は、守れたかどうかを判定するためのものではありません。実行しながら直していくものです。

保護者の声かけ

声のかけ方を少し変えるだけで、お子さんが答えやすくなることがあります。

「何時間勉強したの?」

→「今日はどこまで進める予定?」

「まだ終わっていないの?」

→「どこで時間がかかった?」

「もっとやりなさい」

→「今日取り組む分を一緒に決めようか?」

毎日細かく見張る必要はありません。お子さん自身が、計画と結果を確認できるようになることが目標です。必要なときに支える、という関わり方が合っています。

思春期のお子さんには、声をかけるタイミングや頻度を本人と相談して決めても構いません。「声をかけるのは週に何回がいいか」を一度話し合っておくと、お互いに楽になります。

まとめ

今日からの3つのポイント

① 何をどこまで取り組むかを、具体的にする

② 丸つけと解き直しまで含めて、無理のない量にする

③ 実際にかかった時間を見て、計画を調整する

計画が続かないとき、必要なのはお子さんを励ますことだけではありません。計画の作り方を、一緒に見直すことです。

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寄り添うだけで、終わらない。

「勉強計画が続かない」「何から取り組めばよいか分からない」といったお悩みがありましたら、トライプラス諸口校の無料体験授業でご相談ください。お子さんの学年や状況をうかがいながら、取り組み方を一緒に考えます。

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2026年10月13日火曜日

中間テストより期末テストの方が下がりやすい ―9教科対策の落とし穴

 

中学生 期末テスト 9教科の時間配分

中間テストより期末テストの方が下がりやすい
―9教科対策の落とし穴

トライプラス諸口校 教室長が解説する、期末テストの計画の立て方

「中間テストより、期末テストの点数が下がってしまった」というご相談は、毎年たくさんいただきます。

お子さんは、決して怠けていたわけではありません。むしろ、中間テストのときより長く机に向かっていたのに、結果が伴わなかった例も少なくありません。

原因は、勉強不足ではなく、9教科の計画の立て方にあることが多いのです。この記事では、期末テストで起こりやすい4つの落とし穴と、その対策をお伝えします。

💡 この記事の結論

期末テストは、9教科を同じように勉強するとうまくいきません。教科ごとに開始時期・必要時間・確認方法を変えることが、点数を守るポイントです。

期末テストはなぜ点数が下がりやすいのか

期末テストが難しくなる理由は、「9教科あること」そのものではありません。本当の落とし穴は、次のような計画の立て方にあります。

  • 主要5教科だけを先に勉強する
  • 実技4教科を直前にまとめる
  • 9教科分の提出物が同じ時期に集中する
  • 全教科へ同じ時間を割り振る
  • ワークを終えることが目的になる
  • 暗記した内容をテスト形式で確認しない

9教科対策では、全教科を同じように扱いません。「早く始める教科」「短時間で繰り返す教科」「直前に最終確認する教科」に分けて考えることが大切です。

9教科対策が詰まる流れと、詰まらない流れ

⚠ 詰まりやすい流れ

主要5教科から始める
↓
実技4教科を後回しにする
↓
提出物と暗記が重なる
↓
解き直しの時間がなくなる
↓
分かっていた教科まで点数を落とす

✅ 改善する流れ

9教科の範囲と教材を確認
↓
重点・維持・短時間反復に分類
↓
提出物を早めに進める
↓
間違いを解き直す
↓
直前は確認テストに使う

落とし穴① 主要5教科が終わってから実技4教科を始める

主要5教科の勉強には、終わりがありません。「5教科が終わったら実技をやろう」と考えていると、実技教科を始める時期がどんどん遅くなります。

保健体育、音楽、美術、技術・家庭は、授業プリント、教科書、ノート、作品や実習の内容など、確認する資料が複数になる場合があります。直前に初めて範囲を確認して、必要な資料がそろっていないことに気づくケースもあります。

実技教科は早い段階で範囲と教材を確認し、短時間ずつ進めましょう。実技教科の評価は、定期テストだけで決まるとは限りません。授業での取り組み、提出物、実技、作品、レポートなども関係する場合があります。

評価方法やテスト範囲は、学校や教科によって異なります。学校から配付される資料や、担当の先生の指示を必ず確認してください。

落とし穴② 9教科へ同じ時間を配分してしまう

「9教科あるから、1教科ずつ同じ時間をあてよう」という計画は、一見公平に見えます。しかし、得意不得意、出題範囲、提出物の量は教科ごとに違います。

均等に割り振ると、苦手教科の演習時間が足りなくなることがあります。そこで、教科を「重点」「維持」「短時間反復」の3種類に分けて考えます。

また、「何時間やったか」ではなく、「テスト日までに何回学習し、どの状態まで仕上げるか」で考えるのがポイントです。優先順位は、途中で見直して構いません。

落とし穴③ 提出物を終えることがテスト勉強になってしまう

提出物を終わらせると、「勉強した」という気持ちになります。しかし、ワークを一度解いただけでは、自力で解けるとは限りません。

  • 答えを見ながら埋めると、理解できていない問題が分かりにくくなる
  • 丸つけを後回しにすると、間違いを直す時間がなくなる

改善のコツ

「提出用の1周目」と「得点につなげる解き直し」を分けましょう。間違えた問題には印を付け、数日後に何も見ずに解き直します。

落とし穴④ 暗記を「前日に覚えればよい」と考えてしまう

覚えた直後に言えることと、テストで思い出せることは別です。英単語、漢字、理科・社会の用語、実技教科の用語は、短時間でも複数回確認しましょう。

  • 教科書やプリントを読むだけでなく、隠して答える
  • 用語だけでなく、意味、理由、手順、図や資料との関係も確認する
  • 最後は問題形式で思い出せるか確かめる

