2025年4月15日火曜日

新中3・平方根と二次方程式でつまずかないために!

 

1学期の数学が受験への分かれ道に?

中学3年生に進級し、いよいよ義務教育最後の1年がスタートしました。

この1年間の過ごし方が、高校入試に直結します。

特に1学期の数学は【受験の基礎作り】としてとても重要な位置づけになります。

新中3の1学期に学ぶ数学は、

【平方根】【展開・因数分解の応用】【二次方程式】といった、

新しい概念や計算の応用が多く、つまずきやすい単元が続きます。


「なんとなくで済ませた」まま進むと、

夏以降の入試問題演習がまったく手につかなくなる

――そんな危険をはらんでいる時期です。



◆ つまずきポイント①:平方根の概念が難しい!

平方根は、中学数学の中でも特に“意味が分かりづらい”単元です。

  • √(ルート)ってなに?

  • √2っていくつ?

  • 有理数と無理数ってどう違うの?

といった疑問が、曖昧なまま公式だけ覚えてしまうと、

後の計算・応用問題でボロが出ます。


たとえば、√5×√5=5 という関係や、

有理数・無理数の分類を正しく理解していないと、

入試の記述問題で点を落とすことになります。



◆ つまずきポイント②:展開・因数分解の応用が一気に難しくなる!

たとえば1学期最初に習う「展開」と「因数分解」。

新中3ではその応用レベルが一気に上がります。

  • (x+3)(x−5) を展開 → これはOK

  • x²−2x−8 を因数分解 → ギリOK

  • 文字がaやbに変わる、マイナス符号が多い → 混乱…

というように、

公式は覚えていても【使いこなせない】生徒が急増するのです。

特に符号のミス、共通因数の見落としが多く、

計算で崩れてしまうと数学全体が苦手になります。



◆ つまずきポイント③:二次方程式の計算が崩れる

二次方程式は、因数分解や平方根の理解が土台となります。

「x²−4=0」ならスムーズでも、

「x²−2x−8=0」のように変形が必要なもの、

「x²=2」のように√を使うものは、

「考え方が分からない」「ルールを忘れた」と戸惑いがちです。


さらに、2つの解が出てくることに違和感を持つ生徒もいます。

“答えが1つ”だった一次方程式との違いを、

しっかり押さえておく必要があります。



◆ 中間テスト対策は“公式だけじゃ不十分”!

中3の中間テストは、

  • 平方根の計算・近似値・数直線上の位置

  • 展開・因数分解の応用

  • 二次方程式の解法と文章題
    などが主な出題範囲です。

ですが、公式だけ覚えても高得点はとれません。

理由は、出題形式が応用・文章題に寄ってくるからです。

特に:

  • 「間違えやすい計算パターン」への対応

  • 「どの公式を使えばいいか判断する力」

  • 「文章を数式に変える読解力」

この3つが、入試対策を見越した“中3らしい問題”として問われるようになります。



◆ 今すぐ始めたい!中3・1学期の数学対策

● 基本問題を“高速&正確”にできるように

公式を覚えたら、それを「3秒で使える」ようにするのが目標です。

  • √の計算

  • 展開・因数分解の変形

  • 因数分解→方程式の流れ
    などを、ミスなく素早く解けるように反復練習しましょう。

● 間違いノートの活用

1学期のこの時期は、「間違えた問題=伸びしろ」です。

ワークやプリントのミスを必ずノートにまとめて、

“どこで間違えたか”“なぜそうなるのか”を説明できるようにしましょう。



◆ 保護者の方へ:受験の土台は今、作られています

中3の1学期は、部活動のラストスパートや行事なども多く、

学習の優先順位が下がりがちです。

しかし、ここで基礎をおろそかにすると、

2学期以降の入試演習に太刀打ちできなくなります。

  • テスト範囲の見通しを一緒に立てる

  • 日々の学習ペースを少しでも整える

  • 「今、何を習っているの?」と会話してみる

など、無理なく続けられる関わりが、お子さまの支えになります。



◆中3の春は“差がつく”というより、“差がつくられる”時期

数学は積み重ねの教科です。

だからこそ、1学期の内容を「分かったふり」でやり過ごさず、

理解と定着を大切にしましょう。


公式だけじゃない。考え方を育てる。

これが中3の数学、そして受験のスタートに必要な姿勢です。

焦らず、でも油断せず、一歩ずつ学びを進めていきましょう。



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