2026年9月29日火曜日

【我が家の教育ー中学受験】小6の9月、偏差値が20下がった。 それでも親子で焦らなかった理由

 

息子と歩いた中学受験 #01

小6の9月、偏差値が20下がった。
それでも親子で焦らなかった理由

教える側だった私も、わが子の受験では何度も迷いました。

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連載「息子と歩いた、二つの受験 ―小学校受験から中学受験、そして合格後へ―」

こんにちは。トライプラス諸口校の教室長です。

以前、このブログで息子の中学受験について連載をしていたことがありました。その息子も、今は中学生になりました。入試まで残り数か月となるこの時期に、もう一度、当時のことを振り返ってみようと思います。

息子は、小学校受験と中学受験の両方を経験しています。しばらくは、中学受験のお話を中心に書いていく予定です。

現在、息子は関西の最難関校と呼ばれる学校の一つに通っています。けれど、そこまでの道のりは、順調なことばかりではありませんでした。この記事は「成功のための法則」ではなく、一つの家庭が実際に経験したことの記録です。同じように中学受験の秋を過ごしている保護者の方に、静かに読んでいただければうれしく思います。

わが家は、毎日通塾できる家庭ではなかった

私は仕事の都合で、子どもの送迎ができるのは基本的に日曜日だけでした。そのため、わが家の中学受験は、浜学園のWeb受講を中心に進めていました。

対面で通えるのも日曜日のみで、月に数回程度です。週に何日も塾へ通う、一般的な中学受験のイメージとは、少し違う形だったと思います。

悲観していたわけではありません。仕事や生活の事情に合わせて、わが家にできる形を選んだ、というだけのことでした。

小学6年生の夏、オーストラリアへ

小学6年生の夏、息子はオーストラリアへホームステイに行きました。受験学年の夏休みです。その間、中学受験の勉強はほとんどしていません。

これが正しい選択だったのか、他のご家庭にも当てはまるのかは、私には分かりません。ここでは、「わが家が実際にそう選んだ」という事実だけを書いておきます。

ホームステイに行けばよい、夏休みに勉強しなくても大丈夫、という話ではありません。

9月の公開テストで、偏差値がおよそ20下がった

帰国後に受けた、小学6年生の9月の公開テスト。成績表を見たとき、私は少なからず動揺しました。偏差値が、それまでと比べておよそ20下がっていたのです。下がり幅は、決して小さくありませんでした。下がることは予期していましたが、ここまで下がるとは、想定範囲外でした。

一方で、息子は焦っているようには見えませんでした。もちろん本人の内心は分かりません。ただ、少なくとも私には、そう見えました。

その姿は、親にとって、ある意味で安心材料でもありました。

焦りがなかったわけではありません。それでも、一枚の成績表だけで、息子の力のすべてを決めたくはありませんでした。

それでも、すべてを変えなかった

偏差値が下がると、親はどうしても不安になります。教材を増やしたい、課題を足したい、勉強量を増やしたい。そう思うのは、ごく自然なことだと思います。

けれど、わが家ではすべてを一度に変えることはしませんでした。親には「この子は、もともとできている」という信頼があったからです。成績が下がったからといって、教材や課題を無制限に増やすことはしませんでした。

「なるようになる」という気持ちで、必要なことを一つずつ進めていきました。何もしなかったわけでも、楽観していたわけでもありません。立て直す対象を絞った、ということです。

苦手をすべて埋めにいくのではなく、もともと得意だった算数と理科の精度を戻すことを選びました。私の仕事も忙しい時期で、息子の勉強を見ることができない状況が続いたため、プロのオンライン家庭教師も併用することにしました。

算数の基礎を、速く正確に

算数では、基礎問題集を購入しました。決めた時間の中で、たくさんの問題を解く。そして、ミスがなくなるまで繰り返す。やったことは、それだけです。

難しい問題を増やすことはしませんでした。基礎問題を、速く、正確に解ける状態へ戻すことを大切にしました。

ここで大切にしたのは、「大量に解くこと」そのものではありません。目的はあくまで、速さと正確さを取り戻すことでした。

理科の勉強法は、言葉と図をつなぎ直すこと

理科は得意科目でした。だからこそ、「分かったつもり」になっている部分がないかを確認しました。

重要語句や説明の中に、言葉の抜け落ちがないか。そこを一つずつ見直しました。

そして、図鑑を広げ、図や写真と知識を結びつけながら覚え直しました。単語を覚えるだけでなく、現象や仕組みを図で捉え直すことを意識しました。図鑑は、受験のテクニックとしてではなく、理解を戻すための道具として使いました。

9月から11月まで、わが家の中学受験の秋

9月
公開テストで、偏差値がおよそ20低下
立て直し
算数の基礎・速さ・正確さ
理科の言葉・図・知識のつながりを確認
11月
公開テストで、巻き返し

今、振り返って思うこと

11月のテストでは、巻き返すことができました。けれど、その理由が一つの方法だけにあったとは、言い切れません。夏のホームステイが正解だった、勉強しなくても大丈夫だった、という話でもありません。得意科目から立て直す方法が、すべての子どもに合うとも思いません。

ただ、わが家にとって大きかったのは、息子が積み上げてきた力を信じられたことでした。

成績が下がった瞬間に、それまで積み重ねてきた力までなくなったわけではありません。
当時の私
下がった数字を見て、教材も勉強量も増やしたくなりました。不安は、確かにありました。
今振り返ると
広げるより先に、「今、何を戻すのか」を決めることが必要だったと感じています。

目の前の数字が下がったとき、それまでの努力や力まで否定しないこと。焦って学習内容を広げるより、今何を戻すのかを決めること。わが家にとっては、その二つが大切でした。

いま受験期にいる、保護者の方へ

秋の模試や公開テストで成績が下がると、中学受験の保護者は誰でも不安になります。それは、お子さんを大切に思っているからこそだと思います。

ただ、一度の結果だけで、受験のすべてが決まったわけではありません。まず、何ができなくなったのか、何なら戻せそうかを、確かめてみてください。そして、お子さんの様子を見ながら、そのご家庭に合う立て直し方を選んでいただければと思います。

これは、わが家の一つの記録にすぎません。それでも、どこかで誰かの気持ちが少し軽くなれば、うれしく思います。

NEXT
次回は、浜学園のWeb受講を中心に進めた、わが家の少し変わった通塾スタイルについて振り返ります。
学習のことで、迷ったときは

中学受験や家庭学習について、何から見直せばよいか分からないときは、ご相談ください。テストの答案や普段お使いの教材を拝見しながら、現在の課題を一緒に整理いたします。

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