中間テスト型の勉強と期末テスト型の勉強を比べる

中間テストは5教科が中心の学校もあります。期末テストは9教科になるため、勉強の組み立て方も変える必要があります。

項目 中間テスト型 期末テスト型
教科数 主要5教科中心 9教科を最初に一覧化する
計画の立て方 全教科を同じ順番で進める 教科ごとに開始時期を変える
実技教科 5教科の後に始める 短時間で早めに着手する
提出物 締切前に完成させる 早く終えて間違いを解き直す
暗記 前日にまとめる 複数日に分けて確認する
テスト直前 新しい範囲を覚える 間違えた内容を最終確認する

9教科を「重点・維持・短時間反復」のA・B・Cに分類する

テスト範囲が分かったら、9教科を次の3種類に分けます。

  • A:重点教科…苦手単元が多い、理解や演習に時間がかかる、前回の失点が多い。数学や英語など、積み上げが必要な教科が多くなります。
  • B:維持教科…基本内容は理解できていて、ワークや確認問題で一定の正答率が取れている。学習を止めると忘れるため、間隔を空けて確認します。
  • C:短時間反復教科…用語や資料、手順などの確認が中心。1回に長く取り組むより、短い確認を複数回行います。
分類 判断の目安 学習方法 確認の基準
A・重点 理解不足や失点が多い 早めに理解と演習 基本問題を自力で解ける
B・維持 基本はできている 間隔を空けて確認 数日後にも解ける
C・短時間反復 用語や資料確認が中心 短時間を複数回 隠して答えられる

特定の教科を、必ずA・B・Cのどれかに決めつける必要はありません。分類は生徒ごとに行います。実技教科もすべてCと決めず、内容と本人の得意不得意で判断しましょう。学習の進み具合や確認テストの結果に応じて、分類は変えて構いません。

9教科は、勉強方法も同じではない

📘 英語

  • 単語・文法・教科書本文を分けて確認する
  • 文法問題は、正解の理由まで説明する
  • 単語は短時間で複数回確認する

📐 数学

  • 教科書の例題と学校ワークの基本問題を自力で解く
  • 途中式を残す
  • 間違えた原因を確認して、類題を解く

📖 国語

  • 漢字・語句と、文章問題の根拠確認を分ける
  • 授業ノートやプリントも確認する
  • 記述は、模範解答を写すだけで終わらない

🔬 理科・社会

  • 用語だけでなく、理由、流れ、図、資料と結びつける
  • 計算や記述問題も確認する
  • 教科書やプリントを読んだ後、何も見ずに答える

🎨 保健体育・音楽・美術・技術家庭

  • 教科書、授業プリント、ノート、実習・作品に関する内容を確認する
  • 用語だけでなく、ルール、手順、記号、表現、資料なども確認する
  • 出題内容は学校や担当の先生によって異なるため、授業中の指示を優先する
  • 実技教科を「前日に暗記するだけの教科」と決めつけない

テストまでの3段階スケジュール

実際の日付ではなく、次の3段階で考えてみましょう。

① 早期:テスト範囲発表前~3週間ほど前

  • 授業で習ったところまで、学校ワークを進める
  • 9教科の教材、ノート、プリントをそろえる
  • 中間テストの弱点を解き直す
  • 英単語、漢字、理社、実技教科の用語を少しずつ確認する

② 中期:2週間ほど前

  • 範囲表を使って抜けを確認する
  • 提出物の1周目を終わらせる
  • Aの重点教科へ多めに時間を配分する
  • 実技教科は、資料を見ずに答える練習を始める

③ 直前:1週間前~前日

  • 間違えた問題を中心に解き直す
  • 時間を測った演習を行う
  • 暗記内容を小テスト形式で確認する
  • 新しい教材へ広げすぎない
  • 睡眠時間を削りすぎない

