2026年9月10日木曜日

子どもの点数が下がったとき、保護者が言わない方がいい5つの言葉

 

TRY PLUS MOROGUCHI|PARENTING & STUDY

子どもの点数が下がったとき、

保護者が言わない方がいい5つの言葉

最初のひと言が、次のテストへ向かう気持ちを左右します。

中高生の保護者のための学習サポートコラム

テストの点数が下がったとき、つい出てしまう言葉があります。大阪市鶴見区の個別指導塾トライプラス諸口校の教室長が、子どもの成績が下がった原因の確認方法と、次の行動につながる声かけを紹介します。

「今回のテスト、こんな点数だったの」。子どもが差し出した答案を見て、予想より低い点数に驚いた経験がある保護者は少なくないでしょう。このままで受験は大丈夫なのか、勉強していたはずなのになぜ下がったのか、塾や家庭学習のやり方が合っていないのではないか、本人に危機感がないのではないか。こうした不安が一気に押し寄せてきます。

その不安から、つい強い言葉が口をついて出てしまうことは、決して珍しいことではありません。同時に、子ども自身も点数が下がったことにショックを受けている場合が多くあります。テストが返ってきた直後に必要なのは、責任を追及することではなく、「何が原因だったのか」「次に何を変えるのか」を、親子で一緒に整理することです。

点数が下がったときに必要なのは、反省させるための強い言葉ではなく、原因と次の行動を引き出す会話です。

やさしい言葉をかけるだけで終わり、成績が下がった原因を確認しないままにしてよいという意味ではありません。声かけを変えることと、話し合いをしないことは別のことです。

結果を受け止める
本人の話を聞く
間違いの原因を分ける
次に変える行動を1つ決める
実行できたか確認する

保護者が言わない方がいい5つの言葉

成績が下がったときの声かけを考える前に、多くの保護者が思わず口にしてしまう言葉と、その代わりに使える言い換えを見ていきましょう。

01

「どうしてこんな点数なの?」

避けたい言葉:「どうしてこんな点数なの?」

理由を知りたいという保護者の気持ちから出る、自然な言葉です。しかし返却直後に強い口調で聞かれると、子どもは「怒られている」「責められている」と感じ、言い訳や沈黙につながりやすくなります。

代わりの声かけ:「今回、自分ではどこが難しかったと思う?」/「予想していた点数と比べて、どうだった?」/「どの問題で一番困った?」

確認したい行動:答案を見ながら、知識不足・理解不足・ミス・時間不足のどれに当てはまるかを一緒に確認します。

02

「ちゃんと勉強していなかったんでしょう」

避けたい言葉:「ちゃんと勉強していなかったんでしょう」

机に向かっていた時間があっても、それが点数につながっていないことがあります。教科書を眺めるだけだった、答えを写してワークを終わらせた、間違えた問題を解き直していなかった、暗記したつもりで確認テストをしていなかった、といったケースです。努力の有無を決めつける前に、勉強の中身を確認する必要があります。

代わりの声かけ:「テスト前は、どんな勉強をしていた?」/「一番時間を使った教科はどれ?」/「答えを見ずに解く練習はできた?」

確認したい行動:「次は変えた方がよさそうな勉強はある?」と聞き、次回に活かす方法を一緒に探します。

03

「前はもっとできていたのに」

避けたい言葉:「前はもっとできていたのに」

過去の本人と比較しても、今回のつまずきの原因は分かりません。学年や学期が進むと内容が難しくなったり範囲が広がったりするほか、部活動や学校行事で学習時間そのものが変わることもあります。

代わりの声かけ:「前回と今回で、何が違ったと思う?」/「難しくなった単元はどこ?」/「勉強を始めた時期や時間に違いはあった?」

確認したい行動:「前回うまくいった方法で、今回も使えそうなものはある?」と聞き、過去を責める材料ではなく、うまくいった方法を見つける材料として使います。

04

「このままだと志望校に行けないよ」

避けたい言葉:「このままだと志望校に行けないよ」

受験への危機感を持ってほしいという気持ちから出やすい言葉です。しかし今の点数だけで将来を断定されると、不安ばかりが大きくなり、何から始めればよいか分からなくなることがあります。入試制度や内申点の扱いは地域や年度、学校によって異なるため、確認しないまま合否を断定しないことも大切です。

代わりの声かけ:「志望校に近づくために、次は何点を目標にする?」/「まず伸ばしやすい教科はどれだと思う?」/「今月中にできるようにする単元を1つ決めよう」

確認したい行動:「必要な点数や勉強方法を先生に確認してみよう」と声をかけ、不安を今日からできる小さな行動に分けます。

05

「塾に通っているのに、なぜ上がらないの?」

避けたい言葉:「塾に通っているのに、なぜ上がらないの?」

授業料を払い、送迎や予定調整もしている保護者が結果を求めるのは自然なことです。ただしこの言葉だけでは、子どもが「塾へ行っているのに結果を出せない自分が悪い」と受け取り、授業で分からないことを言いにくくなる場合があります。塾に通うことと、授業内容を自力で使えるようになることは、同じではありません。

代わりの声かけ:「塾の授業で分からないままのところはある?」/「家でもう一度解くときに困る問題はある?」/「次の目標を先生と一緒に確認しようか」

確認したい行動:授業中の理解度、宿題を自力で解けているか、間違いの解き直し、家庭学習への接続、現在の内容が本人の課題に合っているかを、家庭と塾で共有します。

言わない方がいい言葉と言い換えの比較表

成績が下がったときの声かけを変える目的は、子どもの機嫌を取ることではありません。原因と次の行動を、より具体的にすることです。

避けたい言葉言い換え
どうしてこんな点数なの?どの問題が一番難しかった?
勉強していなかったんでしょうどんな勉強をしていた?
前はもっとできていたのに前回と今回で何が違った?
このままだと志望校に行けない次に変える行動を1つ決めよう
塾に行っているのになぜ?授業後、一人でも解けている?
もっと勉強しなさいどの教科を、いつ、何から始める?

