物理は公式暗記だけではダメ!
物理の勉強と聞くと、
「とにかく計算練習をする」「公式を暗記する」
と考える受験生が多いのではないでしょうか。
確かに、計算力は物理を解くうえで欠かせません。
しかし、計算ばかりに偏った学習は、秋以降に大きな壁に直面します。
入試本番で出題されるのは「ただの公式当てはめ問題」ではなく、
「現象の理解を問う応用問題」だからです。
また覚えた公式も使い方の理解ができていなければ、
どの公式を使えば良いのかわからず、結局答えにたどり着かない、なんてことも??
この時期に物理を得点源にするために必要なのは、
公式を丸暗記することではなく、その背後にある原理を理解する姿勢です。
ここでは、2学期以降に物理を伸ばすための具体的な勉強法を紹介します。
◆1.公式暗記の落とし穴
物理は公式集を見れば「これさえ覚えれば解けそう」と思えるほど公式が多い科目です。
たとえば運動方程式、電磁気の公式、熱力学の状態方程式など。
しかし、実際に模試や入試問題に挑むと
「公式を思い出せない」「どの公式を使えばいいのか分からない」
という状況に陥る人が多いのです。
これは「公式を暗記しているだけで、
なぜその式が成り立つのかを理解していない」ことが原因です。
公式を丸暗記に頼る勉強法は、
少し条件を変えられるだけで対応できなくなり、応用問題で失点を重ねてしまいます。
◆2.“原理理解”を重視する勉強法
① 公式の意味を言葉で説明できるようにする
例えば運動方程式「F=ma」。
単に「力=質量×加速度」と覚えるのではなく、
「物体に力を加えると、その力の大きさに比例して加速度が生じる」
という現象をイメージできることが大切です。
公式を自分の言葉で説明できるかどうかが、理解度を測るリトマス試験紙になります。
② 図を描いて現象を整理する
物理の問題を解くときには、まず図を描きましょう。
力学なら力のベクトル、電磁気なら電場や磁場の方向を示す図、
波動なら波の伝わり方を図示することです。
図を描くことで「どの法則を使えばよいか」が自然と見えてきます。
③ 簡単な実験や現象をイメージする
「摩擦のある斜面上の物体」「電流が流れるコイル」「ピストン内の気体」など、
教科書に載っている典型的な現象を頭の中でシミュレーションする練習をしましょう。
公式は現象から導かれていることを意識すると、理解が定着します。
また図の中に力の働く方向や分力などは、書き込むようにしておきましょう。
◆3.計算力は“理解”の上に積み上げる
もちろん計算力も重要です。
計算のスピードと正確さは合格のための必須条件です。
しかし、公式理解が不十分な状態で計算練習を繰り返しても、途中で行き詰まります。
効率的に力をつけるには、
まず「原理理解」で土台を固め、その上で計算力を鍛えること。
例えば、等加速度運動の公式を覚えるのではなく、
グラフから式を導き直す練習をしてから計算問題に入る。
この流れを踏むと、多少複雑な問題でも落ち着いて解けるようになります。
◆4.演習の進め方
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夏まで:教科書や基礎問題集で典型例を確認し、公式の意味を理解する
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秋から:標準問題集や模試の過去問で「応用力」を養う
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冬:志望校の過去問を使って「総合問題への対応力」を磨く
特に秋は、「なぜこの公式を使うのか」「別の公式ではなぜ解けないのか」
を自問しながら解くことが重要です。
解答を丸写しするだけで終わらせず、必ず「解法の選び方」を意識しましょう。
◆5.模試で点が伸びないときのチェックポイント
模試で物理の点数が伸びない原因の多くは、
計算ミスよりも「法則の理解不足」にあります。
たとえば「力のつり合い」と「運動方程式」を混同している、
「電場と電圧の違いがあいまい」といったケースです。
こうした基礎的な混乱を放置すると、難関問題以前に基礎問題で失点してしまいます。
模試の復習では、
間違えた問題を「どの法則を誤解していたのか」という視点で分析してください。
単に答えを覚えるのではなく、
次回同じテーマが出ても解けるように“理解の穴”を埋める作業を徹底しましょう。
◆まとめ──物理は理解科目である
物理は「計算科目」ではなく「理解科目」です。
公式を丸暗記して計算に頼る勉強では、入試本番で必ず壁にぶつかります。
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公式を自分の言葉で説明できるようにする
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図を描いて現象を整理する
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実験や現象をイメージして理解を深める
この3点を意識すれば、計算問題にも自然と対応できるようになります。
夏に基礎を固めた今こそ、「原理理解」を重視した学習に切り替えることで、
秋から冬にかけて物理を確実な得点源に変えていきましょう。


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