2025年11月29日土曜日

【残り1か月で伸びる“解き直しノート”の作り方。効率が10倍になる方法】

解き直しノート=最強問題集 


 受験直前期に最も効果的な勉強法のひとつが「解き直し」です。

しかし、ただ“やり直す”だけでは十分ではありません。

成績が急激に伸びる生徒は、解き直しのやり方が違います。


その中でも“伸びる子が必ずやっている”のが 「解き直しノート」 の活用です。

 このノートは単なるミスの記録ではありません。

「点数が伸びるために必要な部分だけを、効率よく復習するシステム」

です。

 今日は、受験本番まで残り1か月という今だからこそ、

最も効果が出る「解き直しノート」の正しい作り方をお伝えします。

作り方を変えるだけで、復習効率が10倍になり、点数の伸びが劇的に変わります。


解き直し部分は、自分の苦手やできない問題の集まり。

つまり最強の問題集であり参考書になるわけです。



■ ① “伸びる子”は例外なく「解き直しノート」を持っている

 長年の指導経験から断言できますが、

残り1〜2か月で伸びる生徒の共通点は、必ず解き直しノートを作っていることです。


 逆に言えば、

解き直しを「その場だけ」で終わらせる生徒ほど、

伸び悩みやすいということでもあります。


 解き直しノートには次のメリットがあります。

  • 同じミスを繰り返さなくなる

  • 「直前にやるべき内容」が一目でわかる

  • 過去問の点が安定する

  • 最も効率よく得点を伸ばせる

  • 自信がつき、精神的に安定する

 特に受験直前の時期は、

“何をやらないか”の取捨選択こそが合否を左右します。

解き直しノートがあると、その選択が圧倒的にやりやすくなります。



■ ② まず知っておきたい「解き直しノートの絶対ルール」

 

多くの生徒がやりがちな失敗は、


  • ノートが分厚くなりすぎる

  • 何でもかんでも書いてしまう

  • 見返す量が多すぎて逆に効率が悪い


というものです。

 解き直しノートで一番大事なのは、

“書く問題を徹底的に絞ること”


 書くべきなのは次の3種類だけです。


★① 本来は取れたはずの問題(=取りこぼし)

例:計算ミス・読み落とし・時間不足

→ 最優先で改善すべき部分

→ 点が伸びるスピードが最も速い


★② 何度も間違える問題(=癖になっているミス)

→ ここを直せば安定感が一気に上がる


★③ 解法のパターンが曖昧な問題(=応用の土台部分)

→ 冬の伸びを生む“理解系の弱点”


 この3つ以外は、ノートに書かなくても大丈夫です。

むしろ、書きすぎは逆効果になります。



■ ③ 伸びる子が実践している「書き方の型」

 解き直しノートに書くときの“最強のテンプレート”があります。

これだけで効率が劇的に上がるため、ぜひそのまま使ってください。


【解き直しノートの書き方(テンプレ)】

① 〈問題番号〉

どの教材・どの年度の過去問かを必ず書く

例:2024年度/大問3(2)


② 〈ミスの理由〉

最も重要な項目。

「なぜ間違えたか」を一言で書く。

例:

・計算の途中で符号ミス

・式の立て方を誤った

・読み飛ばし

・時間不足

・解法を忘れていた


③ 〈正しい考え方〉

解説の丸写しではなく、自分の言葉で短く書く。

「このタイプはこう解く」という“型”にすることが大切。


④ 〈次に同じ問題を見るタイミング〉

・翌日

・3日後

・1週間後


復習のタイミングを書いておくと、忘却しにくくなる


⑤ 〈再チャレンジ結果〉

再度解いたとき、「何分で解けたか」「正解したか」を記録。


→ 成長を実感でき、自信につながる

→ 不安が減るので本番に強くなる


■ ④ 解き直しノートの“最強の使い方”は「直前期のルーティン化」

 ノートは作っただけでは意味がありません。

本当に効果が出るのは、使い方です。



★使い方①:毎日5〜10分でいいので必ず見返す

 直前期は新しい問題より「解けるようになるべき問題」を優先。


★使い方②:朝一番 or 勉強開始前に1問解く

→ 脳のウォーミングアップとして最適

→ 勉強の質が大きく上がる


★使い方③:過去問を解く前に“注意ポイント”として読み返す

→ 失点パターンを意識できるため点数が安定する


★使い方④:試験前日・当日に見る「自分だけの攻略本」にする

→ 過去のミスが一目でわかり、精神的な安心感が生まれる


■ ⑤ 解き直しノートを作った生徒ほど“点の安定感”が出る理由

 解き直しノートは、

「本番でミスを減らすための訓練」

と言い換えることができます。


 本番で多い失点は、

  • 本来取れた問題のミス

  • 時間配分の誤り

  • 焦りによる判断ミス

  • 深い理解がないままの突っ込み

などですが、これらはすべて“解き直しノート”で改善できます。


 このノートがあると、
「どの問題を絶対に落としてはいけないか」が明確になり、

受験生は“合格点を安定して取る力”を身につけやすくなります。



■ ⑥ まとめ:直前期は解き直しノートが成績を決める

 受験直前の1か月で成績が伸びるかどうかは、

「どの問題を優先して復習するか」

でほぼ決まります。


 解き直しノートは、その優先順位を明確にする最強のツールです。

今日から始めるべき行動は以下の3つです。


✔ 書く問題は“取りこぼし・癖ミス・曖昧な解法”の3つだけ

✔ テンプレに沿って短くまとめる

✔ 毎日少しずつ見返して、本番の“合格点を安定させる力”を鍛える


 解き直しノートは、努力の量を変えなくても点数を伸ばせる、

最もコスパの高い勉強法です。

残り数週間の行動が、本番の結果を大きく変えます。


 今日からぜひ、あなた専用の「解き直しノート」を作り始めてください。



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