トライプラス諸口校 ハリマです。
塾を起業してから20数年。
教育に関しては、とっても熱い!!と自負しております。
ブログでは、
勉強法や教室のイベント情報、
教室長の思ったことなどを、
綴っております。
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前回に引き続き、心理学を勉強に活かす、
というテーマでの投稿です。
勉強していると、
「最初は集中できたけど後半はあまり覚えていない」とか、
「一番最後に見たところだけはやたらと印象に残っている」
といった経験はありませんか?
実はそのような現象は、心理学的に説明がつくものです。
今回は、勉強の質をグッと高めるために活用できる二つの心理効果、
「初頭効果」と「親近効果」について解説し、
それらをどう日々の学習に取り入れるかをご紹介します。
初頭効果とは?
最初に学んだ情報は記憶に残りやすい
初頭効果(Primacy Effect)とは、
連続した情報の中で最初のほうに提示された情報が記憶に残りやすいという現象です。
例えば、10個の英単語を連続して覚えると、
最初の2〜3個は比較的よく覚えていられることが多いです。
この効果が起こる理由としては、
学習の最初は集中力が高く、頭がクリアな状態で情報を受け取れること、
またその後に記憶として整理される時間があることなどが挙げられます。
親近効果とは?
最後に学んだ情報も印象に残りやすい
一方で、親近効果(Recency Effect)とは、
最後に提示された情報が記憶に残りやすいという現象です。
先ほどと同じように英単語を例にすると、
最後の2〜3個も思い出しやすくなる傾向があります。
これは、記憶した直後の情報がまだ短期記憶として脳に保持されているためです。
この2つの効果を勉強にどう活かす?
勉強時間の「最初」と「最後」を工夫する
初頭効果と親近効果をうまく活かすには、
学習の構成を意識することがカギです。
例えば、1時間の勉強時間があるときには、
その最初の10分間と最後の10分間に、特に重要な内容や覚えたいことを配置します。
このようにすることで、記憶に残りやすい時間帯に大切な情報を学ぶことができ、
効率的な学習につながります。
また、30分や20分といった短い学習時間であっても、
冒頭と締めに重点ポイントを入れる意識を持つだけで効果的です。
勉強を小分けにして繰り返すとさらに効果的
「1回で全部覚える」は逆効果
これらの効果は、
勉強を複数回に分けて実施することで繰り返し使うことができます。
たとえば、1時間を一度にやるのではなく、
30分×2回、20分×3回に分けて学習すると、
それぞれに「最初」と「最後」が生まれ、
初頭効果・親近効果を何度も得られます。
学習時間を細かく区切ることで集中力も保ちやすくなり、学習効率がアップします。
中間部分の記憶対策も忘れずに
中盤は記憶に残りにくいと知っておく
ただし、注意すべき点もあります。
初頭効果と親近効果が働くことで、
中間部分の記憶が薄くなりやすいという傾向があります。
これを補うためには、中盤で扱う内容については、
声に出して読む・書いて覚える・図でまとめるなど、
より能動的な学習方法を取り入れることが効果的です。
また、中盤の内容もあえて「次の学習の最初」に持ってくるなど、
記憶の工夫が必要です。
まとめ
心理学を使えば勉強はもっと効率的になる
記憶というのは、努力や集中力だけに頼るものではありません。
人の脳の仕組みを理解し、それに合った学習法を取り入れることが、
賢く勉強するコツです。
初頭効果と親近効果は、簡単に取り入れられる心理学的テクニックのひとつです。
今日からの勉強に、
「最初」と「最後」の時間の使い方を意識して取り組んでみてください。
記憶の定着や学習の手応えがきっと変わってくるはずですよ。
ぜひお試しあれ!!


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