2025年11月27日木曜日

【あと数週間で“伸びる子”と“伸び悩む子”の違いとは?冬に強い子の学習習慣】

 冬の過ごし方で成績は変わる!

 受験が近づき、過去問や模試の点数が気になり始めるこの時期。

「まだ間に合うのか」「今から伸びるのか」

と不安になる生徒や保護者の声を多く聞きます。


しかし、長年受験指導をしてきた中で確信していることがあります。

それは、受験直前の数週間が、成績に最も大きな伸びをもたらすタイミング

だということです。


 そして、この時期に伸びる生徒には、共通する“学習習慣”があります。

逆に言えば、

習慣を変えない限り、勉強量を増やしても伸び悩んでしまうということです。


 今日は、冬に「伸びる子」と「伸び悩む子」の違いを、

具体例も交えながらお伝えします。

これを知るだけで、今日からの勉強の質が大きく変わります。



■ ① 冬に伸びる子の共通点は「勉強量」ではなく“思考の癖”

 冬は誰もが必死に勉強します。

その中で差がつくのは、単純な努力量より、勉強の取り組み方や考え方です。


 伸びる子は、次のような“思考の癖”を持っています。

  • 何をすべきか“自分で”考えられる

  • 解けなかった問題を放置しない

  • ミスをそのままにせず、原因を書き出す

  • 迷ったら基礎に戻る

  • 時間配分を常に調整する

 

 一方、伸び悩む子は…

  • 今日の勉強内容が曖昧

  • とにかく量をこなそうとする

  • 解けなかった問題を後回し

  • 根拠のない自信か、必要以上の自己否定

  • 過去問の点数に一喜一憂

 

つまり、冬に伸びるかどうかは“習慣の質”で決まると言えます。



■ ② 伸びる子は「今日やること」が明確

 冬になると勉強量は自然と増えます。

そのとき、最も大切なのは、今日やるべき内容が具体的に決まっているかどうかです。


 伸びる子は、

  • 過去問の復習はどこまでやるか

  • どの単元を今日終わらせるか

  • どのミスを重点的に改善するか

  • どの問題は時間を決めて解くか


など、細かい単位で“今日の行動”を明確にしています。

 

一方伸び悩む子は、

「とりあえず問題を解く」「何となく模試の復習をする」

という曖昧な勉強になりがちです。


 冬に最も伸びるのは、勉強量の多さではなく、今日の行動の明確さなのです。



■ ③ 伸びる子は「弱点を1つずつつぶす」ことに集中する

 冬期講習や直前期は“弱点の総仕上げ”の期間ですが、

伸びる子は弱点を広く触るのではなく、一つずつ確実につぶすことを重視します。


 弱点を一つつぶすと、

  • 得点源が増える

  • 自信がつく

  • 他の単元への理解も進む

  • 過去問の点が安定する

という効果が生まれます。


 一方、伸び悩む子は“弱点を広く触るだけ”になり、

深い理解につながらないため成績が安定しません。

 冬に伸びる生徒の合言葉は、「弱点は一つずつ、確実につぶす」です。



■ ④ 伸びる子は「戦略的に捨てる」

 受験直前期になると、勉強の“選択と集中”が必須になります。

伸びる子は、すべてを完璧にしようとせず、点数に結びつく部分だけに集中します。


 具体的には、

  • 正答率の低い超難問は触らない

  • 苦手な単元の中でも、優先順位をつける

  • 本番で“捨てる問題”を決めている

  • 時間をかけても点になりにくい問題は避ける

 

反対に伸び悩む子は、苦手を全部克服しようとして、時間を大量に失います。


 受験は“総合力”でも“満点勝負”でもありません。

“合格点を確実に取りにいく勝負”です。



■ ⑤ 伸びる子は「解き直しに時間を使う」

 冬に伸びる生徒のほぼ全員が、

“解き直しの質”が圧倒的に高いという共通点があります。


 具体的には…

  • ミスした原因を書き出す

  • 同じパターンを3回以上練習

  • 時間を測り直す

  • 解き直しノートを作る

  • 正答率の高い問題を安定させる訓練をしている


 この「解き直しの質」は、理解力よりも努力量よりも、

過去問の点数を安定させる最大の武器です。



■ ⑥ 伸びる子は「学習リズムを崩さない」

 冬は模試・期末テスト・過去問演習・講習準備…と、とにかく予定が詰まります。

伸びる子は、この忙しい時期でも リズムを崩しません


  • 毎日同じ時間に勉強を始める

  • 1日のルーティンが決まっている

  • 睡眠のリズムを保つ

  • 一度崩れても翌日に必ず立て直す


 リズムが整っていることで、集中力が高まり、効率的に勉強を進めることができます。


 一方伸び悩む子は、

調子のいい日と悪い日の差が激しく、“波のある勉強”になりがちです。



■ ⑦ 冬にもっとも大事なのは「伸びる習慣を作ること」

 結局、冬で伸びるかどうかは、

“習慣の差”が最も大きく影響します。


 伸びる生徒は、次の3つを必ず実行しています。

● 1.今日やることを明確にする

→ 勉強が散らばらず、達成感が出る。


● 2.弱点を一つずつつぶす

→ 過去問の点数が安定する。


● 3.学習リズムを崩さない

→ 着実に伸びる学習習慣が定着する。


 これらは“特別な才能”ではありません。

誰でも今日から実行できることばかりです。



■ まとめ:冬は「伸びる子の習慣」を真似するだけで成績が変わる

 冬は、勉強の量より質、そして習慣が勝敗を分けます。


 今日から、


✔ 今日やるべきことを決める

✔ 弱点を一つずつ確実につぶす

✔ 学習リズムを整える


この3つを徹底するだけで、受験直前の伸びは確実に変わります。


 誰でも、今からでも、必ず伸びます。

冬の数週間は、想像以上に大きな変化をもたらす力があります。


 この冬が、

あなたにとって“自分史上最高の伸び”を実感できる季節になりますように。



PVアクセスランキング にほんブログ村



にほんブログ村 教育ブログへ
にほんブログ村


【トライプラス諸口校】ハリマ教室長の成績アップ術 - にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿

【保護者ができる受験サポートはこれだけで十分。“伸びる家庭”の習慣5選】

 親のできることって?  受験が近づくこの時期、保護者の方から 「家ではどんなサポートをすればいいですか?」 「勉強以外で親ができることはありますか?」 という相談をよく受けます。  しかし、結論をお伝えすると、 保護者がすべてを背負う必要はありません。 むしろ、完...