※これは一般的な目安です。学校の日程や課題量、本人の理解度に応じて調整してください。

平日の時間配分は「3つの役割」で組み合わせる

1日の勉強は、役割の違う3つを組み合わせると進めやすくなります。

重点教科:理解と演習 40分

+

維持教科:短い確認問題 20分

+

実技・暗記教科:用語や資料の小テスト 15分

※これは一例であり、全員に共通する必要時間ではありません。部活動や生活リズムに合わせて調整してください。

9教科対策チェックリスト

□ 9教科すべての範囲と教材を確認した

□ 教科を重点・維持・短時間反復に分けた

□ 提出物の締切と残りページを確認した

□ 学校ワークは丸つけまで進めている

□ 間違えた問題に印を付けた

□ 実技教科のプリントやノートがそろっている

□ 暗記内容を隠して答える練習をしている

□ テスト直前に解き直す問題を絞った

保護者は合計点だけで判断しない

お子さんが努力しているときほど、声かけが大切になります。次のような言い方は、できれば避けたいところです。

避けたい声かけ

  • 「9教科あるのだから、もっと勉強しなさい」
  • 「実技教科は暗記すれば取れるでしょう」
  • 「提出物くらい早く終わらせなさい」
  • 「中間より合計点が下がっている」
  • 「全部の教科を同じだけ勉強しなさい」

代わりに使える声かけ

  • 「時間がかかりそうな教科はどれ?」
  • 「実技教科のプリントはそろっている?」
  • 「ワークを終えた後、解き直す時間は残せそう?」
  • 「重点的に取り組む教科を3つ選ぶなら?」
  • 「今週中に終わらせたい提出物は何?」

中間テストと期末テストでは、教科数や満点の合計が異なる場合があります。単純な合計点だけで比べず、教科別の点数、平均点との差、失点原因、準備状況を一緒に見てあげてください。

まとめ:9教科を同じに扱わず、答える練習で仕上げる

✅ 点数を守る5つのポイント

  • 最初に9教科すべての範囲と教材を確認する
  • 教科を重点・維持・短時間反復に分類する
  • 提出物を早めに進め、解き直しの時間を残す
  • 実技4教科も早い段階から短時間ずつ触れる
  • 最後は読む勉強ではなく、答える練習をする

期末テストで点数を守るために必要なのは、9教科を同じように勉強することではありません。

まずは9教科を紙に書き出し、それぞれをいつから、何を使って、どの状態まで仕上げるか決めるところから始めましょう。小さな一歩が、期末テストの落ち着いた準備につながります。

寄り添うだけで、終わらない。

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トライプラス諸口校は、次のような特徴を持つ個別指導塾です。

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  • 茨田中・茨田北中・横堤中に合わせた定期テスト対策
  • 開校時間中は自習室を無料で利用可能
  • 自習中は全教科の質問が可能です。ただし、常に講師が付きっきりで指導する形式ではありません

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2026年10月12日月曜日

【我が家の教育―中学受験】算数・理科は偏差値60超へ。 でも国語は30台のまま―― そこから取り組んだこと

 

中学受験体験記|第5回

算数・理科は偏差値60超へ。
でも国語は30台のまま――
そこから取り組んだこと

前回は、小6の秋に、得意だった算数と理科の土台を立て直した話を書きました。今回は、その先にあたる11月から12月にかけての話です。

科目ごとに課題はまったく違う。そのことをあらためて知った時期でもありました。

前回の振り返り

  • 算数は、図形・空間図形の感覚を取り戻しました。
  • 理科は、知識の抜けを埋めました。
  • 両科目とも、「なぜそうなるのか」を自分の言葉で説明できるまで追求しました。

1.11月、回復した科目と、残った課題

11月の公開学力テストでは、算数と理科が偏差値60を超える程度まで戻っていました。なお、この数字は算数と理科それぞれのもので、3科目の総合ではありません。

一方、国語はそれまで手を付けておらず、公開学力テストの偏差値は30台のままでした。さらに、国語の記述模試では偏差値20台。息子にとって、過去最低の数字でした。

公開学力テストと記述模試は、別の試験です。ですからここでは、この二つを一本の推移として比べることはしません。数字は、手を付けていなかった科目の現在地を示していました。

11月の状況

科目 試験 結果
算数・理科 公開学力テスト 偏差値60を超える程度
国語 公開学力テスト 偏差値30台
国語 記述模試 偏差値20台(過去最低)

※ 公開学力テストと記述模試は別の試験です。算数・理科の数字は、3科目総合のものではありません。

この11月以降は、算数・理科をさらに難しい問題へ進めながら、国語の立て直しにも取り組みました。順番に片付けたのではなく、同じ時期に並行して進めていました。

11月以降の学習(並行して進めたもの)

算数・理科の応用学習

算数:基礎は短い時間で、難問は自力で考える
理科:実験・計算問題と、理由の説明

国語の立て直し

知識の積み重ね/時間制限/線引きの見直し/記述の構成

どれかが終わってから次へ移ったのではなく、同じ時期に並行していました。

2.算数は「基礎を速く」と「難問を自力で」を分けた

算数では、苦手単元の基礎問題をもう一度学習しました。基礎問題では、時間を短めに区切り、その時間内で解けるように取り組みました。

その一方で、各最難関中学の算数の問題を、単元別に徹底して学習しました。扱ったのは、整数、濃度、平面図形、空間図形、場合の数などです。教材は、本人が「最難関の算数」という赤本として記憶しているものです。

こちらでは、時間を測りませんでした。自分の力で考えることに徹したのです。

理由は、親としての私の判断でした。本番で、練習とまったく同じ問題が出ることはないだろうと考えていました。それなら必要なのは、見たことのない問題を自分で解決する力だと思ったのです。

