3か月の勉強戦略
受験本番まで残り3か月を切ると、
多くの受験生は「時間が足りない」「どこから手をつけるべきか分からない」
と焦りを感じます。しかし、残り期間をどう過ごすかで合否は大きく変わります。
ここからは、全教科を効率よく仕上げるための総合戦略を紹介します。
◆1.「弱点補強」と「得点源強化」のバランスをとる
直前期にやりがちな失敗は、弱点だけに時間を割いてしまうことです。
確かに穴を埋める作業は必要ですが、同時に「得点源をさらに伸ばす」ことも重要です。
弱点補強:苦手分野を“完璧”にする必要はありません。入試で出題頻度が高いものだけを絞って復習する。
得点源強化:比較的得意な科目・分野をさらに固めて「安定して取れる得点」にする。
この2本柱を意識すれば、無駄なく点数が上がっていきます。
◆2.全教科に共通する直前期の勉強法
① 過去問演習を軸にする
直前期は「過去問」こそ最大の教材です。
各大学の出題傾向や難易度を知り、時間配分を体に覚え込ませることが重要です。
解いたら必ず「どの分野で点を落としたか」を分析し、次につなげましょう。
② 間違えノートを活用する
直前期は新しい問題集に手を広げるよりも、
今まで解いた問題の中で間違えたものを徹底復習することが効果的です。
自分専用の「弱点まとめノート」や「間違えノート」を作り、
毎日見直す習慣をつけましょう。
③ アウトプット重視に切り替える
知識のインプットばかりに偏らず、
必ず問題演習や記述練習でアウトプットを意識してください。
頭に入れた知識を実際に使うことで、初めて得点力として定着します。
◆3.科目別のラストスパート法
数学:標準レベルの問題を確実に解ける力を仕上げる。難問は追いすぎない。
英語:長文読解を毎日継続しつつ、英作文・リスニング対策も忘れない。
国語(現代文・古文・漢文):過去問を通じて「時間配分」と「設問の根拠確認」の訓練をする。
理科:公式暗記よりも「なぜその式が成り立つか」を確認し、典型問題を完璧に。
社会:一問一答+過去問で「知識を使える形」に整理。資料問題は必ず練習する。
◆4.生活面の最終調整
直前期は「勉強時間」だけでなく「生活習慣」も大切です。
就寝・起床時間を試験本番に合わせる
本番と同じ時間帯に過去問を解いて体を慣らす
暗記科目は朝・夜に復習、思考科目は昼に演習
勉強リズムと生活リズムを一致させることが、本番のパフォーマンスにつながります。
◆まとめ──最後に伸びるのは“戦略的に勉強した人”
受験直前期に必要なのは、「弱点補強」と「得意科目強化」のバランス、
そして「過去問中心の演習」です。
焦って手を広げるのではなく、
今まで積み重ねてきたものを整理し、得点につながる形に仕上げていきましょう。
残り3か月は、最も伸びる可能性が高い時期です。
計画的に、冷静に、そして粘り強く。
最後の努力が合格という結果を呼び込みます。

にほんブログ村
0 件のコメント:
コメントを投稿