今回の投稿は、前回に引き続き【中学受験シリーズ】です。
中学受験は、「本人の努力次第」とよく言われますが、
実はそれと同じくらい大切なのが、家庭の学習環境とルールです。
特に小6の1年間は、「学習量」「課題の質」「精神的な支え」のすべてが問われる、
まさに受験の“天王山”。
保護者のサポートがうまく機能しているご家庭では、
学力の伸びだけでなく、お子さまの自信や集中力にも大きな差が出てきます。
今回は、新小6のお子さまをもつ保護者の方に向けて、
いま始めるべき「家庭学習ルール」を5つご紹介します。
◆ ① 毎日の“時間割”を作る
学校のように「何を・いつやるか」が決まっていないと、
家庭学習はだらだらと長時間化してしまいがちです。
まずは1日の中で勉強する「時間」と「内容」をしっかり決めましょう。
例)平日の家庭学習ルーティン
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17:00〜17:30 宿題・漢字・計算
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17:30〜18:30 国語・理科(復習)
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19:30〜20:30 算数・社会(演習)
重要なのは、“量”ではなく“リズム”を重視すること。
最初は短くても良いので、習慣化を優先しましょう。
◆ ② テレビ・ゲーム・スマホのルール化
集中力を保つためには、“気が散るもの”から距離を置く環境づくりが大切です。
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テレビは21時以降だけ
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ゲームは週に1回、1時間以内
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スマホは保護者が一時保管
このように、明確なルールを決めることで、
お子さま自身も「今はやる時間」と意識を切り替えやすくなります。
◆ ③ 学習スペースを整える
“勉強しやすい空間”は、成績以上に学習の質と集中力を高めます。
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机の上に教材以外の物を置かない
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時計を設置して時間を意識させる
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照明は白色で手元を明るく
また、兄弟姉妹がいるご家庭では、時間をずらしたり、
静かなスペースを共有したりと、
集中できる「家庭の仕組み」を意識して作ってあげることがカギです。
◆ ④「見守り型」の声かけを意識する
「まだ宿題やってないの?」「ちゃんと集中してるの?」
つい言ってしまいがちですが、
これではお子さまのモチベーションを下げてしまうことも…。
おすすめは、「できたことに注目する声かけ」です。
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「ここまでできたんだね、すごいね!」
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「この問題、前はできなかったのに、成長してるね」
結果ではなく過程や努力にフォーカスすることで、
自己肯定感が育ち、自発的に勉強に向かう姿勢が生まれます。
◆ ⑤ 勉強以外の時間も「家族で大切に」
受験生だからといって、すべてを勉強漬けにするのは逆効果です。
むしろ、小さなリフレッシュや家族との時間が、心の安定や継続力につながります。
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週末は30分だけ一緒に映画を観る
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朝の食卓で「最近がんばったこと」を話す
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1ヶ月に1回、家族会議で近況共有
こうした取り組みが、
お子さまにとって「受験を家族で乗り越える」という安心感につながります。
◆ ルールは“窮屈”ではなく“安心”を与えるもの
家庭学習のルールと聞くと、「制限」「管理」といったイメージを持たれがちです。
しかし実際には、
子どもにとって“やるべきことが明確”であることは、むしろ安心につながります。
迷わずに進める環境があるからこそ、学習に集中でき、少しずつ成果が見えてきます。
家庭でのサポートは、受験の成否を左右する大きな力になります。
この春、新小6という大切な1年の始まりに、
家族で「学習の土台」を整えていきましょう!


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