時間内に解ききる!
共通テストの数学はⅠA70分、ⅡB70分。
限られた時間の中で複数の大問を解き切る必要があり、
毎年「時間が足りなかった」「途中でパニックになった」という声が多く聞かれます。
数学は「解ける問題を落とさない」戦略を取ることで安定して得点を伸ばせる科目です。
ここでは、大問別の時間配分と得点戦略を具体的に解説します。
◆1.共通テスト数学の特徴
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問題文が長文化:文章形式で条件を与える問題が多い
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資料やグラフを読み取る設問が増加
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計算量が多いため、ケアレスミスが得点を大きく左右する
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難問は解かなくても合格可能:得点配分の多い標準問題を確実に取ることが重要
👉 すべてを解こうとするのではなく「取れる問題を確実に取る」姿勢が必須です。
◆2.時間配分の全体像
数学ⅠA(70分)
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大問1(小問集合)…15分以内
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大問2(場合の数・確率/整数など)…15分前後
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大問3(二次関数・図形と計量など)…20分
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大問4(データの分析など)…20分
大問1(小問集合)…15分以内
大問2(場合の数・確率/整数など)…15分前後
大問3(二次関数・図形と計量など)…20分
大問4(データの分析など)…20分
数学ⅡB(70分)
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大問1(小問集合)…15分以内
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大問2(微積分・図形と方程式など)…20分
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大問3(数列/ベクトル)…20分
- 大問4(確率分布・統計など)…15分
大問1(小問集合)…15分以内
大問2(微積分・図形と方程式など)…20分
大問3(数列/ベクトル)…20分
👉 特にⅡBは計算量が多いので、「最初から全問正解を狙わない」ことが大切です。
◆3.大問別の得点戦略
① 大問1(小問集合)
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難易度は低め。ここで満点近くを狙うことが必須。
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「計算の正確さ」を重視。ケアレスミス防止のために途中式を丁寧に書く。
② 場合の数・確率/整数(ⅠA)
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基本公式を使いこなせれば得点できる分野。
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苦手な人は「出題頻度の高い典型問題」に絞って演習を。
③ 図形・二次関数・数列・ベクトル
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図形や数列は問題文を図示することが重要。
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ベクトルは「座標で処理する」ことを徹底すればスピードが上がる。
④ データの分析・統計問題
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教科書に載っている公式・指標(相関係数・標準偏差など)を押さえていれば得点可能。
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「文章の意味を正しく読み取り、どの指標を使うか判断する」力が問われる。
◆4.解く順番を工夫する
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先に解ける大問から取り組む
→ 苦手な大問に時間をかけすぎると全体が崩れる。 -
最初の小問集合で必ず得点を確保
→ 精神的な余裕が生まれ、後半で落ち着いて解ける。 -
見直し時間を残す
→ 5分確保して計算ミスを防げば10点以上の得点差につながることもある。
◆5.演習のやり方
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過去問を時間通りに解く
→ 70分・80分を実際に測って解く練習が必要。 -
間違えた問題は「原因分析」
→ 知識不足か、計算ミスか、時間配分ミスかを区別する。 -
解法パターンを整理
→ 「この条件ならこの解法」と瞬時に判断できるように演習で定着させる。
◆6.本番で失点しないために
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難問にこだわらない:取れそうにない問題は潔く飛ばす。
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マークミス防止:特に計算問題は答えを飛ばさないよう要注意。
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計算の工夫を意識:因数分解・約分などで式を簡単にできるか確認する。
👉 数学は「冷静さ」が勝敗を分ける科目です。
焦らず、確実に得点できる問題を積み重ねましょう。
◆まとめ
共通テスト数学で得点を伸ばすためには、
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大問1の小問集合で確実に得点する
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時間配分を守り、後半の大問に余裕を残す
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得点源となる分野(関数・数列・ベクトルなど)を重点的に演習
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過去問で時間感覚を身につけ、解法パターンを整理する
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難問にはこだわらず、計算ミス防止で安定得点を狙う
数学は満点を狙うよりも「合格に必要な得点を安定して取る」戦略が大切です。
自分の得点源を確立し、時間配分を徹底することで、
共通テスト本番でも落ち着いて得点を積み重ねることができるでしょう。
👉 次回は「理科基礎編」。
短期間で確実に得点源にする勉強法を解説します。

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