2026年10月26日月曜日

小学校のテストで90点だから大丈夫? 中学校で苦労する子の4つのサイン

 

小学5〜6年生の保護者の方へ

小学校のテストで90点だから大丈夫?
中学校で苦労する子の4つのサイン

トライプラス諸口校 寄り添うだけで、終わらない。

90点を取れている。その先に何を見ればよい?

算数のテストは90点、漢字テストも高得点。まずそれは、お子さんが日々の学習に向き合い、テストで問われた内容に答えられたという確かな成果です。

一方で、例えば、宿題で少し違う形の問題が出ると手が止まったり、前に習ったはずの内容を忘れていたりする場面に気づくことがあるかもしれません。「点数はいいのに、中学校で大丈夫かな」と感じるのは、自然なことです。

1回の得点だけでは、時間を空けても覚えているか、聞かれ方が変わっても使えるか、自分で学習を進められるかまでは分かりません。ですから、点数を軽く見るのではなく、点数に加えて、少しだけ確かめてみることをおすすめします。今からできる小さな準備で十分です。

小学校と中学校では、求められる学習の進め方が変わる

小学校では、学んだ単元ごとに確認するテストが行われることが多いようです。中学校では、複数の単元を含む定期テストや、以前の内容を使う問題に取り組む機会が増えます。また、教科ごとの学習管理や、提出物の予定を確認する場面も出てきます。ただし、学校・教科・テストによって違いがありますので、一律に言えるものではありません。

だからといって、難しい問題を先取りすることだけが中学準備ではありません。小学校の内容を理解して使えること、そして困ったときに確かめる習慣を整えることにも、大きな意味があります。

はじめにお伝えします。これからの4つのサインは、将来の成績を予測する診断ではありません。今の学習を確認するための手がかりです。一度の間違いや、疲れた日の様子だけで判断しないでください。

SIGN 1

正解できても「なぜそうしたか」を説明しにくい

例えば、割合の問題で計算はできるけれど、何をもとにした割合なのか分からない。分数の計算手順は覚えているものの、意味が曖昧。こうした場面です。答えや手順を覚えていることと、意味を理解していることは、少し違います。

ただし、言葉で説明するのが苦手なだけの場合もあります。説明できないことだけで、未理解と判断しないでください。

家庭での確認例

  • 図を描いてもらう
  • 具体的な数や物で示してもらう
  • 途中式のどこが何を表すか確かめる

声かけ例:「どう考えたか、図でも教えてくれる?」

毎問説明を求めたり、大人が納得する言い方を求めたりする必要はありません。

SIGN 2

習った直後はできるが、日が空くと使えない

例えば、単元テストではできた小数・分数の計算や漢字が、数週間後には不安定になる場面です。忘れること自体は、誰にでもあることで、異常でも努力不足でもありません。見たいのは、日を空けた確認が足りていないかどうかです。

中学校では以前の学習を使う場面もあるため、必要な内容を自分で取り出せるかを確かめておく意味があります。

家庭での対策例

  • 最近の問題に、以前習った問題を少し混ぜる
  • 答えを見ずに試し、間違えた内容を確認する
  • 後日もう一度、自力でできるか確かめる

毎日全範囲をやり直したり、全問正解するまで長時間続けたりする必要はありません。負担を増やしすぎないことが大切です。

SIGN 3

数字やキーワードだけで、解き方を決めている

例えば、「合わせて」とあれば必ず足す、出てきた数字を順に計算する、何を求めるのかを確認しないまま式を立てる、といった場面です。国語でも、設問を確かめずに、本文中の似た言葉だけで答えを選んでしまうことがあります。

読み違いがあっても、すべてを不注意や国語力不足と決めつける必要はありません。問題文の条件と、求めることを確かめる手順が、まだ身についていないだけかもしれません。

家庭での対策例

  • 「分かっていること」と「求めること」を分ける
  • 図や短い言葉で関係を整理する
  • 答えが問題の問いに合っているか確認する

声かけ例:「この問題では、何が分かれば答えになるかな?」

すべての文に線を引くなど、作業を増やすこと自体が目的にならないようにしましょう。

SIGN 4

分からないとき、次の行動を選べない

例えば、宿題で止まるとそのまま待ち続ける、答えを写して終える、分からない箇所を確認せず放置する、といった場面です。

助けを求めることや、保護者の支援を受けることは、まったく問題ありません。目指すのは「全部一人で解くこと」ではなく、必要な支援を使いながら学習を進められることです。

練習したい行動

  • 教科書や例題の該当箇所を探す
  • どこまで分かり、どこで止まったか示す
  • 分からない問題に印をつけ、先生に質問する
  • 説明を受けた後、自分で試してみる

声かけ例:「どこまでは分かった? 次に何を使って確かめようか?」

支援を急に外さず、本人ができる部分を少しずつ任せていきましょう。

4つのサインと、家庭での一歩

確認したい姿 確かめること 家庭での一歩
① 解き方の理由を説明しにくい 手順だけでなく、意味も分かっているか 図や具体的な数で示してもらう
② 日が空くと使えない 時間を空けても取り出せるか 以前の問題を少し混ぜ、後日自力で試す
③ キーワードだけで解き方を決める 条件と、求めることを確かめているか 「分かっていること」と「求めること」を分ける
④ 分からないとき次の行動を選べない 確認や質問につなげられるか どこで止まったかを示し、印をつけて質問する

当てはまる数で危険度を判断したり、「いくつ以上なら塾が必要」と考えたりするものではありません。複数の様子が続き、お子さん本人も困っているようであれば、具体的な教材や答案を持って、学校や塾の先生に相談してみてください。確認は、お子さんの負担や気持ちに配慮して行いましょう。

中学準備は、先取りの前に「今の学び方」を確認する

先取りを否定するわけではありません。現在の理解度や余裕に応じて取り入れつつ、小学校の土台に不安がある内容は、その確認も組み合わせるのがおすすめです。今日から試せる流れは、次の4つです。

① 最近の答案や宿題から1問選ぶ

▼

② 理由・定着・読み取り・対処のうち、必要な点を確かめる

▼

③ 不足に合う説明や練習を行う

▼

④ 日を空けて、自分でできるか確認する

1問ですべてを診断しようとせず、普段の様子と合わせて見てください。問題を大量に増やす必要もありません。

保護者が大切にしたい声かけ

点数を喜ぶことは、とても大切です。そのうえで、考えた工夫や、必要な助けを求めた行動にも目を向けてみましょう。

つい言いがちな言葉
「90点なら大丈夫ね」
おすすめの声かけ
「よくできたね。どんなふうに考えたの?」
つい言いがちな言葉
「前はできたでしょう?」
おすすめの声かけ
「どこを確認すると、思い出せそうかな?」
つい言いがちな言葉
「中学校では通用しないよ」
おすすめの声かけ
「今のうちに、困ったときの進め方を練習しようか」

