2024年12月12日木曜日

“手取り足取り”の弊害ー教室長の独り言⑤

トライプラス諸口校 ハリマです。

塾を起業してから20数年。

教育に関しては、とっても熱い!!と自負しております。


ブログでは、

勉強法や教室のイベント情報、

教室長の思ったことなどを、

綴っております。


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手取り足取りって?


細かいところまで行き届いた世話をするさま。

何から何まで丁寧に教えるさま。


という意味を持つ言葉です。


手取り足取り、何でもかんでも手伝ってあげるのって、

親切に見えて、実は不親切、ということになり得るのでは・・・?



手取り足取りの弊害

親として大人として、子どもが困っているときに手を差し伸べることは当然のことです。

特に中高生の時期は、勉強や部活、人間関係で悩むことが多く、

周りが「手取り足取り」教えてあげたくなる場合も少なくありません。


しかし、その行動が子どもの成長にどのような影響を及ぼすのか

を考えたことは、皆さんはありますか?

今回は、手取り足取り教えることのメリットとデメリット、

そしてそ適切なバランスについて

お話したいと思います。


手取り足取りのメリット

1.安心感を与える

子どもにとって親がサポートしてくれることは、精神的な安定につながります

例えば、数学の宿題でどうしても解けない問題があった時、

親や周りにいる大人が丁寧に教えてあげることで

「自分もできる!」という自信が生まれるかもしれません。


また、周りの人が自分のことを見てくれている、

という安心感を与えることにも繋がります。


2.短期的な結果が出やすい

問題解決のプロセスを示すことで、

子どもはすぐに結果を出すことができます。


テスト前に効率的な勉強方法を伝えるなど、

時間がない場合や、時間に制限がある場合に非常に有効です。


手取り足取りのデメリット

1.思考力の低下

問題を解決するプロセスをすべて教えてしまうと、

子どもは「自分で考える力」を身につける機会を失います


例えば、学校で友達と衝突した際、

すぐに大人が間に入って解決してしまうと、

子どもは自分で状況を分析し、

解決策を見つける力を育む機会を失ってしまいます


2.自立の遅れ

何でも周りがやってくれると、

子どもは「自分でやる必要がない」

と感じるようになります。


大学進学や社会人になった際、

周りの助けがないと行動できなくなるリスクを生じます。


3.親子間の負担

親や大人の手助けが常態化すると、

親や周囲の大人の負担も大きくなります。


それがストレスとなり、

結果的に関係に日々がはいってしまうこともあり得るのです。



子どもとの関わり方のバランスの例

例えば、中学2年生のA君が夏休みの自由研究に悩んでいるとします。


・過干渉の例

自由研究のテーマを決めること、資料を集めること、実験を手伝うこと、

さらに結果のまとめまで手伝うこと。

これらのことを大人が率先して手伝った場合、

A君は「自分の力で成し遂げた」という実感を得られません。

その結果、次の挑戦に消極的になる可能性があります。


また、自分がしなくても周りに頼れば何とかなる、

と思うようになり、

思考力を養うどころか、他者への依存傾向になる可能性も秘めています。


・適度なサポートの場合

「どんなテーマが面白そう?」と質問して考えを引き出し

必要に応じて参考資料を教える程度にとどめた場合、

A君は自主的に行動し、自分の力で取り組む

自信と達成感を得られます


このうように

「導く」ことに重きを置くことで、

子どもの成長を促すことができます。


では、どうするべきか?

1.質問で考えを引き出す

「どうしてそう思うの?」「次はどうすればいいと思う?」

といった質問を投げかけることで、

子ども自身が考える機会を与えましょう


2.サポートの範囲を決める

大人が手出しするのは「どうしても困っている時」に限定することで、

子どもの自立を促せます。


3.失敗を受け入れる

子どもが失敗することを恐れず、

その失敗から学ぶ姿勢を尊重してほしいと思います。

失敗は成長への第一歩です!!


大人の役割って?

手取り足取り教えることは、短期的には効果的だと思います。

ですが、長期的にみると子どもの自立心や思考力を奪う可能性があります。

大人の役割として、

子どもが自分で考え、行動できるようにサポートすることです。


子どもが困っているときにどのようにかかわるべきか迷った場合、

「これは子ども自身で考えさせるべきか、

それとも親が手を貸すべきか」

を一度立ち止まって考えてみてください。


子どもの未来の成功のために、

今から関わり方を少しずつ考えてみませんか?


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と最後に提案してみましたが、実際に私の思考の整理だったりもします。

やはり書き出すことで、もう一度自分の考えを

改め、見つめ直すことができる。


子どもとの関わり方、私ももう一度考えてみようと思ったところでございます。



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