残り期間で合格点達成を!
中学受験まで残りわずかなこの時期、多くの家庭で
「あと何をすれば合格点に届くのか?」
「このままで間に合うのか?」
という不安が高まってきます。
結論として、この時期に最も大事なのは、
“合格点をとるための勉強サイクルが確立できているかどうか” です。
量でも、才能でもなく、
この“サイクル”が整っているかどうかで、点数が安定し、本番で力を発揮できます。
今日は、長年の指導経験から見えてきた
「残り期間で合格点に届く子が必ずやっている学習サイクル」
をわかりやすく解説します。
■ ① 合格点に届く子は「勉強の順序」がブレない
受験直前のこの時期、伸び悩む受験生ほど…
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過去問をやみくもに解く
-
間違えた問題を後回しにする
-
苦手単元ばかり気にする
-
新しい問題に手を出してしまう
という“ブレた学習”をしてしまいがちです。
しかし、合格点に届く受験生は、
その日の勉強の順序が毎日ほぼ同じです。
そのサイクルはとてもシンプルで、誰でも今日から取り入れることができます。
■ ② 合格点に届く子が実践している「黄金サイクル」
合格点に届く子は、必ず次の5つのステップで勉強を回します。
【ステップ①】基礎の確認(5〜10分)
ウォーミングアップとして、
計算・語句・漢字など“確実に得点する問題”の確認から始めます。
この習慣がある子ほど、初動が安定し、本番のミスが減ります。
【ステップ②】前日の復習(最重要)
合格ラインに届く子の共通点は、
「前日の復習」を必ず行うことです。
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昨日のミス
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ケアレスミスの原因
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取りこぼした問題
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理解が曖昧だった単元
これらを “当日の最優先”にします。
【ステップ③】過去問 or 演習(本番想定)
練習は本番のためにあります。
この時期は、標準問題ではなく、出題形式が近い問題で“戦う練習” をします。
ポイントは…
✔ 毎日過去問ではなく、2日に1回
✔ 解いたら必ず時間配分まで記録
✔ 大問ごとに得点状況を確認
量よりも「質」と「分析」が重要です。
【ステップ④】解き直し(最も点に結びつく時間)
過去問演習のあとは必ず、
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どこで時間を使いすぎたか
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どの問題を落としたのか
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ミスの原因は何か
-
次に同じ問題が出たらどう対処するか
この“解き直し”こそ、点数が最も伸びる時間です。
本番1か月前〜直前期の伸びの8割は、
解き直しの質で決まると言っても過言ではありません。
【ステップ⑤】計画の微調整
この時期は計画を完璧に守る必要はありません。
むしろ、合格点に届く子は毎日少しずつ修正しています。
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時間が足りない単元を増やす
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得点源を強化する
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解き直しの回数を増やす
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苦手単元の配分を調整
「修正しながら走り続ける」
この柔軟さが、合格点に届く子の共通点です。
■ ③ 合格点に届く子は「捨てる判断」が上手い
中学受験は全問題を解く必要はありません。
むしろ、捨てる勇気があるほど合格に近づきます。
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難問で時間を浪費しない
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配点が低い問題にこだわらない
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苦手単元の“最難問”は潔く飛ばす
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合否に影響しない単元は優先度を下げる
点数を伸ばすのは、解く量より選ぶ力です。
■ ④ 合格点に届く子は“毎日の安定”を最優先にする
直前期の最大の敵は「勉強の波」です。
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ある日は80点
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次の日は50点
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また上がって下がって…
この波を無くすことが、本番の安定につながります。
そのために必要なのは…
✔ 同じ時間帯に勉強を始める
✔ ルーティン化(基礎→復習→演習→解き直し)
✔ 睡眠・食事のリズムを整える
✔ 心を落ち着かせる “3分休憩” を挟む
この“安定した日常”が、最短で合格点に近づく方法です。
■ ⑤ 最後の1〜2週間で伸びる子の合言葉は「過去問より復習」
直前期は「過去問をたくさん解けば伸びる」と思いがちですが、それは誤解です。
本当に点数を伸ばすのは…
『過去問×復習×戦略』
この3つのセットです。
過去問の量ではなく
“解いたあとにどれだけ改善できるか”
これが点数の伸びを決めます。
■ ⑥ まとめ:合格点に届く子は「正しいサイクルで走り続けている」
中学受験の残り期間で最も大切なのは、“サイクルの質”です。
今日から始められることは、次の5つです。
✔ 基礎の短時間確認
✔ 前日の復習を最優先
✔ 過去問は2日に1回ペース
✔ 解き直しの時間を確保
✔ 計画は微調整しながら進める
合格は“特別な子”が掴むものではありません。
このサイクルを守り、最後まで走り抜いた子が掴み取ります。
残りの期間はまだ十分にあります。
今日から、このサイクルを味方にして、
合格点に向かって確実に前進していきましょう。

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