中学受験体験記|第4話
偏差値が下がった秋、
得意な算数と理科から立て直した理由
立て直しの出発点を、どこに置くか
小6の秋、息子の成績が下がりました。
塾を経営する立場ではありますが、その前に一人の親です。何から手をつけるべきか、正直なところ迷いました。
そのときわが家が軸にしたのは、もともと息子の得意科目だった算数と理科です。
今回は、なぜその二科目から立て直そうと判断したのか、そして家庭で何を大切にしていたのかを振り返ります。あくまで「わが家の場合」のお話で、すべての受験生に当てはまる方法として書いているわけではありません。
得意科目から始めた理由
得意な科目なら、感覚が戻ってくるのも早いのではないか。それが、当時の私の見立てでした。
成績が落ちているときは、うまくいっていない部分に目が向きがちです。けれど、そこから手をつけると、手応えを得にくい時間が続いてしまうのではないかと、私は心配しました。
まず取り戻しやすいところから立て直し、そこを足場にしたい。そう考えたのです。
得意科目から始めた理由
得意だからこそ、感覚を取り戻しやすいのではないか。立て直しの最初の一手として、私はそう見立てました。
もちろん、ほかの科目を軽く見ていたわけではありません。あくまで「最初の一手をどこに置くか」という判断でした。
算数:図形・空間図形の感覚を取り戻す
算数は、息子がもともと得意にしていた科目です。それでも、図形問題や空間図形の感覚が鈍っていました。
得意な科目であっても、感覚が鈍ることはある。これは私にとって、大きな気づきでした。
そこで算数は、全体をまんべんなく見直すのではなく、図形と空間図形の分野を重点的に強化することにしました。鈍っているところに時間を使うほうが、限られた時間の使い方として納得できると考えたからです。
算数で重点的に取り戻したこと
図形問題と、空間図形の感覚。
理科:知識の抜けを埋め、考え込む時間を減らす
理科では、知識分野の抜け落ちを徹底的に埋めることにしました。
理科で重点的に埋めたこと
知識分野の抜け落ち。
背景には、時間配分の課題がありました。息子は時間配分がうまくいかず、最後まで問題を見られないことが多かったのです。
知識問題の前で考え込んでしまうと、その分の時間が後半に響きます。だからこそ、理科の知識問題では考え込まずに済むよう、暗記を徹底しました。
知識問題で考え込む時間を減らしたいという目的
知識問題の前で立ち止まる時間を減らし、その分を後半の問題に回したい。それが当時のねらいでした。
埋める
迷いを減らす
目を通す時間を
確保したい
※上の図は、当時めざしていた流れです。結果を示すものではありません。
ただし、暗記すればすべて解けると考えていたわけではありません。知識を確かにすることと、理由を理解すること。この二つは、どちらも必要だと思っています。
両科目で大切にした「なぜ?」
算数も理科も、なんとなく解いて終わる学習にはしない。そう決めていました。
正解したかどうかだけでは、終わりにしません。「なぜそうなるのか?」を追求し、その理由を自分の言葉で説明できるところまでを、ひとつの区切りにしていました。
「なぜそうなるのか?」という学習の軸
算数でも理科でも、答えだけでなく、そこに至る理由を大切にしました。
わが家の学習の区切り
自分の言葉で説明できること
基本を自分の言葉で説明できるようになるにつれて、息子には思考力が身についてきたように感じていました。ただし、これはあくまで親としての実感です。効果が証明されたと言うつもりはありません。
覚えたことをそのまま出すだけでなく、理由から考える。その積み重ねを、私は大切にしたいと思っていました。
国語にもつながると考えていた
当時、国語にはあまり取り組めていませんでした。
それでも私は、算数や理科で理由を言葉にする練習は、最終的に国語にもつながるのではないかと考えていました。
物事の理由を筋道立てて言葉にする力は、教科の枠を超えて使えるのではないか。そう期待していたのです。
国語にもつながると考えていた親の思い
理由を言葉にする練習は、いつか国語にも生きるかもしれない。これは、この時点での私の期待です。
結びに
振り返ってみると、わが家の立て直しでは、二つのことを意識していました。「何を優先するか」と、「どこまで理解したら終わりにするか」です。
成績が下がると、あれもこれもと焦りたくなります。その中で、まず得意な算数と理科を優先し、理由を自分の言葉で説明できるところまでをひとつの区切りにしました。
これが正解だったと言うつもりはありません。ただ、同じように悩んでいる保護者の方が、ご家庭の優先順位を考えるときの、ひとつの材料になればうれしく思います。
トライプラス諸口校
学習について迷われたときは、学習相談・無料体験授業をご利用ください。
電話番号:0120-177-202
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