2025年5月15日木曜日

合格してからが本番?中学受験後の「燃え尽き症候群」と「人間関係の不安」への備え方

新学期も1か月が過ぎました。

燃え尽き症候群になっていませんか??


受験を乗り越え、喜びと幸せで迎えた新生活。

あっという間に1か月が過ぎました。

GWを過ぎたころから、燃え尽き症候群、出てきていませんか?


中学受験が近づくと、

多くの保護者や子どもたちは「合格」に向かって全力で努力を重ねます。


けれど、実は“合格した後”に生まれる新たな悩みを、

どれだけの人が意識できているでしょうか?

「受かったのに、最近元気がない」
「学校に馴染めず、孤立していないか心配」
「モチベーションを失ってしまっているように見える」


これは、

いわゆる「燃え尽き症候群」や「人間関係の不安」といった、

中学受験後に起こりがちな心理的変化や適応の壁です。


今回の投稿では、

受験後に起こりやすい悩みに焦点を当て、

保護者ができる予防とサポートの具体策をご紹介します。


中学受験を中心の文章になっていますが、

他の学年にも通ずることですので、

ぜひ最後まで読んでくださいね。



■ 合格後に訪れる“空白”──燃え尽き症候群とは?

「燃え尽き症候群」とは、

ある目標に向かって走り続けたあと、

急に心が空っぽになってしまうような状態を指します。


中学受験でいうと、「第一志望に合格した!」という達成感の直後に、

  • 勉強へのやる気が急になくなる

  • 朝起きられなくなる

  • 表情が暗くなる

  • 無気力になりがちになる

といった変化が見られることがあります。

原因は、長期間にわたるプレッシャーやストレス

そして「合格=ゴール」という意識が強かったこと。


ゴールの先が見えていなかった分、

「やるべきことが突然なくなった」と感じてしまうのです。



■ 新しい環境での不安──人間関係の壁とは?

さらにもう一つ、合格後に待っているのが新しい人間関係の構築です。

進学先の中学校では、多くの子が“初対面”。

しかも、成績上位層が集まる環境の中で、


  • 「自分は通用しないのでは?」という不安

  • 「友達ができなかったらどうしよう」という孤独感

  • 「周囲に合わせよう」とする過剰な気疲れ


など、精神的なプレッシャーが再びのしかかることも少なくありません。


特に、今まで家庭や塾という“限られた世界”で過ごしてきた子どもにとっては、

新しい集団の中での「自分の立ち位置」を探るのに苦労することもあるのです。



■ 保護者ができる3つの具体的なサポート

① 合格直後から「その先の目標」を一緒に考える

合格したらすぐに「よく頑張ったね、お疲れ様!」で終わるのではなく、

次の目標を小さく設定してあげることが大切です。


例)
・「春休みにこれを読んでみようか」
・「中学でやってみたいことを考えてみよう」
・「英語の曲、聞き取れるようになりたいな」など

新しい目標があれば、子どもは自然と前に進もうとします。

それは大きな夢でなくても構いません。

小さな“ワクワク”を一緒に見つけてあげることで、心が前を向きます。



② 新生活に対する“感情”を受け止める会話の時間を持つ

子どもは「学校どうだった?」と聞かれると、

「別に」「ふつう」としか答えないこともあります。

でも、気持ちが溜まっている場合もあります。


だからこそ、日々の会話を“気持ち”ベースで交わすことが大切です。

  • 「今日、楽しかったことある?」

  • 「なんか、疲れてない?」

  • 「ちょっとイヤだったこととかある?」


と、YES/NOで答えにくい質問にしてみましょう。
子どもが話す気持ちになったときには、アドバイスより共感を
「そうだったんだね」「わかるよ、それはしんどいね」と、

話を“直そうとせず、受け止める姿勢”が何よりの支えになります。



③ 「学校以外の居場所」も意識的に持たせる

新しい学校に完全に馴染むには、時間がかかるのが普通です。

だからこそ、“学校以外にも安心できる場所がある”ことが、心の安定に繋がります。


例)
・これまで通っていた習い事を継続する
・家族との団らんの時間を少し増やす
・学校外の友人と遊ぶ機会を作る

「学校でうまくいっていなくても、ここがある」

──そう思える居場所があるだけで、子どもは安心できます。



■ 受験のその先も、一緒に歩むということ

中学受験は“通過点”であり、“ゴール”ではありません。


合格はたしかに嬉しいことですが、

そこから始まる新しい環境、

新しい人間関係、

新しいプレッシャーもあるということを、

私たち大人が知っておく必要があります。


そして、子どもが「受かったのにしんどい…」と感じたときに、

「それでも、あなたは大丈夫」と、そっと支えられる親でいたいものです。


焦らなくていい。

すぐにうまくやれなくても大丈夫。

この子には、この子のペースがある。


そんなまなざしを持ち続けながら、

“合格のその先”も、子どもと一緒に歩んでいきましょう。



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