2025年8月28日木曜日

有機・無機で伸び悩む君へ──化学の暗記を“思考力”に変える勉強法

 化学は暗記だけか?

化学という科目は「暗記科目」と言われることが多く、

特に有機化学や無機化学では「覚えることが多すぎる」と悩む受験生が非常に多いです。


実際、化学反応式や性質、構造などを暗記しなければ解けない問題は存在します。

しかし、化学を本当に得点源にしたいなら、「丸暗記」に頼る勉強から一歩進んで、

「理解して覚える」勉強に切り替えることが必要です。


ここからは、暗記に苦手意識を持つ受験生が

“思考力を伴った化学学習”に変えていくための具体的な方法を紹介します。



◆1.暗記だけでは点数が安定しない

模試や過去問を解いてみると、

「教科書で見たことはあるけど、答えられない」という経験は誰にでもあるはずです。

これは「知識が断片的」で「つながりが整理できていない」ことが原因です。


例えば、硫酸の性質を問う問題に出会ったとき、

「強酸」「脱水作用」「不揮発性」などバラバラに覚えていても、

実際にどう使うのかがイメージできなければ解答にはつながりません。


知識を「単独の暗記項目」としてではなく、

「体系的なつながり」として整理することが必要なのです。



◆2.“思考力”を育てる化学勉強法

① 反応の仕組みを理解する

例えば有機化学で頻出の「置換反応」や「付加反応」。

ただ「この反応ではこうなる」と覚えるのではなく、

「なぜその反応が起きるのか」という電子の動きを意識しましょう。


カルボニル基に付加反応が起こるのは、

炭素が部分的にプラスの電荷を帯びているからです。

この理解があると、知らない反応でも推測できる力がつきます。


② 無機は“性質の理由”と結びつける

無機化学では

「このイオンは沈殿する」「この気体は水に溶けやすい」などを暗記しがちです。


しかし、なぜそうなるのかを確認することで記憶が定着します。

例えば、ハロゲンの反応性は「酸化力の強さ」に基づいて説明できます。

周期表の上ほど酸化力は強いですよね。


色に関しては、分子内の電子状態と可視光の吸収に由来しています。

酸化力が弱くなる(=原子番号が大きくなる)につれ、吸収波長が長波長側にシフト。

色は酸化力と逆相関の関係性になり、周期表の下ほど濃くなっていきます。


単なる暗記ではなく「周期表の位置や電子配置」と結びつけて理解することが重要です。


③ グラフや図を活用する

化学平衡や電池の分野は、グラフや模式図を描いて整理すると理解が深まります。

例えば「ルシャトリエの原理」を文章で覚えるよりも、

グラフに温度変化や濃度変化を描いてみると一気にイメージが明確になります。



◆3.演習のステップアップ

  • 夏まで:基礎問題集を中心に、暗記事項をインプット。教科書の太字・重要例題を完璧にする。

  • 秋から:標準~応用問題集に取り組み、知識を実際に使う練習をする。「なぜこの反応が起こるのか」を自問自答する。

  • :志望校の過去問演習で、複数分野が融合した問題に取り組む。記述や計算問題で「説明力」を鍛える。


秋は特に「知識をつなぐ」時期です。

例えば「硫酸の性質」と「接触法による工業的製法」を関連付けて覚えるなど、

点と点を線にする意識を持ちましょう。



◆4.模試の復習で差がつく

模試や演習問題を解いたあとは、

必ず「覚えていなかった知識」と「理解できていなかった原理」を分けて復習しましょう。

  • 知識不足 → 単語カードやまとめノートに追加

  • 理解不足 → 教科書や参考書に戻り、仕組みを確認


この“復習の質”が高いほど、次の模試や本番で点数が安定します。



◆まとめ──暗記を“思考”に変えることが勝利の鍵

化学は確かに暗記する内容が多い科目です。

しかし、それを「断片的な知識」としてではなく、「つながりある体系」として整理し、

「なぜそうなるのか」を意識して理解することで、

初見の問題にも対応できる力が身につきます。


  • 有機:反応の仕組みを理解して推測力を養う

  • 無機:性質を理由と結びつけて整理する

  • 理論:グラフや図でイメージを明確にする


この学習法に切り替えることで、

化学は暗記科目ではなく「思考科目」として得点源に変わります。

夏に基礎を固めた今こそ、暗記から理解へとステップアップし、

受験本番で安定した高得点を狙いましょう。



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