受験の焦りから“早まらないために”伝えたいこと
中学受験・高校受験のシーズンになると、
多くのご家庭が塾や家庭教師、オンライン指導を利用されます。
我が家でも、受験期の不安を少しでも軽減し、
息子の学習を支えたいという思いから、
短期間ではありますが家庭教師を依頼していました。
私自身が忙しく、十分に勉強を見てあげられない状況もあり、
「少しでも力になれば」と考えての決断でした。
しかし受験直前という大切な時期に、
子どもが深く傷つく出来事が起こりました。
教育に長く携わってきた経験から、
これはぜひ共有したいと感じ、この記事を書くことにしました。
■ 受験直前に起きた “誠実さを欠いた対応”
詳細は伏せますが、指導の中で以下のようなことが重なりました。
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事前準備の不足
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説明と実際の対応の不一致(事実とは異なる説明)
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生徒側に責任があるように受け取れる言動
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約束の急な変更キャンセル、説明の欠如
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学習環境の整備不足
この積み重ねにより、息子は大きなショックを受けました。
受験直前に「もう受験を辞めたい」と言うほど追い詰められ、
一晩中泣き、勉強が手につかない状態にまでなってしまいました。
親として胸が張り裂けそうでしたし、
教育者としても看過できないと強く感じました。
■ 改めて痛感したこと
家庭教師に本当に必要なのは “肩書き” ではなく “誠実さ”
「プロ」を名乗る指導者は多く、料金もさまざまです。
しかし今回の経験を通して痛感したのは、
どれだけ高額であっても、肩書きを持っていても、
“誠実さ” が伴っていなければ子どもの心は守れない
ということです。
オンライン指導は便利な一方で、
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準備の様子が見えない
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進行の誠実さが保たれているか判断しづらい
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トラブル発生時の対応が曖昧になりやすい
というリスクもあります。
そして何より——
大人の不誠実な言動は、子どもの心を深く傷つける。
この事実を、多くの方に知ってほしいと感じています。
夫が詳細を伝え、対応について説明と謝罪を求めましたが、
残念ながら誠意ある返答は得られませんでした。
「逃げ」の姿勢を感じざるを得ず、
どこに怒りを向ければよいのか分からない状況にもなりました。
■ 塾や家庭教師を選ぶときに大切にしてほしい4つの視点
教育に携わってきた中で、
子どもを守るために本当に大切だと感じる基準があります。
① 誠実さ
問題が起きたときに逃げず、説明・謝罪ができるか。
(わが家の場合、説明内容に事実との不一致がありました。)
② 事実を正確に扱う姿勢
生徒の言葉を都合よく解釈しない。
(息子の言ったことと、説明が明らかに異なっていました。)
③ 生徒の心を尊重する意識
「できない=悪い」ではなく、不安や本音に向き合えるか。
④ プロ意識
準備・責任・態度が一貫しているか。
この4点は、学力向上以上に子どもの未来に影響を与えます。
■ 最後に
今回の出来事は、我が家にとって大きな学びとなりました。
そして——
同じように傷つく子どもや、不安な思いをする親御さんが
少しでも減ってほしい。
心からそう願っています。
指導者を選ぶ際は、どうか
「肩書き」ではなく「人として信頼できるか」
この視点を大切にしてください。
子どもが安心して学べる環境を整えることこそ、
受験期の親ができる最大のサポートだと感じています。
この記事が、どなたかの判断材料として役立てば幸いです。
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