引き続き、【中学受験シリーズ】です。
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「春休みって、どう過ごすのが正解なの?」
「塾には通っているけど、家庭で何をさせるべき?」
「気持ちが入ってないように見えて不安…」
中学受験を控える新小6生を持つ保護者の皆さまから、よく聞かれるお悩みです。
春は、年度の切り替わりで生活リズムが崩れがち。
子どもも親も気が緩みやすく、「勉強のエンジンがかからない時期」でもあります。
でも、実はこの春の過ごし方こそが“1年後の合否を左右するカギ”になるのです。
受験生にとって、この時期は単なる準備期間ではなく、
「学力の伸びしろを最大化させるゴールデンタイム」。
今回は、春から他の子と“差がつく”家庭の過ごし方を、具体的にご紹介します。
◆ なぜ「春の過ごし方」で差がつくのか?
春は、中学受験生にとって次の2つの意味があります
① 過去の総復習ができる最後のチャンス
② これから1年間の学習リズムを決めるスタート地点
この時期にきちんと基礎を固め、計画的な学習ペースを作ることができれば、
夏以降の応用学習にスムーズに移行できます。
逆にここでだらだらと過ごしてしまうと、
「苦手を放置したまま応用へ進む→自信を失う→勉強嫌いに」
という負のループに陥ることも…。
だからこそ、春は中学受験における“分岐点”なのです。
◆ 差がつく春の過ごし方5選
① 基礎の徹底復習(特に算数・国語)
この時期にやるべきは、新しいことよりも「これまでの復習」。
小4・小5で習った内容が、しっかり身についているかを確認しましょう。
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計算・図形・割合・速さ(算数)
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語彙・読解・文法(国語)
苦手な単元を洗い出し、
「抜け」を一つひとつ丁寧に埋めることが、この先の得点力につながります。
② 家庭学習の習慣化と固定時間の確保
春は新学年に向けて、生活リズムが変わる時期。
だからこそ、
「何時から勉強を始める」「どこで勉強する」などのルールを決めて、
習慣化を促すチャンスです。
たとえば:
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朝学習を取り入れて1日のリズムを整える
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夜は20時までには勉強終了→リラックスタイムへ
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土日は午前にメイン学習、午後は暗記・復習系に
リズムが整えば、無理なく継続できる“勝てる学習体制”ができあがります。
③ 苦手単元の“克服タイム”をつくる
受験生にとって最大のストレスは「苦手なまま放置された単元」。
春はこの“苦手対策”に集中できる貴重な時間です。
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苦手ノートを作る
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解き直し専用プリントを用意する
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苦手分野だけの授業や個別指導を活用する
このように、“苦手専用学習時間”を意識的に設けることで、
得点の底上げが可能になります。
④ 理社のインプット型学習を先取り
理科・社会は後回しにされがちですが、
春から始めることで大きなアドバンテージになります。
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教科書・資料集を音読
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テーマごとの簡単なまとめノートを作る
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YouTubeや図鑑、アプリなどで楽しく視覚的に学ぶ
ポイントは、“先取り”と“復習”を組み合わせること。
短時間でも継続することで、着実に記憶が定着します。
⑤ 家族で「勉強以外」の時間を楽しむ
受験勉強は長期戦。
どものメンタルを守るうえで、
家族の会話や楽しい時間はとても大切です。
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勉強の後に一緒に散歩
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夕飯中に「今日できたこと」を話す
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週末は1時間だけ好きなアニメやゲームOK
「勉強ばかりの生活」にならないよう、
ご褒美ではなく“心の余白”をつくることが、継続力と意欲を支えてくれます。
◆ “今”の過ごし方が1年後の結果を変える
中学受験は、始まってからの1年間があまりにも速く過ぎていきます。
だからこそ、春という“準備と習慣化”の時期に、どれだけ土台を築けるかが勝負です。
この春、家庭での時間をどう使うかで、お子さまの1年後の姿が大きく変わります。
「今ならまだ間に合う」ではなく、
「今だからこそ意味がある」と信じて、一歩ずつ積み重ねていきましょう。
受験は、子ども一人の戦いではなく、家族で乗り越えるもの。
春からの“差がつく時間”、ぜひ一緒に有意義に過ごしていきましょう。


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