算数で使い分けた二つの練習

  基礎問題 難問
時間設定 短めに区切る 測らない
目的 その時間内で解ける速さを身につける 見たことのない問題を、自分の力で解決する力を養う
内容 苦手単元の基礎問題 最難関中学の算数を単元別に(整数・濃度・平面図形・空間図形・場合の数など)

同じ算数でも、基礎と難問では練習の目的が違います。速さを身につける時間と、考える力を養う時間。わが家では、この二つを使い分けていました。基礎では時間を区切り、難問では測らなかったのは、矛盾ではなく、目的に合わせた使い分けでした。

3.理科も、知識の先へ進んだ

第4回では、理科の知識の抜けを埋めました。その土台の上で、今回は知識系の分野だけでなく、実験や計算が絡む難易度の高い問題を中心に学習しました。

実験問題には、理由を記述する問題もあります。そこで、正解したかどうかで終わらせず、なぜその結果になったのかを説明できるまで追求しました。結果と理由を、自分の言葉で説明する。そこを大切にしていました。

理科で大切にしたこと

実験・計算の問題でも、正解だけで終わらせない。なぜその結果になるのかを、自分の言葉で説明する。

4.国語は、毎日の知識から取り組んだ

このころから、漢字、語彙、ことわざなどを、毎日数十個ずつ覚えるようにしました。派手な方法ではなく、毎日の積み重ねです。

算数と理科が完成しつつあったことで、国語の文章問題にも取り組むようになりました。ただし、算数と理科を終えた、あるいはやめた、という意味ではありません。応用的な学習は続けながら、並行して国語に向き合っていました。

5.「時間が足りない」を、解き方から見直した

国語での息子の課題は、問題を解くスピードでした。時間の感覚がずれると、半分も問題を解けないことがありました。

そこで、まず1題ごとに時間制限を設けました。次に、本文の重要ポイントへの線引きの仕方を見直し、無駄な線引きをしないようにしました。あわせて、記述問題の練習にも取り組みました。

ただ急いで読むようにしたわけではありません。変えたのは、時間の区切り方と、本文への印の付け方という、実際の行動でした。

6.長い記述は、文章の作り方から学び直した

特に80字以上の記述では、解答の文章がまとまっていませんでした。

そこで、模範解答の文章の書き方を模倣するところから始めました。答えを覚えるためではありません。模倣を通して、文章の書き方や構成をもう一度確認していくための作業です。

とても地道な作業を、続けました。

国語の地道な取り組み

課題 取り組み
知識 漢字・語彙・ことわざなどを毎日覚える
スピード 1題ごとに時間制限を設ける
線引き 重要ポイントを見直し、無駄な線を減らす
長い記述 模範解答を模倣し、書き方・構成を確認する

7.12月の公開テストで見えた変化

12月の公開テストで、記憶では、国語の偏差値が20以上上がっていました。

12月の変化

記憶では、国語の偏差値が20以上上昇

※ 正確な記録を確認した数字ではなく、当時を振り返った記憶です。どの試験・数値を基準にしているかは、厳密には確認できていません。

確認できていない数字ですので、上昇の前後の数値は書きません。また、これは複数の取り組みを重ねた後に見られた変化です。どの取り組みがどれだけ効いたのかを、数字で言うことはできません。

私が振り返っておきたいのは、数字の大きさよりも、課題に合わせた練習を重ねてきたことのほうです。

8.結び

算数、理科、国語。この時期の息子は、科目によってまったく違う課題を抱えていました。

だから、練習の目的も分けました。算数では、速く解くことと、自力で考えること。理科では、結果の理由を説明すること。国語では、知識を積み上げながら、時間の使い方と、文章の組み立てを見直すこと。

これは、あくまでわが家の経験です。お子さんの状況によって、必要な練習はそれぞれ違うと思います。ただ、「何のためにこの練習をするのか」を科目ごとに考えることは、どのご家庭にも役立つ視点かもしれません。

トライプラス諸口校

学習相談・無料体験授業を受け付けています。お子さんの状況に合わせた学び方を一緒に考えたい方は、お気軽にご連絡ください。
電話:0120-177-202

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10月に勉強を止めた子から、 11月の期末テストで差がつきます

 

中学生 10月の学習 期末テスト準備

10月に勉強を止めた子から、
11月の期末テストで差がつきます

長時間の勉強は必要ありません。「止めずに小さく続ける」ための10月の過ごし方を紹介します。

中間テストが終わると、ほっとして気がゆるむものです。「しばらくは勉強しなくてもいいかな」と思うのは自然なことです。部活動や学校行事で忙しい時期でもあり、家庭学習が止まりやすいご家庭も多いでしょう。

ただ、期末テストの準備を「範囲表が配られてから」と考えていると、11月に作業が一気に集中しがちです。この記事では、10月にやっておきたい小さな学習を、中学生本人にも保護者の方にも分かるようにまとめました。

