2025年9月6日土曜日

判定別勉強法──A~D判定の戦い方

 判定別勉強法

模試を受けると誰もが気になる「合格判定」。

A判定なら安心、D判定なら落ち込む……という気持ちは自然です。

ですが大切なのは、判定の記号そのものではなく

「そこからどう勉強を修正するか」です。


A判定でも油断すれば失敗しますし、

D判定からでも逆転合格をつかんだ受験生は数多くいます。

ここでは判定ごとに、どのような勉強戦略をとるべきかを整理します。



◆1.A判定(合格可能性80%以上)──油断は最大の敵

A判定は多くの受験生にとって理想的な結果です。

しかし「もう合格できるだろう」と安心してしまうと、

失点が積み重なり本番で不合格になるケースもあります。


戦い方

  • 弱点科目の徹底補強:小さな穴を放置すると本番で大きな失点になる

  • 過去問演習を早めに開始:志望校形式に慣れておく

  • 本番を想定した時間配分練習:点数を落とさない仕上げ


A判定は「合格圏」ではあるが「合格確定」ではありません。

合格を確実にするための詰めを意識しましょう。



◆2.B判定(合格可能性60〜79%)──あと一歩の詰め

B判定は「十分に射程圏内」です。

あと少しの積み重ねでA判定に届くライン。

ここで努力を続けられるかどうかが合否を分けます。


戦い方

  • 得意科目を安定させる:ムラをなくして確実に点数を稼ぐ

  • 苦手科目を1つだけ集中攻略:全科目を完璧にしようとせず、1科目で大幅減点を防ぐ

  • 過去問研究を開始:傾向を把握して重点分野に注力


 B判定は伸びしろが大きい。

迷いなく勉強を継続すればA判定、そして合格が見えてきます。



◆3.C判定(合格可能性40〜59%)

            ──逆転合格のチャンス

C判定は「まだまだ可能性あり」のゾーン。

合格者の中には、秋にC判定だった人も少なくありません。

ここからの努力次第で大きく伸びるのです。


戦い方

  • 苦手科目の底上げ:完全克服でなく「最低限の得点ライン」を確保

  • 得意科目をさらに伸ばす:1科目で引き上げれば合計点が逆転

  • 学習計画を細かく修正:「次の模試までにここを克服する」と具体的な目標を立てる

  • 過去問分析を開始:頻出分野を特定し、勉強に優先順位をつける


C判定は「まだ半分の可能性がある」ことを意味します。

悲観せず、改善行動を積み重ねましょう。



◆4.D判定(合格可能性20〜39%)

           ──まだ勝負は終わっていない

D判定を見ると「もう無理かも…」と感じる受験生もいます。

しかし、D判定から逆転合格を果たした人は少なくありません。

大切なのは「正しい努力を今から始める」ことです。


戦い方

  • 基礎を徹底復習:教科書レベルの穴をつぶすことが最優先

  • 出題範囲を絞る:過去問で頻出分野に集中し、効率よく得点を稼ぐ

  • 勉強時間を増やす覚悟を持つ:量を確保することで一気に底上げできる

  • 出願戦略を検討する:併願校の選定を含め、現実的なプランを立てる


D判定からでも逆転は可能です。

むしろ「伸びしろが大きい」と考え、学習習慣を一気に強化しましょう。



◆5.判定を正しく活かすための共通ポイント


  • 判定は“現時点”を示すだけ

  • 一喜一憂せず、次の行動にどうつなげるかが勝負

  • 復習と計画修正を繰り返すことが成績を伸ばす唯一の方法


判定は「未来を保証するもの」ではなく「改善の道しるべ」です。



◆まとめ

模試の判定はAでも油断禁物、Dでも希望を捨てる必要はありません。


  • A判定:弱点補強と仕上げで確実に合格へ

  • B判定:あと一歩の努力でA判定に届く

  • C判定:逆転合格の可能性十分、戦略的な重点化を

  • D判定:基礎を固め、効率的に点を伸ばせばチャンスあり


模試は結果そのものに振り回されるのではなく、

「次の勉強をどう変えるか」を考える材料です。


判定を冷静に受け止め、学習戦略を修正していくことこそ、

合格への最短ルートなのです。



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