よくあるご相談
「うちの子、夜型なんです」
「午前中はダラダラしていて、動き出すのは昼過ぎ…」
夏休み中、こんな声を本当によく耳にします。
一方で、夏に一気に伸びる子にはある共通点があるのをご存知ですか?
それは――
「午前中に勉強している」ということ。
今回は、「なぜ午前中なのか?」という理由と、
午前中をうまく活用する具体的な方法をご紹介します。
午前中の使い方で“差”がつく理由
実は、脳科学的にも「午前中は集中力が高まる時間帯」と言われています。
特に朝の9時〜11時頃は、記憶力・思考力がもっとも高まるゴールデンタイム。
この時間をダラダラと過ごすのと、集中して勉強するのとでは、
1ヶ月後・2ヶ月後に大きな差となって表れます。
また、午前中に勉強することにはこんなメリットもあります
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✅ まだ疲れていないので集中力が高い
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✅ 他の誘惑(LINEやゲーム)が少ない
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✅ 勉強が終わっているという安心感が午後の行動にもプラスに働く
午後から夜にかけては、部活・習い事・友人との予定などで生活が乱れがち。
だからこそ、午前中を「勉強時間」として固定することが、
夏のリズムを安定させるカギになるのです。
成績上位の子は午前中にこれをやっている!
では、実際に成績上位の子たちは午前中にどんな学習をしているのでしょうか?
多くの生徒に共通しているのが、
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「苦手科目」や「思考力が必要な科目」を午前に回す
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計算・暗記・演習は午後や夜に回す
という“脳の使い方に合わせた時間割”を意識している点です。
たとえば
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朝9:00〜10:30:数学の文章題や応用問題
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10:30〜11:00:英語長文
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昼食後〜午後:漢字・英単語・理社の暗記
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夜:復習・その日の確認テスト
このように、午前中は「脳が元気な時間」をフル活用して、
“頭を使う系の学習”を優先しているのです。
「午前中学習」を成功させる3つの工夫
ここでは、午前中を学習タイムに変えるための実践的な方法を3つご紹介します。
1. 朝の“ゴール”を決めておく
「9時に起きる」よりも、
「9時〜10時で国語のワーク3ページやる」と決める方が、行動に移しやすくなります。
時間よりも“やること”を明確にするのがポイントです。
ゴールがあれば、「終わったら自由時間にしよう!」というメリハリも生まれます。
2. 親子で“午前中ルール”を共有する
子どもだけに任せると、どうしてもペースが乱れてしまいます。
そこで、家族でルールを決めて共有しておくのが効果的です。
例:
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朝8時に起床、8時半に朝食、9時〜11時は学習タイム
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家族もこの時間はテレビ・スマホを控える(協力ムードをつくる)
“家庭全体で応援する雰囲気”があると、子どもも自然とやる気になります。
3. 終了後は「何をやったか」を振り返る
午前中の勉強が終わったら、
「今日の成果」を1分で振り返るだけでも、継続しやすくなります。
たとえば、メモ帳やノートに
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数学 応用問題 3問クリア
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英単語 20個覚えた
など、やったことを記録しておきましょう。
蓄積されることで、達成感と自信がどんどん高まっていきます。
午前中にリズムが整えば、午後も夜も変わる
午前中が充実すると、その後の時間も自然と整います。
「午前中に勉強できた」という満足感は、午後や夜の過ごし方に良い影響を与えます。
逆に、「午前中にダラダラしてしまった…」という気持ちは、
その日1日のモチベーションを下げる原因に。
たった2時間でも、毎日積み重ねれば夏休み全体で30〜40時間分の差になります。
これは、小テストや実力テストの点数にそのまま現れるほどの大きな違いです。
まずは“明日だけ”でもやってみよう
すべてを完璧にやろうとする必要はありません。
「明日だけ午前中に机に向かってみよう」
「1科目だけでも終わらせてみよう」
そんな小さな一歩が、大きな変化のはじまりです。
午前中に勉強する習慣は、受験だけでなく、2学期以降の学習にも大きな武器になります。
次回は、「夏休みに成績が伸びる子がやっている“たった1つの習慣”」をお届けします。
引き続き、子どもたちの成長を応援する情報をお届けしてまいります!

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