2025年6月6日金曜日

【お悩み解決】私、短期記憶なんです…

今回の投稿は、塾内の学生の言葉をピックアップしました。

ブログを書きつつ、私の考えを整理するためのものだったりもしますので、

言葉遣いはお気になさらず。

きっと見直しませんので、誤字脱字、意味不明…💧 



今日は、学生からよく言われるこの言葉。

「私、短期記憶なのですぐ忘れてしまうんです😢」


確かに英単語の記憶だけ、ものすごーく低かったり、することもあります。

本当に短期記憶なのでしょうか?

意外と社会や理科の得点は良かったりします。

さらには、学校での1か月以上前の出来事などを教えてくれることもあります。


本当に短期記憶なのか?そんなことある??

と疑問が残るのも事実。


まず、自分で自分を決めつけるラベリング

これ、やめましょう。


自分は〇〇だ!!

と決めつけると、周りの人にもその言葉を言ってしまいますよね。

そうすることで、自分のことを決めつけてしまい、

自分は〇〇だからできない!!

頑張っても無理!!

と努力しても無駄だと思ったり、挑戦する前から諦めてしまったり、

と、あまり思わしくない方向へ。


そして・・・。

結果として、本当に記憶力の低下を招く事態に!!




ではここで、

『短期記憶だからすぐ忘れる』子どもが増えている背景について考察してみます


1.スマートフォン・SNSの影響

・短い動画や情報の連続的消費が、注意持続力や深い記憶の形成を妨げている。


・情報の流れが速く、『すぐに忘れても困らない』環境に慣れているため、

 脳が記憶を長期保持する必要を感じない。


2.深い理解や整理が不十分

・表面的に情報をなぞるだけで、意味理解・関連付け・イメージ化など、

 記憶に必要な処理が不足している。


・『覚える』という行為が苦手になり、「私は短期記憶だから」と正当化してしまう。


3.学習に対する自信のなさや思い込み

・成績不振や苦手教科での失敗経験から、「どうせ覚えられない」という学習性無力感

 心理が形成される。


自己防衛のために「自分はそういうタイプ」として納得してしまう傾向。




次に、先述したような「短期記憶型」と自称することの弊害について考えてみます。

1.自己効力感の低下

・「私は覚えられない」という自己認識が強まることで、

 努力しても無駄、という意識が生じる。


・やがて挑戦する前から諦めるようになり、結果として記憶力も本当に低下する。


2.学習方法の固定化

・「自分は短期記憶タイプだから」と、繰り返し暗記や工夫を放棄し、

 効果的な学習法を取り入れなくなる。


・学習スタイルの幅が狭まり、成長が頭打ちになる。


3.他責思考・外部化

・記憶できない原因を「自分の脳の特性」や「体質」のように捉えることで、

 改善の努力を避けるようになる。



◆改善策を考えてみよう!!

◎記憶は「鍛えられる」

 記憶力は、トレーニングを継続することで、向上するものだと考えられています。


・「1分間集中記憶」トレーニング

短時間に集中し、記憶力の底上げを図る方法。


a.教科書や資料から10~15個の単語や語句を抽出。

b.1分間で見て覚える(目だけで見るのではなく、声に出して読みながら覚えてみる。)

c.覚えた内容を紙に書き出す

d.正解数を数える→毎回記録し、自己ベスト更新を目指す


※「短期記憶」⇒「繰り返し」によって長期記憶へ変化



・ストーリー記憶法

意味のない語句も、物語に組み込む。(歴史用語など)


a.5~7個の言葉をピックアップ

b.歴史的背景に関連付けて、ストーリーを考える。

⇒繰り返し・関連付け・ストーリー化で定着率が劇的に上がる。


※これを家族や友達に説明すると、さらに◎




学年別にも目的や特徴が異なります。

それぞれに応じた目的と特徴を知ることで学習法も工夫できると考えています。


小学生(4~6年生)

目的:楽しく覚える習慣をつける/視覚・聴覚を活用した記憶形成

特徴:感情や興味と結びつけると記憶に残りやすい


中学生

目的:抽象的な情報の整理と長期記憶化/自己学習力の教科

特徴:脳の"意味づけ・構造化"の働きを使うと記憶が教化される


高校生

目的:論理的な記憶法と自走型学習/長期記憶の教化と受験対策

特徴:自己最適化された記憶術の習得がカギ


学習法は他にもたくさんありますが、

何が自分に合っているのか、

また、この科目にはコレ!のように自分にとって最適なものを選び出す。

これがキーポイントになります。


人に〇〇がいいよ、と言われたところで、

自分に合っているかどうかは、わかりませんので。


ただ、自分に合っていると思い込んで、

ずーっと同じ方法の勉強をしていて、

あまり成果がでていないときは、他の方法を試すべきですね。




記憶力は才能だ、

と思われがちですが、

私の考えでは、記憶力は才能ではなく

【育てる力】により向上するものです。


自分の記憶のクセを知り、どのように学びを得、

それを持続させていくのかは人それぞれ。


しかし、何もせずに自分は記憶力がないから、と思い込み、

何もしないのは、良くないことです。


記憶力がない、と思っているのであれば、

それを鍛えるためにはどうすべきか、

その改善策を考え抜き、一度試しにやってみる。

try&errorを繰り返し、自分に最適なものを選び出す


これをしないままであれば、ずーっと記憶力がないから~。

と言いっぱなしになるわけです。


そうならないためにも、どうすれば長期記憶が得られるのか?

これを考えてみてはいかがでしょうか?



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