社会系科目は重要です!!
社会科目は文系受験生にとって合否を左右する重要な科目です。
英語・国語・数学である程度差がつくのはもちろんですが、
最終的に「社会でどれだけ安定して得点できるか」
が合格を決めるケースは少なくありません。
地理と日本史は一見まったく異なる科目ですが、
どちらも「暗記に偏る勉強」では点数が安定せず、
入試本番で失点してしまうリスクがあります。
逆に、限られた時間の中でも“戦略的に学習すれば短期間で得点を伸ばせる”
のが社会科の強みです。
ここでは、残り数か月で地理・日本史を確実に得点源にするための勉強法を紹介します。
◆1.地理の勉強法──理解でつなげる
① 図やデータを読み解く練習
地理は「資料をどう読み解くか」が最大のポイントです。
たとえば気候グラフや統計データが与えられたとき、
単に「暗記した知識」を思い出すのではなく、
「この気温・降水量の特徴はどの地域を示しているのか」と考える練習を重ねましょう。
② 系統地理と地誌をリンクさせる
地理には「系統地理」(気候・産業・都市など)と
「地誌」(各地域ごとの特徴)の2つの分野があります。
これを別々に覚えるのではなく、
「砂漠気候=乾燥作物=アフリカ北部」といったように結びつけて学ぶと、
知識が有機的につながり、応用が利くようになります。
③ 問題演習で思考を鍛える
地理は暗記だけでなく「思考力」を試される科目です。
模試や過去問では「資料の読み取り→考察→結論」を意識しながら解きましょう。
例えば「人口ピラミッド」を見て、その国の経済段階や課題を答える問題は典型的です。
◆2.日本史の勉強法──流れを重視する
① 時代の大きな流れを把握
日本史でありがちな失敗は「年号や出来事を断片的に暗記してしまうこと」です。
重要なのは「前後の因果関係」です。
たとえば
「鎌倉幕府の成立」は
「平氏政権の崩壊」→「源頼朝の挙兵」→「守護・地頭の設置」
という流れで理解すると記憶が定着しやすくなります。
② 横のつながりを意識
日本史の理解を深めるには
「同時代の他国の出来事」と結びつけることが効果的です。
たとえば「明治維新」と同時期に
「欧米では産業革命の進展」があったことを押さえると、
なぜ日本が近代化を急いだのかが理解できます。
③ 記述問題対策は「因果関係」で答える
難関大学では日本史の記述問題が頻出です。
記述では「出来事Aがあった→その結果Bが起きた」
という因果関係を明確にすることが大切です。単なる知識の羅列ではなく、
つながりを意識した説明ができれば安定した得点につながります。
◆3.演習のステップアップ
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夏まで:教科書や一問一答で基礎知識をインプット
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秋から:問題演習を中心に「資料を使う練習(地理)」や「流れの確認(日本史)」を強化
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冬:志望校の過去問で実戦演習。記述や資料問題を本番同様に解く
地理・日本史ともに「演習を通して知識を整理すること」が秋以降の最大の課題です。
知識を入れるだけでは点数は伸びません。
必ず「演習→復習→整理」のサイクルを回すことが必要です。
◆4.模試復習のコツ
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地理:資料の読み取り方を確認し、「なぜその答えになるのか」を言語化する
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日本史:出来事を前後の因果関係と結びつけて整理し直す
ただ「覚え直す」のではなく、
「次に出題されたときにどう考えれば解けるか」を意識すると復習の効果が倍増します。
◆まとめ──戦略的に仕上げれば得点源になる
地理・日本史は「暗記科目」と思われがちですが、
実際には“思考力”や“流れの理解”が問われる科目です。
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地理:資料を読み解き、系統地理と地誌を結びつける
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日本史:因果関係を意識し、出来事の流れを理解する
夏に基礎を終えた今、秋からは「使える知識」に変える演習を徹底しましょう。
社会はラスト数か月で大きく伸ばせる科目です。
ここで確実に得点源に変えれば、合格への道は一気に近づきます。

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