2025年11月26日水曜日

【冬期講習を最大限に生かすために、今やるべき“弱点3つの整理法”】

 冬期講習の効果を最大限に引き出すために

 冬期講習は、年間を通してもっとも学力が伸びると言われる大切な期間です。

この時期の取り組みが、受験本番の点数にも大きく影響します。

しかし、冬期講習にただ参加するだけでは十分な効果は得られません。


「冬期講習で何を強化するのか」を事前に整理しておくことで、

講習の効果は2倍にも3倍にも変わります。


 そこで今日は、

冬期講習を最大限に生かすために必ずやっておきたい「弱点の整理方法」を、

シンプルで効果的な3ステップにまとめてお伝えします。


長年多くの受験生を見てきた経験から、

講習前のこの準備こそが、伸びる生徒の大きな共通点だと断言できます。

せっかく受講する冬期講習。

最大限に活かしていきましょう!!



■ 冬期講習を“成功させるかどうか”は、講習前の準備で決まる

 冬期講習の期間は限られています。

特に受験生は、残りの日数が少ない中で、

どこに時間を使うかが合否の分かれ道になります。


 伸びる生徒に共通しているのは…

  • 何を伸ばしたいかが明確

  • 苦手の優先順位がついている

  • 目標が具体的

  • 「講習中にやるべきこと」が固まっている

ということです。

 

 反対に伸びにくい生徒は…

  • なんとなく苦手そうなところをやる

  • 単元を広くやろうとしすぎる

  • 得点に結びつきにくい部分に時間を割く

  • 漠然とした不安で勉強が散漫になる

という傾向があります。

 

冬期講習を成功させるカギは、

講習の“前”の段階で、どれだけ整理できているかにあります。



■ 弱点整理でやるべきことは、たった3つ!

 弱点の整理は複雑に考える必要はありません。

本当に点につながる弱点は、次の3つだけです。


①「本来は取れるはずの問題」の落とし込み(=取りこぼし)

→ 最優先でつぶすべき部分


②「短期間で伸びる単元」(=知識・基礎の抜け)

→ 講習前に固めておくと効果が最大化


③「苦手単元の本丸」(=解法不安・応用分野)

→ 冬期講習で集中的に取り組むべき部分


 

 たったこれだけですが、この3つを分類するだけで、

“勉強が散らばらない”“講習が最大効率になる”

という大きなメリットがあります。


■  弱点整理①:「本来は取れたはずの問題」を洗い出す

 まず最初に取り組むべきはここです。

実は、冬期講習前にもっとも伸びるのは 「取りこぼし」の改善です。

 

取りこぼしにはこんなものがあります。

  • 計算ミス

  • 読み違い

  • 問題文の抜け

  • ケアレスミス

  • 時間不足で飛ばした問題

  • 簡単な知識の抜け


 これは、努力ではなく“処理の改善”で一気に点数が変わる部分です。

特に算数・数学は、

取りこぼしをなくすだけで10点〜20点伸びることも珍しくありません。

連日同じことをお伝えしていますが、

とても大切な事なのです。


 冬期講習前に「ミスのパターン」を知ることで、

講習期間を「基礎の積み上げ」ではなく「得点力強化」に使えるようになります。



■ 弱点整理②:短期間で伸びる単元を優先する

 次に整理すべきは「伸びやすい単元」です。

具体的には、

  • 理科社会の暗記系

  • 英単語・語彙

  • 算数・数学の基本パターン

  • 国語の語彙・漢字


これらは 短期間でも成果が出やすい分野です。

 この部分が抜けたまま冬期講習に突入すると、

講習中に応用問題を解くための“土台”が不足します。


逆に、この土台が固まっていれば冬期講習を一気に加速させることができます。

 冬期講習は“応用力”や“戦略”を鍛える時間に使いたいので、

短期間で固まる基礎は講習前に片付けておくのが理想です。



■ 弱点整理③:「苦手単元の本丸」は冬期講習で深く取り組む

 最後に整理するのが“本丸”。

これは、冬期講習で講師と一緒に深堀りしながら取り組むべき領域です。


  • 図形問題

  • 文章題の読解

  • 関数

  • 理科の計算問題

  • 国語の記述対策

  • 難度の高い歴史・地理の応用


このような分野は、自走での学習では限界が出やすいため、

冬期講習でプロと一緒に進めることで最も伸びやすくなります。


 特に “できそうでできない単元”は最優先で講習で扱うべき内容 です。

冬期講習はここに一気にエネルギーを投入できます。



■ 弱点整理をするだけで、冬期講習の効果は3倍になる

 弱点の整理をしていない生徒と、整理した生徒では、

冬期講習後に大きな差が生まれます。


整理していない生徒

  • 授業が流れ作業になる

  • 何を優先すべきかわからない

  • 講師の指示が頭に入らない

  • 伸びても点数に直結しない


整理した生徒

  • 講習でやるべきことが明確

  • ピンポイントで弱点を撃ち抜ける

  • 伸びたところがそのまま得点になる

  • 過去問の点数が安定する

 

これは学力の差ではなく、準備の差です。



■ まとめ:冬期講習は「準備した人から伸びる」

 冬期講習は、ただ受けるものではありません。


“戦略的に使う”ことで大きな伸びにつながる特別な期間です。

 そのためにはまず、

①取りこぼしの洗い出し

②短期間で伸びる基礎の整理

③講習で深掘りすべき本丸を決める


この3つを行うことが何より大切です。


 今日取り組む30分の整理が、冬期講習の成果を大きく変えます。

無駄なく、迷わず、効率的に。

今年の冬を“過去最高の伸びを実感できる冬”にしていきましょう。


冬期講習の講座内容などは各塾で決定されていると思いますが、

講習が始まる前に自分でできることは早い段階で取り組むようにしていきましょう!



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