国語はセンスで読む??
「現代文はセンスだから勉強しても点が伸びない」
――そう思っている受験生は少なくありません。
しかし、実際には現代文こそ“センス”ではなく“技術”で点数が決まる科目です。
特に大学受験では、現代文は大きく
「論理的文章(評論・説明文)」と「物語文(小説)」の2種類に分かれて出題されます。
それぞれで求められる力は違いますから、勉強法も分けて考える必要があります。
ここでは、受験生が2学期以降に取り組むべき効果的な現代文学習法を解説していきます。
◆1.論理的文章(評論・説明文)の勉強法
① 論理の流れをつかむ
評論や説明文は
「筆者が何を主張しているのか」と「その根拠」が明確に構成されています。
受験生が読み取るべきは、比喩や細かい事例ではなく、文章全体を貫く論理の筋道です。
ここで役立つのが「接続詞」と「対比・因果関係」に注目する読み方です。
たとえば
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「しかし」の前後で筆者の意見がどう転換したか
-
「つまり」でまとめられている内容は何か
-
「AではなくB」という対比が本文の主張の軸になっていないか
こうした視点を持って読むと、筆者の主張が整理され、理解が深まります。
特に筆者の主張には、一読する時点で線引きをしておきましょう。
何度も同じことが書かれている場合は、キーワードです。
必ずチェックしておこう。
② 筆者の主張と根拠を整理する
段落ごとに「この段落は何を言いたいのか」を一行でまとめる練習がおすすめです。
例えば
「第一段落=問題提起:〇〇」「第二段落=筆者の立場:△△」「第三段落=具体例:××」
といったように整理していくと、文章全体の構造が見えてきます。
また、設問を解く際には
「筆者の主張は何か? それを支える根拠はどこか?」
という2点を常に意識することが重要です。
③ 設問対応のトレーニング
評論の選択肢問題は「本文に根拠があるかどうか」で判断します。
少しでも本文とズレがある選択肢は誤答です。
「なんとなく正しそう」で選ぶと失点につながります。
選択肢の文章の前半、後半に分けて正誤を判断すると、
正確性があがりますよ。
記述問題の場合は、
「本文の言葉を引用しながら自分の言葉でまとめる」のが鉄則です。
自分の感想を交えず、あくまで本文に忠実に答えることが求められます。
◆2.物語文(小説)の勉強法
① 登場人物の感情をつかむ
小説で重要なのは「人物の気持ちをどこまで正確に読み取れるか」です。
その手がかりとなるのが「心情表現」「動作」「会話」の3つ。
例えば「彼は笑った」という描写があった場合、
単純に「楽しいから笑った」とは限りません。
直前の文脈を確認すれば「不安を隠すために笑った」「皮肉を込めて笑った」など、
別の意味が込められていることも多いのです。
② 心情の変化を追う
小説の多くは「人物の感情の変化」を描くことで物語が展開します。
最初に抱いていた感情と、
最後に到達する感情がどう変化したのかを整理すると、
全体の理解が一気に進みます。
接続詞や場面の切り替わりに注目すると、心情の変化に気づきやすくなります。
例えば「最初は戸惑っていたが、やがて決意へと変わる」
といった感情の流れを押さえることが正解への近道です。
③ 設問対応のトレーニング
選択肢問題では「本文に書かれていない解釈」を選ばないことが大切です。
人物の心情を過剰に想像してしまうと誤答につながります。
記述問題では「本文の言葉+自分のまとめ」を組み合わせるのが鉄則です。
本文から根拠となる表現を引用しつつ、
それを自分の言葉で説明すれば減点が少なくなります。
◆3.演習の進め方
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論理的文章:評論テーマ(言語・文化・科学・社会問題など)を扱う問題集を使い、「接続詞・対比・因果」を意識して読解演習を行う。
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物語文:小説問題集や共通テスト過去問で「人物の感情変化」を追う練習を繰り返す。
両方に共通して大切なのは、「本文に根拠を求める習慣」です。
解答は必ず本文の中に存在する、という姿勢で演習に臨みましょう。
◆まとめ──現代文は技術で伸びる科目
現代文は「センス」ではなく「技術」で点数を取る科目です。
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論理的文章では「筆者の主張と根拠」を追いかける
-
物語文では「人物の感情とその変化」を読み取る
この2つを明確に分けて勉強することで、現代文の得点は安定していきます。
夏に基礎的な読解力を養った今、
2学期からは「型を意識した読解」に切り替える絶好のタイミングです。
模試や過去問演習を通して自分の弱点を洗い出し、徹底的に補強していきましょう。
現代文で安定した点数を取れるようになれば、
他教科の得点と合わせて合格可能性は大きく広がります。
現代文は決して「感覚頼みの科目」ではありません。
正しい方法を積み重ねれば、誰でも得点を伸ばせる分野です。
この秋からは「論理的文章」と「物語文」を分けて攻略し、
自信を持って受験本番を迎えましょう。


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