英語/時間との闘い
共通テストの英語リーディングは80分。
その限られた時間の中で、長文6題を読み切り、設問に答えなければなりません。
文章量はセンター試験時代の約1.5倍に増加しており、
「読んでも終わらない」「焦って精読してしまう」と悩む受験生は多いでしょう。
しかし、適切な時間配分と解き方の工夫を身につければ、
80分を十分に使い切り、高得点を狙うことが可能です。
この記事では、リーディングを攻略するための戦略を具体的に解説します。
◆1.リーディングの特徴を理解する
共通テスト英語リーディングは「速読力+情報処理力」が問われます。
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全問マーク式:記述はなく、解答はすべて選択式
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文章量が膨大:センター試験よりも文字数が大幅に増加
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実用文が多い:メール・広告・ポスター・記事など、日常的な英語資料が頻出
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設問は情報探索型:細部を正確に読み取る力が必要
👉 つまり、「精読力より速読力」「単語を完璧に覚えるより文脈から読み取る力」
が重要です。
◆2.時間配分の目安
80分をどう使うかが勝負を分けます。一般的な目安は以下の通りです。
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大問1・2(短文読解・情報処理):15分以内
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大問3・4(中程度の長文):25分程度
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大問5・6(長文読解・総合問題):40分程度
👉 ポイントは「前半を素早く終わらせ、後半に時間を残す」こと。
大問5・6は文章量が多く得点比重も高いため、
ここに時間を確保することが高得点への鍵です。
◆3.設問を先に読む習慣をつける
共通テストでは「何を探せばよいか分からないまま本文を読む」
と時間が足りなくなります。
※人により解き方は異なりますので、あくまでも参考程度にしてください。
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本文を読む前に必ず設問に目を通す
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設問中のキーワードをチェックして本文に当たりをつける
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全文を精読せず、答えの根拠がある部分を重点的に読む
👉 「読む」のではなく「探す」意識を持つことで、スピードと正答率が大きく上がります。
◆4.過去問演習で「時間感覚」を身につける
リーディング攻略に最も効果的なのは、やはり過去問演習です。
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時間を必ず計って解く
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15分・40分などの節目で「今どの問題まで進んでいるか」を確認
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「いつも時間が足りなくなる箇所」を把握する
👉 例えば「大問4で10分オーバーする」など自分のクセが分かれば、
演習で修正できます。
本番での焦りを防ぐことにつながります。
◆5.語彙力の強化は「頻出語を絞る」
全単語を完璧に覚える必要はありません。
共通テストで頻出する単語を重点的に押さえましょう。
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広告・案内文によく出る単語(exhibition, discount, registrationなど)
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グラフ・表現に多い単語(increase, percentage, surveyなど)
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接続詞・副詞(however, therefore, in additionなど)
👉 語彙は「文脈で推測する練習」を並行することが大切。
文章全体の流れをつかめば、知らない単語があっても答えにたどり着けます。
◆6.速読力をつける練習法
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音読と黙読を組み合わせる:英文を声に出すと文構造が頭に入りやすい
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シャドーイング:リスニング音源を活用しながら声に出して追いかけると、読むスピードも自然に上がる
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短文を多読する:新聞記事・英語ニュースなどで「読む習慣」をつける
👉 毎日15分でも続ければ、読むスピードは確実に上がります。
◆7.得点を安定させるための本番戦略
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難問に固執しない:分からない問題はマークだけして次へ進む
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見直し時間を確保する:最後の5分で塗り間違いを防ぐ
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設問番号に注意:マークシートでずれが起きると致命傷になるので要注意
共通テストは「全問正解を目指す」より「取れる問題を確実に取る」姿勢が大切です。
◆まとめ
共通テスト英語リーディングの攻略ポイントは以下の通りです。
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80分の時間配分を守る(前半短め・後半に時間を残す)
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設問を先に読み、答えを探す意識で本文に取り組む
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過去問演習で時間感覚を養い、自分のクセを把握する
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頻出語を中心に語彙力を強化し、文脈推測力を磨く
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速読練習を毎日続けて読むスピードを上げる
共通テスト英語リーディングは「戦略的に解く」ことで点数が大きく変わります。
焦らず冷静に、そして「探す読み方」を習慣化して、
本番で80分を有効に使い切りましょう。
👉 次回は「英語リスニング編」。速い音声に負けない耳の鍛え方と、
得点を安定させる解き方を解説します。

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