国語の時間足りない問題
共通テスト国語は制限時間80分。
現代文・古文・漢文の3分野を解き切らなければならず、
多くの受験生が「時間が足りない」と感じます。
模試でも「最後までたどり着けなかった」
「古文や漢文を飛ばしたまま終わってしまった」という声は後を絶ちません。
しかし、共通テスト国語は解き方を工夫し、
戦略的に時間配分をすれば十分に点数を伸ばすことが可能です。
今回の投稿では「時間が足りない原因」を整理し、
現代文・古文・漢文それぞれの攻略法と最適な解き順を解説します。
◆1.なぜ国語は時間が足りないのか
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文章量が多い
現代文の評論・小説だけでなく、古文・漢文も含めると80分で処理するには膨大な分量です。 -
本文を精読しすぎる
一語一句を読み込もうとして時間を浪費し、設問に答える時間が足りなくなる。 -
解き順を決めていない
「どこから解くか」を決めずに始めると、時間配分の調整ができません。
👉 「読み方」と「解き順」の工夫が、国語攻略の第一歩です。
◆2.時間配分の目安
80分をどう振り分けるかが勝負を分けます。目安は以下の通りです。
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現代文(評論+小説):40分
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古文:20分
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漢文:20分
👉 ポイントは「古文・漢文に時間を残す」こと。
現代文に時間をかけすぎると、後半が全く解けなくなります。
◆3.現代文の攻略法(評論・小説)
① 設問を先に読む
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問われ方を確認してから本文を読むと、重要部分を効率よく拾えます。
② 接続詞・指示語を意識する
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「しかし」「つまり」「このように」など論理の転換点を押さえる。
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小説なら「心情変化」に注目。
③ 選択肢は消去法で
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「本文と違う表現」を排除していく。迷ったら本文に立ち返りましょう。
👉 現代文は「本文に根拠を求める姿勢」が正答率を上げるコツです。
◆4.古文の攻略法
① 文法・単語の知識を前提にする
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古文単語300語程度を仕上げておくことが必須。
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助動詞・助詞を見抜ければ内容理解が一気に楽になります。
② 主語を補いながら読む
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古文は主語が省略されることが多い。場面ごとに「誰の行動か」を意識して読む。
③ 設問との対応を重視
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本文をすべて理解する必要はありません。設問に関わる部分を重点的に読み取ることが大切です。
◆5.漢文の攻略法
① 句形を押さえる
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反語・否定・二重否定・使役など、基本句形を覚えていれば大部分は解けます。
② 書き下し文をイメージ
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瞬時に日本語に直す練習を積んでおくと、内容理解がスムーズになります。
③ 選択肢問題は「大意把握」で十分
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全文を精読する必要はなく、設問に関わる部分を確実に拾えばOK。
◆6.おすすめの解き順
パターン1:現代文 → 古文 → 漢文(標準型)
最も一般的。現代文で流れをつかみ、古文・漢文で確実に点を取る。
パターン2:古文 → 漢文 → 現代文(逆型)
古典に強い人は先に解いて得点を固める。現代文は後半でも対応可能。
パターン3:漢文 → 古文 → 現代文(時間確保型)
漢文が短時間で解ける人向け。最初に得点を稼ぎ、残りを現代文に回す。
👉 模試や過去問演習で「自分に合った順番」を見つけることが重要です。
◆7.本番で失点しないための注意点
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一問にこだわらない:迷ったら即座に切り替える勇気を持つ。
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マークミス防止:問題番号のずれは致命的。最後に必ず確認。
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見直し時間を確保:3〜5分残せると安心感が増します。
◆まとめ
共通テスト国語は「時間配分」と「解き順」で大きく結果が変わります。
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現代文45分、古文25分、漢文20分を目安に配分
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設問を先に読み、本文から根拠を探す姿勢を徹底
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古文は単語・文法を固め、主語を補いながら読む
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漢文は句形を押さえ、大意把握で設問に対応
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自分に合った「解き順」を模試で試し、本番で使う
90分は短いようで、戦略次第で十分に得点を伸ばせます。
焦らず冷静に、自分の得点源を確実に積み重ねていきましょう。
👉 次回は「数学編」。
大問別の時間配分と得点戦略を徹底解説します。


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