まとめ:4つの確認ポイント

  • 解き方の理由を、言葉や図で示せるか
  • 日を空けても、必要な内容を使えるか
  • 問題文の条件と、求めることを確かめているか
  • 分からないときに、確認や質問につなげられるか

まずは、次の宿題で1問だけ「どう考えた?」と聞き、必要なら一緒に確かめるところから始めてみてください。お子さんが疲れているときは、無理に行わなくて大丈夫です。

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「学校の点数だけでは、中学準備ができているか分からない」「小学校のうちに、学習の土台を確認したい」。そんなお気持ちがありましたら、トライプラス諸口校の無料体験授業をご利用ください。お子さんの今の学び方を一緒に確かめながら、ご家庭での関わり方もご相談いただけます。

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2026年10月25日日曜日

冬休みまでに苦手を全部直そうとしてはいけない ―単元を絞る3つの基準

 

トライプラス諸口校 学習ブログ
冬休みまでに苦手を全部直そうとしてはいけない
―単元を絞る3つの基準

「冬休みまでに、苦手をなくしておきたい。」そう考えるのは、お子さまの学習を真剣に考えているからこそ、ですよね。

たとえば、英語は中1から、数学は計算から図形まで、理科・社会も全範囲をやり直そうと計画を立てたものの、学校の宿題とテスト対策だけで毎日の予定が埋まり、数日で止まってしまう。そんな場面は、決して珍しくありません。計画が続かないのは、意志が弱いからではありません。

先にお伝えしておくと、「全部直すこと」自体が悪いのではありません。問題になるのは、実行できるかどうかを考えないまま、復習する単元や教材を広げすぎてしまうこと。広い範囲を少しずつ触るだけで終わると、「何が自力でできるようになったのか」が確認しにくくなります。冬休みの開始日や学校行事は学校ごとに違いますので、「あと何日」と決めつけず、残りの期間で実行できる範囲と、確認までに必要な時間を考えてみましょう。

単元を選ぶ3つの基準
1ほかの学習を止めている「土台」か
2次のテストや受験など、近い目標に関わるか
3今の理解度と使える時間から、範囲を具体化できるか

苦手を全部並べることと、全部同時に始めることは違います

苦手を一覧にして全体像をつかむことには、意味があります。ただし、並べたものを同時に進める必要はありません。このとき「数学が苦手」「英語が分からない」と教科単位で書くと、どこから手をつけてよいか見えなくなります。

たとえば「分数を含む方程式の計算」「一次関数の式とグラフの関係」「主語に合わせた動詞の形」のように、止まっている内容を小さく特定します。間違い1回だけで苦手と判断せず、答案や短い確認問題で確かめてみてください。

基準① ほかの学習を止めている「土台」か

前提となる理解が不足し、別の単元でも繰り返し止まっているなら、優先して確認したい内容です。たとえば次のような場合です。

  • 分数計算が不安定で、方程式の計算でも誤る
  • 文字式の意味が曖昧で、文章題の立式が難しい
  • 主語と動詞の関係が分からず、英文を読むときも文法問題でも迷う

ここで「基礎だから全範囲を最初から」とはしません。今の学習を止めている前提を確かめ、必要なところに戻るのがポイントです。また、土台が直れば自動的に応用まで解けるわけではないため、その後に使う練習も必要です。

基準② 近い目標に関わる単元か

次の期末テスト、学校の進度、受験で必要な範囲などとの関係を確認します。たとえば、期末範囲の関数に向けて座標や比例の理解を確かめる。入試の英語長文に向けて、頻出語彙や既習文法の不足を補う。理科の計算問題に向けて、関係する用語や数量の意味を確かめる。こうした形です。

手がかりにするのは、学校の範囲表、授業内容、公式の入試情報、過去問などです。根拠なく「ここは必ず出る」「ここは出ない」と予想するのは避けましょう。また、受験生と非受験生では目標が異なるため、同じ単元を全員に勧めることはできません。

基準③ 取り組む範囲と確認方法を、具体的に決められるか

使える時間と今の理解度から、学習する範囲を小さく設定します。

広すぎる例:英語を中1から全部やり直す
→ 一般動詞の現在形について、肯定文・否定文・疑問文の作り方を確認し、基本問題を自力で解く
広すぎる例:数学の関数を克服する
→ 2点の座標から一次関数の式を求める問題について、傾きと切片の意味を説明し、類題を解く

小さく見えても、理解・演習・再確認まで進められる範囲にすることが大切です。「短時間で終わりそうか」だけで選ばず、先生への質問や説明を受ける時間など、必要な支援も計画に入れてください。範囲を絞ることと、時間のかかる苦手を捨てることは別のことです。支援を受けながら難しい課題に取り組むことと、範囲を絞ることは両立します。

3つの基準で、優先単元を整理する

中学生を想定した仮の例です。点数をつけて順位を決めるものではなく、お子さまによって内容は変わります。

候補の単元 土台との関係 近い目標との関係 今回取り組む小さな範囲
分数を含む方程式の計算 分数計算の不安定さが、ほかの計算にも影響している 期末範囲で方程式を使う 通分と、分数を含む一次方程式の基本問題を自力で解く
一次関数の式とグラフ 座標・比例の理解が前提になる 次の期末テストの範囲に含まれる 2点の座標から式を求め、傾きと切片を説明する
主語に合わせた動詞の形(英語) 英文を読むときも文法問題でも迷う 授業で次の文法に進んでいる be動詞と一般動詞の使い分けを確認し、基本問題を解く

なお、3つすべてに当てはまらなければ選べない、ということではありません。重要な土台の不足など、1つの理由が強く優先につながる場合もあります。

選んだ単元は「1回解いた」で終わらせない

「解説を読んだ」「ページを終えた」ことと、「使えるようになった」ことは別です。次の流れで、確かめながら進めましょう。

① 止まる場所を調べる
短い確認で、どこで止まるかを調べる
▼
② 理解する
必要な説明を受け、意味と解き方を理解する
▼
③ 自力で解く
答えや解説を見ずに、基本問題・類題を解く
▼
④ 日を空けて確かめる
日を空けて、再び自力でできるか確かめる
▼
⑤ 結果を見て調整する
続ける範囲や、次に取り組む単元を調整する

一度正解しただけで完了にはしません。誤りが続くときは、範囲や説明の受け方を見直します。復習の間隔や必要な問題数は、お子さまの様子に合わせて決めてください。

今は取り組まない単元も、記録しておきます

「今回は保留」と「もう勉強しなくてよい」は違います。保留した単元には、後で確認する時期、先生に相談する内容、取り組むために必要な前提を簡単に残しておきましょう。

新しい授業で必要になったり、予定より早く進んだりしたときは、優先順位を変えて構いません。計画を守ること自体が目的ではなく、実際の学習状況に合わせて調整していくものです。

