2025年6月7日土曜日

中学受験、何から始めればいい?

 ―「うちの子に合った進路」を見つける第一歩―

「中学受験を考えているけれど、何から始めればいいのかわからない」
「今から準備して間に合うのだろうか」
「うちの子に中学受験は向いているの?」

中学受験を意識し始めたご家庭で、

最も多いのがこうした“はじめの一歩”に関する不安です。


最近では、首都圏・関西圏を中心に中学受験を選択する家庭が増え、

受験は特別なものではなくなってきています。

その一方で、情報が多すぎて混乱し、

「本当に今の判断で良いのか?」と悩む保護者の方も少なくありません。


今回の投稿では、これから中学受験を本格的に考えるご家庭に向けて、

「中学受験とは何か?」「最初にすべきこと」「目標の立て方」「今やるべき準備」について、

わかりやすくまとめてお伝えします。



■中学受験とは?―小学校の枠を超える学びへ―

中学受験とは、

公立中学校ではなく、私立・国立・公立一貫校などへ進学するための試験です。


関西エリアでも、近年中学受験の受験者数は増加傾向にあり、

選択肢としてごく一般的になっています。

最大の特徴は、出題範囲が小学校の学習内容を大きく超えているという点です。


たとえば、

  • 算数では「速さ」「割合」「立体図形」「規則性」などの複雑な応用問題

  • 国語では「長文読解」「記述式の解答力」

  • 理科や社会では「知識だけでなく、思考を要する問題」

といった内容が中心になります。


そのため、学校の授業だけでは対策が不十分であり、

計画的な学習と環境づくりが必要になります。


とはいえ、最初から難しく考える必要はありません。

大切なのは、「今どんな状況にいて、これから何を積み重ねていくか」

を親子で確認し合うことです。



■最初にやるべきは「全体像の把握」

まず取りかかるべきは、塾探しや教材選びではなく、

中学受験全体の仕組みを知ることです。


具体的には以下の3つが重要

① 入試の基本構造を知る

  • 入試科目(2科/4科/適性検査など)

  • 試験日程(複数回受験が可能な学校も)

  • 出題傾向(学校ごとに大きく異なる)

  • 偏差値の目安


これらを知ることで、「何を・いつまでに・どれくらい」準備すればよいかが見えてきます。

2科目で受験を進めていたら、行きたい学校が変わり3科目受験になることも⁉

関西ではアラカルト方式が多い為、3科目or4科目がおススメです。

あくまでも私の考えですが。



② 志望校候補をリストアップ

最初から一校に絞る必要はありませんが、

「どんな学校があるのか」「通学可能な範囲は?」といった条件で候補を探しておくと、

方向性が明確になります。

✅共学か別学か

✅校風(自由・厳格など)

✅学費・通学時間

✅クラブ活動や行事の雰囲気

こうした情報は、説明会やオープンスクール、文化祭への参加で感じ取ることができます。


③ 体験談・口コミの収集

インターネットやSNSでの口コミ、

中学受験経験者のブログなども有益です。

ただし情報の偏りもあるため、必ず公式情報と併せて判断しましょう。



■目標設定は「最初から明確」でなくても大丈夫

「まだ志望校が決まらないので、動けません」という声をよく耳にします。

でも実は、中学受験準備の初期段階では、志望校は明確でなくてもOKです。


最初の目標は、

「家庭学習の習慣をつけること」「苦手教科を把握すること」「学習量に慣れること」

といった基礎づくりで十分です。


もちろん、小6になれば志望校の選定は必須になりますが、

それまでは「子どもの得意・不得意や性格を知る期間」と捉えてもよいのです。

また、志望校を決めるときには、以下のような視点が大切です。


✅偏差値だけで選ばない(相性重視)

✅子どもの性格に合う校風か?

✅学力だけでなく、生活面でも安心できるか?


中高一貫校は6年間通う場所です。

将来の成長や人間関係、環境適応なども含めて、

“合う学校”を選ぶことが、長い目で見たときにとても重要になります。



■今から始められること

では、具体的にどんな行動から始めればいいのでしょうか?

以下の3つは、どのご家庭でも今すぐに実践できることです。


1.家庭学習の習慣づくり

毎日同じ時間に机に向かう習慣をつけるだけで、

後の学習がスムーズになります。初めは20分でもOK。

「やることを決めて」「終わったら褒める」ことを習慣に。


2.親子での対話

お子さんが何に興味を持ち、何が苦手なのかを知ることが、

今後の進路選択のヒントになります。

会話の中で少しずつ将来や学校の話を取り入れてみましょう。


3.学校や塾の説明会に参加する

一度足を運ぶだけで、学校の雰囲気や教育方針がつかめます。

最近はオンライン説明会も充実しているので、気軽に参加してみてください。



■迷っている今こそ、始めどき

中学受験は、「早く始めないと手遅れ」というものではありません。

しかし、“気づいた今”が、始めどきです。


1.まずは、情報を集める。

2.次に、お子さんの様子を観察する。

3.そして、無理のない第一歩を踏み出す。


これだけで、今後の進路選択において、大きな安心材料になります。


中学受験は、単なる学力競争ではありません。

お子さんと親御さんが一緒に「どう進むか」を考えながら、

「将来に向けた選択」をしていく時間でもあります。


迷っても、大丈夫。悩んでも、大丈夫。

少しずつ、少しずつ、前に進めばいいのです。


まだ考え中であれば、一歩を踏みだしてみませんか?



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