💡 この記事の結論

11月の期末テストで生まれる差は、テスト直前の勉強時間だけではありません。10月に授業の復習と学校ワークを止めなかったかどうかが、大きく影響します。

10月は休む時期ではなく、小さくつなぐ時期

10月に、毎日何時間も勉強する必要はありません。大切なのは、学習を完全に止めずに、小さく続けることです。

中間テスト後に勉強を完全に止めると、次のような状態になりやすくなります。

  • 中間テストで分からなかった内容が残る
  • その上に新しい単元が積み重なる
  • 学校ワークの未消化ページが増える
  • 英単語・漢字・理社の用語がたまる
  • 11月に複数教科を一度に戻すことになる

反対に、1日15~30分程度でも授業の確認やワークを進めておけば、11月は基礎のやり直しだけでなく、解き直しや応用問題にも時間を使いやすくなります。

10月の過ごし方で変わる、11月の流れ

⚠️ 勉強を止めた場合

中間テスト終了
↓
復習・ワークが止まる
↓
未理解と未消化が増える
↓
11月に複数教科が集中
↓
提出を終わらせるだけになる

✅ 小さく続けた場合

中間テスト終了
↓
授業日の短い復習
↓
習った範囲のワーク
↓
間違いを週末に確認
↓
11月は解き直しと演習へ進める

※学校によって、中間・期末テストの有無や日程、範囲、提出物は異なります。具体的な日程は、各学校の年間予定や配付されたお便りでご確認ください。

理由① 期末テストの範囲は、10月の授業中にもう増えている

中間テストが終わった翌日から、次のテスト範囲となる授業は進んでいます。範囲表が配られる頃には、最初に習った単元をすでに忘れていることも少なくありません。

授業で分からない部分を放置すると、その後の内容も理解しにくくなります。特に英語と数学は、前の内容を使って次へ進むことが多い教科です。

注意したいこと
10月に必要なのは、本格的なテスト勉強ではありません。まずは「授業内容を残さないこと」を目指しましょう。

理由② 提出物と暗記は、短期間にまとめるほど「終わらせる勉強」になりやすい

学校ワークを一気に進めようとすると、丸つけや解き直しが浅くなりがちです。提出期限に間に合わせることが目的になり、「やったけれど、身についていない」という状態も起こります。

英単語、漢字、理科・社会の用語は、一度に長く覚えるより、短時間でも間隔を空けて何度か触れるほうが思い出しやすくなります。

10月中に1周目を少しずつ進めておけば、11月は間違えた問題へ戻る時間を作りやすくなります。

理由③ 中間テストの弱点を残すと、期末でも同じ失点を繰り返す

中間テストは、点数だけを見て片づけないことが大切です。間違いは、次の5つに分けてみましょう。

  • 知識不足(覚えていなかった)
  • 理解不足(意味が分かっていなかった)
  • 演習不足(解き慣れていなかった)
  • 時間不足(最後まで解けなかった)
  • ミス(計算や読み間違い)

答えを写すだけでは直したことになりません。数日後に、何も見ずに解き直してみてください。また、すべてを復習する必要はなく、次の単元にも関係する基礎から直せば十分です。中間テストの直しは、期末テスト対策の最初の一歩になります。

「10月に止まる子」と「期末までつなげる子」の違い

場面 10月に止まる子 期末までつなげる子
中間テスト後 テスト用の勉強をすべて止める 短い復習だけ続ける
普段の授業 授業を聞いて終わる 例題を1~2問確認する
学校ワーク 範囲表が出てから始める 習ったところまで進める
暗記 直前にまとめて覚える 少量ずつ繰り返す
分からない問題 分からないまま残す 印を付けて週内に質問する
11月の状態 提出物に追われる 解き直しや演習に時間を使える

10月に止めない3つの学習

① 授業を受けた日に、短く確認する

  • ノートや教科書を見返す
  • 重要語句や公式を確認する
  • 例題を1~2問だけ解く
  • 分からない箇所に印を付ける

全教科を毎日行う必要はありません。その日に授業があった主要教科から選びましょう。

② 学校ワークを「習ったところまで」進める

  • テスト範囲表が出るまで待たない
  • 授業で習ったページを、その週のうちに解く
  • 丸つけまで行い、間違えた問題に印を付ける
  • 1周目は「現状を確認する学習」と考える
  • 2周目は全部ではなく、間違えた問題を中心に行う

③ 週末に、1週間分の穴を整理する

  • 今週できなかった問題を確認する
  • 暗記内容を小テスト形式で確認する
  • 質問する問題を選ぶ
  • 翌週に持ち越す課題を多くしすぎない
  • 勉強時間ではなく、「何ができるようになったか」を確認する

学習時間は一律ではありません。学年、目標点、理解度、部活動、学校の課題量に合わせて調整してください。

教科別「10月にしておくこと」

教科 10月にしておくこと
英語 単語の短時間反復/教科書本文の確認/文法の例題
数学 その日の例題/途中式を残した解き直し/公式の使用条件の確認
国語 漢字・語句/授業で扱った文章の根拠の確認
理科 用語・公式・実験結果を関連づける
社会 用語を出来事の流れや因果関係と一緒に整理する

