子育てしていると、親が不安に!?
子どもの様子を見ていて、ふとこんなことを考えたことはありませんか?
「もっと早く厳しくすべきだった?」
「あの時、あんな言い方をしなければ…」
「うちの子がこうなのは、私のせい?」
子育てや教育に正解がないとわかっていても、
今の子どもの姿を前にすると、
「自分の関わり方が間違っていたのでは」と不安になってしまう――。
そんな悩みを、誰にも言えずに心の奥にしまっている保護者の方は少なくありません。
でも、どうか知っておいてください。
その気持ちは、子どもを思うからこそ生まれるものだということを。
◆「今の姿」だけで、過去を判断しなくていい
子どもが勉強に向き合えなかったり、
素直になれなかったり、
反抗的な態度を見せると、
「私の接し方が悪かったのかもしれない」と過去を振り返りたくなることがあります。
ですが、人の成長は一直線ではありません。
一時的にうまくいっていないように見える状況も、
実はその子なりの成長のプロセスの途中にあるだけなのかもしれません。
今見えている姿は、まだ“途中経過”。
今の一場面だけを切り取って、
「あのときの教育が間違っていた」と決めつける必要はないのです。
◆反省と後悔は違う。親の心を守るための考え方
「もっとこうすればよかったかもしれない」と考えること自体は、
とても大切な視点です。それは反省=前向きな振り返りだからです。
ただし、「あのときの自分はダメだった」「子どもを傷つけた」と、
自分を責め続けてしまうと、それは“反省”ではなく“後悔”になってしまいます。
反省は、「次にどうするか」を考える力に変えられます。
一方、後悔は自分を否定し、親としての自信を削り取ってしまうのです。
だからこそ、ぜひ自分の心を守るためにもこう考えてみてください。
「あのときの自分は、あのときできる限りのことをしていた」と。
◆“間違い”に見えることも、子どもにとっては「経験」
私たち大人も、失敗や後悔からたくさんのことを学んできました。
それは子どもも同じです。
たとえ親の言葉が少しきつかった日があったとしても、
それを乗り越えた子どもは、
「あのときは嫌だったけど、今になって分かることがある」と、
後から気づくことがあります。
また、親の揺れる姿、迷う姿を見て育った子どもは、
「完璧じゃなくてもいい」「人は成長できる」という価値観を自然と学びます。
親が完全である必要はありません。
子どもにとっての大切な学びは、
親の“失敗”を含めた、あたたかい関わりの中にあるのです。
◆今からでもできることは、必ずある
「もっと小さいうちに気づいていればよかった」
「今さら変えても、もう遅いのでは…」
そう感じている方にこそ、伝えたいことがあります。
今からでも、子どもとの関係は変えられます。
子育てに“取り返しがつかないミス”なんて、実はほとんど存在しません。
・「今まで気づけなかったけど、あなたのことをずっと考えていたよ」
・「あのとき、あんな言い方をしてごめんね」
・「これから、もっとあなたの気持ちを大事にしていきたい」
たった一言でも、子どもにとっては大きな意味を持ちます。
そしてそれは、親自身の心を癒すことにもつながるのです。
◆親として迷うのは、子どもを大切に思っている証拠
「自分の教育は間違っていたかもしれない」と不安になるのは、
それだけ子どもに真剣に向き合っている証拠です。
大切なのは、過去を悔やむことではなく、
「これからどう関わるか」を考えること。
子育ては、“今”からでも何度でもやり直せます。
完璧な親になる必要なんてありません。
不器用でも、迷っても、子どもに向き合おうとするその姿が、
きっと子どもにとっての安心と支えになりますよ。


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