テストが返ってきた日の会話3ステップ

STEP1 最初に本人の受け止めを聞く

「自分では今回の結果をどう思う?」「予想と比べてどうだった?」「うまくできた教科はあった?」。点数が下がった教科だけでなく、できた部分もあわせて確認します。

STEP2 答案を見て原因を分ける

間違いを、知識不足(公式・単語・用語を覚えていなかった)、理解不足(解き方や考え方が分からなかった)、判断不足(使う公式や文法を選べなかった)、作業ミス(計算・符号・つづり・読み違い)、時間不足(解く順番や時間配分の問題)の5種類に分けます。「ケアレスミス」でまとめず、何が起きたかを具体的にすることが大切です。

STEP3 次の行動を1つだけ決める

数学の間違えた問題を3問解き直す、毎日英単語を10個確認する、学校ワークを授業に合わせて進める、分からない問題に印を付ける、テスト2週間前までにワーク1周目を進める、塾の先生へ質問する問題を整理する、などが例です。一度に多くの約束を作ると続きにくいため、まず1つに絞りましょう。

会話するタイミングも大切

テストを見た瞬間に、すべてを話し合わなくてもかまいません。保護者や子どもの感情が高ぶっているときは、「結果は確認したよ。今日か明日、落ち着いてから一緒に答案を見よう」と伝え、話す時間を決める方法もあります。ただし先延ばしにしすぎて、振り返り自体をなくしてしまわないようにしましょう。

会話の時間は長くしすぎず、今回の原因、できていたこと、次に変えること、必要なサポートの4点に絞ると、テスト後の振り返りがしやすくなります。

保護者が確認したい「点数以外の情報」

成績が下がった原因を探るとき、点数だけを見ても次の改善策は決めにくいものです。次の情報もあわせて確認してみましょう。

学習を始めた時期

テストの何日前から、本格的に準備を始めたか。

学校ワークの状況

いつ1周目が終わり、間違いを解き直せたか。

自力で解いたか

教科書・ノート・答えを見ずに確認したか。

苦手単元

どの単元から理解が不安定になっているか。

質問の状況

分からない問題を学校や塾で質問できたか。

生活面

睡眠、部活動、学校行事などで学習時間が変化していなかったか。

保護者のための声かけチェックリスト

□ 点数を見た直後に責める言葉を使わなかった

□ 最初に本人の受け止めを聞いた

□ 点数だけでなく答案を確認した

□ できていた部分も確認した

□ 間違いの原因を具体的に分けた

□ 努力不足と決めつけなかった

□ 過去や他の子と比較しなかった

□ 将来の不安だけを伝えなかった

□ 次に変える行動を1つ決めた

□ 必要に応じて学校や塾へ相談する内容を整理した

完璧な声かけをする必要はありません。強く言いすぎたと感じたときは、落ち着いてから話し直すこともできます。

もし強く言ってしまったら

感情的に強く言いすぎてしまうことは、誰にでも起こり得ます。そんなときは、次のように短く言い直すことができます。

「さっきは点数を見て焦って、強く言いすぎた。責めたいのではなく、次にどうすればよいか一緒に考えたい。」

謝ることで保護者の立場が弱くなるわけではありません。むしろ、会話の目的を「反省させること」から「次の行動を決めること」へ戻すことができます。その後は説教を続けず、答案を見ながら一つの原因と一つの行動を確認していきましょう。

まとめ

子どものテストの点数が下がったとき、保護者が不安になるのは自然なことです。子ども本人も、結果にショックを受けている場合があります。強い言葉で危機感を与えるだけでは、成績が下がった原因も改善方法も見えにくいままです。

まずは本人の受け止めを聞き、答案から原因を確認すること。点数だけでなく、準備を始めた時期、学校ワークの進み具合、解き直しの有無、質問できていたかどうかも見ていくこと。そのうえで、次のテストへ向けて変える行動を1つ決めることが、テスト後の振り返りでは大切です。言いすぎてしまった場合も、落ち着いてから話し直すことができます。大切なのは、反省させることよりも、次の行動につなげることです。

点数だけでなく、"次に変えること"を一緒に見つけませんか?

トライプラス諸口校は、大阪市鶴見区(茨田中・茨田北中・横堤中など)の定期テスト対策に対応する個別指導塾です。1対2の担任制で、60分の個別指導と40分の演習を行い、演習の小テストが80点に届かない場合は説明と再確認を行います。教室長が生徒ごとの進度と課題を管理し、テスト結果から知識不足・理解不足・ミスなどの原因を整理したうえで、必要があれば現在の単元より前まで戻って学習します。自習室は開校中いつでも無料で利用できます。

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