期末テストまでの4段階モデル

テストまでの残り期間に応じて、次の4段階で考えてみましょう。これは一般的な一例です。学校の日程や本人の状態に合わせて調整してください。

第1段階:中間テスト直後

  • 失点原因を整理する
  • 次の単元に関係する問題を解き直す
  • 新しい授業範囲を確認する

第2段階:10月の通常学習

  • 授業日の復習
  • 学校ワークを習った範囲まで進める
  • 英単語、漢字、理社用語を少量ずつ確認する

第3段階:範囲発表前後

  • 未完成のワークを終える
  • 間違えた問題を教科別に整理する
  • 苦手単元の基本問題へ戻る

第4段階:テスト直前

  • 時間を測って問題を解く
  • 暗記内容をテスト形式で確認する
  • 新しい問題集を増やさず、間違えた問題を解き直す

今日から始める15分の例

「まず再開するための一例」として、15分の使い方を挙げます。15分が全員に必要な時間というわけではありません。無理のない長さから始めてください。

5分

今日覚えた英単語を確認

5分

数学の例題を1問解く

5分

学校ワークの間違いを1問直す

期末テスト準備チェックリスト ✅

□ 中間テストの間違いを原因別に分けた
□ 次の単元に必要な問題を解き直した
□ 学校ワークを習ったところまで進めている
□ ワークの丸つけを後回しにしていない
□ 英単語や漢字を少量ずつ確認している
□ 分からない問題に印を付けている
□ 週末に1週間分の学習を見直している

保護者が「テスト前だけ」を見ないために

保護者の役割は、毎日の学習を細かく監視することではありません。学習が完全に止まっていないか、困っている部分を相談できているかを見守ることが大切です。

避けたい声かけ

  • 「まだテスト前じゃないから、ゆっくりしていて大丈夫」
  • 「11月になったら本気でやりなさい」
  • 「前回の点数が悪かったから、今度はもっと勉強して」
  • 「何時間勉強したの?」
  • 「ワークは全部終わった?」

代わりに使える声かけ

  • 「今週、授業で分かりにくかったところはあった?」
  • 「学校ワークは習ったところまで進んでいる?」
  • 「中間テストと同じ間違いをしそうなところはどこ?」
  • 「先生に質問したい問題はある?」
  • 「今週できるようになったことは何?」

まとめ:今日の授業を一つ確認するところから

10月から必要なのは、長時間勉強することではありません。次の小さな学習を止めないことが大切です。

  • 授業内容を短く復習する
  • 学校ワークを習ったところまで進める
  • 中間テストの弱点を一つずつ直す
  • 暗記を少量ずつ繰り返す
  • 週末に分からない問題を整理する

11月になってから一気に頑張る計画ではなく、今日の授業で習った内容を一つだけ確認するところから、次の期末テスト対策を始めましょう。

寄り添うだけで、終わらない。

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2026年10月11日日曜日

高校1年生の2学期、 赤点回避だけで終わらせると 大学受験で困る理由

 

高校1年生 2学期の立て直し 大学受験への基礎
高校1年生の2学期、
赤点回避だけで終わらせると
大学受験で困る理由
赤点回避は「ゴール」ではなく、学習を立て直すための「最初のライン」です。

高校1年生の2学期は、1学期より授業が難しくなる時期です。「定期テストの点数が下がってきた」と感じている人も多いのではないでしょうか。

そんなとき、「とにかく赤点だけは取らないようにしよう」と考えるのは自然なことです。進級や単位の取得に関わるため、赤点を避けることはとても大切です。

ただ、そこだけを目標にすると、テスト直前の丸暗記や、提出物を終わらせるだけの勉強になりやすくなります。この記事では、赤点回避を「最初のライン」として大切にしながら、次の学習へつなげる方法をお伝えします。生徒の皆さんにも保護者の方にも、読んでいただける内容です。

💡 この記事の結論
赤点を避けることは大切です。しかし、そこで止まらず、今回のテストで見つかった基礎の穴を一つずつ埋めることが、大学受験への準備になります。

赤点回避は大切。ただし、そこがゴールではありません

まず、はっきりさせておきます。赤点を回避するための勉強は、悪いことではありません。進級や単位の取得に必要な対応は、最優先で行うべきです。

赤点を取ってしまった人や、赤点回避を目指している人を責める必要もありません。高校の勉強は、中学までと比べて内容もスピードも大きく変わります。戸惑うのは自然なことです。

問題は、赤点を取らないことだけが目的になってしまう状態です。たとえば、次のような様子はないでしょうか。

⚠️ こんな状態に心当たりはありませんか?
  • 英単語や英文法が定着していない
  • 数学の公式を使う理由が分かっていない
  • 解答を覚えただけで、類題を解けない
  • テスト後に間違いを放置している
  • 提出物を終わらせることが、勉強の目的になっている

最低限の点数が取れていても、こうした状態が続くと、次の単元や高校2年生以降の学習で困りやすくなります。必要なのは、単に勉強時間を増やすことではありません。「どの基礎が抜けているか」を確認し、理解・演習・解き直しをつなげることです。

