よくあるご相談
夏休みに入り、「やる気の波が激しい」「最初は頑張っていたのに続かない…」
そんなご相談がとても増えています。
お子さんは、決してサボりたいわけではありません。
勉強に向かう気持ちも、最初はあったはずです。
でも、次第にやる気がしぼんでいく――
それは、
勉強法が合っていなかったり、「小さな成功体験」を積めていないこと
が原因かもしれません。
今回は、そんな「やる気が続かない子」にこそ効果的な、
続けやすく達成感が得られる3つの勉強法をご紹介します。
1.「タイマー学習」〜時間で区切ると集中力が生き返る〜
人の集中力は、長く続くものではありません。
特に小中学生の場合、15〜40分が限界と言われています。
■小学生の場合
低学年(1~3年生):15〜20分程度
→ 興味のあることならもう少し伸びるが、座学や読解などは短め。-
高学年(4~6年生):20〜30分程度
→ 授業時間(45分)を通しで集中できる子は少数派。途中での小休憩が効果的。
■中学生の場合
-
中学1〜3年生:30〜40分程度
そこでおすすめなのが、「時間で区切る勉強法」です。
たとえば、
-
15分だけタイマーをセットして勉強
-
タイマーが鳴ったら、5分休憩
-
再び15分スタート!
このように区切って取り組むと、「あと少しで終わる」「とりあえず15分だけ」と思えて、
心理的なハードルがぐっと下がります。
この方法のポイントは、「勉強量」ではなく「勉強時間」に注目すること。
問題が解けなくても、15分頑張ったこと自体を評価する仕組みにすることで、
やる気の維持につながります。
2.「チェック式ToDoリスト」〜達成感を“見える化”しよう〜
やる気が続かない子は、頑張った自分を実感できていないことが多いです。
そんなときに効果的なのが、“やったことが目に見える”勉強法です。
おすすめは、1日のToDoリストを自分で作ること。
-
「漢字ドリル3ページ」
-
「数学の問題集10問」
-
「英単語10個」 など
このように、具体的な作業を小さく分けてリスト化します。
終わったらチェックをつけていくことで、達成感が積み重なります。
さらに、「できたら赤丸シールを貼る」「スタンプを押す」など、
小さなご褒美を入れると、モチベーションがアップ。
大切なのは、「やった量」ではなく
「やったことを自分で確認できること」。
これは、習慣化の第一歩になります。
3.「できたこと日記」〜“自信”がやる気の火をつける〜
最後に紹介するのは、勉強そのものではなく、「気持ち」に働きかける方法です。
それが、“できたこと日記”。
毎晩寝る前に、「今日できたことを3つ」書き出すだけです。
たとえば、
-
英語の長文が最後まで読めた
-
計算問題をミスなく解けた
-
朝9時に机に座れた など
どんなに小さなことでもOKです。
大事なのは、“自分はちゃんと前に進んでいる”という実感を持つこと。
この積み重ねが、「できるかも」「次もやってみよう」という気持ちを引き出してくれます。
最初は親子で一緒に書いてみるのもおすすめです。
「今日は頑張ったね」と声をかけることで、親子の会話も自然に増えますよ。
やる気が続かないのは「性格」じゃない
「うちの子は飽きっぽいから…」
「勉強が嫌いだから続かないんです」
そう思ってしまいがちですが、実はやる気が続かないのは“仕組み”の問題です。
-
時間で区切る
-
見える形で成果を残す
-
自分を肯定できる記録をつける
この3つの工夫を取り入れるだけで、
「気がつけば机に向かっていた」という姿が自然と増えていきます。
明日からできる、小さな変化を
やる気が出ない日もあります。
そんなときは、無理に叱ったり詰めたりせず、
「できる形」に変える工夫をしてみてください。
勉強が続くかどうかは、「気合」や「性格」ではなく、
「仕組み」と「実感」が握っています。
まずは明日、「15分タイマー学習」から試してみませんか?
次回は、
「学力差はここでつく!“夏の午前中”を制する者は受験を制す?」をお届けします。
こちらもお楽しみに!


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