2026年5月8日金曜日

不登校や学習の遅れがあっても、受験をあきらめなくていい。

あきらめなくてもいい。

最新の入試動向と、親が今できること
「うちの子、学校に行けていない日が続いています。もう受験は無理でしょうか……」

そんなご相談を、毎年何件もいただきます。

夜も眠れないほど悩んでいるお父さん・お母さんの顔が、画面越しでも伝わってくる。

私がこの仕事を始めて30年以上。正直に言います。


「あきらめなくていい状況が、今は確実に広がっています」

根拠のない励ましではありません。入試制度が変わり、学校の受け入れ姿勢が変わり、そして何より、学び方そのものが変わってきたからです。

今日はそのことを、データと30年の経験をもとにお伝えしたいと思います。



入試の現場で、何が変わっているのか

欠席日数の扱いが、変わりつつある

以前は「欠席日数が多い=審査で不利」というのが、多くの学校で暗黙の了解でした。

ところが、ここ数年で状況が変わってきています。

文部科学省は不登校の児童・生徒に対する配慮を求める通知を繰り返し出しており、それを受けて高校入試でも「個別事情の考慮」を明記する都道府県・学校が増えています。大阪府でも、不登校を理由とした選考上の不利益を減らすための指針が示されており、公立高校の推薦・特別枠では特に配慮規定が設けられています。


📌 親御さんへのメッセージ

「欠席が多いから受験できない」と思い込んでいる方は多いのですが、まずは志望校の募集要項を一緒に確認しましょう。選択肢は必ず見つかります。


私立高校・通信制は、さらに柔軟

私立高校の多くは、欠席日数よりも「当日の学力」「面接での意欲」を重視しています。

また通信制高校・サポート校は、不登校経験者を積極的に受け入れており、大学進学実績も年々上がっています。「通信制=学力が低い」という時代はとっくに終わりました。難関大学進学者を多数輩出している通信制も、大阪近郊にいくつもあります。


調査書(内申)の比重が下がってきた

大学入試でも高校入試でも、近年は「学力試験の比重を高める」方向に動いています。

これは不登校経験者にとって、実はチャンスです。学校に行けていなくても、学力を着実につけることができれば、十分に戦える入試が増えているということです。



それでも、「今から間に合うの?」という不安

入試制度が変わったとはいえ、こんな不安もあるのではないでしょうか。

  • 学校に行けていない間に、授業がどんどん進んでしまった
  • 本人がやる気をなくしていて、勉強を再開するきっかけがつかめない
  • 長時間の学習は体や心への負担が大きい

この3つは、多くのご家庭が抱える、現実の悩みです。だからこそ、私が30年の経験から確信していることをお伝えしたいのです。

タイムパフォーマンスという考え方

私たちが大切にしているのが、「タイムパフォーマンス(時間効率)」の視点です。

不登校を経験しているお子さんは、体力・集中力が落ちていることが多い。そこに無理な長時間学習を課しても、効果どころか逆効果です。

大切なのは、この3ステップです。

  • 「今、何が抜けているか」を正確に把握する
  • その単元だけにフォーカスして、短時間で集中する
  • 次のステップへ進む前に、確実に定着させる

「1日30分しかできない」という状況でも、設計図さえ正しければ、積み重ねは必ず力になります。



自信の回復から始める、私たちのアプローチ

実は、学習の遅れよりも先に解決しなければならないことがあります。それは「自信の回復」です。

不登校を経験したお子さんの多くは、「自分はダメだ」「どうせできない」という気持ちを抱えています。この状態で問題演習を大量に与えても、心が折れるだけです。


「小テスト80点合格」という仕組み

当校では、すべての単元に小テストを設けています。合格ラインは80点。

「なぜ100点ではないの?」と思われるかもしれません。80点というのは、「頑張れば届く」絶妙なラインです。

このテストに合格したとき、お子さんの顔が変わります。「あ、できた」という表情が出る。その瞬間こそが、私が30年間大切にしてきたことです。


「できた」の積み重ねが、前に進む力になる

一つの単元をクリアする。また一つクリアする。この小さな成功体験の積み重ねが、やがて「自分は受験できる」という確信に変わっていきます。不登校からの回復に、特効薬はありません。でも、正しい順番で進めば、必ず前に進めます。



難関校合格者も出ている理由

当校からは、西大和学園・明星など難関校への合格者も出ています。これをお伝えすると「本当に?」と驚かれることがありますが、これは特別優秀な子だけの話ではありません。

大切なのは、「その子に合った戦略」があるかどうかです。


一人ひとりの「起点」を見つける

難関校に合格した子の中にも、最初は「中1の内容が抜けている」という状態でスタートした子がいます。でも怖れずに、その起点から丁寧に積み上げていった。

「中学3年生なのに中1からやり直すなんて……」と感じる親御さんもいます。でも実際には、穴を埋めるほうが遠回りに見えて、一番の近道なのです。


入試本番までの「逆算」設計

入試日から逆算して、いつまでに何を仕上げるかを月単位・週単位で設計します。この設計図があると、お子さん本人も「今日何をやればいいか」が明確になります。「今日は何をしたらいいの?」と聞いてくる段階になったら、自走が始まったサインです。

こだわり①
タイムパフォーマンス
短時間・高密度の学習設計体力的・精神的に負担をかけすぎない学び方を実現します。「長くやる」より「正しくやる」を徹底します。

こだわり②
小テスト80点合格
一つひとつの「できた」を大切に自信を育てながら前に進む仕組みです。合格した瞬間の表情の変化を、私は何度も見てきました。

こだわり③
個別の戦略設計
その子だけの設計図を作る欠席日数・学習の抜け・志望校・性格・ペース。すべてを踏まえたオーダーメイドの計画を立てます。


親御さんが今日からできること

1

志望校の「配慮規定」を確認する

大阪府のホームページや各学校の募集要項には、不登校生徒への配慮について記載があることが増えています。「うちの子は欠席が多いから無理」と決めつける前に、一度確認してみてください。

2

「今日できたこと」を一つ見つける

勉強でなくてもかまいません。「今日は15分、教科書を開けた」「今日は問題を3問解いた」。それだけで十分です。その積み重ねが、3か月後・6か月後に大きな差を生みます。

3

一人で抱え込まない

ご家庭だけで解決しようとするのは、とても大変なことです。学校の先生、支援センター、そして私たちのような学習塾を、うまく活用してほしいのです。30年間、さまざまな状況のお子さんを見てきた私には、きっとお役に立てることがあります。まずは話すだけでもかまいません。


受験は、ゴールではありません。

「自分は前に進める」という体験を、お子さんが積むためのプロセスです。

不登校を経験した子が、受験を通じて自信を取り戻し、高校・大学で生き生きと活躍している姿を、私は何度も見てきました。あなたのお子さんにも、必ずその可能性があります。

「今から間に合うのか」ではなく、「今から始めればどこまで行けるか」を、一緒に考えましょう。


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