前回に引き続き、【中学受験シリーズ】になります。
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小6の春——。
ここからが中学受験の本番と言っても過言ではありません。
すでに受験対策を始めている家庭にとっても、
これから始める家庭にとっても、このタイミングで「何をするか」が
今後の学習成果を大きく左右します。
中学受験は、「長期戦である」と同時に、
「限られた時間で結果を出す勝負」でもあります。
特に新小6の1年間は、
基礎から応用、過去問演習まで一気に詰め込まれる最も負荷のかかる学年。
そこで今回は、保護者の皆さまに向けて、
今この時期に「本当にやるべき5つのこと」を具体的にご紹介します。
◆ ① 苦手分野の洗い出しと克服
この時期にまず必要なのは、「得意を伸ばすこと」よりも苦手の克服です。
なぜなら、入試では「不得意分野の失点をどれだけ防げるか」が合格を分けるからです。
対策法としては:
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模試の結果を振り返る
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基礎問題集を解き直す
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教科別に「どこでつまずいたか」を具体化する
特に算数や理科は、前学年までの積み上げが重要です。
早めに穴を埋めておくことが、秋以降の応用問題対策の助けになります。
◆ ② 毎日の学習ルーティンの固定化
新小6の春は、学習の“型”を作る時期です。
「今日は何しよう…」と迷っていては、貴重な時間を失ってしまいます。
おすすめの学習ルーティンは以下のような形です
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【朝】漢字・計算ドリル(15分)
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【放課後】宿題+理社の復習(60〜90分)
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【夜】過去問や応用演習(30〜60分)
ポイントは、勉強内容と時間帯をセットにすること。
これにより、無理なく「勉強の習慣化」が実現できます。
◆ ③ 理科・社会の“積み上げ型”暗記を始める
多くの受験生が直前まで後回しにしがちな理科・社会の暗記。
ですが、今の時期から少しずつ覚えておけば、
夏以降のアウトプットが圧倒的に楽になります。
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毎日10分で1テーマ
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漫画教材やカード教材で視覚化
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音読や説明で記憶に残す
理社は「反復」と「継続」が勝負。
小6の春こそ、暗記型教科のスタートに最適な時期です。
◆ ④ 模試やテストの結果を“伸びしろ”として活用
模試や塾の実力テストで「思うような結果が出ない」
と不安になる保護者も多いでしょう。
しかし、今は「できなかった部分を知る」ことこそが価値なのです。
結果の使い方:
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点数より「間違えた原因」に注目
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記述・選択ミスの傾向を分析
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似た問題を1週間以内に解き直す
このように模試を“学習素材”として捉えると、
結果が出るのが待ち遠しくなります。
◆ ⑤ お子さまのメンタルケアとモチベーション維持
小6になると、プレッシャーや疲れが徐々に蓄積していきます。
この時期から「親ができるサポート」は、単なる勉強の管理ではなく、
気持ちに寄り添ったサポートです。
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「できたね」「よく頑張ったね」の声かけ
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小さなごほうび制度で達成感を演出
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定期的な“勉強しない日”を意図的に作る
この1年、ずっと走り続けるのは大人でも難しいこと。
親が伴走者として支える姿勢が、受験生のモチベーションを下支えします。
◆ “やるべきこと”は、今日から始められる
「うちの子、大丈夫かな…」という心配は、どのご家庭にもあるものです。
しかし、その不安を解消する最も効果的な方法は、
具体的な行動を“今日”から始めること。
苦手を洗い出し、ルーティンを作り、
理社の暗記を習慣化し、模試を活かし、心を支える
——この5つの柱を意識すれば、春からのスタートダッシュはしっかり決まります。
中学受験は、親子で一緒に乗り越える挑戦です。
この春、新小6の正念場にふさわしい「一歩」を踏み出しましょう!


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