2025年6月9日月曜日

【中学受験】おすすめの勉強法

 ―中学受験に向けて“今のうちに身につけたい学び方”とは―

「中学受験を考え始めたけれど、どんな勉強法がいいのか分からない」

「塾の宿題はやっているけれど、ただこなしているだけのように見える」

「効率の良い学び方があれば、早いうちに教えてあげたい」


こんな思いを抱えている保護者の方は、とても多いのではないでしょうか。


中学受験は、短期的な頑張りだけで乗り越えられるものではありません。

1年から2年という長い時間をかけて、知識を積み重ね、思考力や表現力、

そして「学びの姿勢」そのものを育てていく取り組みです。


だからこそ、ただ「量」をこなすだけでは限界があります。

大切なのは、自分に合った“学び方”=勉強法を見つけることです。


今回の投稿では、中学受験をこれから本格的に考える小5・小6の保護者の方に向けて、

子どものタイプに応じたおすすめの勉強法

そしてそれを「どう見つけ、どう続けていくか」まで丁寧に解説していきます。



■ 勉強法は「性格」と「習慣」によって決まる

よく「中学受験に成功した子の勉強法が知りたい」という声を聞きます。

確かに成功体験を参考にすることは大切ですが、

万人に通用する万能の勉強法というものは存在しません。


たとえば──

  • コツコツ型で毎日決まったルーティンが得意な子

  • 気分によって波があるが、好きな教科では集中できる子

  • 視覚的に覚えるのが得意な子、音で覚えるのが得意な子

  • 手を動かすことで理解が深まる子、頭の中で整理するのが得意な子


それぞれ性格も学習スタイルも異なります。


そのため、大切なのは「うちの子はどんなタイプか?」を観察しながら、

合う勉強法を一緒に試行錯誤していくことです。


成功している家庭の共通点は、「このやり方が正しい」と決めつけず、

柔軟に調整しながら自分にフィットする学び方を育てていることにあります。



■ 中学受験生におすすめの勉強法5選

ここからは、数多くの受験生が実際に取り入れて効果を感じている、

おすすめの勉強法を5つご紹介します。

ご家庭でも今日から取り入れられるものばかりです。

ぜひお試しくださいね。



① 音読+説明法(アウトプット中心)

音読をしたあと、「今読んだことを誰かに説明する」というシンプルな学習法です。

これは特に国語・社会・理科などの暗記系・理解系に効果的です。


人は「読んだだけ」「聞いただけ」よりも、

「自分の言葉で説明したとき」に記憶が定着するという研究結果があります。


ご家庭では、「今日の理科の単元、どんな話だった?」と声をかけるだけでも効果的。

説明がつっかえた部分は、「まだ理解が浅い」と気づくきっかけにもなります。



② 間違いノートで「ミスの原因」を見える化

ただ問題を解いて、間違えたら答えを写して終わり…では、

また同じミスを繰り返してしまいます。


おすすめは、「間違えた理由」「どうすれば防げたか」を

自分の言葉で書く「間違いノート」の作成です。


たとえば

  • 問題番号と出題内容

  • なぜ間違えたか(読み違い?知識不足?)

  • 次はどうするか(公式を確認する?メモを取る?)


このノートを1週間に1度見直すだけで、同じ間違いをぐっと減らせるようになります。

まさに“自分だけの復習教材”です。


ちなみに我が家では、"難問ノート"と名付けまして、

模試で間違えた内容を、

問題を写し、その解法を隣のページに書いて溜めているノートがあります。

苦手が一度にわかりますので、復習には効果的です。



③ タイマー学習法(10分集中→2分休憩)

勉強が苦手な子や、集中力が続かない子におすすめなのが

「時間を区切った学習」です。


  • 10分だけ集中

  • 2分だけ休憩

  • また10分だけ取り組む


このリズムを保つことで、「短い集中×複数回」による学習効果が期待できます。

人間の集中力には限界があります。

1時間頑張るより、10分×6回の方が記憶にも残りやすいのです。


タイマーを使えば、遊び感覚で取り組めるのもポイント。

自分で時間を管理する習慣も自然に身につきます。



④ 図と色で覚える“視覚化”学習

視覚的な記憶が強いお子さんには、

「図解」や「カラーペン」を活用する学習法が効果的です。


  • 社会は年表や因果関係を図にする

  • 理科はイラストや図式で整理する

  • 算数は文章題を図や線分図に落とし込む習慣をつける


さらに、重要ポイントを赤・青・緑などで色分けすることで、

見た目でも記憶が残りやすくなります。


ノートがカラフルになれば、学習そのものに対するモチベーションも上がります。

※多くの色を入れすぎないように注意してくださいね。

おススメは3色です。



⑤ 1日1行の「学習ふり返り日記」

勉強内容を記録するだけでなく、

「今日の学習でうまくいったこと」「難しかったこと」「明日の目標」

を1行だけ書く習慣です。


たとえば

今日の算数はわり算の途中で間違えた。 

でも最後まで解けたのが嬉しかった。 

明日は計算ミスに気をつける。


このように、自分で自分の行動を言語化することが、

「学びを振り返る力=メタ認知能力」を育てます。


親御さんがひとことコメントを書いてあげるのも、

親子の信頼関係づくりに効果的です。



■ 合う勉強法を“親子で一緒に見つける”

勉強法に正解はありません。

あるとすれば、それは「その子にとって合っているかどうか」だけです。


だからこそ、親御さんにできる最大のサポートは、

「こうやってみたらどう?」と一緒に試すこと。


そして、「やってみて、どうだった?」と感想を聞いて、また調整していくことです。


たとえば、

「書くのが苦手だから図を描くようにしたら覚えやすくなった」

「音読した後に説明すると、記憶に残りやすい」といった、

小さな発見を積み重ねていくのが最も効果的です。



■ 勉強法は「戦略」ではなく「習慣」

中学受験は、短距離走ではなくマラソンです。

そのため、「一気に覚える」より、

「毎日続けられるやり方」を見つけることのほうが、はるかに大きな力になります。


  • 合う勉強法をいくつか試してみる

  • できたことを肯定的にふり返る

  • 続けやすく、気持ちが前向きになる形に整えていく


これが、受験勉強の“見えない柱”になります。

そして何よりも、お子さんにとっての“自己理解”につながり、

受験が終わったあとにも活きる「学ぶ力」の土台になるのです。


勉強法を見直すことは、単なる効率化ではなく、

自分に合った学び方を手に入れるための冒険です。


今日から、お子さんと一緒にその一歩を踏み出してみませんか?



各科目の効率的勉強法は、また改めて投稿する予定です。


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