2026年11月4日水曜日

『先生が授業で何度も言ったこと』を 点数に変えるノートの見方

 

トライプラス諸口校 学習ブログ

『先生が授業で何度も言ったこと』を
点数に変えるノートの見方

読み返すだけで終わらせない、ノートの使い方

定期テストが終わってノートを開いたとき、間違えた問題の説明のすぐ横に「理由も説明できるように」と書いてあった。そんな経験はないでしょうか。これは、あくまで説明のための仮の場面です。

授業中にきちんとノートを取っていたのに、問題になると答えられない。それは、ノートを取る努力が足りなかったからではありません。ノートに記録してあることと、自分の力で説明できることは別だからです。

ノートがきれいなことも、色分けが丁寧なことも、大切な工夫です。この記事では、そのノートをやめるのではなく、使い方を少しだけ変えて、テストで使える力につなげる方法をお伝えします。

先生が繰り返す内容には、どんなものがある?

先生が授業で何度も触れる内容には、たとえば次のようなものがあります。

  • 用語や公式の意味
  • 解き方を選ぶ条件
  • 理由や根拠の説明の仕方
  • 図や資料の読み取り方
  • 間違えやすい手順や表現

ただし、先生が繰り返す理由はさまざまです。理解の土台になるから、つまずきやすいから、その場の様子を見て確認したいから、などです。回数が多いからといって、必ず出題されるとか、配点が高いとか言えるわけではありません。先生の口調や声の大きさから出題を当てようとするより、「その内容は何のために大切なのか」を確かめて、出題範囲や学習目標と照らし合わせるほうが確実です。

ノートから読み取りたい、3つの見方

ノートを点数につなげるために、次の3つを読み取ってみてください。

1何を理解することが大切なのか
2どの条件で、その考え方や知識を使うのか
3どこで間違えやすく、何を確かめる必要があるのか

そして、読み取った内容を「答えを見ずに答える問い」や「対応する演習問題」に変えます。ノートは、出題を予想する材料というより、学んだことを使えるか確かめるための手がかりとして使います。

見方①:「答え」より、その横の理由を見る

正解や用語だけでなく、その横にある説明、途中式、図に目を向けます。

数学:「この式を使う」と書いてあれば、どの条件を見て選んだのかを確かめます。

国語:選んだ答えだけでなく、本文のどの表現が根拠になっているかを確かめます。

理科:公式だけでなく、その式が表す量や、使える条件を確かめます。

説明を丸暗記すれば十分、というわけではありません。図や具体例でも意味を確認しましょう。言葉で説明するのが苦手なときは、図や式を指しながら確かめても大丈夫です。

見方②:「注意」「ただし」「なぜ」の周りを見る

たとえば「ただし、同じ時間で比べる」「単位をそろえる」「理由まで説明する」「この場合は使えない」といった書き込みです。見つけて安心するのではなく、何を確認する指示なのか、どの問題で必要になるのかまで考えます。

数学の仮例(説明用)

速さの比と道のりの比が等しくなるのは、比べる時間が同じ場合です。この条件を確認せずに、どの問題でも同じ比を使ってしまうと、答えがずれることがあります。条件を省いた標語として覚えるのではなく、具体的な問題と組み合わせて理解しましょう。

見方③:迷いや間違いが残っている場所を見る

消した途中式、修正した答え、疑問の印、先生からのコメントは、大切な手がかりです。次の3点を確かめてみましょう。

  • なぜ最初の考え方ではいけなかったのか
  • 何を見落としていたのか
  • 今は自力でできるか

ノートに誤答が残っていなくても、返却された小テストや学校ワークと照らし合わせることで、同じ確認ができます。書き直しは失敗の証拠ではなく、考え方を調整した記録です。

ノートの1行を「自分への問題」に変える

読み取ったことは、問いに変えてはじめて「使える力」になります。次の表は、ノートの記述を問いに変えた例です。

ノートの記述例 自分への問い 確かめ方
数学
移項するときは符号に注意
等式の性質を使うと、どのような操作になる? 両辺に同じ操作をする途中式を確認し、類題を解く
英語
主語に合わせて動詞の形を変える
一般動詞の現在形で、主語が三人称単数のとき、肯定文・疑問文・否定文はどうなる? 例文を作り、doesを使う文では一般動詞が原形になることも確認する
理科
実験で変える条件は1つ
ある条件の影響を比べるために、何を変え、何をそろえる? 対照実験の具体例で、条件を整理する
社会
出来事の原因と結果をつなげる
何が背景となり、その後に何が変わった? 教科書や資料と照合する
国語
本文を根拠に答える
設問に対応する根拠はどこで、選択肢のどの部分と合う? 本文と選択肢を照らし合わせる

短い注意書きには、それぞれ適用範囲があります。例文や問題の条件まで確認してください。また、問いを作ることに時間をかけすぎないことも大切です。問いは短くてよいので、実際に答えることを優先しましょう。

読むだけで終わらせない、4ステップ

STEP 1

重要な説明や、自分が迷った箇所を1つ選ぶ

▼

STEP 2

「なぜ・いつ使う・どこに注意する」を問いにする

▼

STEP 3

ノートを閉じて答える、または対応する問題を解く

▼

STEP 4

正解と比べ、必要な説明を確認して、後日もう一度試す

ここで気をつけたいのは、ノートに書かれた内容が、いつも正しいとは限らないということです。聞き違いや書き写しの誤りもあります。意味や正誤が判断できないときは、教科書や解答で確認し、それでも分からなければ先生に質問してください。分からない内容を、推測のまま繰り返さないことが大切です。

また、同じ説明を再現できるだけでなく、条件を変えた問題でも使えるかを確かめると、テストで使える力に近づきます。

これから授業で残しておきたい、小さなメモ

板書に加えて、必要に応じて次のようなメモを残せると、後から見直しやすくなります。

  • なぜその解き方を使うのか
  • 使える条件、使えない場合
  • 自分が間違えた点
  • 後で質問したいこと

先生の発言をすべて書き取る必要はありません。聞く、考える、書くを同時に行うのは負担が大きいものです。授業中に書けなかったときは、授業後に短く補う、配付資料を使う、先生に確認するといった方法でも十分です。色や記号の数を増やすことが解決策の中心ではありません。

保護者の方の声かけ

ノートの見直しは、声のかけ方で受け取り方が変わります。次のように言い換えてみてはいかがでしょうか。

△ 「ノートをちゃんと見直しなさい」
○ 「今日は、どの説明を確かめてみる?」
△ 「先生が言っていたでしょう」
○ 「その説明を、どの問題で使うのか確認しようか」
△ 「きれいに書けているから大丈夫ね」
○ 「見ずに答えたり、解いたりできそう?」

ノートの提出を毎日求めたり、説明できるまで問い詰めたりする必要はありません。大切なのは、お子さん自身が確認する方法を持てるよう、そばで支えることです。

まとめ

今日のポイント

  • 答えだけでなく、理由・条件・注意点を見る
  • ノートの説明を、自分で答える問いや演習に変える
  • 見ずに試し、正解と照合して確かめる

まずは今日、ノートから注意書きを1つ選び、「どんなときに必要?」と問い直し、対応する問題を1問解いてみてください。それだけでも、ノートの見え方が少し変わります。

寄り添うだけで、終わらない。

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