保護者の声かけ

つい口に出てしまう言葉も、少し言い換えるだけで、お子さまが話しやすくなります。

つい出る言葉 「冬休みまでに全部できるようにしなさい」
言い換え 「まず、どこができると今の勉強が進みやすくなる?」
つい出る言葉 「苦手がこんなにあるの?」
言い換え 「今、優先するところを一緒に整理しようか」
つい出る言葉 「まだその単元をやっているの?」
言い換え 「前と比べて、自分でできるようになったところはどこ?」

お子さま本人だけで原因を特定できないときは、学校や塾の先生と、短い確認問題や答案を見ながら相談してみてください。保護者の方が単元や教材を一方的に増やさないことも、続けやすさにつながります。

まとめ

優先単元を選ぶ3つの基準
  • ほかの学習を止めている土台か
  • 近いテストや受験などの目標に関わるか
  • 取り組む範囲と確認方法を具体化できるか

まずは、苦手を3つ書き出し、3つの基準を使って、今週最初に取り組む範囲を1つ決めてみてください。3つという数は、着手しやすくするための例で、決まりではありません。

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2026年10月24日土曜日

『行ける学校』と『行きたい学校』 ―志望校を決める前に親子で話すこと

 

高校受験|親子で話す志望校選び

『行ける学校』と『行きたい学校』

―志望校を決める前に親子で話すこと

トライプラス諸口校

1.「その成績で大丈夫?」と言う前に

たとえば、本人はある学校に行きたいと考えているのに、保護者は模試の結果を見て、別の学校を勧めたくなる。そんな場面を思い浮かべてみてください。保護者は「失敗してほしくない」と心配し、本人は「まず自分の希望を聞いてほしい」と感じているかもしれません。もちろんこれは一例で、本人や保護者の気持ちは、ご家庭によってさまざまです。

【説明用の場面例】

本人:「この学校に行きたいと思っている」
保護者:「今の判定だと、少し厳しいんじゃない?」

このやりとりのどちらも、間違いではありません。ただ、学校名の賛否から話し始めると、「行ける・行けない」の言い合いになりやすくなります。そこで、学校名の話をする前に、「何を大切にして選びたいか」を確認することから始めてみませんか?

「行ける学校」と「行きたい学校」は、必ずしも対立するものではありません。行ける学校は、今の判定だけで確定するものではなく、「行きたい」という気持ちだけで、合格の可能性や家庭の条件が解決するわけでもありません。両方を確かめながら考えていくのがこの記事の目的です。

2.「行きたい理由」を、学校名の先まで聞く

「友達が行く」「制服が好き」「名前を知っている」。こうした入口も、すぐに否定する必要はありません。大切なのは、そこから学びや生活の具体像へ、少しずつ話を広げていくことです。次のような質問が役に立ちます。

・どこを見て、行きたいと思った?
・その学校で、どんな生活を送りたい?
・授業、部活動、校風、進路のうち、特にひかれるのはどこ?
・まだ分からないことは何?

本人がまだ理由をうまく話せないときは、即決を迫らず、説明会や学校案内を一緒に確認してみましょう。言葉にならない時間があっても、それは考えていないということではありません。材料が増えれば、話せることも増えていきます。

3.親子で話したい5つのこと

志望校を考えるときは、次の5つを順に話してみてください。一度に全部でなくて構いません。

話したいこと 質問の例
① どんな学びをしたいか
授業の内容や進度、コース、探究活動、進路指導など。宣伝文句ではなく、本人が求める学習と合っているかを見ます。
「どんな授業を受けてみたい?」
「その学校の学び方は、自分に合いそう?」
② どんな毎日を送りたいか
校風、校則、部活動、学校行事、通学時間など。往復の移動や部活後の帰宅時刻も含め、続けられる生活かを考えます。
「平日は何時に家を出て、何時に帰る?」
「部活の後でも勉強の時間はとれそう?」
③ 受験までに何が必要か
必要科目、現在の学習状況、模試や過去問で見える課題、残り期間を整理します。
「課題が出ているのはどの教科・単元?」
「次の1か月で何から取り組む?」
④ 家庭として用意できる条件は何か
学費、入学時の費用、教材・端末、交通費、行事費など。
「費用や通学について、先に知っておいてほしいことがあるよ」
⑤ 希望どおりに進まない場合、どうするか
併願先や別の選択肢も、実際に通う可能性のある学校として調べます。
「第一志望の準備と一緒に、ほかの学校も見ておこうか」

④では、保護者が条件を確認したうえで、選択に関わる部分を本人にも分かる言葉で伝えます。費用の話を、本人への罪悪感や圧力として使わないことが大切です。⑤は、第一志望への意欲を否定するためではなく、受験計画を具体的にするための準備です。

なお、学校のコース、入試方式、出願条件、専願・併願の扱い、費用、支援制度は、年度や学校によって異なります。具体的な情報は、必ず対象年度の学校公式資料や教育委員会などでご確認ください。

4.成績の話は「無理かどうか」から始めない

判定や点数は、本人の価値や将来の限界を示すものではありません。一方で、不利な結果を見ないことにしたり、「努力すれば必ず届く」と言い切ったりするのも、本人のためにはなりません。次のような材料を並べて、現状を確かめましょう。

・複数回の模試の結果と、日ごろの学習状況
・初見・制限時間内で解いた過去問の結果
・教科別、単元別の課題
・残り期間で取り組める学習
・学校や塾の先生の具体的な見立て

1回の判定だけで合否を断定することはできません。必要に応じて学校や塾の先生にも入ってもらい、本人も同じ情報を見ながら相談できる形にしましょう。

5.意見が食い違ったときは、4つに分けて整理する

意見がぶつかったときは、頭の中で混ざっている話を、次の4つに分けてみてください。

① 本人の希望

「その学校で何をしたいか」

▼

② 確認できている事実

学校の特徴、受験条件、現在の学習状況など

▼

③ 不安や予想

授業についていけるか心配、通学で疲れそう、など

▼

④ 次に確かめること

説明会で質問する、通学経路を試す、先生と学習課題を整理する、など

不安は、事実として断定せず、「確かめられること」に変えていきます。そして、本人の希望も、学校の実情を調べながら見直してよいものです。調べた結果、希望がより具体的になることもあれば、別の学校にも目が向くこともあります。

