英作文とリスニングで差をつけよ!
多くの受験生は英語の勉強というと「単語」「文法」「長文読解」に時間をかけがちです。
確かにこれらは受験英語の基盤であり、夏の時点で基礎を固めることが重要です。
しかし、秋以降に他の受験生と差がつくポイントは「英作文」と「リスニング」です。
どちらも軽視されがちですが、対策をすれば短期間で得点を伸ばせる分野でもあります。
ここでは、秋から本格的に取り組むべき英作文・リスニングの勉強法を解説します。
◆1.なぜ英作文とリスニングで差がつくのか?
① 後回しにされやすい
受験生の多くは長文読解に比重を置きすぎて、
英作文やリスニングは直前期に少しやる程度になりがちです。
そのため、本番で差が開きやすいのです。
② 出題割合に対して軽視されがち
大学によっては英作文が20点以上、リスニングが30%近くを占めることもあります。
ここを捨ててしまうのは非常にもったいない戦略です。
③ 短期間で伸びやすい
単語・文法は積み上げが必要ですが、英作文とリスニングは
「型を覚える」「耳を慣らす」ことで短期間でも効果が出やすい分野です。
◆2.英作文の勉強法
① まずは「型」を身につける
英作文は自由に書く力よりも、典型的な表現パターンを覚えて使いこなせるかが勝負です。
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意見を述べるときの型:I think that ~. / The reason is that ~.
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比較をするときの型:A is more ~ than B. / Not only A but also B.
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結論をまとめる型:Therefore, ~. / In conclusion, ~.
このように「導入・理由・結論」のテンプレートを練習しておくと、本番で迷わず書けます。
② 添削を受ける or 自己添削をする
可能であれば先生や塾で添削を受けるのが理想ですが、
難しい場合は自分で「シンプルに、正しい英文を書く」ことを意識してください。
難しい単語や表現に挑戦してミスするより、
基本的な文法で正確に書く方が高得点につながります。
③ 過去問で「出題形式」に慣れる
和文英訳なのか、自由英作文なのかで対策は変わります。
志望校の過去問を確認し、形式に合わせた練習を積んでおきましょう。
◆3.リスニングの勉強法
① 音読・シャドーイングで耳を鍛える
リスニングは「英語を日本語に訳してから理解する」クセをやめることが大切です。
英文を見ながら音読し、次に音声を聞きながら追いかける「シャドーイング」を行うと、
英語の語順のまま理解できる力が身につきます。
② 短い英文を繰り返す
長いスクリプトを1回聞くより、短い英文を何度も繰り返し聞く方が効果的です。
「聞き取れなかった部分を特定して克服する」トレーニングを繰り返すことで、
弱点が減っていきます。
③ 問題形式に慣れる
共通テストや私大のリスニング問題は、出題形式がある程度決まっています。
設問パターン(会話文・図表問題・要約など)に慣れておくと、
本番で焦らずに対応できます。
◆4.直前期に効果を最大化する方法
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毎日10分でOK:英作文は短いお題で1日1文書く。リスニングは1日10分でも耳に触れる。少しずつの積み重ねが効きます。
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過去問の比重を増やす:英作文もリスニングも「志望校形式」で練習することが最重要。特にリスニングはスピードや発音の癖が大学ごとに違うことがあります。
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インプットとアウトプットを並行:単語暗記は継続しつつ、それを「使う練習(書く・聞く)」に回すと知識が定着します。
◆まとめ──アウトプットを鍛えて差をつける
秋以降に差がつくのは、英作文とリスニングです。
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英作文は「型」を覚えてシンプルに正確に書く
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リスニングは「毎日耳に慣れる」+「形式に慣れる」
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直前期は過去問演習で本番を想定する
夏までにインプット中心で力を蓄えた人は、
今こそアウトプットに力を入れるべき時期です。
ここを徹底することで、他の受験生が取りこぼす得点をしっかり拾い、
合格に大きく近づくことができます。


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