2025年9月10日水曜日

共通テストで得点を伸ばす!残り期間の学習計画と時間配分の全体戦略

 共通テストまでの戦略

共通テスト本番まで残り数か月。

模試の結果に焦ったり、「どこから手をつければいいのか分からない」

と不安になる受験生も多いでしょう。

保護者の方も「このままで間に合うのか」と心配になるかもしれません。


しかし実は、この直前期こそが最も成績を伸ばせる時期です。

夏に基礎を固め、秋に演習を積んだ人ほど、

ここから一気に得点力を伸ばす可能性を秘めています。


逆に「やることを間違える」と、せっかくの努力が得点に反映されにくくなります。


そこで今回は、

残り期間で受験生がやるべき全体戦略

「学習計画」「時間配分」「勉強法」「メンタル」の4つの視点から整理します。



◆1.残り期間の学習計画をどう立てるか

① 直前期は「アウトプット重視」に切り替える

直前期に新しい参考書を始めるのは非効率です。

今ある知識を「解ける形」に仕上げることが最優先。


  • 問題演習 → 間違い直し → 類題で再確認
    このサイクルを高速で回しましょう。


特に共通テストは「スピードと処理力」が試されます。

知識があっても演習不足だと、問題量の多さに押しつぶされてしまいます。


② 模試や演習ノートを総点検

これまでの模試や問題演習で間違えたものをまとめたノートは宝の山です。


  • 「知識不足なのか」

  • 「時間が足りなかったのか」

  • 「ケアレスミスなのか」


理由ごとに整理して復習すれば、最短で弱点を克服できます。

直前期は「できなかった問題をできるようにする」ことが最も効率的です。


③ 教科の優先度を明確にする

すべての科目を完璧にすることは不可能です。

志望校の配点を見て「どの教科で点を稼ぐべきか」を決めましょう。


例えば文系なら「英語・国語を安定させ、社会で伸ばす」、

理系なら「数学・理科を得点源にし、英語で落とさない」といった方針を立てます。



◆2.時間配分の全体戦略

共通テストは「時間との戦い」といっても過言ではありません。

問題量が多く、全体の7割を正確に解くスピードが求められます。


① 英語(リーディング80分・リスニング30分)

  • リーディングは文章量が圧倒的。設問を先に読み、答えの根拠を探すように読むことが必須です。

  • 語彙に不安がある人も「単語帳を1周する」より「本文から意味を推測する」練習の方が得点につながります。

  • リスニングは「分からない問題を引きずらない」ことが最大の鉄則。聞き逃しても即座に切り替える練習を、日常的にやっておきましょう。


② 国語(90分)

  • 「現代文45分、古文25分、漢文20分」が目安。

  • 先に古文・漢文を解いて確実に点を取る人もいれば、現代文から入る人もいます。自分に合った順番を過去問演習で見つけることが大切です。

  • 「1問にこだわりすぎて時間を溶かす」ことが最大の失点要因なので、潔い見切りも必要です。


③ 数学(ⅠA70分・ⅡB70分)

  • 「第1問の小問集合」と「標準レベルの大問」で確実に稼ぎ、難問は後回し。

  • 「解ける問題から解く」勇気を持ち、見直し時間を確保することが得点安定につながります。

  • 時間内に全問を解こうとせず、7割を確実に取る意識で臨むと本番で安定します。


④ 理科・社会(60分)

  • 共通テストでは「資料問題」「グラフ問題」が増加しています。

  • 教科書知識を覚えているだけでは不十分で、資料を根拠に考える力が必要です。

  • 過去問や予想問題で「読み取りの練習」を必ず取り入れましょう。



◆3.直前期にやるべき勉強法

  • 過去問を時間通りに解く
     本番のシミュレーションとして最も効果的。1日1科目でもいいので必ず時間を測って解きましょう。

  • 弱点補強はつまみ食いで十分
     新しい分野に手を出すより、出題頻度が高い範囲だけに集中。特に英語の頻出構文や数学の標準問題は外せません。

  • 解法パターンを整理する
     「この問題はこの解き方」と瞬時に判断できるよう、演習で意識しておく。



◆4.メンタルと生活習慣の整え方

直前期は学力だけでなく、心と体のコンディションも合否を左右します。


  • 判定に一喜一憂しない
     模試は途中経過にすぎません。A判定でも落ちる人、C判定から合格する人は数多くいます。

  • 小さな成功体験を積む
     過去問で「前回より5点伸びた」など、自分の成長を実感することで不安を打ち消せます。

  • 生活リズムを本番仕様に
     起床・就寝を試験当日の時間に合わせ、朝から頭を働かせる練習を。睡眠不足は最大の敵です。

  • 休養も戦略の一部
     集中できないときは思い切って休むことも必要。心身をリセットすれば学習効率は必ず戻ります。



◆まとめ

共通テストで得点を伸ばすための全体戦略をまとめると以下の通りです。


  1. 直前期はアウトプット重視に切り替える

  2. 模試や演習ノートを総点検し、弱点をピンポイントで修正する

  3. 各教科の時間配分を決め、本番を意識して演習する

  4. 弱点補強は出題頻度の高い分野に絞る

  5. 生活リズムとメンタルを整え、当日に最高の状態で臨む


直前期は「不安」と「伸びしろ」が同居する時期です。

正しい戦略を持って学習を進めれば、ここからでも十分に得点は伸ばせます。


👉 次回は「英語リーディング編」。

80分をどう使い切り、正答率を上げるかを徹底解説します。



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