―「うちの子に合った進路」を見つける第一歩―
「中学受験を考えているけれど、何から始めればいいのかわからない」
「今から準備して間に合うのだろうか」
「うちの子に中学受験は向いているの?」
中学受験を意識し始めたご家庭で、
最も多いのがこうした“はじめの一歩”に関する不安です。
最近では、首都圏・関西圏を中心に中学受験を選択する家庭が増え、
受験は特別なものではなくなってきています。
その一方で、情報が多すぎて混乱し、
「本当に今の判断で良いのか?」と悩む保護者の方も少なくありません。
今回の投稿では、これから中学受験を本格的に考えるご家庭に向けて、
「中学受験とは何か?」「最初にすべきこと」「目標の立て方」「今やるべき準備」について、
わかりやすくまとめてお伝えします。
■中学受験とは?―小学校の枠を超える学びへ―
中学受験とは、
公立中学校ではなく、私立・国立・公立一貫校などへ進学するための試験です。
関西エリアでも、近年中学受験の受験者数は増加傾向にあり、
選択肢としてごく一般的になっています。
最大の特徴は、出題範囲が小学校の学習内容を大きく超えているという点です。
たとえば、
-
算数では「速さ」「割合」「立体図形」「規則性」などの複雑な応用問題
-
国語では「長文読解」「記述式の解答力」
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理科や社会では「知識だけでなく、思考を要する問題」
といった内容が中心になります。
そのため、学校の授業だけでは対策が不十分であり、
計画的な学習と環境づくりが必要になります。
とはいえ、最初から難しく考える必要はありません。
大切なのは、「今どんな状況にいて、これから何を積み重ねていくか」
を親子で確認し合うことです。
■最初にやるべきは「全体像の把握」
まず取りかかるべきは、塾探しや教材選びではなく、
中学受験全体の仕組みを知ることです。
具体的には以下の3つが重要
① 入試の基本構造を知る
-
入試科目(2科/4科/適性検査など)
-
試験日程(複数回受験が可能な学校も)
-
出題傾向(学校ごとに大きく異なる)
-
偏差値の目安
これらを知ることで、「何を・いつまでに・どれくらい」準備すればよいかが見えてきます。
2科目で受験を進めていたら、行きたい学校が変わり3科目受験になることも⁉
関西ではアラカルト方式が多い為、3科目or4科目がおススメです。
↑
あくまでも私の考えですが。
② 志望校候補をリストアップ
最初から一校に絞る必要はありませんが、
「どんな学校があるのか」「通学可能な範囲は?」といった条件で候補を探しておくと、
方向性が明確になります。
✅共学か別学か
✅校風(自由・厳格など)
✅学費・通学時間
✅クラブ活動や行事の雰囲気
こうした情報は、説明会やオープンスクール、文化祭への参加で感じ取ることができます。
③ 体験談・口コミの収集
インターネットやSNSでの口コミ、
中学受験経験者のブログなども有益です。
ただし情報の偏りもあるため、必ず公式情報と併せて判断しましょう。
■目標設定は「最初から明確」でなくても大丈夫
「まだ志望校が決まらないので、動けません」という声をよく耳にします。
でも実は、中学受験準備の初期段階では、志望校は明確でなくてもOKです。
最初の目標は、
「家庭学習の習慣をつけること」「苦手教科を把握すること」「学習量に慣れること」
といった基礎づくりで十分です。
もちろん、小6になれば志望校の選定は必須になりますが、
それまでは「子どもの得意・不得意や性格を知る期間」と捉えてもよいのです。
また、志望校を決めるときには、以下のような視点が大切です。
✅偏差値だけで選ばない(相性重視)
✅子どもの性格に合う校風か?
✅学力だけでなく、生活面でも安心できるか?
中高一貫校は6年間通う場所です。
将来の成長や人間関係、環境適応なども含めて、
“合う学校”を選ぶことが、長い目で見たときにとても重要になります。
■今から始められること
では、具体的にどんな行動から始めればいいのでしょうか?
以下の3つは、どのご家庭でも今すぐに実践できることです。
1.家庭学習の習慣づくり
毎日同じ時間に机に向かう習慣をつけるだけで、
後の学習がスムーズになります。初めは20分でもOK。
「やることを決めて」「終わったら褒める」ことを習慣に。
2.親子での対話
お子さんが何に興味を持ち、何が苦手なのかを知ることが、
今後の進路選択のヒントになります。
会話の中で少しずつ将来や学校の話を取り入れてみましょう。
3.学校や塾の説明会に参加する
一度足を運ぶだけで、学校の雰囲気や教育方針がつかめます。
最近はオンライン説明会も充実しているので、気軽に参加してみてください。
■迷っている今こそ、始めどき
中学受験は、「早く始めないと手遅れ」というものではありません。
しかし、“気づいた今”が、始めどきです。
1.まずは、情報を集める。
2.次に、お子さんの様子を観察する。
3.そして、無理のない第一歩を踏み出す。
これだけで、今後の進路選択において、大きな安心材料になります。
中学受験は、単なる学力競争ではありません。
お子さんと親御さんが一緒に「どう進むか」を考えながら、
「将来に向けた選択」をしていく時間でもあります。
迷っても、大丈夫。悩んでも、大丈夫。
少しずつ、少しずつ、前に進めばいいのです。
まだ考え中であれば、一歩を踏みだしてみませんか?


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