2025年12月2日火曜日

【中学受験】残り期間で“合格点に届く子”が実践している勉強サイクルとは

 残り期間で合格点達成を!

 中学受験まで残りわずかなこの時期、多くの家庭で

「あと何をすれば合格点に届くのか?」

「このままで間に合うのか?」

という不安が高まってきます。


 結論として、この時期に最も大事なのは、

“合格点をとるための勉強サイクルが確立できているかどうか” です。


 量でも、才能でもなく、

この“サイクル”が整っているかどうかで、点数が安定し、本番で力を発揮できます。


 今日は、長年の指導経験から見えてきた

「残り期間で合格点に届く子が必ずやっている学習サイクル」

をわかりやすく解説します。



■ ① 合格点に届く子は「勉強の順序」がブレない

 受験直前のこの時期、伸び悩む受験生ほど…


  • 過去問をやみくもに解く

  • 間違えた問題を後回しにする

  • 苦手単元ばかり気にする

  • 新しい問題に手を出してしまう


という“ブレた学習”をしてしまいがちです。

 しかし、合格点に届く受験生は、

その日の勉強の順序が毎日ほぼ同じです。

そのサイクルはとてもシンプルで、誰でも今日から取り入れることができます。



■ ② 合格点に届く子が実践している「黄金サイクル」

合格点に届く子は、必ず次の5つのステップで勉強を回します。


【ステップ①】基礎の確認(5〜10分)

 ウォーミングアップとして、

計算・語句・漢字など“確実に得点する問題”の確認から始めます。

この習慣がある子ほど、初動が安定し、本番のミスが減ります。


【ステップ②】前日の復習(最重要)

 合格ラインに届く子の共通点は、

「前日の復習」を必ず行うことです。


  • 昨日のミス

  • ケアレスミスの原因

  • 取りこぼした問題

  • 理解が曖昧だった単元


これらを “当日の最優先”にします。



【ステップ③】過去問 or 演習(本番想定)

 練習は本番のためにあります。

この時期は、標準問題ではなく、出題形式が近い問題で“戦う練習” をします。


ポイントは…

✔ 毎日過去問ではなく、2日に1回

✔ 解いたら必ず時間配分まで記録

✔ 大問ごとに得点状況を確認


量よりも「質」と「分析」が重要です。



【ステップ④】解き直し(最も点に結びつく時間)

 過去問演習のあとは必ず、

  • どこで時間を使いすぎたか

  • どの問題を落としたのか

  • ミスの原因は何か

  • 次に同じ問題が出たらどう対処するか


この“解き直し”こそ、点数が最も伸びる時間です。

本番1か月前〜直前期の伸びの8割は、

解き直しの質で決まると言っても過言ではありません。


【ステップ⑤】計画の微調整

 この時期は計画を完璧に守る必要はありません。

むしろ、合格点に届く子は毎日少しずつ修正しています。


  • 時間が足りない単元を増やす

  • 得点源を強化する

  • 解き直しの回数を増やす

  • 苦手単元の配分を調整


「修正しながら走り続ける」

この柔軟さが、合格点に届く子の共通点です。



■ ③ 合格点に届く子は「捨てる判断」が上手い

 中学受験は全問題を解く必要はありません。

むしろ、捨てる勇気があるほど合格に近づきます。


  • 難問で時間を浪費しない

  • 配点が低い問題にこだわらない

  • 苦手単元の“最難問”は潔く飛ばす

  • 合否に影響しない単元は優先度を下げる


点数を伸ばすのは、解く量より選ぶ力です。



■ ④ 合格点に届く子は“毎日の安定”を最優先にする

 直前期の最大の敵は「勉強の波」です。


  • ある日は80点

  • 次の日は50点

  • また上がって下がって…


この波を無くすことが、本番の安定につながります。

そのために必要なのは…


✔ 同じ時間帯に勉強を始める

✔ ルーティン化(基礎→復習→演習→解き直し)

✔ 睡眠・食事のリズムを整える

✔ 心を落ち着かせる “3分休憩” を挟む


この“安定した日常”が、最短で合格点に近づく方法です。



■ ⑤ 最後の1〜2週間で伸びる子の合言葉は「過去問より復習」

 直前期は「過去問をたくさん解けば伸びる」と思いがちですが、それは誤解です。


本当に点数を伸ばすのは…

『過去問×復習×戦略』

この3つのセットです。

過去問の量ではなく

“解いたあとにどれだけ改善できるか”

これが点数の伸びを決めます。



■ ⑥ まとめ:合格点に届く子は「正しいサイクルで走り続けている」

 中学受験の残り期間で最も大切なのは、“サイクルの質”です。

今日から始められることは、次の5つです。


✔ 基礎の短時間確認

✔ 前日の復習を最優先

✔ 過去問は2日に1回ペース

✔ 解き直しの時間を確保

✔ 計画は微調整しながら進める


 合格は“特別な子”が掴むものではありません。

このサイクルを守り、最後まで走り抜いた子が掴み取ります。


 残りの期間はまだ十分にあります。

今日から、このサイクルを味方にして、

合格点に向かって確実に前進していきましょう。



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