トライプラス諸口校 学習ブログ
毎日勉強しているのに伸びない子は、
同じ難易度ばかり解いている!?
問題の選び方を見直して、「できること」を少しずつ広げましょう
毎日解いているのに、テストでは止まる
「毎日ちゃんと机に向かっているのに、点数が変わらない」。そんなお悩みを、保護者の方からよく伺います。まず、毎日続けていること自体が大きな力です。そのうえで、「何問解いたか」に加えて「今の自分に何が必要か」を見直してみませんか。
例えば、毎日計算問題を解いているのに、文章題になると式が立てられないお子さんがいます。計算の練習は正確さを支えていますが、文章から式を作る練習は、また別に必要になることがあります。
反対に、難しい問題集を毎日開いているものの、時間の大半が解説を読んで写すことになっている場合もあります。どちらも、頑張りが足りないわけではありません。練習の中身を少し調整すると、努力が成果につながりやすくなることがあります。なお、成績が伸びない原因は一つとは限りません。この記事では、その中の「問題の選び方」に絞ってお話しします。
同じ難易度にとどまりやすい2つのパターン
どちらも、本人なりの理由があって選んでいる場合がほとんどです。良し悪しではなく、「何が練習できていないか」という視点で見てみましょう。
① 正解できる問題ばかり選ぶ
取り組みやすく、達成感もあります。基礎の反復は、定着や正確さを支える大切な練習です。ただ、これだけで終わると、テストで必要な別の力を練習できていない場合があります。
② 難しすぎる問題ばかり選ぶ
考える手がかりがなく、解説を読む・写すことが中心になりやすくなります。すると、自力で使えるかを確かめる機会が不足しがちです。
基本問題ができても、次の問題で止まるのはなぜ?
問題ごとに、求められる力が違うからです。「基礎ができれば自然に応用もできる」とは限らず、知識を使う練習が別に必要になります。単純な難易度の順番というより、練習する力の種類が違うとイメージしてください。
数学の例
- 式が与えられた計算をする
- 文章から関係を読み取り、式を立てる
- 複数の条件を整理して、解き方を選ぶ
英語の例
- 単語の意味を答える
- 文法を使って1文を作る
- 長文の中で文構造や内容を読み取る
問題集の表示より、自分の解き方を見る
「基本・標準・応用」という表示だけで選ぶのではなく、本人の様子で次の一手を決めます。
→ 日を空けた確認には残しつつ、条件や聞かれ方が少し違う問題へ進みます。
→ 迷う箇所を確認し、必要な説明を受けてから、類題を自力で解きます。
→ 前提となる用語、公式、基本例題に戻って確認します。
教材の「基本」でも本人には難しいことがあり、「応用」でもすでに身についていることがあります。正答率の数字だけで、ちょうどよい難易度を決めないようにしましょう。
難易度を上げる前の3つの確認
☑ 答えや解説を見ずに解けるか
☑ なぜその式や考え方を使うのか説明できるか
☑ 日を空けたり、数字や条件が変わったりしても解けるか
一度正解しただけで、すぐ難問に進む必要はありません。かといって、すべてを完璧にしてからでないと進めない、ということでもありません。不安な部分を補いながら、少し先を試す。それくらいの感覚で十分です。
難易度は、一段ずつ上げる
例えば、中学数学の「一次関数」で考えてみます。難しくすること自体が目的ではなく、定期テストや志望校で必要な力に合わせて進めます。
変化の割合や切片が、何を表すのかを言葉で確かめます。
式を求める基本問題を、解説を見ずに解きます。
条件を1つ増やす、聞かれ方を変える、などを試します。
どこで止まったのかを探し、必要な説明を受けます。
日を空けて、もう一度解けるかを確かめます。
何を変えると、練習が広がるのでしょうか。
- 問題の数字だけを変える:解き方が身についているかを確認できます。
- 条件を1つ増やす:情報を整理して使う練習になります。
- 図や文章から必要な情報を選ぶ:問題文を読み取る練習になります。
教科別:次に加えたい練習
| 教科と今の練習 | 次に加えたい練習 |
|---|---|
| 数学 計算だけ | 式を立てる問題や、解法を自分で選ぶ問題 |
| 英語 単語や文法の穴埋めだけ | その文法を使った英作文や、文中で意味を判断する問題 |
| 理科 用語の一問一答だけ | 実験条件、結果、理由をつなげて説明する問題 |
| 社会 用語の暗記だけ | 資料の読み取りや、出来事の因果関係を答える問題 |
| 国語 選択肢の正誤確認だけ | 本文の根拠を示し、選ばなかった選択肢のどこが違うかを説明する |
「記述問題の方が難しいから良い」と決めつける必要はありません。その問題で何の力が問われているかを見て、選んでいきましょう。
難しくして解けなくなったときの対応
解けなくても、失敗ではありません。まず、どこで止まったかを確認します。
- 用語や公式が分からない
- 問題文の条件を整理できない
- 解き方を選べない
- 方針は合っているが、計算や手順で誤る
原因に合う説明や練習へ戻れば十分で、単元全体を最初からやり直す必要があるとは限りません。解説を使った後は、閉じて解き直したり、類題を試したりしましょう。長時間1問に止まり続けず、先生への質問も活用してください。基本・標準・応用を「何対何」で配分するかに決まりはなく、本人の理解度と目標に合わせて調整します。
保護者の声かけ
| つい言いがちな言葉 | おすすめの言い換え |
|---|---|
| 簡単な問題ばかりやっていない? | 今できる問題の次に、何を試してみる? |
| もっと難しい問題集を買おう | 今の問題集で、どこから自力で難しくなる? |
| それも解けないの? | どこまでは分かって、どこで止まった? |
新しい教材を増やす前に、今の教材で必要な練習ができるかを確かめてみてください。難易度を上げるときは、保護者の方だけで決めず、本人や先生と相談するのがおすすめです。
まとめ
この記事の3つのポイント
- 基礎の反復を続けながら、必要な力を広げる問題を加える
- 教材の表示だけでなく、自力で解けるかを確認する
- 難しすぎたら、止まった原因に合わせて戻る
今日からできる小さな一歩として、今日の教材から、いつも自力で解ける問題と、途中で止まる問題を1問ずつ選び、その違いを確認してみてください。その違いが、次に練習したいことのヒントになります。
寄り添うだけで、終わらない。
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