2025年2月16日日曜日

【仁・義・礼・智・信】が育む、未来への力 ~歴史に学ぶ、人としての成長~

  トライプラス諸口校 ハリマです。

塾を起業してから20数年。

教育に関しては、とっても熱い!!と自負しております。


ブログでは、

勉強法や教室のイベント情報、

教室長の思ったことなどを、

綴っております。


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今回は少し真面目なお話。

私が塾を経営しようと考えたのは、、

ずいぶんと前のことです。


勉強はもちろん大切ですが、

今の子供たちが大人になった時に生き抜く力、

これを身につけてほしい。


これは20数年前から、今でもずっと変わりません。


教育とは、単に知識を詰め込むことではなく、

人としての成長を促すものです。

成績を上げることだけが学びの目的ではなく、

その過程で「人間力」を養うことこそ、私たちの塾が目指すものです。


今回は、「仁・義・礼・智・信」 という5つの徳を通して、

学ぶことの本質について考えてみたいと思います。


この五つの徳を初めて体系的に唱えたのは、孟子(もうし) です。

彼は、これらを人が生まれながらに持つ本質的な徳とし、

「五常(ごじょう)」として説きました。


また、その基盤となる考えを築いたのは、

儒学の祖である孔子(こうし) です。

孔子は「仁」を最も重視し、人としての道を示しました。


歴史上の偉人たちの生き方を知ることで、

私たちが大切にすべきものが見えてくるはずです。


仁(じん) ー 思いやりの心(孔子)

「仁」とは、人を思いやり、慈しむ心のことです。

この「仁」を最も大切にした人物といえば、孔子 です。


孔子は、

「己の欲せざるところは、人に施すことなかれ

(自分がされて嫌なことは、人にしてはいけない)」

という言葉を残しました。

つまり、相手の気持ちを考えて行動することが、真の「仁」なのです。


勉強においても、親や先生が支えてくれていること、

一緒に頑張る仲間がいることに感謝し、

周りの人の気持ちを大切にできる人になること が、成長の第一歩です。


義(ぎ) ー 正しい行いをする勇気(関羽・孟子)

「義」とは、損得を超えて、正しいことを貫く心です。

孟子は「羞悪の心(しゅうおのこころ)」、

つまり「悪を恥じ、正しいことをしようとする心」が

人には生まれながらに備わっていると説きました。


この「義」を体現した歴史上の人物といえば、

三国志の英雄・関羽(かんう) でしょう。

関羽は、かつて敵のもとに身を寄せることになった際、

恩を受けながらも、主君・劉備(りゅうび)への忠義を忘れませんでした。

そのため、主君のもとへ帰る際には、敵の将にも「義」を示し、堂々と去ったのです。


勉強でも、ズルをしたり、楽な道を選んだりせず、

「自分はどうあるべきか」 を考えながら努力することが大切です。

どんな時でも正しい道を選べる人は、周りから信頼され、強く成長できます。


礼(れい) ー 感謝と尊敬の気持ち(徳川家康・孔子)

「礼」とは、人を敬い、感謝の心を忘れないことです。

この「礼」を重視したのが孔子 です。

孔子は「礼」を単なる作法ではなく、

人としての調和を生む大切な徳と考えました。


また、戦国時代、

乱世を生き抜き江戸時代の平和を築いた徳川家康(とくがわ いえやす) も、

礼を重んじた人物だったそうです。

家康は、どんなに相手が身分の低い者でも礼儀をもって接し、

戦国の世の中で敵対した相手にも敬意を示しました。

その姿勢が、多くの人の信頼を得て、

長く続く平和な時代を築く礎となったそうです。


勉強の場でも、保護者や先生、友達に対して

「ありがとう」という気持ちを持ち続けることが大切です。

「教えてもらえること」は当たり前ではなく、

それに感謝し、敬意を持って接することで、より良い学びの環境が生まれます。


智(ち) ー 知識を活かす力(諸葛亮・孟子)

「智」とは、知識を単なる暗記で終わらせず、

それを生かし、道を切り開く力です。


孟子は「是非の心(ぜひのこころ)」を人が生まれ持つ徳として説きました。

これは「正しいことを判断できる力」です。


この「智」を極めた人物といえば、やはり諸葛亮(しょかつりょう) でしょう。

諸葛亮は、三国志の時代に数々の戦略を立て、

知恵によって勝利をつかみました。

ただ学ぶだけでなく、「どう使うか」を考えることで、

知識を最大限に活用したのです。


勉強でも、「公式を覚えるだけ」ではなく、

「どう使うのか」を考えながら学ぶこと が重要です。

知識を生かせる人は、どんな時代でも活躍できる力を持つことができます。


信(しん) ー 信じる力(武田信玄・孟子)

「信」とは、自分を信じ、仲間を信じ、努力を続けることです。

孟子は、「人と人との間には信頼がなければならない」と説き、

「信」が社会を支える重要な徳であることを示しました。


この「信」を貫いたのが、戦国武将の武田信玄(たけだ しんげん) です。

信玄は、「人は城、人は石垣、人は堀」と言い、

「人を信じ、力を合わせることこそが最大の強さだ」 と説きました。

彼のもとでは、家臣たちが互いを信じて支え合い、最強の軍を作り上げました。


勉強も同じです。

「自分ならできる」と信じることで、困難を乗り越えられます。

そして、先生や仲間を信じることで、よりよい学びの環境が生まれます。


学びを通じて、人としての成長を

私たちの塾では、学力向上だけでなく、

「人間力」を育むこと を大切にしています。

「勉強さえできればいい」ではなく、

社会に出たときに通用する力をつけることこそ、本当の学びです。


「仁・義・礼・智・信」 を意識しながら、日々の勉強に取り組んでみてください。

必ず、学力だけでなく、人としても大きく成長できるはずです。


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