2025年6月14日土曜日

【理科マスターへの道】難関中学受験を目指す!小6理科「暗記と理解」の黄金バランス

 理科は理解力が大切!!


「理科は嫌いじゃない。でも、覚えることが多すぎて大変…」

「暗記はできているはずなのに、応用問題になるとまったく解けない」

「過去問になると全然点が取れない。うちの子、大丈夫でしょうか…」


中学受験において、理科は「暗記科目」として軽視されがちですが、

実は最も“理解”と“応用力”が問われる教科でもあります。


特に難関中学では、

単純な知識では太刀打ちできない思考型・実験型・文章読解型の理科問題が出題され、

子どもたちの真の理解力が試されます。


今回の投稿では、暗記だけでは通用しない理科の世界で、

「知識」と「理解」のバランスを取りながら成績をぐっと引き上げる学習法を、

小6受験生とその保護者の方へ向けて丁寧に解説していきます。



◆「理科=暗記科目」という思い込みが成績停滞を生む

理科の単元を見てみると、


・植物のつくり
・動物の分類
・てこ・ばね・浮力
・電流・回路
・天体の動き
・水溶液・気体の性質

など、確かに「覚えるべき知識」は非常に多いです。

しかし、入試本番で問われるのは、「覚えているかどうか」ではなく「どう使うか」

つまり、“丸暗記”だけでは合格点に届かないということです。


たとえば──


✅植物の分類を覚えていても、

「その環境で育つ理由」がわからなければ正解できない


✅ 電流の回路図を理解していても、

「回路を組み替えたときの変化」を説明できなければ点が取れない


✅ 気体の性質を知っていても、

「実験結果の理由」を記述できなければ合格レベルには届かない


つまり、「知識」+「理由を説明できる理解」こそが、理科で得点する最大の武器なのです。



◆【ステップ①】まずは“定着する暗記”のやり方を見直そう

▶問題点:覚えたはずの知識が、テストでは出てこない

理科に苦手意識がある子の多くは、


・“一度読んだら覚えた気になっている”
・“テキストをただ読むだけの暗記”
・“同じ問題ばかりを繰り返してしまう”

というパターンに陥っています。


▶改善法①:五感を使った「能動的暗記法」を導入する

  • 手で書く(図を書く・表をまとめる)

  • 声に出す(定義や用語を言葉で説明)

  • 図解する(植物のしくみ・実験の手順など)

  • 家族に説明してみる(アウトプット型暗記)


受け身の学習ではなく、

“自分から働きかける”記憶の定着方法が、長期記憶に効果を発揮します。


▶改善法②:単元別・分野別の「知識カード」や「確認シート」を作る

たとえば、「ばねと力の関係」「水溶液の色と変化」「地球と太陽の動き」などを、

1枚のカードに簡潔にまとめると、短時間で復習が可能になります。

このとき、図・表・キーワードを入れることで視覚的にも記憶に残りやすくなります。



◆【ステップ②】「理解する理科」へのシフトチェンジを図る

▶問題点:覚えていても「理由が説明できない」

実験の問題や記述問題でつまずく子に共通するのは、

「どうしてそうなるのか」を言葉で説明できないこと。


たとえば、

  • 「なぜこの回路では豆電球がつかないのか」

  • 「なぜこの環境では植物が育ちにくいのか」

  • 「なぜこの気体を集めるときに水上置換法を使うのか」


この“なぜ”に答えられる力=理解力と論理的思考力が、理科の本当の実力です。


▶改善法①:なぜ?どうして?を“口に出して考える”

問題を解くとき、「この答えになるのはなぜだろう?」と声に出してみるだけで、

思考の深さが変わります。


これは、いわば“自分に質問しながら学ぶ”セルフ対話学習。記述力にも直結します。


▶改善法②:図や表を「自分で再現」してみる

図を見て答えるのではなく、

何も見ずに図を描いてみる→見本と比べて修正するという作業が、

理解の深さを生みます。


力のつり合いやてこの原理、太陽の動きなど、図化できる単元では特に効果的です。



◆【ステップ③】「応用問題・記述問題」の対策を始めよう


▶問題点:知識はあっても、応用に活かせない

模試や過去問で得点できない理由の多くは、

「初見の設定に弱い」という点にあります。


▶改善法①:「実験系問題」に慣れる

近年の入試では、

「設定を読み取って→予測し→理由を説明する」タイプの問題が増加しています。

このような問題に対応するには、日常的に次のような思考訓練が効果的です。


  • 「この操作の目的は?」

  • 「予想される結果は?なぜそうなる?」

  • 「結果が違ったら、何が原因?」


こうした問いを、普段の演習時から繰り返すことで、

思考型の問題にも対応できるようになります。


たとえば中和反応の表タイプ問題で、比例の法則が成り立つはずなのに、

あるポイントを境に反応していない、など。

そのポイントの原因は何か、を探るといいと思います。


▶改善法②:「書く力」を日々鍛える

理科の記述問題で求められるのは、

「結論+理由+因果関係の表現」。


例えば、「…ため、〇〇になる」「〇〇だから△△となる」などの

接続詞や構文を使えるように練習しましょう。

また、模範解答を「音読」して覚えるだけでも、表現の幅がぐっと広がります。



◆理科で得点できる子は「知識を使える子」

理科の力=

✅知識を正確に覚えて
✅ その理由を理解して
✅実験や図を通して応用できる

この3つが揃ったとき、初めて難関校の理科に対応できる力が身につきます。


暗記だけ、理解だけ、どちらかに偏るのではなく、

“知識と理解の黄金バランス”を保つことが、合格へのカギとなるのです。



◆最後に:理科は「好きになった子」が伸びる!

理科は本来、身のまわりの現象を知る“おもしろい学問”です。


だからこそ、

「どうしてこうなるの?」
「これって家でも試せるかな?」


そんな好奇心が、最高の学びにつながります。

「覚えなさい」ではなく、

「一緒に考えてみよう」というスタンスで、

家庭でも理科を“対話の教科”にしてみてください。


もし理科の学習でお悩みがあるなら、ぜひご相談ください。

トライプラス諸口校では、

「暗記」も「理解」もバランスよく伸ばす思考型理科指導を実施しています。


\理科ができる子は、入試全体でも強い!/

今から正しい方法で、“理科マスターへの道”を一緒に歩みましょう。



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