2025年12月1日月曜日

【保護者ができる受験サポートはこれだけで十分。“伸びる家庭”の習慣5選】

 親のできることって?

 受験が近づくこの時期、保護者の方から

「家ではどんなサポートをすればいいですか?」

「勉強以外で親ができることはありますか?」

という相談をよく受けます。


 しかし、結論をお伝えすると、

保護者がすべてを背負う必要はありません。


むしろ、完璧を目指しすぎるほど、

親子ともに疲れてしまい、逆効果になることさえあります。


 長年多くの受験生と保護者の方をサポートしてきた経験から、

合格をつかむ家庭には共通する“5つの習慣”があります。


 今日はその習慣を、できるだけ実践しやすい形でお伝えします。



■ ① 習慣その1:子どもの“努力”を先に認める

 受験が近づくほど、保護者の気持ちが不安に傾き、

「もっと勉強してほしい」「大丈夫なのか」という焦りが出てきます。

しかし、ここで大切なのは、

結果や点数よりも“努力”を認める声かけです。


 伸びる家庭の保護者の方は、こんな声かけをしています。


  • 「今日も頑張ってるね」

  • 「続けているのがすごいね」

  • 「前よりできるようになってるよ」

 

この声かけがあると、子どもの自己肯定感が保たれ、最後まで走り切れます。

子どもを認めてあげる、ということですね。


 反対に、

  • 「もっと勉強しなさい」

  • 「なんでこんな点なの」

  • 「これじゃ受からないよ」


とプレッシャーが続くと、子どもは“挑戦する気力”を失ってしまいます。


 受験期に必要なのは、

✔ 支える言葉

✔ 見守る姿勢

✔ 子どもの努力への共感

これだけでも十分なサポートになります。



■ ② 習慣その2:勉強の“環境を整える”ことを最優先にする

 受験生にとって、家の環境は勉強効率に直結します。

伸びる家庭が大切にしているのは、「管理」ではなく“環境作り”です。


【伸びる家庭が実践している環境づくり】

✔ 机の上をシンプルにする

✔ スマホの置き場所を固定する

✔ 勉強する場所を決める

✔ ルーティン化できる導線を作る(帰宅→軽食→学習など)


 特にスマホやゲームの扱いは家庭でルールを作っておくと、

子どもの意思に頼らずに済むためストレスが減ります。


 ポイントは、

「勉強しなさい」ではなく“勉強しやすい状態”を整えること。

これだけで集中力は大きく変わります。



■ ③ 習慣その3:過度に介入せず、“手助けの一線”を決める

 親御さんが頑張りすぎると、子どもよりも親が疲れてしまうことがあります。

伸びる家庭は、介入と放任のバランスが上手です。


【適切な距離感の例】

✔ 勉強内容のチェックは塾に任せる

✔ 家では「やるべきことを声かけするだけ」にする

✔ 間違いの指摘はしない

✔ 勉強内容に口を出さない

✔ 相談があったときだけしっかり聞く


 親がすべてをコントロールすると、子どもは“自分で考える力”を失います。

逆に、必要以上に放任すると、方向性を見失ってしまいます。


 ちょうど良い介入は、

「勉強の中身は塾が担当」「生活のリズムは家が担当」


という分担です。



■ ④ 習慣その4:“体調管理”は親がサポートできる最大の武器

 受験直前期に最も怖いのは、“体調不良による力の発揮不足”です。

学力よりも、体調が結果を分けることも珍しくありません。


伸びる家庭が特に徹底しているのは、


  • 睡眠時間の確保

  • 夕食の栄養バランス(特に炭水化物+たんぱく質)

  • お風呂→リラックス→就寝の流れ

  • 朝のルーティン(朝食・排便・軽い運動)

  • 加湿・換気

  • 手洗い・うがいの習慣


 特に睡眠は、記憶の定着に欠かせません。

保護者が最も力を発揮できるのは、家庭内の生活リズムを整えることです。



■ ⑤ 習慣その5:親子の会話は“短く・ポジティブ”で十分

 受験期になると、つい会話量が増えがちです。

しかし伸びる家庭ほど、会話は短く、必要なことだけ、ポジティブな内容に絞っています。


【伸びる家庭の会話の例】

・「大丈夫、あなたならできるよ」

・「今日は何をやる予定?」

・「終わったら声かけてね」

・「無理しすぎないようにね」

 

反対に、
「なんでこんなミスしたの?」「もっと頑張らないと…」

という会話が多い家庭は、

子どもの緊張とストレスが高まり、伸びが止まりやすくなります。


 親子の会話は“短く優しく”で十分です。

それだけで子どもは安心し、集中できる環境が整います。



■ ⑥ まとめ:受験は「親子で歩くチーム戦」。完璧さは必要ない。

 受験は、子どもだけの戦いではありません。

でも、保護者が完璧にサポートしなければいけないわけでもありません。

今日お伝えした5つだけで、家庭のサポートは十分です。


✔ 努力を認める

✔ 環境を整える

✔ 距離感を大切にする

✔ 体調管理をサポート

✔ 会話は短くポジティブに


 最後まで頑張る子どもに寄り添う姿勢が、

“受験に強い家庭”をつくります。


 保護者の関わり方が変わると、子どもの伸び方は本当に大きく変わります。

ぜひ、今日からひとつずつ取り入れてみてください。



PVアクセスランキング にほんブログ村


にほんブログ村 教育ブログへ
にほんブログ村


【トライプラス諸口校】ハリマ教室長の成績アップ術 - にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿

【保護者ができる受験サポートはこれだけで十分。“伸びる家庭”の習慣5選】

 親のできることって?  受験が近づくこの時期、保護者の方から 「家ではどんなサポートをすればいいですか?」 「勉強以外で親ができることはありますか?」 という相談をよく受けます。  しかし、結論をお伝えすると、 保護者がすべてを背負う必要はありません。 むしろ、完...