高1の2学期は、学習方法をまだ十分に立て直せる時期です。「ここで全部が決まる」という話ではありません。今つまずきを見つけて直すことが、今後の負担を減らしてくれる、という前向きな話だとお考えください。

理由① 高校の学習は、前の単元を使って次へ進むから

高校の勉強は、前に学んだ内容を使って次へ進みます。そのため、一つの単元の理解があいまいなままだと、あとの単元に影響が出やすくなります。

📐 数学の場合
高校数学は、計算、方程式、関数、図形などの既習内容を組み合わせて進みます。たとえば二次関数では、式の変形や方程式の力が必要です。
📖 英語の場合
単語・文法・構文の不足は、長文読解や英作文に影響します。一つひとつは小さな不足でも、英文の中では重なって現れます。

テスト前だけ覚えて、テスト後に忘れる。この繰り返しでは、単元が進むほど「分からない部分」が増えやすくなります。

高1のつまずきを高2、高3まで持ち越すと、受験勉強と基礎の復習を同時に行うことになります。これは大きな負担です。

ただし、すべてを完璧に戻す必要はありません。次の学習に必要な基礎から優先して戻ることが、現実的で効果的です。

基礎の穴が大きくなる流れ
テスト直前だけ暗記
↓
テスト後に忘れる
↓
次の単元で使えない
↓
授業が分かりにくくなる
↓
さらに直前学習へ頼る
▼ ここで流れを変えると…
小さく復習
↓
自力で解き直す
↓
次の単元で使う
↓
理解がつながる

理由② 「赤点を取らない勉強」と「入試で使える勉強」は目的が違うから

赤点回避の勉強では、テスト範囲の暗記や、提出物の完成が中心になりやすくなります。これは、目の前のテストを乗り切るためには有効な方法です。

一方、大学受験では、初めて見る問題を読み、持っている知識を使って考える力が求められます。ここに、目的の違いがあります。

解答を見れば分かる状態と、何も見ずに解ける状態は別のものです。定期テスト対策を否定する必要はありません。その学習を、受験の基礎づくりへつなげる視点が大切です。

そのために、「覚えたか」だけでなく、「説明できるか」「類題で使えるか」まで確認してみてください。

項目 赤点回避だけを目指す学習 大学受験につながる学習
目標 合格最低ラインだけを見る 理解すべき基礎を明確にする
テスト前 範囲を直前に暗記する 短期間に分けて反復する
問題演習 解答を見ながら進める 何も見ずに再現する
間違えた後 答えを写して終わる 原因を分類して解き直す
確認方法 その日の正解だけを見る 数日後にも解けるか確認する
学習の残り方 テスト後に忘れやすい 次の単元で使える形で残りやすい

理由③ 高1の学習が、進路選択に影響することがあるから

学校推薦型選抜や総合型選抜などでは、学校での成績や活動が評価材料になる場合があります。高1の学習への取り組みが、あとの選択肢に関わることもあります。

ただし、推薦の条件や評定の扱いは、大学・学部・入試方式・学校によって異なります。一律に「こうすれば有利」と言えるものではありません。

一般選抜を考える場合でも、高1からの学習習慣は高2・高3の受験勉強を支えてくれます。また、高2以降の文理選択や科目選択のときに、苦手を放置していると選択肢を狭めてしまうことがあります。

📌 確認しておきたいこと
入試方式や条件は変わることがあります。最新の情報は、志望する大学や在籍する高校の公式情報で確認してください。進級条件や赤点の基準、成績評価も、学校によって異なります。

赤点回避で終わらせない3ステップ

では、具体的にどう立て直せばよいのでしょうか。次の3ステップで進めてみてください。

STEP 1
点数ではなく、失点の原因を分ける

テストや小テストの誤答を、次の5つに分類します。

  • 知識不足:公式・単語・用語を覚えていなかった
  • 理解不足:解き方や文法の仕組みを説明できなかった
  • 演習不足:分かっていたが、自力で解く練習が足りなかった
  • 時間不足:解く速度や問題の順番に課題があった
  • ミス:符号、計算、読み違い、転記などを繰り返した

「勉強不足だった」とまとめてしまうと、次に何をすればよいか分かりません。原因によって、次に行う学習は変わります。

STEP 2
次の単元に必要な基礎から戻る
  • 全範囲を最初からやり直そうとしない
  • 授業中や問題演習で止まった箇所から、必要な前提単元を探す
  • 教科書の例題、基本問題、学校の小テストなどを使う
  • 一度解けた問題ではなく、翌日や数日後にも自力で解けるか確認する
  • 「何を、いつまでに、どの状態にするか」を小さく設定する
目標の立て方の例
✕「数学を頑張る」
○「今週中に二次関数の平方完成を、例題を見ずに5問解けるようにする」
✕「英語を復習する」
○「毎日20語を確認し、週末に日本語を見て英単語を書けるかテストする」
STEP 3
定期テスト対策を、受験基礎へつなげる

