塾長ブログ
「何度声をかけても、全然勉強しない」「スマホばかりで、テスト前なのに危機感がゼロ」
——そんなお子さんの様子に、頭を抱えている保護者の方も多いのではないでしょうか。そのとき、つい「うちの子はやる気がない」と思ってしまうのは、自然な感情です。でも、少し立ち止まって考えてみてほしいことがあります。
「やる気がない」は本当でしょうか
宿題を後回しにする。机に向かっても5分で終わる。「勉強する」と言いながらスマホに手が伸びる。そういう様子を見ると、「この子はやる気がないんだ」という結論に自然と行きついてしまいます。
でも、子どもたちと関わる中で感じるのは、やる気がないのではなく、「どこから手をつければいいかわからない状態」になっている子が、とても多いということです。
勉強から逃げているように見えても、その背景には「失敗したくない」「またできなかったら恥ずかしい」という気持ちが隠れていることがよくあります。特に中学生以降になると、積み上がってきた苦手意識が「やらない」という選択に変わっていきます。
放置するとどうなるか
「今はそういう時期」「そのうちやる気になるでしょう」と様子を見続けていると、どんどん見過ごせない状況になっていくことがあります。
分からない部分が積み重なっていく
学校の授業は毎日進みます。1週間止まっている間に、新しい単元がどんどん加わっていく。気づいたときには、どこに戻ればいいかさえわからなくなっている——そういうケースは珍しくありません。
勉強への抵抗感が強くなっていく
「勉強しなさい」という声かけを繰り返すと、勉強という言葉そのものに嫌な感情が結びつきやすくなります。注意されるほど、机に向かいにくくなるというのは、子どもにとっては自然な反応です。
自信が少しずつ失われていく
テストの点数が下がるだけでなく、「どうせ自分はできない」という思い込みが生まれ始めます。こうなると、やる気の問題ではなく、自己評価の問題になってしまいます。
今からできること
では、どうすればいいのか。まず大切なのは、「やる気がない」という見方を一度手放すことです。
どこで止まっているかを確認する
宿題をやっているかどうかではなく、「理解できているか」を見てみてください。提出はしていても、内容はほとんど分かっていない、というケースはよくあります。特に数学や英語は、1つ前の単元のつまずきが積み重なっていることが多いです。
いきなり長時間させない
「1日1時間やりなさい」というのは、止まっている子にとってはハードルが高すぎます。まずは10分、1問だけでも構いません。短く始めて、「できた」という感覚を積み上げることが、次の一歩につながります。
できる問題から取り組む
応用問題や苦手な単元から始めると、すぐに詰まって諦めてしまいます。少し前に戻って、確実にできる問題から始める。「わかる・できる」の感覚を取り戻すことが、勉強への抵抗感を和らげる最初のステップです。
第三者に状況を見てもらう
保護者の方がすべてを抱え込む必要はありません。家庭での声かけには限界がありますし、子どもは親から言われると反発しやすくなることもあります。第三者の目で現状を確認してもらうことも、大切な選択肢のひとつです。
トライプラス諸口校での関わり方
私たちは、勉強しない子を「やる気がない子」とは見ていません。最初に確認するのは、こういったことです。
- ✔どの教科の、どの単元でつまずいているか
- ✔何が不安で、手をつけられないでいるのか
- ✔どのくらいの量なら、無理なく続けられるか
- ✔どの教科から立て直すと、全体が動きやすくなるか
個別指導塾として、一人ひとりの状況は異なります。同じ「勉強しない」でも、その理由や背景はさまざまです。だからこそ、型にはめるのではなく、その子の現在地から学習を組み立てることを大切にしています。
大量に詰め込んで追いかけるのではなく、まず「できる感覚」を取り戻すこと。そこから少しずつ積み上げていく——それがトライプラスの関わり方の基本です。
勉強に向かえるようになるまでには時間がかかることもあります。でも、方向が定まれば、子どもは思ったより早く動き出します。そのきっかけを一緒に作っていきたいと考えています。
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