最後まであきらめない!!今からが勝負!!
「受験まで、もう3か月しかない…」
そんな焦りを感じている人も多いのではないでしょうか。
けれども、実はこの“90日”こそが算数を一気に伸ばせる黄金期間です。
秋の模試が続くこの時期、焦って新しい問題集に手を出すよりも、
「今持っている教材をどう使うか」で結果は大きく変わります。
算数は“積み上げの教科”。
残り90日で劇的に変えるには、正しい順番で、集中して、解き直すことがカギです。
今回は、受験直前期に算数の得点を最短で上げるための3つのステップを紹介します。
① まずは「できそうで落とす問題」を特定する
多くの受験生がやりがちなのが、「苦手単元ばかり」を復習してしまうこと。
ところが、実際の得点アップに直結するのは、「解けそうで落とした問題」です。
前回の模試の見直し部分でもお伝えしましたが、
これをなくすだけでも大きな効果がでます。
たとえば、1科目につき2問ずつ解けそうで落した問題、があったとします。
1問3~4点とすると、1科目に6~8点、4科目では24~32点にもなります。
これ、放置するのもったいないと思いませんか?
このタイプの問題は、考え方は合っているのに、
途中で手順を飛ばしたり、計算でつまずいたりして失点するもの。
言い換えれば、「もう少しの努力で確実に得点できるゾーン」なのです。
やり方はシンプル。
模試や過去問の解き直しノートを見返し、
✔ 一度は解いたけど正解できなかった
✔ 途中で時間切れになった
✔ 答えを見たら“ああ、そうか”と思えた
この3つにチェックを入れましょう。
それが「伸びしろゾーン」です。
ここをまず3〜5問選び、1問ずつ完全に説明できるように復習します。
「人に教えられるレベル」を目指すのがポイント。
こうして“惜しい問題”を確実に得点化するだけで、偏差値5はすぐに上がります。
② 苦手単元は「1テーマ1冊」で徹底復習
残り時間が少なくなると、あれもこれも手をつけたくなります。
しかし、いろんな問題集を中途半端に進めても、理解は深まりません。
今やるべきは、“一冊を完璧に仕上げる”戦略です。
たとえば「割合」が苦手なら、塾のテキストでも市販の1冊でもいい。
とにかく「その単元だけを1冊で完結させる」と決めて取り組みましょう。
コツは、同じ問題を3回解くこと。
- 
1回目:考えながら解く(時間を気にしない) 
- 
2回目:時間を計ってスピードを意識 
- 
3回目:何も見ずに“再現”できるか確認 
3回目でスラスラできれば、その単元は「得点化済み」です。
苦手を潰すときは、「広く浅く」ではなく「狭く深く」。
“苦手単元を完全制覇”することが、最後の伸びにつながります。
③ 毎日の「計算スピード練習」を習慣化する
直前期になると、難問ばかりに目が向きがちですが、
算数の得点を支えるのは、結局「計算力」です。
1問1問の処理スピードが速い子は、難問にも時間を残せます。
逆に、基本計算に1分余分にかかるだけで、試験全体の時間が足りなくなります。
ここからの90日間、毎日10分でいいので、
計算の基礎トレーニングを取り入れてください。
内容は難しくなくてOK。
四則混合・小数・分数・速さ・単位換算など、
基礎中の基礎を“時間を意識して”解くだけです。
目安は「10問を3分以内」「全問正解」。
朝学習や登校前にやると、脳が起きて集中力も上がります。
たとえ10分でも、1日10分×90日=900分(=15時間)。
この積み重ねが、計算スピードという最大の武器になります。
🧩 「苦手克服」ではなく「得点上乗せ」の発想を
受験直前期になると、多くの子が“苦手克服”に時間を割きます。
もちろん大切なことですが、今からすべての苦手を消すのは不可能です。
この時期に必要なのは、
👉「できる問題を増やす」=“得点上乗せ型の勉強”です。
「苦手を減らす」のではなく、「得意を1つ増やす」。
その発想転換が、最後の90日を充実させるコツです。
たとえば、
算数の中で「旅人算だけは得意」「立体図形は好き」といった強みがあれば、
そこをさらに磨く。
同じ難易度の問題でも、確実に点を取れる自信がある分、メンタルも安定します。
「伸ばすための勉強」と「守るための勉強」を分けて考える。
これが、受験本番で安定して点を取る最大の戦略です。
苦手克服とまではいきませんが、苦手の演習の仕方は②を参考にしてくださいね。
✨ 今日からできる算数強化チェックリスト
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□ 模試や過去問の“惜しい問題”を3つ選んだ 
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□ 苦手単元を1テーマに絞って、テキストを1冊決めた 
- 
□ 同じ問題を3回解いて、再現できるか確認した 
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□ 毎朝10分の計算練習を始めた 
- 
□ 「苦手克服」より「得点上乗せ」の意識に変えた 
どれか一つでも、今日から始めてみてください。
この90日間でやることは、“全部”ではありません。
「やるべき1つ」を決めることが、最短の成長ルートです。
🌸 最後に
受験が近づくほど、焦りや不安が増すのは当然です。
でも、最後まで伸びる子は「焦る代わりに、行動を変える」子です。
算数は努力が結果に直結する教科。
問題集を1冊やり切り、1単元を極め、毎日10分の積み重ねを続ければ、
残り90日でも十分に逆転が可能です。
「まだ間に合う」ではなく、「ここから伸ばす」。
その意識で、今日から机に向かいましょう!!

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