2025年11月25日火曜日

【冬期講習前】苦手対策はどこから手をつける?優先順位のつけ方を完全ガイド

 勉強の優先順位


 冬期講習が近づいてくると、

多くの生徒が「どこから手をつければいいのかわからない…」と悩み始めます。


学校の課題・模試の復習・過去問・弱点補強。

やるべきことが多すぎて、優先順位がつけられず、

結果として“手当たり次第の勉強”になってしまうケースは非常に多いです。

これは良くありません。


 しかし、冬期講習は一年の中でもっとも学力が伸びやすい期間であり、

ここでの勉強の質で受験の後半戦が大きく変わります。

大切なのは「苦手単元だからやる」のではなく、

“合格点に結びつく順番で取り組む”ことです。

 この記事では、冬期講習前に必ず知っておきたい

「苦手対策の優先順位」を、長年の指導経験をもとにわかりやすくまとめました。



■ ① 苦手を“全部”やろうとすると必ず失敗する

 まず最初に知っておいて欲しいことは、

苦手を全部つぶす必要はないということです。


特に苦手部分が多いとき、

今からすべての苦手を克服することは極めて難しいと考えられます。


受験は時間との勝負。


限られた期間で最大の成果を出すには、取捨選択が欠かせません。

 

実際、伸びる生徒に共通しているのは、

  • 苦手が残っていても気にしすぎない

  • 得点に結びつく場所だけ重点的にやる

  • 「できる問題を確実に伸ばす」意識が強い


という“戦略的な学習姿勢”です。

 

反対に、苦手単元を網羅的にやろうとすると、

  • 時間が足りない

  • メリハリが無くなる

  • 本番での得点力につながらない
    という状態に陥り、勉強しているのに点数が伸びない悪循環に入ってしまいます。


 まずは、「すべてはやらない」「点につながるところに集中する」

これを前提にしましょう。



■ ② 冬期講習前に必ず行うべき“苦手の棚卸し”

 優先順位をつけるために、最初にやるべきは “苦手の棚卸し” です。

むやみに取り組むのではなく、苦手の種類を整理することで、

勉強の効率と効果が大きく変わります。


棚卸しは、次の4つに分類すると非常にわかりやすくなります。


① 解法・考え方の理解不足

 典型問題が解けない、文章題の読み取りができない、図が描けない…など、

理解の根本に原因があるもの。


② 知識不足・暗記不足

 理社や英単語、漢字など、単純に覚えていないだけで点が落ちているもの。


③ ケアレスミス・処理速度不足

 計算ミス、読み飛ばし、見直し不足、処理の遅さが原因のもの。


④ 時間配分の問題

 最後の大問が毎回白紙、後半で焦ってしまうなど、実力とは別の“戦略の問題”。

 苦手はこの4つのどこに属するのかを明確にしないと、

どれだけ勉強しても成果に結びつきません。



■ ③ 苦手対策の「優先順位」はこの順番が最強

 冬期講習前に最も効率よく点数を伸ばす優先順位は、次の通りです。


★優先順位1:③ケアレスミス・処理速度

ここは最短で点が伸びる“即効性エリア”です。

 計算のスピードや見直しの工夫だけで、5〜15点はすぐに変わります。

特に算数・数学は“取りこぼしを減らす”だけで合格圏に入る生徒が非常に多いです。


★優先順位2:②知識不足・暗記

暗記は短期間で大きく伸びます。

 理科・社会・英語は記憶の質と量が点数に直結するため、

冬期講習の前にできるだけ土台を固めておくことで、

講習中の学習効率が格段に上がります。


★優先順位3:①解法理解(苦手単元の核心)

→ 本来は重要ですが、優先順位としては③→②のあと。

→ なぜなら、「基礎が抜けたまま難問に取り組む」のは非効率だからです。

 冬期講習で講師と深く取り組むと最も効果が出る領域でもあります。



★優先順位④:④時間配分・戦略

→ 受験直前に最も点数を押し上げる要素。

 演習量が増える冬期講習のあとに「戦い方」を固めることで、

過去問・本番の点が安定します。



■ ④ 「優先順位を間違える」と、努力が結果につながらない

 冬になると多くの生徒が陥る失敗は、“優先順位が逆”になっているということです。


よくあるパターンは…

  • 苦手単元だけをずっとやる

  • 難しい問題ばかり解こうとする

  • 暗記を後回しにする

  • ミスの分析をしない


これでは、いくら勉強しても点数が伸びません。

優先順位を正しく並べるだけで、同じ勉強量でも効果は3倍以上に跳ね上がります。



■ ⑤ 冬期講習前に必ずやっておくべき具体的ステップ


 今日から始められる、効果の高いステップを紹介します。


ステップ①:過去問・模試の“失点理由”を書き出す

 感覚ではなく、紙に書き出して視覚化します。

頭の中だけで処理してしまうと、また同じことの繰り返し・・・

となることが多いです。

視覚化はとても大切です。


ステップ②:失点を「①理解・②知識・③ミス・④時間配分」に分類

 原因が見えると、やるべきことが9割決まります。


ステップ③:“点に直結する順番”で取り組む

 最短で効果が出るのは

ミス減少 → 暗記 → 単元理解 → 時間配分 の順です。


ステップ④:冬期講習で深堀りしたい“本丸”を決める

 講習では、③と④の「本丸」に集中すると伸び幅が最大になります。



■ ⑥ まとめ:冬期講習前は「選択と集中」で成績が変わる

 冬期講習は、一年で最も伸びるチャンスです。

しかし、それを最大限いかすには、勉強量より 優先順位が鍵 になります。


 苦手を全部つぶそうとするのではなく、

“点に直結する順番で取り組む”

これだけで、受験のラストスパートが大きく変わります。


 今日の行動が、冬期講習の成果を決めます。

無駄をなくし、効率よく、確実に点につながる勉強を進めていきましょう。




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