模試の判定より先に見るべき3つの数字を知っていますか?
A〜Eの判定は「結果」。次の得点を変えるヒントは、その内側にあります。
模試の成績表が返ってきたとき、こんな反応をしていませんか。
「D判定だった。もう志望校は無理かもしれない」「A判定だったから、このままで大丈夫」「前回より判定が下がった」――そんなふうに、偏差値と合格判定だけを確認して、成績表をそのまましまってしまう。実はとても多いパターンです。
模試の判定は気になる数字ですが、判定そのものは「次に何を勉強すればいいか」までは教えてくれません。判定の奥にある数字を見て初めて、次の学習計画が見えてきます。
判定は"今の位置"を表す数字。成績を伸ばすヒントは、"どこで点を失ったか"の中にあります。
そもそも模試の判定とは何か
模試の判定とは、受験時点の得点、志望校のデータ、その模試を受けた受験者集団の傾向などから算出される、合格可能性のひとつの目安です。あくまで目安であり、確定した未来ではありません。
注意したいのは、模試会社によって次の点が異なることです。
- 判定の算出基準
- 偏差値のもとになる母集団
- 志望校データの持ち方
- 問題の難易度
- 判定記号・合格可能性の表示方法
そのため、違う模試同士の偏差値や判定を単純に比較することはおすすめできません。同じA判定でも、模試が違えば意味合いは変わります。A判定だからといって合格が確定するわけではなく、E判定だからといって不合格が確定するわけでもありません。
判定より先に見たい3つの数字
模試の見方として、判定の前に確認しておきたい数字が3つあります。ひとつずつ見ていきましょう。
① 科目別の得点率・偏差値
総合偏差値だけを見ていると、実は大切な情報を見落とします。総合成績を押し上げている科目はどれか、逆に下げている科目はどれか。得点できている単元、大きく失点している単元、時間が足りなかった科目はどこか。これらは科目別・単元別の成績を見て初めて分かります。
たとえば総合偏差値が同じ55の生徒でも、全科目が平均的に55の生徒と、英語は65だが数学が45の生徒とでは、次に取るべき学習計画がまったく違います。得意・苦手の差が大きいほど、優先順位をつけた対策が必要になります。
また、模試によって満点や配点が異なるため、単純な得点よりも「得点率」で比較するとイメージしやすくなります。
ただし得点率だけで学力を断定せず、平均点や問題の難易度も合わせて確認することが大切です。
② 正答率の高い問題で失った点数
成績表に設問別正答率が載っている場合は、必ず確認しましょう。特に注目したいのは、多くの受験者が正解している問題を自分は間違えていないかという点です。
おおまかな分け方としては、正答率が高い問題は最優先で復習、正答率が中程度の問題は目標点に応じて復習、正答率が低い難問は基礎が固まってから検討する、というイメージです。ただし「正答率〇〇%以上」という具体的な境界線は、模試や志望校によって変わるため、絶対的な基準として決めつけないようにしてください。
たとえば、正答率70%の問題を3問落としていて、その合計が15点だったとします。難問を1問解けるようにするより、この15点を取り戻すほうが現実的で効果も大きい、というケースは少なくありません。
偏差値を上げる近道は、難問を解くことより、"多くの受験生が正解した問題"を落とさないことから始まります。
③ 志望校の目標値までの差
成績表には、志望校の目標偏差値、合格目安点、志望校内順位などが載っていることがあります。これらと現在の自分との差を確認しましょう。目標偏差値まであといくつか、合格目安点まであと何点か、その差をどの科目で埋めるか、取りこぼした基本問題だけで何点回収できるか、といった視点です。
「偏差値を5上げる」という目標は抽象的ですが、科目や単元に分解すると具体的になります。たとえば数学の計算問題で5点、英語の文法問題で6点、国語の漢字・語句で4点、理科の基本用語で5点、というように積み上げていけば、「あと20点」が具体的な学習課題に変わります。
なお、志望校の目標値は模試会社や入試方式によって異なるため、一つの数字だけを絶対視しないようにしましょう。
3つの数字を一覧で整理
| 見る数字 | 何が分かるか | 確認する場所 | 次に取る行動 |
|---|---|---|---|
| ①科目別の得点率・偏差値 | 強い科目と弱い科目 | 科目別成績・単元別成績 | 時間配分を見直す |
| ②正答率の高い問題で失った点数 | 優先して取り戻すべき点 | 設問別正答率 | 基本問題を解き直す |
| ③志望校の目標値までの差 | 目標までに必要な得点 | 志望校判定・志望校別資料 | 科目ごとの改善点に分解する |
もう一つ確認したい「前回からの推移」
模試の結果は、1回だけで判断せず、同じ模試(または同じ種類の模試)を複数回分並べて確認することをおすすめします。総合偏差値の推移、科目別偏差値の推移、得点率の推移、苦手単元の改善状況、正答率の高い問題の取りこぼし数、時間不足の改善状況などを見ていきます。
1回の上昇・下降だけで「実力が急に上がった」「下がった」と断定するのは早計です。試験範囲、問題との相性、体調、受験者集団の違いなど、さまざまな要因が影響するため、2〜3回分の流れで見る視点を持ちましょう。
模試の答案を4種類に分ける
