塾に通っているのに成績が上がらないとき、その原因は授業・演習・家庭学習のどこかにあります。個別指導塾トライプラス諸口校の教室長が、見直すべき5つのポイントを分かりやすく解説します。
毎週きちんと塾に通い、授業も休まず受けている。宿題にも真面目に取り組んでいる。それなのに、定期テストの点数がなかなか上がらない。本人に聞いてみると「授業では分かっている」と答える――。
こうした状況が続くと、保護者の方が「塾に通っているのに、なぜ結果が出ないのだろう」「このまま同じ塾へ通わせていて大丈夫だろうか」と感じるのは、とても自然なことです。塾の授業についていけないのではと不安になることもあるかもしれません。
ただし、こうした場合にすぐ「本人の努力不足」や「塾が悪い」と決めつける必要はありません。まずは、授業からテストまでの学習の流れのどこかに、見直せる部分がないかを確認することが大切です。
成績は、塾の授業を受けただけでは上がりません。授業で理解した内容を、自力で解ける状態に変え、テストまで維持することで初めて点数につながります。
このどこか一つでも途切れると、授業中は分かっていても、テストで点数につながりにくくなります。
塾で成績が伸びない原因を探る、見直すべき5つのこと
個別指導塾で成績が上がらない場合も、集団塾で伸び悩む場合も、確認したいポイントはほぼ共通しています。一つずつ振り返ってみましょう。
塾に通う目的と目標が曖昧になっていないか
何のために塾へ通っているのか、どの教科を伸ばすのか、次の定期テストで何点を目指すのか、いつまでにどの単元をできるようにするのか――こうした点が具体的になっているかを確認してみましょう。
「数学を頑張る」ではなく、「次の定期テストで数学70点を取る。そのためにテスト2週間前までに学校ワークを1周する」というように、点数・期限・行動を具体化することが大切です。目標が曖昧なままだと、授業を受けること自体が目的になりやすくなります。
授業中に「分かったつもり」になっていないか
先生の説明を聞いた直後だけ解けていないか、ヒントがないと解けない状態ではないか、ノートを写すことで勉強した気になっていないか。振り返ってみる価値があります。
「説明を聞けば分かる」と「一人で解ける」は別の段階です。授業の最後に、答えやヒントを見ずに同じ種類の問題を解いてみる習慣が、この差を埋めてくれます。
宿題と復習が「提出作業」になっていないか
宿題を終わらせることだけが目的になっていないか、答えを写して終わっていないか、間違えた問題を解き直しているか。宿題は、授業内容を忘れる前に自力で再現するためのものです。
短く内容を確認
答えを見ず解き直す
間違いだけ再確認
最終確認
通塾時間以外の学習量が不足していないか
塾へ行った日だけ勉強していないか、学校ワークや暗記学習が後回しになっていないか。週に数回の授業だけでは、すべての復習・暗記・学校課題を完了できないこともあります。
大切なのは長時間勉強することではなく、短時間でも授業と授業の間に学習をつなぐことです。例えば次のような無理のない取り組みから始められます。
塾の翌日に15分解き直す/英単語や漢字を毎日10分確認する/学校ワークを1日2ページ進める/分からない問題に印を付ける。
現在の指導内容が本人の課題に合っているか
学校の進度と塾の授業内容が合っているか、本人がつまずいている単元まで戻れているか、難しすぎたり簡単すぎたりする問題ばかりになっていないか。成績が上がらないときは、本人の努力だけでなく、教材や難易度、宿題量、通塾回数などが合っているかを塾と相談する視点も必要です。
転塾を急ぐ前に、現在の課題をどう見ているか、どの単元でつまずいているか、今後どう改善する予定か、家庭では何に取り組むべきかを、具体的に塾へ相談してみましょう。
「通うだけの学習」と「成果につながる通塾」の違い
| 項目 | 通うだけの学習 | 成果につながる通塾 |
|---|---|---|
| 目標 | 何となく通う | 点数・期限・行動が明確 |
| 授業 | 説明を聞いて終わる | 最後に自力で解く |