6.「本人に任せる」は、判断材料を渡すことまで含める

本人の意思を中心にするとは、何も確認せずに任せることではありません。大人には、本人が選ぶための材料をそろえる役割があります。

・制度や期限の確認を支える
・費用や通学など、家庭の条件を共有する
・学校の情報を一緒に集める
・必要なときに、先生へ相談する機会を作る

「本人が選んだのだから、うまくいかなくても全部本人の責任」と突き放す形にはしません。反対に、保護者がすべてを調べて決めてしまい、本人が考える機会をなくすのも避けたいところです。本人が今できることは任せ、必要な部分を補う。それが、無理のない関わり方です。

7.候補校を比べる、小さな比較シート

候補が2校以上あるときは、次のようなシートを作ってみましょう。学校名は架空のA校・B校です。点数化して合計で選ぶのではなく、「確認済み」「まだ不明」「本人が特に大切にしたいこと(★)」が分かるようにします。

項目 A校(例) B校(例)
学びたい内容とのつながり ★ コースの内容を確認済み まだ不明(説明会で質問)
学校生活や校風 まだ不明 ★ 部活動の様子を確認済み
通学と生活時間 経路を試して確認済み まだ不明
費用などの条件 公式資料で確認済み まだ不明(資料請求)
受験に向けた課題 課題を整理中 必要科目を確認済み

すべての希望を満たす学校が見つからないことも、珍しくありません。そのときは、「譲れない条件」と「相談できる条件」に分けて整理してみてください。

8.話し合いは、1回で結論を出さなくてもよい

学校名、成績、費用、併願先をいっぺんに決めようとすると、話し合いは重くなります。たとえば、次のように進めてみてはいかがでしょうか。

1回目:本人が大切にしたいことを聞く
次の行動:学校情報や家庭の条件を確認する
2回目:分かったことを共有し、候補と課題を整理する

ただし、先延ばしにしてよいわけではありません。出願や学校での手続きに間に合うよう、公式の日程を確認し、次に話す日を決めておきましょう。また、気持ちが高ぶったときは、いったん区切って構いません。「今日はここまでにして、○日の夜にまた話そう」と、再開する日や時刻を一緒に決めておくと安心です。

9.保護者の声かけ

声かけは、言い換えて終わりではありません。言ったあとに、相手の説明を聞くところまでがセットです。また、偏差値の高低は、学校や生徒の価値の高低ではありません。

「その成績では無理でしょう」

→「今の結果と、必要な準備を一緒に確認しようか」

「こっちの学校の方が絶対いい」

→「私はこの点が気になっている。あなたはどう思う?」

「好きにすればいい」

→「あなたの希望を聞いたうえで、条件と準備を一緒に整理したい」

「せっかく上の学校に行けるのに」

→「あなたが学校選びで大切にしたいことを教えてほしい」

返事がすぐに返ってこなくても、急かさず待ってみてください。沈黙は、考えている途中ということもあります。

10.まとめ

この記事の要点

① 本人がその学校にひかれる理由を聞く
② 学び、生活、受験の見通し、家庭の条件を確かめる
③ 希望と事実を共有し、次に行うことを決める

今日からできる最初の一歩として、親子それぞれが、学校選びで大切にしたいことを3つ書き、理由を伝え合ってみてください。3つというのは、話し始めるための目安です。書き方に決まりはありません。 相手の3つを、まずは最後まで聞くことから始めましょう。

トライプラス諸口校

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お問い合わせは、お電話で

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※ 本記事は一般的な考え方をまとめたものであり、合格や入学後の満足を保証するものではありません。学校ごとの制度・日程・費用などは、必ず公式の情報でご確認ください。



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2026年10月23日金曜日

過去問で合格最低点に届かない ―点数差を正しく分析する方法

 

トライプラス諸口校 受験ブログ

過去問で合格最低点に届かない
―点数差を正しく分析する方法

1.「あと30点足りない」を見て、何を判断していますか?

過去問を解いて自己採点をしたら、合格最低点より30点も低かった。そんなとき、受験生も保護者の方も、胸がぎゅっと苦しくなると思います。「難しい問題をもっと解くべきだろうか」「志望校を考え直した方がよいのだろうか」と、すぐに答えを出したくなるのは自然なことです。

ただ、同じ「30点差」でも、中身は一人ひとり違います。たとえば、時間切れで基本問題が残ってしまった場合と、全体の理解がまだ追いついていない場合では、必要な対策は同じではありません。点数差だけを見ても、次に何をするかは決まらないのです。

この記事では、まず比較する数字と受験条件をそろえるところから始め、点数差を具体的な学習課題に置き換える方法を整理します。なお、配点・科目数・判定方法は受験先によって異なります。高校受験を中心に書きますが、考え方は中学受験・大学受験にも共通します。

2.その最低点と、自分の点数は比較できますか?

最初に確認したいのは、「比べている数字が同じ条件か」という点です。次のチェックリストで見直してみてください。

【比較条件のチェック】

☐ 同じ年度・日程・コース・方式の数字ですか

☐ 満点と配点は一致していますか

☐ 素点ですか、それとも換算・調整後の点数ですか

☐ 調査書等を含む総合点ではありませんか

☐ 学校の公表値ですか、出版社や塾などの予想・目標ラインですか

☐ 自己採点に、不確かな記述問題や部分点は含まれていませんか

ひとつでも当てはまらない、または分からない場合は、無理に差を計算しないでください。学校や塾の先生、公式資料で確認することが大切です。換算方法が公表されていない場合は、独自の計算で再現しようとせず、確認できる範囲にとどめましょう。学校が合格最低点を公表していない場合も、推測の数字を公式情報として扱わないことが大切です。

また、過去の合格最低点は、次の入試の合格保証ラインではありません。過去問で最低点を超えたことも、届かなかったことも、それだけで本番の合否が決まるわけではありません。

3.解いた条件も記録する

同じ得点でも、どう解いたかによって意味が変わります。次の点を記録しておきましょう。

・初めて解く問題か、以前に見た問題か

・制限時間を守ったか

・資料や解答を見ずに取り組んだか

・学校が指定する試験条件に合わせたか

・未習の範囲が含まれていないか

おすすめは、試験時間内の答案をそのまま残すことです。そのうえで、必要なら時間を延長して続きを解きます。延長後の得点は、時間内の得点と分けて記録してください。2つの差は、「理解の課題」と「時間内に解く課題」を探す手がかりになります。ただし、時間を延ばせば解けたからといって、本番でも確実に取れるとは判断しないようにしましょう。

4.点数差を教科別に分ける

ここからは、説明用の仮例で考えます。3教科・各100点で合計300点満点、その年度の公式な合格最低点が、同条件の学力試験の素点合計で180点と確認できている場合を想定します(実在の学校や入試のデータではありません)。

