2025年4月20日日曜日

自己肯定感が低いと成績も伸びない?

 

小学生の心を育てる親のひと言と、子ども自身の挑戦

「うちの子、やる気がなくて…」

「勉強に前向きになれないみたいで心配です」


保護者の方から、こうした声をよく聞きます。

ですがその“やる気のなさ”の背景には、

「自己肯定感の低さ」が関係していることが少なくありません。


自己肯定感とは、「自分には価値がある」「自分は大丈夫」と思える感覚のこと。

これは学力や成績といった“目に見える力”を育てる前に、

心の土台としてとても大切な要素です。



◆ 自己肯定感が低いと、どうなるのか?

自己肯定感が低い子どもは、自分に対して否定的な思い込みを持っていることが多く、

以下のような傾向が見られます。


  • 新しいことに挑戦しない

  • すぐに「どうせできない」とあきらめる

  • 他の子と比べて自信をなくす

  • ミスを極端に怖がる

  • 「できない自分」を隠そうとする


結果として、勉強にも積極的に取り組めず、成績が伸びにくくなることがあります。



◆ 自己肯定感と学力はつながっている?

「勉強ができるようになれば自信がつく」と思われがちですが、

実際にはその逆のケースも多くあります。


“自分はやればできる”と感じられる子どもの方が、成績が伸びやすいのです。


これは、成功体験の有無だけでなく、

「できるかも」「やってみよう」と思えるかどうか=つまり挑戦する気持ちがあるかどうか

が影響しています。


反対に、自己肯定感が低い子どもは、

「また失敗したらどうしよう」「怒られるかも」と不安が先に立ち、

学びを止めてしまいがちです。



◆ 親ができること:結果ではなく「過程」を認める

子どもの自己肯定感を育てるうえで、最も大きな影響力を持っているのが、

日々の保護者の声かけです。


✓「また間違えた」より
→「ここまで解けたの、すごいね」

✓「早くやって!」より
→「最後までやりきったね、えらいよ」


小さな努力や行動に目を向けて言葉をかけることで、

子どもは「認められた」「自分にもできることがある」と感じ、

少しずつ自信を持てるようになります。



◆ 子ども自身ができる“心を育てる挑戦”とは?

自己肯定感は、親からの働きかけだけでなく、

子ども自身の「経験の積み重ね」によっても育まれます


そのためには、「小さな挑戦」と「振り返りの習慣」が効果的です。


✅ 1日1つ、小さな“できた”を見つける

・5分でも集中して勉強できた
・苦手な漢字を1つ覚えた
・忘れずに宿題を出せた

→こうした“自分でやったこと”を、

ノートに記録したり、親子で共有するだけでも

「自分、けっこう頑張ってるかも」という実感につながります。


✅ 「うまくいった理由」「できなかった理由」を考える

たとえ失敗しても、「なぜそうなったか」を一緒に考える時間をもつことで、

次に挑戦する気持ちが生まれます。


→たとえば
「時間配分が難しかった」→「次は先に簡単な問題から解こう!」
「気が散った」→「机の上を片付けてみよう」

こうした思考の積み重ねが、「挑戦できる心」を育てていきます。



◆ 自信は“つける”のではなく“育てる”もの

自己肯定感は、短期間で劇的に変わるものではありません。

でも、日々の声かけ・行動・経験の積み重ねで、確実に育てることができます。

子どもは、本来“伸びようとする力”を持っています。

大切なのは、その芽を信じて、焦らずじっくり育てていくこと。


保護者の支えと、子ども自身の努力が重なったときに、

心も学びも、ぐんと伸びていきますよ。


試しにやってみよう!と思った今がチャンスです。

今できることを、今すぐやってみよう!!


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