冬の過ごし方で成績は変わる!
受験が近づき、過去問や模試の点数が気になり始めるこの時期。
「まだ間に合うのか」「今から伸びるのか」
と不安になる生徒や保護者の声を多く聞きます。
しかし、長年受験指導をしてきた中で確信していることがあります。
それは、受験直前の数週間が、成績に最も大きな伸びをもたらすタイミング
だということです。
そして、この時期に伸びる生徒には、共通する“学習習慣”があります。
逆に言えば、
習慣を変えない限り、勉強量を増やしても伸び悩んでしまうということです。
今日は、冬に「伸びる子」と「伸び悩む子」の違いを、
具体例も交えながらお伝えします。
これを知るだけで、今日からの勉強の質が大きく変わります。
■ ① 冬に伸びる子の共通点は「勉強量」ではなく“思考の癖”
冬は誰もが必死に勉強します。
その中で差がつくのは、単純な努力量より、勉強の取り組み方や考え方です。
伸びる子は、次のような“思考の癖”を持っています。
-
何をすべきか“自分で”考えられる
-
解けなかった問題を放置しない
-
ミスをそのままにせず、原因を書き出す
-
迷ったら基礎に戻る
-
時間配分を常に調整する
一方、伸び悩む子は…
-
今日の勉強内容が曖昧
-
とにかく量をこなそうとする
-
解けなかった問題を後回し
-
根拠のない自信か、必要以上の自己否定
-
過去問の点数に一喜一憂
つまり、冬に伸びるかどうかは“習慣の質”で決まると言えます。
■ ② 伸びる子は「今日やること」が明確
冬になると勉強量は自然と増えます。
そのとき、最も大切なのは、今日やるべき内容が具体的に決まっているかどうかです。
伸びる子は、
-
過去問の復習はどこまでやるか
-
どの単元を今日終わらせるか
-
どのミスを重点的に改善するか
-
どの問題は時間を決めて解くか
など、細かい単位で“今日の行動”を明確にしています。
一方伸び悩む子は、
「とりあえず問題を解く」「何となく模試の復習をする」
という曖昧な勉強になりがちです。
冬に最も伸びるのは、勉強量の多さではなく、今日の行動の明確さなのです。
■ ③ 伸びる子は「弱点を1つずつつぶす」ことに集中する
冬期講習や直前期は“弱点の総仕上げ”の期間ですが、
伸びる子は弱点を広く触るのではなく、一つずつ確実につぶすことを重視します。
弱点を一つつぶすと、
-
得点源が増える
-
自信がつく
-
他の単元への理解も進む
-
過去問の点が安定する
という効果が生まれます。
一方、伸び悩む子は“弱点を広く触るだけ”になり、
深い理解につながらないため成績が安定しません。
冬に伸びる生徒の合言葉は、「弱点は一つずつ、確実につぶす」です。
■ ④ 伸びる子は「戦略的に捨てる」
受験直前期になると、勉強の“選択と集中”が必須になります。
伸びる子は、すべてを完璧にしようとせず、点数に結びつく部分だけに集中します。
具体的には、
-
正答率の低い超難問は触らない
-
苦手な単元の中でも、優先順位をつける
-
本番で“捨てる問題”を決めている
-
時間をかけても点になりにくい問題は避ける
反対に伸び悩む子は、苦手を全部克服しようとして、時間を大量に失います。
受験は“総合力”でも“満点勝負”でもありません。
“合格点を確実に取りにいく勝負”です。
■ ⑤ 伸びる子は「解き直しに時間を使う」
冬に伸びる生徒のほぼ全員が、
“解き直しの質”が圧倒的に高いという共通点があります。
具体的には…
-
ミスした原因を書き出す
-
同じパターンを3回以上練習
-
時間を測り直す
-
解き直しノートを作る
-
正答率の高い問題を安定させる訓練をしている
この「解き直しの質」は、理解力よりも努力量よりも、
過去問の点数を安定させる最大の武器です。
■ ⑥ 伸びる子は「学習リズムを崩さない」
冬は模試・期末テスト・過去問演習・講習準備…と、とにかく予定が詰まります。
伸びる子は、この忙しい時期でも リズムを崩しません。
-
毎日同じ時間に勉強を始める
-
1日のルーティンが決まっている
-
睡眠のリズムを保つ
-
一度崩れても翌日に必ず立て直す
リズムが整っていることで、集中力が高まり、効率的に勉強を進めることができます。
一方伸び悩む子は、
調子のいい日と悪い日の差が激しく、“波のある勉強”になりがちです。
■ ⑦ 冬にもっとも大事なのは「伸びる習慣を作ること」
結局、冬で伸びるかどうかは、
“習慣の差”が最も大きく影響します。
伸びる生徒は、次の3つを必ず実行しています。
● 1.今日やることを明確にする
→ 勉強が散らばらず、達成感が出る。
● 2.弱点を一つずつつぶす
→ 過去問の点数が安定する。
● 3.学習リズムを崩さない
→ 着実に伸びる学習習慣が定着する。
これらは“特別な才能”ではありません。
誰でも今日から実行できることばかりです。
■ まとめ:冬は「伸びる子の習慣」を真似するだけで成績が変わる
冬は、勉強の量より質、そして習慣が勝敗を分けます。
今日から、
✔ 今日やるべきことを決める
✔ 弱点を一つずつ確実につぶす
✔ 学習リズムを整える
この3つを徹底するだけで、受験直前の伸びは確実に変わります。
誰でも、今からでも、必ず伸びます。
冬の数週間は、想像以上に大きな変化をもたらす力があります。
この冬が、
あなたにとって“自分史上最高の伸び”を実感できる季節になりますように。

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