教科 得点(仮例)
英語45点
数学55点
国語50点
合計150点
最低点(180点)との差30点

ここで「各教科10点ずつ上げればよい」と機械的に配分するのはおすすめしません。また、学校が教科別の基準を示していないのに、「各教科60点が合格基準」のように自分で決めてしまうことも避けましょう。大切なのは、教科ごとに、失点の中身と必要な対策を確認することです。失点は、たとえば次のような視点で分けられます。

・知識や理解の不足

・使い方の判断や処理の不安定さ

・条件や解答形式の見落とし

・時間配分や解く順番

5.失点を「今取り組む」「継続して育てる」「いったん保留」に分ける

失点を整理するときの方法のひとつです。固定的な判定ではなく、先生と相談しながら使う目安として考えてください。

① 今取り組む課題

学習済みの基礎の穴、反復している計算の誤り、設問指示の見落としなど。短期間で必ず改善するとは言い切れませんが、取り組みやすい課題です。

② 継続して育てる課題

長文の内容把握、複数条件を整理する問題、記述の構成など。基礎の補強と段階的な演習を組み合わせます。

③ いったん保留する問題

現時点で前提知識が大きく不足している難問など。志望校での重要性や残り期間を踏まえて判断します。永久に不要と決めるものではありません。

分類は、問題の見た目ではなく、本人の答案と解き直しから行います。記述問題でも改善しやすい部分はありますし、計算問題でも理解の学び直しが必要な場合があります。

6.「あと30点」を、学習課題に置き換える

先ほどの仮例に続けて、教科ごとの改善課題の例を挙げます。

英語:語彙・基本文法の抜けを確認し、長文の中でも意味を判断する練習をする。

数学:学習済みの基本問題を自力で解けるか確認し、時間を使いすぎる問題を保留する練習をする。

国語:選択肢の根拠を本文で示し、記述では設問が求める要素を確認する。

課題ごとに、次のような小さな表にまとめると、動きやすくなります(記入例です)。

教科 教材・範囲/行う練習/確認方法
英語 教材・範囲:学習済みの単語・文法の範囲
練習:長文の中で意味を判断する
確認:別の長文で、意味を取り違えた箇所が減ったか
数学 教材・範囲:学習済みの基本問題
練習:自力で解く/時間を使いすぎる問題を保留する
確認:時間内に解き切れた問題数、同じ種類の誤りの有無
国語 教材・範囲:過去問・問題集の選択肢問題と記述問題
練習:根拠を本文に示す/設問の要素を確認する
確認:根拠を説明できたか、要素の書き漏れが減ったか

ここで注意したいのは、失点した問題の配点合計を、そのまま次回の上積みとして予測しないことです。「英語15点、数学10点、国語5点を確実に回収できる」とは言えません。課題に取り組んだ結果は、次の過去問で確かめながら見ていきましょう。

7.次の過去問で、対策が使えたかを確かめる

課題に取り組んだら、流れに沿って確かめます。

① 比較条件をそろえて得点差を確認する
▼
② 答案と解き直しで課題を絞る
▼
③ 必要な理解と類題演習を行う
▼
④ 別年度の初見問題で試す
▼
⑤ 点数と解き方を振り返り、計画を修正する

同じ過去問の解き直しは、理解の確認に使うものです。初見での実力判定とは区別しましょう。また、別年度でも出題内容や難しさは異なるため、点数の上下だけで成果を判断しないことも大切です。試験時間内での正確さ、未着手問題の数、同じ種類の誤りが減ったかなども合わせて見てください。

過去問を次々に消費するのではなく、課題に取り組む時間もしっかり確保しましょう。

8.志望校について考えるときの判断材料

志望校のことは、1年度の最低点との差だけで決めないでください。次の材料を合わせて確認します。

・複数年度での、初見・時間内の結果

・模試や、学校・塾での学習状況

・残り期間と、課題の量・内容

・入試方式や必要科目、調査書等の条件

・本人の希望と、併願先を含む受験計画

相談するときは、具体的な答案や記録を持って、学校や塾の先生と話すのがおすすめです。「何点差なら変更」「何月まで届かなければ難しい」といった一律の境界はありません。出願期限などの実務的な確認も、受験先の公式情報に基づいて行ってください。

9.保護者の声かけ

過去問の結果を前に、つい強い言葉が出てしまうこともあると思います。次のように言い換えてみてはいかがでしょうか。

「最低点にも届いていないの?」

→「まず、どの条件で比べた点数か確認しよう」

「あと30点、何とかしなさい」

→「次に取り組む課題を、先生と整理してみようか」

「解き直したら取れたでしょう」

→「初めて見る問題でも使えるか、次に確かめよう」

お子さんの不安を打ち消す必要はありません。点数の評価と、これからの行動を分けて話すことで、お子さんも次の一歩を考えやすくなります。

10.まとめ

【この記事の要点】

✔ 最低点と自己採点の条件をそろえて比較する

✔ 点数差を、具体的な学習課題に変える

✔ 対策後は、別年度の初見問題や時間内演習で確かめる

まずは、過去問1年度分について、「得点の条件」と「次に取り組む課題を3つ」記録してみてください。3つという数は、着手しやすくするための目安です。

トライプラス諸口校

寄り添うだけで、終わらない。

「過去問の結果をどう学習につなげればよいか分からない」「残り期間の優先順位を整理したい」。そんなときは、トライプラス諸口校の無料体験授業にぜひご相談ください。これまでの答案や得点の記録を一緒に見ながら、今の状況を整理するところから始めましょう。

お電話でのお問い合わせ

0120-177-202

※本記事の点数や配点は、説明用の仮例です。配点・科目数・判定方法・合格最低点の扱いは受験先によって異なります。必ず、受験先の公式情報をご確認ください。



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2026年10月22日木曜日

中学3年生の内申が決まる前に ―次の期末テストで優先すべき科目

 

中学3年生の保護者さまへ
中学3年生の内申が決まる前に
―次の期末テストで優先すべき科目

受験で使う英語や数学の勉強は、毎日進めている。でも、美術の提出期限や、保健体育のテスト範囲は、まだ確認していない――。

これは説明用の例ですが、受験を意識するほど、勉強が受験5教科に寄っていくのは自然なことです。入試対策はもちろん大切です。そのうえで、次の期末テストに向けて、一度9教科の状況を並べて見てみませんか?

