判定別勉強法
模試を受けると誰もが気になる「合格判定」。
A判定なら安心、D判定なら落ち込む……という気持ちは自然です。
ですが大切なのは、判定の記号そのものではなく
「そこからどう勉強を修正するか」です。
A判定でも油断すれば失敗しますし、
D判定からでも逆転合格をつかんだ受験生は数多くいます。
ここでは判定ごとに、どのような勉強戦略をとるべきかを整理します。
◆1.A判定(合格可能性80%以上)──油断は最大の敵
A判定は多くの受験生にとって理想的な結果です。
しかし「もう合格できるだろう」と安心してしまうと、
失点が積み重なり本番で不合格になるケースもあります。
戦い方
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弱点科目の徹底補強:小さな穴を放置すると本番で大きな失点になる
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過去問演習を早めに開始:志望校形式に慣れておく
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本番を想定した時間配分練習:点数を落とさない仕上げ
A判定は「合格圏」ではあるが「合格確定」ではありません。
合格を確実にするための詰めを意識しましょう。
◆2.B判定(合格可能性60〜79%)──あと一歩の詰め
B判定は「十分に射程圏内」です。
あと少しの積み重ねでA判定に届くライン。
ここで努力を続けられるかどうかが合否を分けます。
戦い方
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得意科目を安定させる:ムラをなくして確実に点数を稼ぐ
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苦手科目を1つだけ集中攻略:全科目を完璧にしようとせず、1科目で大幅減点を防ぐ
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過去問研究を開始:傾向を把握して重点分野に注力
B判定は伸びしろが大きい。
迷いなく勉強を継続すればA判定、そして合格が見えてきます。
◆3.C判定(合格可能性40〜59%)
──逆転合格のチャンス
C判定は「まだまだ可能性あり」のゾーン。
合格者の中には、秋にC判定だった人も少なくありません。
ここからの努力次第で大きく伸びるのです。
戦い方
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苦手科目の底上げ:完全克服でなく「最低限の得点ライン」を確保
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得意科目をさらに伸ばす:1科目で引き上げれば合計点が逆転
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学習計画を細かく修正:「次の模試までにここを克服する」と具体的な目標を立てる
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過去問分析を開始:頻出分野を特定し、勉強に優先順位をつける
C判定は「まだ半分の可能性がある」ことを意味します。
悲観せず、改善行動を積み重ねましょう。
◆4.D判定(合格可能性20〜39%)
──まだ勝負は終わっていない
D判定を見ると「もう無理かも…」と感じる受験生もいます。
しかし、D判定から逆転合格を果たした人は少なくありません。
大切なのは「正しい努力を今から始める」ことです。
戦い方
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基礎を徹底復習:教科書レベルの穴をつぶすことが最優先
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出題範囲を絞る:過去問で頻出分野に集中し、効率よく得点を稼ぐ
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勉強時間を増やす覚悟を持つ:量を確保することで一気に底上げできる
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出願戦略を検討する:併願校の選定を含め、現実的なプランを立てる
D判定からでも逆転は可能です。
むしろ「伸びしろが大きい」と考え、学習習慣を一気に強化しましょう。
◆5.判定を正しく活かすための共通ポイント
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判定は“現時点”を示すだけ
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一喜一憂せず、次の行動にどうつなげるかが勝負
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復習と計画修正を繰り返すことが成績を伸ばす唯一の方法
判定は「未来を保証するもの」ではなく「改善の道しるべ」です。
◆まとめ
模試の判定はAでも油断禁物、Dでも希望を捨てる必要はありません。
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A判定:弱点補強と仕上げで確実に合格へ
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B判定:あと一歩の努力でA判定に届く
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C判定:逆転合格の可能性十分、戦略的な重点化を
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D判定:基礎を固め、効率的に点を伸ばせばチャンスあり
模試は結果そのものに振り回されるのではなく、
「次の勉強をどう変えるか」を考える材料です。
判定を冷静に受け止め、学習戦略を修正していくことこそ、
合格への最短ルートなのです。

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