次のサイクルを意識してみてください。

授業で理解する
↓
その日のうちに例題を解く
↓
数日後に何も見ずに解き直す
↓
間違いの原因を記録する
↓
週末にもう一度確認する

「提出用に一度解く」で終わらず、時間を空けて思い出す練習を入れることが大切です。

失点原因によって、次にやる勉強は変わります

STEP1で分けた原因ごとに、おすすめの改善方法を整理しました。

失点の原因 改善方法
知識不足 覚える範囲を絞り、短い確認テストを繰り返す
理解不足 教科書や解説へ戻り、自分の言葉で説明する
演習不足 類題を何も見ずに解く
時間不足 時間を測り、解く順番も練習する
ミス ミスの種類を記録し、見直す場所を決める

英語・数学・国語・理科・社会の見直し方

教科ごとに、「テストを乗り切る勉強」から「次につながる勉強」へ切り替えるポイントをまとめます。

📖 英語
  • 単語はテスト前にまとめて覚えず、少量ずつ反復する
  • 文法は、選択肢の正解だけでなく「なぜその形になるか」を説明する
  • 英文は、文のかたまりや主語・動詞を意識して読む
  • 教科書本文は、意味を確認した後に音読や和訳の再現を行う
  • 単語・文法・構文を別々にせず、英文の中で使える状態を目指す
📐 数学
  • 公式を覚えるだけでなく、どの条件で使うかを確認する
  • 解説を読んで分かった状態で終わらず、解答を閉じて再現する
  • 途中式を残し、どこで間違えたか確認できるようにする
  • 難問より先に、教科書例題や基本問題を安定させる
  • 正解した問題でも、考え方を説明できなければ再確認する
📝 国語・理科・社会
  • 国語:解答の根拠となる本文の箇所や条件を確認する
  • 理科:用語の暗記だけでなく、現象・公式・グラフを結びつける
  • 社会:用語を単独で覚えず、原因・出来事・結果の流れで整理する
選択科目や入試で必要な科目によって、優先順位は異なります。進路の方向と照らして考えることも大切です。

1週間の立て直しモデル(調整できる一例です)

曜日を固定する必要はありません。次の流れを参考に、ご自身の予定に合わせて組み替えてください。

タイミング やること
平日 授業内容を15〜30分程度復習する
翌日 前日に間違えた問題を解き直す
週の後半 類題を何も見ずに解く
週末 英単語・公式・重要問題を小テスト形式で確認する
週末の最後 できなかった内容を、翌週の計画へ移す
時間は目安です。学校の課題量、部活動、理解度に応じて調整してください。無理なく続けられる量にすることが、いちばん大切です。

高1・2学期の学習チェックリスト

今の状況を確認してみましょう。全部に✓がつかなくても大丈夫です。✓がないところが、次に取り組むポイントです。

□ 赤点の基準や単位取得の条件を確認した
□ テストの失点を原因別に分けた
□ 英単語を毎日少しずつ確認している
□ 数学の基本問題を解答なしで解ける
□ 間違えた問題を数日後に解き直している
□ 提出物を終わらせるだけになっていない
□ 文理選択や志望分野に必要な科目を確認した

保護者が点数だけで判断しないために

高校生のお子さんには、「自分でやりなさい」と任せたくなるものです。その気持ちは自然ですが、点数だけで判断すると、つまずきの中身が見えにくくなります。

保護者の役割は、毎日の勉強を細かく管理することではありません。課題を整理する手助けをし、必要に応じて学校や塾へつなぐことが大切です。

避けたい声かけ
  • 「赤点じゃなかったから大丈夫」
  • 「高校生なんだから、自分でやりなさい」
  • 「この点数で大学に行けるの?」
  • 「もっと勉強時間を増やしなさい」
  • 「次は絶対に○点以上取りなさい」
代わりに使える声かけ
  • 「今回、どの単元で止まった?」
  • 「解説を見ずに解ける問題はどれ?」
  • 「次の単元にも使いそうな基礎は何かな?」
  • 「今週、一つだけ戻るならどこにする?」
  • 「学校や塾の先生に相談したいことはある?」

まとめ:赤点回避を「最初のライン」に、次の基礎へつなげよう

高校1年生の2学期に必要なのは、赤点回避を軽視することではありません。まず必要な点数と提出物を確保します。そのうえで、次のことを意識してみてください。

  • 失点原因を分ける
  • 次の単元に必要な基礎から戻る
  • 解説を見ずに解き直す
  • 数日後にもできるか確認する
  • 定期テストの学習を受験の基礎へつなげる

すべてを一度にやり直す必要はありません。まずは今回のテストで最も多く失点した原因を一つ選び、今週の学習を変えるところから始めましょう。小さな一歩が、これからの学習を軽くしてくれます。

トライプラス諸口校
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  • ミニテストは80点を合格基準とし、届かなければ説明と再テストを行います
  • 茨田中・茨田北中・横堤中に合わせた定期テスト対策
  • 高校生は、学校の進度や理解度、進路に合わせて学習課題を整理します
  • 開校時間中は自習室を無料で利用できます
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