勉強量を増やすだけでは伸びない!?
受験が近づき、焦りから勉強時間だけを増やしてしまう生徒が増える時期です。
しかし実際には、
勉強量を増やしても点数が伸びないという悩みを抱える生徒は非常に多いものです。
では、なぜ頑張っているのに点数が伸びないのか。
多くの生徒が誤解していますが、
点数が伸びない一番の原因は「努力不足」でも「才能」でもありません。
“勉強の順番”が間違っているからです。
何を、どの順番で、どれだけの深さで取り組むか。
この順番が正しいだけで、同じ勉強量でも成績は大きく変わります。
今日は、冬期講習前に必ず知っておくべき「正しい勉強の順番」をお伝えします。
■ ① 勉強は「順番を間違える」と、どれだけ頑張っても伸びない
学校でも塾でも、勉強は“積み上げ型”です。
特に算数・数学・英語は、基礎が抜けた状態で応用問題に触れても理解が追いつきません。
多くの生徒は、
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いきなり過去問へ
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苦手単元から着手
-
難しい問題に時間をかける
-
基礎を飛ばして演習だけ繰り返す
という“逆順”の勉強をしてしまいます。
結果として、
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「わかったつもり」になる
-
点数が安定しない
-
同じミスを何度も繰り返す
-
自信がなくなる
という状況に陥ります。
順番を正すだけで、伸び悩みのほとんどが解消されると言っても過言ではありません。
■ ② 正しい勉強の順番は「4ステップ」で考える
点数が伸びる生徒の多くは、自然とこの4ステップを踏んでいます。
【ステップ①】基礎の確認(=知識・ルール・公式の整理)
→ これが抜けた状態で応用に取り組むと伸びない
【ステップ②】典型問題の理解(=頻出パターンの把握)
→ “解き方の型”を身につける時間
【ステップ③】実戦演習(=過去問・模試レベル)
→ ここで初めて本番形式に触れる
【ステップ④】戦略調整(=時間配分・解く順番の最適化)
→ 受験前の最終仕上げ
順番を見ると、過去問は「③」の段階です。
つまり、過去問や難問を中心に勉強して伸び悩んでいる生徒は、
完全に順序が逆になっていることがわかります。
冬期講習前に一度この順序を整えるだけで、点数の安定感が大きく変わります。
■ ③ 伸びない子がやってしまう“間違った順番”
冬前〜冬期講習にかけて、伸び悩む子ほど次のような順番で勉強してしまいます。
● ① 過去問を解く
基礎が固まっていないので、点が取れずに自信をなくす。
● ② 苦手単元だけ集中してやる
点につながらない努力になりがち。
● ③ 難問を解いて「勉強した気」になる
しかし得点力には直結しない。
● ④ 基礎に戻るが時間が足りない
理解が浅いまま冬期講習や本番を迎えてしまう。
この流れでは、点数が伸びないのは当然です。
■ ④ 正しい順番に戻すだけで、点数は安定し始める
では、どう順番を組み立て直せば良いのか。
冬前の今やるべき最適な順番を紹介します。
★ ① 基礎の抜けを3日で洗い出す
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英語の文法・語彙
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算数・数学の公式
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理科・社会の用語
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国語の語彙・漢字
基礎の抜けは短期間で洗い直すほど効果が出ます。
★ ② 典型問題のパターンを整理する
塾のテキスト・標準レベルの問題集を使って「よく出る問題」だけを徹底的に固める。
学生の多くが、
“応用に行く前に、このステップが不十分”です。
★ ③ 過去問は“1日おき”に実施
毎日過去問を解くのは効率が悪いです。
「解く→復習→改善」のサイクルに時間をかける方が点数が伸びます。
★ ④ 解いた過去問の「戦略」を毎回見直す
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どの大問に何分使ったか
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飛ばすべき問題はあったか
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本来取れる問題を落としていないか
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時間配分は適切だったか
冬の伸びは、この④の質で大きく決まります。
■ ⑤ 冬は「点を伸ばす順番」を整えるだけで成績が変わる
受験直前の冬は、量を増やせばいいわけではありません。
伸びる生徒の共通点は、
「順番」を間違えないことです。
具体的には…
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基礎 → 典型 → 実戦 → 戦略
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易→標準→応用
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できる問題 → できない問題の順に進む
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“点につながる”単元から着手する
この優先順位が正しいだけで、同じ勉強時間でも成果が3倍変わります。
■ ⑥ まとめ:順番を整えることが、冬の最大の伸びにつながる
冬は、勉強の努力量ではなく、
“正しい順番で積み上げられているかどうか”が勝敗を分けます。
今日取り組むべきことは、
✔ 基礎の抜けを一度整理
✔ 典型問題で“型”を固める
✔ 過去問は解くだけでなく復習中心
✔ 時間配分・解く順番を毎回調整
この4つです。
順番が整っていれば、誰でも必ず伸びます。
冬は、最小の努力で最大の効果を出せる“逆転の季節”です。
今日から、正しい順番で学習を積み上げていきましょう!!

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