この記事では、「内申」を主に調査書に記載される各教科の評定という意味で使います。ただし、調査書への記載内容、対象となる学年、入試での扱い、評定が確定する時期は、地域・学校・入試方式によって異なります。「次の期末だけで決まる」とは言えません。まずは学校の案内や面談、志望先の募集要項で確認することが出発点です。

期末テストの点数と評定は、同じものではない

評定は、定期テストの点数だけで決まるものではありません。一般に、学校では次の3つの観点で学習の様子を見ています。

知識・技能
学んだ内容を理解し、問題や作業で使えるか。
思考・判断・表現
学んだことをもとに考え、判断し、言葉・式・作品などで表せるか。
主体的に学習に取り組む態度
課題に粘り強く取り組み、自分の学習を振り返って調整しようとしているか。

「主体的な態度」は、明るさや従順さ、手を挙げた回数で決まるものではありません。具体的にどう見られるかは教科によって違うため、学校で示された方法を確認してください。

テスト、授業中の課題、作品、実技、学習の振り返りなどがどのように扱われるのかは、学校や教科によって異なります。各項目の割合も、記事では決められません。成績表や配布プリント、先生からの説明で確認しましょう。

まず9教科の「残っている機会」を一覧にする

次の項目を、教科ごとに確認します。

  • 次のテスト日と出題範囲
  • 提出する課題と期限
  • これから行われる実技や作品の評価
  • 先生から受けた具体的な助言
  • 今、自力では難しい内容

下は記入例です(説明用の例で、実際には9教科すべてを確認します)。

教科 残っている評価機会・期限 今の課題 次にすること
理科 期末テスト/ワーク提出 電流の単元が不安 基本問題を解き、間違いを解き直す
美術 作品の提出期限 未完成の部分がある 示された課題を確認し、制作時間を決める
英語 期末テスト 本文の内容を自力で説明できない 教科書を閉じて、本文の要点を言ってみる

実技教科に、必ず筆記試験があるとは限りません。「実技はテストがない」「実技にもテストがある」と決めつけず、教科ごとに確認してください。

優先したいのは、こんな科目・課題

優先順位は、全員共通では決められません。目安になるのは、残された機会と、今の学習上の課題。全教科に必要な準備の時間を確保したうえで、次のような課題を優先します。

状況 取り組み方
① 未着手の範囲や、期限が近い課題がある 範囲と必要な作業を確認し、まず着手する
② 基礎の穴があり、先の学習が止まっている 教科書や基本例題に戻り、必要な理解を補う
③ 学校から改善点が具体的に示されている 指摘内容を確認し、次の課題や演習で改善する
④ 一通り学習したが、自力で答える確認が足りない 答えを見ずに試し、不安な部分を復習する

「今の評定が3だから最優先」「得意科目だから放置」のように、評定の数字だけで順番を決めないことが大切です。得意科目も、提出物や範囲の確認は必要です。

実技4教科を、直前の暗記だけで終わらせない

音楽、美術、保健体育、技術・家庭も、評定が付く大切な教科です。「実技は簡単に上げられる」「暗記すれば必ず高得点」といった見方はせず、学校の範囲表や授業資料から確認します。

  • 筆記試験がある場合:用語だけでなく、図・手順・理由など、授業で扱った内容を確認します。
  • 作品や実技の場合:示された課題、評価基準、先生の助言に沿って準備します。
  • 未提出・未完成がある場合:提出できるか、期限、必要な対応を、早めに先生へ確認します。

作品を保護者が代わりに仕上げることは、本人の学びになりません。また、期限後でも出せば必ず評価されるとは限りません。課題の改善が、そのまま評定アップを保証するわけでもありませんが、準備を整えることは次の学びにつながります。

学校への相談は「何点で4?」より「何を改善する?」

面談や教科担当の先生への相談は、評定の引き上げをお願いする場ではなく、学習の改善と事実の確認の場です。質問できる場合は本人が中心になり、必要に応じて保護者が補います。

質問の例
  • 「現時点で、学習上の課題はどこでしょうか」
  • 「次の課題やテストに向けて、改善したい点を教えてください」
  • 「提出物や実技について、確認しておくことはありますか」
  • 「調査書に使われる評定の対象期間や、今後の予定を確認したいです」

受験勉強との両立は、二択にしない

「受験勉強を全部止める」か「いつも通り続ける」かの二択にする必要はありません。期末対策を軸にしながら、英単語や既習内容の短い復習など、維持したい受験勉強は必要に応じて残します。

期末の範囲と入試の基礎が重なる内容は、理解を深めることで両方につながります。受験勉強と期末対策の比率は、人によって違います。一律には決められません。

また、9教科を毎日すべて行う必要はありません。テスト日程と提出期限に合わせて、数日単位で組みましょう。そして、睡眠を削って帳尻を合わせることは避けてください。

今日から進める4ステップ

STEP 1 学校の予定・範囲・評価方法を確認する
配布プリントや範囲表を見て、テスト日と提出期限を書き出します。
▼
STEP 2 9教科の課題を一覧にする
前の表を使い、教科ごとに「今の課題」を書きます。
▼
STEP 3 優先課題を選び、範囲と量を決める
例:「理科を1時間」ではなく、「電流の基本問題5問を解き、間違えた問題を解き直す」。問題数は目安で、本人に合わせて調整します。
▼
STEP 4 数日ごとに進み具合を確認し、調整する
終わったこと、終わらなかったことを見て、次の数日分の量を見直します。

保護者の声かけ

結果への不安を繰り返し伝えるより、本人が動ける確認を支える言葉をかけてみてください。

つい言ってしまう言葉 おすすめの声かけ
「このままでは内申が足りない」 「学校の予定と、今から取り組める課題を確認しようか」
「実技教科で上げればいいでしょう」 「それぞれの教科で、どんな準備が必要そう?」
「あと何点取れば4になるの?」 「学校からは、どこを改善するとよいと言われている?」

まとめ

この記事のポイント
  • 内申の扱いと今後の予定は、学校や公式資料で確認する
  • 9教科の準備状況と、残された課題を見て優先順位を決める
  • 点数だけでなく、理解・課題・実技などの改善点にも取り組む

まずは、9教科それぞれについて、次にすることを1つずつ書き出してみてください。それだけでも、残り時間の使い方が見えやすくなります。

寄り添うだけで、終わらない。
トライプラス諸口校の無料体験授業

「期末対策と受験勉強の両立が難しい」「何を優先すればよいか分からない」。そんなお悩みがあれば、一度ご相談ください。9教科の状況を整理するところから、一緒に考えます。なお、学校の評定を塾が決めたり、必ず上げたりすることはできません。

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2026年10月21日水曜日

テストで『あと10点』上げるのに、 難しい問題は必要ありません!

 

定期テスト対策|保護者の方へ

テストで『あと10点』上げるのに、

難しい問題は必要ありません!

