2025年10月30日木曜日

【中学受験まであと3か月】算数を伸ばす「最短ルート勉強法」

 最後まであきらめない!!今からが勝負!!

「受験まで、もう3か月しかない…」

そんな焦りを感じている人も多いのではないでしょうか。


けれども、実はこの“90日”こそが算数を一気に伸ばせる黄金期間です。

秋の模試が続くこの時期、焦って新しい問題集に手を出すよりも、

「今持っている教材をどう使うか」で結果は大きく変わります。


算数は“積み上げの教科”。

残り90日で劇的に変えるには、正しい順番で、集中して、解き直すことがカギです。

今回は、受験直前期に算数の得点を最短で上げるための3つのステップを紹介します。



① まずは「できそうで落とす問題」を特定する

多くの受験生がやりがちなのが、「苦手単元ばかり」を復習してしまうこと。

ところが、実際の得点アップに直結するのは、「解けそうで落とした問題」です。

前回の模試の見直し部分でもお伝えしましたが、

これをなくすだけでも大きな効果がでます。


たとえば、1科目につき2問ずつ解けそうで落した問題、があったとします。

1問3~4点とすると、1科目に6~8点、4科目では24~32点にもなります。


これ、放置するのもったいないと思いませんか?


このタイプの問題は、考え方は合っているのに、

途中で手順を飛ばしたり、計算でつまずいたりして失点するもの。

言い換えれば、「もう少しの努力で確実に得点できるゾーン」なのです。


やり方はシンプル。


模試や過去問の解き直しノートを見返し、


✔ 一度は解いたけど正解できなかった
✔ 途中で時間切れになった
✔ 答えを見たら“ああ、そうか”と思えた


この3つにチェックを入れましょう。

それが「伸びしろゾーン」です。

ここをまず3〜5問選び、1問ずつ完全に説明できるように復習します。

「人に教えられるレベル」を目指すのがポイント。

こうして“惜しい問題”を確実に得点化するだけで、偏差値5はすぐに上がります。



② 苦手単元は「1テーマ1冊」で徹底復習

残り時間が少なくなると、あれもこれも手をつけたくなります。

しかし、いろんな問題集を中途半端に進めても、理解は深まりません。

今やるべきは、“一冊を完璧に仕上げる”戦略です。


たとえば「割合」が苦手なら、塾のテキストでも市販の1冊でもいい。

とにかく「その単元だけを1冊で完結させる」と決めて取り組みましょう。

コツは、同じ問題を3回解くこと

  • 1回目:考えながら解く(時間を気にしない)

  • 2回目:時間を計ってスピードを意識

  • 3回目:何も見ずに“再現”できるか確認

3回目でスラスラできれば、その単元は「得点化済み」です。


苦手を潰すときは、「広く浅く」ではなく「狭く深く」。

“苦手単元を完全制覇”することが、最後の伸びにつながります。



③ 毎日の「計算スピード練習」を習慣化する

直前期になると、難問ばかりに目が向きがちですが、

算数の得点を支えるのは、結局「計算力」です。


1問1問の処理スピードが速い子は、難問にも時間を残せます。

逆に、基本計算に1分余分にかかるだけで、試験全体の時間が足りなくなります。

ここからの90日間、毎日10分でいいので、

計算の基礎トレーニングを取り入れてください。

内容は難しくなくてOK。


四則混合・小数・分数・速さ・単位換算など、

基礎中の基礎を“時間を意識して”解くだけです。

目安は「10問を3分以内」「全問正解」。

朝学習や登校前にやると、脳が起きて集中力も上がります。


たとえ10分でも、1日10分×90日=900分(=15時間)。

この積み重ねが、計算スピードという最大の武器になります。



🧩 「苦手克服」ではなく「得点上乗せ」の発想を

受験直前期になると、多くの子が“苦手克服”に時間を割きます。

もちろん大切なことですが、今からすべての苦手を消すのは不可能です。


この時期に必要なのは、

👉「できる問題を増やす」=“得点上乗せ型の勉強”です。


「苦手を減らす」のではなく、「得意を1つ増やす」。

その発想転換が、最後の90日を充実させるコツです。


たとえば、

算数の中で「旅人算だけは得意」「立体図形は好き」といった強みがあれば、

そこをさらに磨く。


同じ難易度の問題でも、確実に点を取れる自信がある分、メンタルも安定します。

「伸ばすための勉強」と「守るための勉強」を分けて考える。

これが、受験本番で安定して点を取る最大の戦略です。


苦手克服とまではいきませんが、苦手の演習の仕方は②を参考にしてくださいね。



✨ 今日からできる算数強化チェックリスト

  • □ 模試や過去問の“惜しい問題”を3つ選んだ

  • □ 苦手単元を1テーマに絞って、テキストを1冊決めた

  • □ 同じ問題を3回解いて、再現できるか確認した

  • □ 毎朝10分の計算練習を始めた

  • □ 「苦手克服」より「得点上乗せ」の意識に変えた


どれか一つでも、今日から始めてみてください。

この90日間でやることは、“全部”ではありません。

「やるべき1つ」を決めることが、最短の成長ルートです。



🌸 最後に

受験が近づくほど、焦りや不安が増すのは当然です。

でも、最後まで伸びる子は「焦る代わりに、行動を変える」子です。


算数は努力が結果に直結する教科。

問題集を1冊やり切り、1単元を極め、毎日10分の積み重ねを続ければ、

残り90日でも十分に逆転が可能です。


「まだ間に合う」ではなく、「ここから伸ばす」。

その意識で、今日から机に向かいましょう!!



PVアクセスランキング にほんブログ村


にほんブログ村 教育ブログへ
にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿

【中学受験まであと3か月】算数を伸ばす「最短ルート勉強法」

 最後まであきらめない!!今からが勝負!! 「受験まで、もう3か月しかない…」 そんな焦りを感じている人も多いのではないでしょうか。 けれども、実はこの “90日”こそが算数を一気に伸ばせる黄金期間 です。 秋の模試が続くこの時期、焦って新しい問題集に手を出すよりも、 「今...