2025年9月12日金曜日

共通テスト英語リスニング対策──速い音声に負けない耳の鍛え方

 リスニング対策

共通テストの英語リスニングは30分。

センター試験の時代と比べて文章量が増え、音声スピードも速くなっています。


「聞き取れなかった問題がそのまま終わってしまう」

「集中力が途切れて後半で失点してしまう」と悩む受験生は多いでしょう。


しかし、リスニングは正しい練習をすれば短期間でも大きく伸ばせる分野です。

ここでは、共通テスト英語リスニングを攻略するための

学習法と本番の戦略を具体的に解説します。



◆1.共通テストリスニングの特徴


  • 全問マーク式:記述はなく、選択肢から解答

  • 音声は1回のみ:聞き逃しても繰り返しはない

  • スピードが速い:センター試験より速いナチュラルスピード

  • 問題形式が多様:会話文、アナウンス、図表問題、要約問題など


👉 ポイントは「一言一句を聞き取ろうとせず、要点をキャッチする力」を鍛えることです。



◆2.リスニングで失点する主な原因


  1. 日本語に訳して理解しようとする
    → 頭の中で逐語訳すると、音声に追いつけません。

  2. 音声の「かたまり」が聞き取れない

  3. → 文章を単語ごとに処理してしまい、意味がつながらない。

  4. 集中力が続かない
    → 30分間聞き続ける練習をしていないため、後半で集中が切れる。



◆3.耳を鍛える勉強法

① シャドーイング

音声を聞きながら、少し遅れて発音を真似する練習です。


  • 「意味を理解しながら声に出す」ことが重要

  • 最初はスクリプトを見て練習し、慣れたら音声だけで行う

👉 リスニング力とスピーキング力を同時に伸ばせる最強のトレーニング。


② ディクテーション

音声を一文ずつ止めて、聞こえた通りに書き取る練習です。


  • 自分が聞き取れない音の特徴を把握できる

  • 省略音(going to → gonna など)に気づける


👉 書き取る作業は時間がかかりますが、弱点を発見するのに効果的です。


③ 短文の多聴

1つの教材を繰り返すだけでなく、いろいろな短文を数多く聞き流すことも有効。


  • アプリや英語ニュースを活用

  • 「分からなくても止めずに聞き続ける」ことで耳を慣らす




◆4.共通テスト形式に慣れる

リスニング対策で重要なのは「本番形式で練習すること」です。


  • 共通テストの過去問・予想問題を30分通しで解く

  • 問題用紙にメモを取りながら解答する習慣をつける

  • 図表問題や要約問題など、出題形式ごとの攻略法を確認する


👉 本番に近い形で練習を繰り返すことで、緊張感や集中力も鍛えられます。



◆5.本番での時間配分と戦略

① 聞く前に選択肢を確認

設問を先に見て「何を聞き取ればよいか」を頭に入れておきましょう。

例:数値を問う問題なら、数字や単位に意識を集中。


② 聞き取れなかったら切り替える

1問にこだわると、その後の問題をすべて落としかねません。

分からなければマークだけして次へ。


③ 集中力を維持する工夫

  • 姿勢を正す

  • メモを取りながら聞く

  • 問題の区切りで深呼吸して気持ちを切り替える



◆6.短期間で点数を伸ばす方法

リスニングは他の科目よりも短期間で伸びやすい科目です。


  • 毎日15分のシャドーイングを習慣化

  • 週に2回は30分通しで演習

  • リスニング用語彙を集中暗記(数値・場所・時刻・日常表現)


👉 数週間でも継続すれば、聞き取れる量が増え「音の壁」を突破できます。



◆まとめ

共通テスト英語リスニングで得点を伸ばすためには、


  1. 一言一句を訳そうとせず、要点をキャッチする

  2. シャドーイング・ディクテーション・多聴で耳を鍛える

  3. 本番形式の演習で集中力と形式対応力を高める

  4. 聞き取れなかった問題にこだわらず切り替える


ことが重要です。

リスニングは直前期でもまだまだ伸びる科目です。

毎日の短時間トレーニングを習慣化し、

本番で落ち着いて音声を聞き取れるよう準備を整えましょう。


👉 次回は「国語編」。

時間が足りないと言われる共通テスト国語で、

現代文・古文・漢文をどう解き切るかを徹底解説します。



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