難しい問題集を買う前に、見直したいこと

「あと10点取れれば、順位も通知表も変わるのに」。テストが返ってきたとき、そう感じるご家庭は多いのではないでしょうか。そして次に、「もっと難しい問題に挑戦しなければ」「新しい問題集を買った方がいいのかな」と考えることもあるかもしれません。

もちろん、点数を上げたいというお気持ちは、お子さまが頑張ってきたからこそ生まれるものです。そのうえで、一度答案を見直してみると、学校ワークで練習した内容や、授業で習った用語、基本的な計算の中にも、失点が見つかることがあります。

この記事が当てはまるご家庭

この記事でお伝えするのは、基本・標準問題に取りこぼしがある場合に、難問を増やす前に見直したい対策です。すでに基本・標準問題を安定して取れているお子さまや、難度の高い試験を受ける場合には、応用問題の練習が必要になることもあります。また、「誰でも難問なしで必ず10点上がる」という意味ではありません。

難しい問題への挑戦を否定するものではありません。限られた時間の中で、どこから取り組むと点数につながりやすいか、その順序を一緒に考えていきましょう。まずは、今ある教材と答案から「改善できそうなところ」を探す方法をご紹介します。

最初に探したい、3種類の改善候補

返ってきた答案の失点を、次の3つに分けて眺めてみてください。

① 学んだが、見ずには答えられなかった内容

例:英単語、漢字、理科・社会の用語。教科書やワークを見れば分かるのに、答案には書けなかったもの。

② 解説を見れば分かるが、自力では解けなかった問題

例:学校ワークの基本例題と同じ考え方を使う問題。解説を読むと「なるほど」と思えても、何も見ずには手が止まるもの。

③ 考え方は合っていたが、途中や解答時に誤った問題

例:符号、単位、指定された語句、解答欄への転記。

ここで大切なのは、お子さま本人の「分かっていた」という感覚だけで判断しないことです。実際に解き直してみて、自力で正解できるかを確かめます。③に見えた失点でも、解き直すと理解が不足していたと分かる場合があります。そのときは、②や①として扱い直せば大丈夫です。

「10点分の失点」を探す仮例

数学の定期テストを想定した、説明用の仮の例です。実在の答案や生徒のものではありません。

失点の内容(仮例) 失点
符号の処理で誤った計算問題 2点
学校ワークで練習した基本問題を自力で解けなかった 4点
求める量を取り違えた問題 2点
単位を付ける指示を見落とし、その試験の採点で失点した問題 2点
合計 10点

※配点や減点の扱いは仮の例です。実際には、答案と採点基準を確認してください。単位を書かなければ必ず2点減る、といった一律のルールではありません。

この10点は、あくまで改善候補の合計です。次のテストでそのまま上乗せできる点数ではありません。次回は問題も配点も変わるからです。目的は、同じ種類の課題が出たときに対応できる力を育てることにあります。

改善候補を、小さな練習に変える

改善候補が見つかったら、「気をつける」で終わらせず、具体的な練習に変えます。

起きていること 小さな練習
用語や単語が出てこない 短い範囲を学び、答えを隠して確認します。翌日以降も、もう一度試します。
基本的な解き方を使えない 例題の意味と手順を理解し、解説を閉じて解き直します。そのあと、類題を解きます。
符号や計算の途中で誤る 誤りが起きた段階を特定し、必要な途中式を書くなど、手順を変えて練習します。
条件や答え方を見落とす 「何を求めるか」「単位や指定はあるか」を確認する手順を、普段の演習でも使います。
時間が足りず、解ける問題を残す 時間を測った演習で、保留する判断と、戻る順番を練習します。

すべての問題文に線を引く、すべての計算を書き尽くす、といった方法は必要ありません。作業を増やしすぎると、かえって続かなくなります。失点につながった場所だけを、小さく変えていきましょう。

まずは、改善する課題を2〜3個に絞る

見つかった候補を、一度にすべて直そうとする必要はありません。次の観点で優先順位をつけます。

✔ 繰り返し失点している

✔ 次の範囲でも使う基礎である

✔ 説明や練習を受ければ、自力で取り組めそうである

たとえば、「英単語の綴りを確認する」「括弧を外す計算の途中式を書く」「問題文の求める量を確認する」といった課題です。項目の数は目安で、お子さまの状況に合わせて構いません。

ひとつだけ気をつけたいのは、簡単そうな課題ばかりを選ばないことです。必要な理解の学び直し(先ほどの②にあたる課題)を後回しにすると、同じ失点が続きやすくなります。

次のテストまでに行う4ステップ

STEP 1 答案から改善候補を選ぶ

3種類のどれに当てはまるか、解き直して確かめます。

▼

STEP 2 必要な知識や考え方を確認する

教科書、ワーク、授業プリントで、手順や意味を押さえます。

▼

STEP 3 答えを見ずに、類題で試す

同じ問題の答えを覚えただけでは、習得したとは言えません。

▼

STEP 4 日を空け、時間を測った演習でも確かめる

数字、条件、聞かれ方が少し変わっても使えるかを見ます。

教材は、学校ワークや授業プリントを活用すれば十分なことが多く、新しい教材を買うことを前提にする必要はありません。ただし、今の教材に必要な練習が足りない場合は、学校の先生や塾の先生に相談して補ってください。

見直しは「全部もう一度」ではなく、確認箇所を決める

テスト終了前の見直しも、確認する場所を絞ったほうが実行しやすくなります。

☐ 数学:符号、求める量、単位

☐ 英語:主語と動詞の形、綴り、設問の指定

☐ 理科・社会:用語の正確さ、条件、指定された説明

☐ 国語:設問が求める内容、字数、抜き出し方などの指示

これは例です。全員に同じ項目を当てはめるのではなく、過去の答案で実際に失点した場所から選んでください。また、見直しの時間だけで知識不足が解決するわけではありません。知識や解き方は、ふだんの練習で身につけておく必要があります。

保護者の声かけ

答案を前にしたとき、つい口にしてしまいやすい言葉があります。少し言い換えるだけで、次の行動を一緒に考える会話になります。

こう言ってしまいがち

「あと10点くらい取れたでしょう」

こう言い換えてみる

「次につなげられそうな問題を、一緒に探そうか」

こう言ってしまいがち

「もっと難しい問題をやりなさい」

こう言い換えてみる

「今のワークで、自力では不安なところはどこ?」

こう言ってしまいがち

「ミスさえしなければよかったのに」

こう言い換えてみる

「次は、どの手順を変えて試してみる?」

失点した点数を責める材料にせず、具体的な改善行動を確かめ合いましょう。そして、お子さまが自力でできるようになった変化にも、ぜひ目を向けてください。それが次の練習を続ける力になります。

まとめ

この記事の要点

① 難問を増やす前に、学習済みの内容での失点を確認する

② 改善候補を、具体的な練習と確認手順に変える

③ 同じ問題だけでなく、類題や時間を測った演習で確かめる

最初の一歩として、前回の答案から、次に改善したい問題を3問選んでみてください。3問は、取り組み始めるための目安です。選んだ問題が「3種類の改善候補」のどれにあたるのかを、お子さまと一緒に眺めるところから始めましょう。