| 宿題 | 提出するために埋める | 間違いを解き直す |
| 復習 | テスト前だけ | 当日・翌日・数日後 |
| 家庭学習 | 塾の日だけ | 授業の間も短時間継続 |
| 質問 | 分からないまま放置 | 印を付けて早めに質問 |
| 塾との共有 | 任せきり | 目標と課題を定期的に確認 |
成績が上がらない原因を見つけるチェック
□ 次のテストの目標点が決まっていない
□ 授業中は分かるが、一人では解けない
□ 宿題の答えを写して終わることがある
□ 間違えた問題を解き直していない
□ 塾へ行かない日は、ほとんど勉強しない
□ 学校ワークをテスト直前にまとめて進めている
□ 分からない問題を先生に質問できていない
□ テスト後に間違いの原因を確認していない
□ 塾で何を習っているか、家庭で共有できていない
□ 成績が伸びない理由を塾と相談していない
0~2個:現在の取り組みを継続し、苦手単元を確認しましょう。
3~5個:授業後の復習方法と家庭学習を見直してみましょう。
6個以上:目標・指導内容・学習計画を塾と具体的に相談しましょう。
※これは医学的・心理学的な診断ではなく、学習方法を見直すための目安です。
成績につなげる「授業後48時間」の行動
授業内容を忘れてから復習するのではなく、記憶が残っている間に自力で再現することが大切です。
ヒントや答えを見ずに、類題を1問解く。
ノートを見返し、重要ポイントを3分程度で確認する。
授業で間違えた問題を、答えを見ずに解き直す。
まだ解けない問題に印を付け、次回の質問内容を整理する。
保護者にできる声かけと塾への相談方法
保護者が細かく監視するのではなく、生徒自身が課題を言葉にできるよう支えることが大切です。声かけの言葉を少し変えるだけでも、会話は変わります。
避けたい声かけ
「塾に行っているのに、なぜできないの?」
「高い授業料を払っているのに」
「もっと塾へ行けば上がるでしょう」
「先生の話を聞いていないんじゃない?」
代わりに使える声かけ
「授業で分かったこと、一人でも解けそう?」
「今、一番困っている単元はどこ?」
「次のテストまでに、何をできるようにする?」
「解き直しを一緒に確認しようか?」
塾へ相談するときは「成績が上がりません」と伝えるだけでなく、目標点・現在の点数・家庭学習の時間・宿題の状況・本人が困っている単元・次回テストまでに改善したいことを共有すると、具体的な対応につながりやすくなります。
今週から始める改善チェックリスト
□ 次のテストの目標点を決める
□ 苦手単元を1つに絞る
□ 授業の翌日に1問解き直す
□ 間違えた理由を書く
□ 分からない問題に印を付ける
□ 塾へ行かない日の学習時間を決める
□ 学校ワークを進める日を決める
□ 塾の先生と今後の学習計画を確認する
すべてを一度に変える必要はありません。まずは1つ選び、1週間続けるところから始めましょう。
まとめ
塾に通っていること自体は、学習を改善するための大切な一歩です。ただし、通塾だけで自動的に成績が上がるわけではありません。授業での理解を、自力で解ける状態へ変えていく必要があります。
見直すべきなのは、目標・授業の受け方・復習・家庭学習・指導内容の5つです。生徒・家庭・塾が課題と目標を共有できれば、今伸び悩んでいても、改善の一歩を始めることができます。
"通っているだけ"を、"できる実感"に変えませんか?
トライプラス諸口校では、1対2の担任制個別指導(60分の個別指導+40分の演習)で、その日に学んだ内容の定着を確認しています。演習時の小テストは80点以上を合格の目安とし、届かなかった場合は説明と再確認を行います。教室長が生徒ごとの進度や課題を管理し、学校や本人の理解度に合わせて内容を調整します。茨田中・茨田北中・横堤中など、学校別の定期テスト対策にも対応。自習室は開校中いつでも無料でご利用いただけます。大阪市鶴見区で個別指導塾をお探しの方も、お気軽にご相談ください。
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