やる気が出ない…
「勉強しなきゃいけないのは分かってるけど、どうしてもやる気が出ない…」
「苦手すぎて、教科書を開くだけでイヤになる」
「つまずいてから、ずっとそのまま」
そんなお子さんの声に、心当たりのある保護者の方も多いのではないでしょうか?
特に夏休みは、学校の授業という“強制力”がなくなる分、
苦手意識をそのまま放置してしまいやすい時期です。
でも実は、この夏こそが“苦手克服”のチャンス。
しかも、特別な教材や長時間の勉強はいりません。
今回は、勉強が苦手・嫌いな子でも自然に続けられる、
やさしい3ステップ学習法をご紹介します。
苦手を放置すると、2学期以降がもっとつらくなる
今の時点で勉強に対してマイナスな気持ちを持っている場合、
「どうせできないし…」「わかんないからムリ」と思考が止まりがちです。
でも実は、“できないこと”よりも、“できる気がしないこと”が苦手の正体。
つまり、知識の不足よりも、「自信の不足」が大きな壁になっているのです。
この壁を越えるには、
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成功体験を積み重ねること
-
無理なく習慣化すること
がとても重要です。
勉強嫌いでも続く!やさしい3ステップ学習法
▶ ステップ①:「できそうな問題」から“確実に正解する”体験を積む
まず最初に取り組むべきなのは、「いきなり苦手な問題」ではなく、
“もう一度やれば絶対に正解できる”レベルの問題です。
ポイントは、「できることをやる」→「できたと実感する」
という流れを意図的につくること。
たとえば
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計算なら、「基礎の繰り返し問題(+−×÷)」からスタート
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英語なら、「過去に習った英単語10個を復習して100%正解」
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国語なら、「漢字の書き取りを3問だけ、確実に覚えて書けるように」
この“正解体験”が、心の中にある「どうせ無理…」を少しずつ溶かしてくれます。
▶ ステップ②:「1日15分だけ」「1日1テーマだけ」でOKにする
苦手な教科ほど、長くやろうとすると心が折れます。
だからこそ、時間も内容も「超ミニマム」に設定するのがコツ。
おすすめは
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「15分タイマーをセットして、その間だけ集中」
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「今日は算数の1ページだけ」「今日は理科の用語3つだけ」など、1テーマ限定
「これだけならできるかも」という“やれる気持ち”を大切にすることで、
自然と継続できるようになります。
継続できれば、やがて習慣になります。
そして、気づいたときには“少し得意になっている”という感覚が芽生えるのです。
▶ ステップ③:「昨日の自分」とだけ比べる
苦手意識のある子にとって、「他の子と比べられること」は大きなストレスになります。
だからこそ、比較対象は“昨日の自分”だけで十分。
たとえば
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昨日は漢字1問、今日は2問できた!
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昨日は10分でギブアップ、今日は15分やれた!
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昨日は3問中1問正解、今日は2問正解!
こうした小さな進歩を見える化するために、
「できたことメモ」「学習チェックリスト」などを使うのもおすすめです。
“自分なりに前に進めている”という実感があれば、
やる気は自然と生まれてくるものです。
保護者にできるサポートのカギは「承認」
この3ステップを進める中で、保護者にできる最大のサポートは、
「できたね!」と認めてあげることです。
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「おっ、今日は昨日より早く始めたね!」
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「ちゃんと15分やりきったんだ、すごい!」
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「わかるようになってきたんじゃない?」
勉強の内容に口を出すよりも、
“行動”や“継続”をほめることで、子どもは前向きになれます。
大人の励ましが、子どもの心の中の「やる気の種」を大きく育てていくのです。
夏休み後半は、“苦手克服のゴールデンタイム”
2学期が始まると、学校生活も忙しくなり、復習の時間は取りづらくなります。
だからこそ、夏休みの今こそが、苦手を克服する最大のチャンス。
しかも、「完璧に理解する」ことを目指すのではなく、
「ちょっとマシになった」「少しだけ自信がついた」で十分なのです。
一歩ずつでOK。
少しずつ、“苦手”を“ふつう”に変えていきましょう。
まとめ:苦手は「気合」ではなく「仕組み」で克服できる
勉強が苦手、勉強が嫌い――
それは性格ではなく、これまでの経験の積み重ねです。
今回ご紹介した「3ステップ学習法」は、そんな子どもたちに寄り添いながら、
無理なく、“ちょっと得意かも”を増やしていく仕組みです。
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「確実に正解できる問題」からスタート
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「15分だけ・1テーマだけ」のミニ学習
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「昨日の自分とだけ比較」して前進を実感
この夏、「苦手だったけど、少しできるようになった!」という体験を、
ぜひお子さんに届けてあげてください。
次回は、「2学期が楽しみになる!夏の終わりにしておきたい3つのこと」をお届けします。
夏休みを“やり切った”気持ちで終えるための、ラストスパートのヒントをご紹介します!


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