トライプラス諸口校

寄り添うだけで、終わらない。

「あと少し点数を上げたい」「何を優先して勉強すればよいか分からない」。そんなときは、無料体験授業でご相談ください。お子さまの答案や学習の様子を拝見しながら、これからの進め方を一緒に考えます。

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2026年10月20日火曜日

正答率50%以上の問題を落とす子が、 最初に直すべきこと

 

模試の振り返りガイド
正答率50%以上の問題を落とす子が、
最初に直すべきこと
トライプラス諸口校 寄り添うだけで、終わらない。

難しい問題が解けても、点数が伸びない

模試の結果が返ってきたとき、偏差値や合計点だけを見て「次は何を頑張ればいいのだろう」と迷われるご家庭は少なくありません。

例えば、数学の模試で正答率の低い問題を1問解けた一方、正答率が高めの基本問題を複数落としていた、という場面を考えてみます。(説明用の仮の場面です)

難しい問題に挑み、解き切れたことは、しっかり認めてよい頑張りです。そのうえで、次の復習では、取りこぼした問題にも目を向けてみませんか。「みんなできているのに」と責めるためではなく、次の学習で何を変えるかを見つけるために、です。

正答率50%とは、何を示している?

正答率のとらえ方

対象集団が100人で、そのうち50人が正解した問題の正答率は50%です。

  • 本人の得点率ではありません
  • 「次に正解できる確率」でもありません
  • どの集団の割合かは、成績資料の説明で確認しましょう

正答率が高めの問題で失点したときは、復習候補を探す手がかりになります。ただし、受験者層や問題形式で正答率は変わりますし、本人にとって未習の内容や得意・不得意もあります。50%は目安の1つであり、「50%以上=簡単」「50%未満=不要」と決めるものではありません。数字だけで理解度や能力を断定しないことが大切です。

最初に直すのは「ケアレスミスで終わる振り返り」

失点を「ケアレスミスだった。次は気をつける」で片づけると、何を変えるのかが決まりません。気をつけるだけでは、次の演習でも同じ場所で止まりやすくなります。

大切なのは、「どこで、何を、どう間違えたか」まで言葉にすることです。

数学:「計算ミス」→ 分配法則で、括弧の前のマイナスを一部にしかかけていなかった

国語・社会など:「読み間違い」→「適切でないものを選ぶ」という指示を見落とした

英語:「英語のミス」→ 主語を確認せず、動詞の形を選んだ

ただし、原因は答案だけでは断定できないこともあります。本人の説明や解き直しで確かめながら、一緒に探っていきましょう。

失点原因を5つに分ける

失点は、次の5つに分けると、次の行動が見えやすくなります。

原因と例 次の対策
①知識・理解の不足
用語の意味や公式を説明できない
教科書や基本例題に戻り、意味を確認してから問題を解く
②使い方の判断が難しい
公式は知っているが、どれを使うか選べない
問題の条件と、使う知識の関係を確認し、類題で試す
③条件・指示の読み違い
否定表現、単位、指定された答え方を見落とす
見落とした箇所を特定し、同じ種類の問題で確認手順を練習する
④計算・転記・表記の誤り
途中式の符号、解答欄への転記、英単語の綴りで誤る
誤りが起きた工程に合わせて、途中式や照合の方法を変える
⑤時間不足・解く順番
難問に時間を使い、後半の問題に着手できない
時間配分や保留する判断を、時間を測った演習で練習する

原因が複数重なる場合もあります。また、すべての失点を読み方や注意力の問題にしないことも大切です。

解き直しで「本当に分かっていたか」を確かめる

解説を読んで「なるほど」と思っても、答えを覚えているだけの場合があります。同じ問題で正解できたかどうかだけで、理解を判断しないようにしましょう。

① 解説を見る前に、時間を空けて自力で解いてみる
▼
② 解けなければ、どこで止まるかを確認する
▼
③ 解説や先生の説明で、考え方を理解する
▼
④ 答えを隠して解き直す
▼
⑤ 後日、類題や条件の違う問題で確かめる

すでに解説を読んでしまった場合も、見ずに再現できるかを確認すれば大丈夫です。

どの問題から復習する?

状況に応じた一例として、次の順で考えてみてください。

  1. 学習済みの基礎事項で、理解不足が見つかった問題
  2. 正答率が高めで、本人の目標に照らして優先したい問題
  3. 繰り返し起きている読み違いや計算の誤り
  4. 志望校の出題や配点から、練習が必要な問題

正答率50%未満でも、重要な基礎を含む問題や志望校で必要な問題は復習の対象です。反対に、正答率50%以上でも、1回の復習で身につくとは限りません。失点分の合計は改善候補を把握するための材料であり、そのまま次回の上積みになるわけではない点にもご注意ください。

答案1問から作る、短い復習メモ

復習メモの例

問題:数学・括弧を含む計算

失点した箇所:括弧の前のマイナスの処理

次に変えること:括弧を外す途中式を1行書く

確認方法:類題を3問、解説を見ずに解く

問題数は説明用の目安です。きれいな分析ノートを作ることが目的ではありませんので、教材への書き込みや、付箋1枚の短いメモでも十分です。

保護者の声かけ

避けたい声かけ
「みんな正解しているのに」
おすすめの声かけ
「この問題は、どこで止まった?」
避けたい声かけ
「ケアレスミスをなくしなさい」
おすすめの声かけ
「どの段階で間違えたか、一緒に確認しようか」
避けたい声かけ
「次は何点上げるの?」
おすすめの声かけ
「次の演習で、何を変えて試してみる?」

答案は、お子さまの了承を得てから一緒に見てください。正答率は責める材料にせず、原因を保護者の方が決めつけないことも大切です。迷うときは、先生にも確認してみましょう。

まとめ

今日の要点
  • 正答率は、復習候補を見つける手がかりとして使う
  • 失点を「ケアレスミス」で終わらせず、原因を具体化する
  • 原因に合う練習を行い、自力でできるか確かめる

まずは、正答率50%以上で間違えた問題を1問選び、「どこで間違えたか」「次に何を変えるか」を書いてみてください。問題別正答率の資料がないときは、学習済みの基本問題や、繰り返し間違える問題で、同じ確認ができます。

無料体験授業のご案内
模試の結果をどう学習につなげればよいか、
迷っていませんか?

「取りこぼしが多く、点数が安定しない」「何から復習すればよいか分からない」といったお悩みがありましたら、トライプラス諸口校の無料体験授業でご相談ください。答案を見ながら、失点の原因と次の学習の進め方を一緒に考えます。

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小学校のテストで90点だから大丈夫? 中学校で苦労する子の4つのサイン

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