新学期も1か月が過ぎました。
燃え尽き症候群になっていませんか??
受験を乗り越え、喜びと幸せで迎えた新生活。
あっという間に1か月が過ぎました。
GWを過ぎたころから、燃え尽き症候群、出てきていませんか?
中学受験が近づくと、
多くの保護者や子どもたちは「合格」に向かって全力で努力を重ねます。
けれど、実は“合格した後”に生まれる新たな悩みを、
どれだけの人が意識できているでしょうか?
「受かったのに、最近元気がない」
「学校に馴染めず、孤立していないか心配」
「モチベーションを失ってしまっているように見える」
これは、
いわゆる「燃え尽き症候群」や「人間関係の不安」といった、
中学受験後に起こりがちな心理的変化や適応の壁です。
今回の投稿では、
受験後に起こりやすい悩みに焦点を当て、
保護者ができる予防とサポートの具体策をご紹介します。
中学受験を中心の文章になっていますが、
他の学年にも通ずることですので、
ぜひ最後まで読んでくださいね。
■ 合格後に訪れる“空白”──燃え尽き症候群とは?
「燃え尽き症候群」とは、
ある目標に向かって走り続けたあと、
急に心が空っぽになってしまうような状態を指します。
中学受験でいうと、「第一志望に合格した!」という達成感の直後に、
-
勉強へのやる気が急になくなる
-
朝起きられなくなる
-
表情が暗くなる
-
無気力になりがちになる
といった変化が見られることがあります。
原因は、長期間にわたるプレッシャーやストレス、
そして「合格=ゴール」という意識が強かったこと。
ゴールの先が見えていなかった分、
「やるべきことが突然なくなった」と感じてしまうのです。
■ 新しい環境での不安──人間関係の壁とは?
さらにもう一つ、合格後に待っているのが新しい人間関係の構築です。
進学先の中学校では、多くの子が“初対面”。
しかも、成績上位層が集まる環境の中で、
-
「自分は通用しないのでは?」という不安
-
「友達ができなかったらどうしよう」という孤独感
-
「周囲に合わせよう」とする過剰な気疲れ
など、精神的なプレッシャーが再びのしかかることも少なくありません。
特に、今まで家庭や塾という“限られた世界”で過ごしてきた子どもにとっては、
新しい集団の中での「自分の立ち位置」を探るのに苦労することもあるのです。
■ 保護者ができる3つの具体的なサポート
① 合格直後から「その先の目標」を一緒に考える
合格したらすぐに「よく頑張ったね、お疲れ様!」で終わるのではなく、
次の目標を小さく設定してあげることが大切です。
例)
・「春休みにこれを読んでみようか」
・「中学でやってみたいことを考えてみよう」
・「英語の曲、聞き取れるようになりたいな」など
新しい目標があれば、子どもは自然と前に進もうとします。
それは大きな夢でなくても構いません。
小さな“ワクワク”を一緒に見つけてあげることで、心が前を向きます。
② 新生活に対する“感情”を受け止める会話の時間を持つ
子どもは「学校どうだった?」と聞かれると、
「別に」「ふつう」としか答えないこともあります。
でも、気持ちが溜まっている場合もあります。
だからこそ、日々の会話を“気持ち”ベースで交わすことが大切です。
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「今日、楽しかったことある?」
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「なんか、疲れてない?」
-
「ちょっとイヤだったこととかある?」
と、YES/NOで答えにくい質問にしてみましょう。
子どもが話す気持ちになったときには、アドバイスより共感を。
「そうだったんだね」「わかるよ、それはしんどいね」と、
話を“直そうとせず、受け止める姿勢”が何よりの支えになります。
③ 「学校以外の居場所」も意識的に持たせる
新しい学校に完全に馴染むには、時間がかかるのが普通です。
だからこそ、“学校以外にも安心できる場所がある”ことが、心の安定に繋がります。
例)
・これまで通っていた習い事を継続する
・家族との団らんの時間を少し増やす
・学校外の友人と遊ぶ機会を作る
「学校でうまくいっていなくても、ここがある」
──そう思える居場所があるだけで、子どもは安心できます。
■ 受験のその先も、一緒に歩むということ
中学受験は“通過点”であり、“ゴール”ではありません。
合格はたしかに嬉しいことですが、
そこから始まる新しい環境、
新しい人間関係、
新しいプレッシャーもあるということを、
私たち大人が知っておく必要があります。
そして、子どもが「受かったのにしんどい…」と感じたときに、
「それでも、あなたは大丈夫」と、そっと支えられる親でいたいものです。
焦らなくていい。
すぐにうまくやれなくても大丈夫。
この子には、この子のペースがある。
そんなまなざしを持ち続けながら、
“合格のその先”も、子どもと一緒に歩んでいきましょう。


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