つい言ってしまいませんか?
「勉強しなさい!」
つい口から出てしまうこの言葉――。
夏休み中、勉強の様子を見ていると、どうしても気になってしまいますよね。
親としては「心配だから」「将来のために頑張ってほしいから」と思ってのこと。
けれど、その言葉がかえって子どものやる気をそいでいるとしたらどうでしょうか?
実は、親のちょっとした声かけの工夫で、子どもの勉強に対する姿勢は大きく変わります。
今回は、夏休みの家庭学習をサポートする“魔法のような声かけ”を3つご紹介します。
なぜ「勉強しなさい」では動かないのか?
「勉強しなさい」と言われると、子どもはどう感じるでしょう?
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「今やろうと思ってたのに…」
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「また怒られた」
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「どうせ僕はできないって思ってるんでしょ」
こうしたネガティブな感情が先に立ち、やる気を失ってしまうのです。
特に思春期に差し掛かる中学生は、
「指示されること」や「評価されること」に敏感です。
勉強自体を否定しているわけではなくても、
「勉強しなさい」という言葉がプレッシャーや反発心を生んでしまうのです。
声かけが変われば、子どもも変わる
では、どうすれば良いのでしょうか?
答えはシンプルです。
「行動を促す」のではなく、「行動を引き出す」言葉をかけること。
つまり、
“親の気持ち”を伝えるのではなく、“子どもの気持ち”を引き出す声かけが、
やる気を育てるのです。
ここからは、今日から使える“魔法の声かけ”を3つご紹介します。
魔法の声かけ①:「何からやる?手伝おうか?」
子どもが勉強に取りかかれないとき、
つい「早くやりなさい!」と言いたくなりますが、
まずはこう声をかけてみてください。
「何からやる?手伝えることがあれば言ってね」
この言葉には、
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子どもの主体性を認める
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信頼していることを伝える
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困っている時に助けたいという気持ち
が自然と込められています。
ポイントは、「何をやるか」を子どもに選ばせること。
選択肢があると、人は自分で動こうとするものです。
魔法の声かけ②:「昨日より早く取りかかれたね!」
この声かけは、“比較対象”を他人ではなく「昨日の自分」にすることで、
子どもが前向きになりやすい方法です。
「昨日より早く机に向かえてるね!」
「昨日より集中できてたね!」
こうした言葉は、子どもに“自分は成長している”という実感を与えます。
成績や結果でほめられるよりも、
「行動」や「姿勢」を認められることの方が、自己肯定感につながりやすいのです。
魔法の声かけ③:「がんばってるの、ちゃんと見てるよ」
これは、どんな声かけよりも効果的な一言です。
「昨日、遅くまで頑張ってたの知ってるよ」
「黙って机に向かってるの、ちゃんと見てたよ」
子どもは、思っている以上に「認められたい」と感じています。
そして、「自分の努力を誰かが見てくれている」と感じると、それが次のやる気になります。
特に普段あまり言葉を交わさない子どもほど、この一言が心に届きます。
声かけは「魔法」だけど、「呪文」ではない
ご紹介した3つの言葉は、確かに子どもを前向きにする“魔法のような声かけ”です。
でも、それはあくまで
「心からの言葉」であって、「テクニックの言い回し」ではありません。
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本当にその子のことを見ているか?
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応援している気持ちが伝わっているか?
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押しつけではなく、寄り添っているか?
この3つが揃ってはじめて、言葉は「届く」のです。
今日から始める、親のひと工夫
声かけを変えるだけで、子どもは驚くほど変わります。
叱るより、伝える。
命令するより、認める。
心配するより、信じる。
この夏、お子さんの勉強がもっと前向きになるように、
ぜひ「魔法の声かけ」を一言、かけてみてください。
次回は、「部活と両立できてる子はココが違う!夏の時間の使い方3選」をお届けします。
忙しい中でも勉強と部活を両立できる子の
“時間の使い方のコツ”をわかりやすくご紹介します!


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