残り2カ月、焦っていませんか?
高校入試が近づき、いよいよ本格的な追い込みの時期に入りました。
この頃になると、多くの中3生が「もう間に合わないのでは…」と焦りを感じ始めます。
しかし、長年受験指導をしてきた立場からはっきり言えることがあります。
残り2カ月という期間は、決して短すぎるものではなく、
むしろ学力が一段と伸びやすい“ゴール前の加速期間”です。
実際、過去の生徒たちを振り返っても、この時期から偏差値が5〜10伸び、
第一志望校に合格していったケースは数えきれないほどあります。
彼らに共通するのは特別な才能ではありません。
「正しい習慣を、この2カ月だけ徹底できたかどうか」これがすべてです。
今日は、そんな“逆転合格に強い中3生”が必ず実践している3つの習慣をお伝えします。
① 間違えた問題はその日のうちに“必ず回収する”習慣
中3生が伸びない一番の原因は、「間違えた問題を放置すること」です。
問題集を解いていると、できた問題だけに目が向きがちですが、
実際に学力を押し上げるのは“できなかった問題の処理”です。
伸びる生徒は、今日間違えた問題をその日のうちに解き直し、理解し、
次に同じ問題が出たら確実に得点できる状態まで仕上げます。
この“翌日に持ち越さない”姿勢こそが、
最後の2カ月で伸びきるかどうかの分かれ目です。
さらに、この習慣を徹底すると、知識が点ではなく線としてつながり、
志望校の過去問にも強くなります。
同時に「解けなかった原因」を分析する力も育ち、
本番でのトラブルにも動じにくくなります。
② 1日の勉強を“科目バランス”で整える習慣
受験期になると、苦手科目に時間をかけすぎたり、
逆に得意科目ばかり進めたりする生徒が増えます。
しかし、入試は総合点勝負。
どれか一科目でも崩れると、合格ラインまで届かなくなることがあります。
伸びる中3生の共通点は、
1日に必ず主要3科目(英数国)すべてに触れる時間を確保していることです。
・数学は「解法の型」
・英語は「長文読解力」
・国語は「設問の読み取り方」
この3つは、毎日触れ続けないと感覚がにぶります。
一方で毎日継続できれば、2カ月で驚くほど精度が上がります。
また、科目バランスを整えて学ぶことで、得意科目の力を維持しながら、
苦手科目を底上げする最速ルートが完成します。
③ 勉強を“時間ではなく成果”で区切る習慣
「今日は2時間勉強した」「塾で3時間頑張った」という努力はもちろん立派です。
しかし、残り2カ月で結果を出すには、
“どれだけの成果を積み上げたか”が重要になります。
時間基準の勉強は、集中力が切れたり、漫然と進めてしまう危険があります。
しかし、成果基準で勉強する生徒は、
短時間でも確実に前に進み、毎日が“積み上がる時間”になります。
具体的には以下のようなイメージです。
・数学:今日の単元の典型問題5問を完璧に解けるようにする
・英語:長文1題を構造を理解しながら読み切る
・国語:記述の型に沿って3問書き切る
このようにゴールを明確に設定すると、勉強の質が大きく向上します。
成果基準の勉強に切り替えた生徒は、
本番直前に急激に安定し、点数が落ちにくくなるという特徴もあります。
■残り2カ月は、最も“伸ばせる時期”
受験が迫ってくると「もう無理かもしれない…」という不安が押し寄せてきます。
しかし、ここからの2カ月は本当に強い。
集中力が増し、インプットとアウトプットの流れが整い、
弱点も修正しやすい時期です。
実際に、模試でE判定だった生徒が、本番で逆転合格した例は少なくありません。
一番大事なのは、これからの2カ月を“正しく使う”ことです。
■そして、受験後こそ本当のスタートライン
最後に、少し先の未来の話をお伝えしておきます。
高校の勉強は、中学とは比べ物にならないほど量も難易度も上がります。
特に数学と英語は、中学内容が不十分なまま進むと、
最初の1学期で大きく差がついてしまいます。
つまり、
今つけている「間違えを放置しない」「科目バランスを整える」「成果基準で学ぶ」
という習慣こそ、高校に入ってからの伸びを決定づける土台になります。
受験はゴールではなく、次のステージへの入り口。
この2カ月でつけた習慣が、高校生活の学力の基礎をつくります。
自分の決めた目標校!
最後まで粘り強く勉強していきましょう!!

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