間違えた問題は、すべて同じように解き直すのではなく、原因ごとに分類すると復習の効率が上がります。
公式・文法・用語を覚えていなかった → 教科書や基本教材へ戻る
解説を読んでも解き方が分からない → 講師に質問して考え方を理解する
解説を見れば分かるが自力で解けない → 類題を複数解き、何も見ずに再現する
読み間違い・計算ミス・時間不足など → 確認手順や時間配分を決める
復習する問題の正しい優先順位
「最初から全問を解き直す」「難問だけに長時間かける」といった復習は、時間に対する効果が低くなりがちです。上から順番に取り組むほうが、限られた時間を有効に使えます。
判定別に気をつけたいこと
A・B判定:安心して復習を止めない。取りこぼした基本問題を確認する。得意科目だけに頼っていないか見直す。志望校の出題形式に合った対策を続ける。
C判定:合格圏との差を科目別に分解する。優先順位を決めれば改善の余地は十分にある。苦手教科の基礎と標準問題を整える。
D・E判定:判定だけで志望校を諦めない。現在の差と残された期間を冷静に確認する。基礎問題の取りこぼしを優先する。必要に応じて学習計画や志望校戦略を相談する。
どの判定であっても、「もう復習しなくてよい」という状態はありません。
模試が返ってきた48時間以内に行うこと
- 成績表だけでなく問題用紙と答案を用意する
- 科目別の得点率と偏差値を確認する
- 正答率の高い問題で失った点数を合計する
- 志望校の目標値との差を確認する
- 間違いを4種類に分類する
- 最優先で復習する問題を5〜10問選ぶ
- 解説を読んだあと、何も見ずに解き直す
- 1週間後にもう一度解く日を決める
- 次回の模試までに改善する単元を1〜2個決める
一度にすべて完璧に復習しようとせず、優先順位を決めることが大切です。
模試分析シートの記入例
※以下の数値は実際の模試結果ではなく、分析方法を説明するための仮の例です。
| 教科 | 得点率・偏差値 | 正答率の高い問題での失点 | ミスの種類 | 優先単元 | 次回までの行動 | 再確認日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 数学 | 62%・偏差値52 | 12点 | 実行上のミス | 計算・方程式 | 類題10問を毎日解く | 1週間後 |
| 英語 | 78%・偏差値61 | 6点 | 知識不足 | 文法(時制) | 単元別問題集を1周 | 10日後 |
| 国語 | 58%・偏差値49 | 8点 | 演習不足 | 漢字・語句 | 語句テストを毎回実施 | 1週間後 |
保護者が気をつけたい声かけ
- 「この判定では無理でしょう」
- 「もっと勉強しなさい」
- 「前回より下がっているじゃない」
- 「志望校を変えた方がいい」
- 「塾に通っているのに、なぜ上がらないの?」
- 「どの科目で差がついたのかな?」
- 「正答率の高い問題で、何点取り戻せそう?」
- 「次の模試までに改善する単元を一つ選ぶなら?」
- 「今回できるようになった部分はどこ?」
- 「必要なら、答案を見ながら先生に相談してみようか」
保護者の役割は判定を評価することだけではなく、結果を次の行動へ変える手助けをすることです。
よくある模試の見方の間違い
- A判定なら合格が決まったと考える
- E判定なら受験しても意味がないと考える
- 総合偏差値だけで志望校を決める
- 異なる模試の偏差値をそのまま比較する
- 難問を解けなかったことだけを反省する
- 解説を読んだだけで復習を終える
- 判定が悪いたびに志望校を変更する
- 1回の結果だけで成績の上昇・下降を判断する
トライプラス諸口校でできること
トライプラス諸口校(鶴見区・諸口の個別指導塾)では、模試の判定だけでなく、答案・設問別正答率・科目別成績を確認しながら、一人ひとりの優先課題を整理しています。
- 講師1人に生徒2人までの担任制個別指導
- 60分の個別指導と40分の演習を組み合わせた100分の学習
- 授業当日に小テストを実施し、80点を一つの目安として、理解が不十分な場合は説明と再テストを行う
- 教室長が模試結果・学習の進捗・課題・ミスの傾向を確認
- 茨田中・茨田北中・横堤中など、学校ごとの定期テスト対策に対応
- 高校受験・大学受験に向けた学習相談に対応
- 開校時間中は自習室を無料で利用可能
- 小学1年生から高校3年生まで対応
成績向上や合格を保証するものではありませんが、模試を「次の学習計画」につなげるお手伝いをしています。
まとめ
模試の判定は、結果のほんの一部にすぎません。最初に科目別の得点率・偏差値を見て、次に正答率の高い問題で失った点数を確認し、志望校の目標値までの差を科目・単元に分解する。そして複数回の推移も合わせて見ていく。模試は、受けたあとに復習して初めて学習に生かせるものです。
その模試結果、判定だけを見て終わらせていませんか?
模試の成績表・答案・問題用紙をもとに現在の課題を整理し、志望校までの差を教科・単元・問題ごとに確認できます。次回の模試までの学習計画もご相談いただけます。無料体験授業・学習相談を受け付けています。
トライプラス諸口校
0120-177-202模試の成績表・答案・問題用紙をお持ちいただければ、優先して見直す問題と今後の学習方法を一緒に整理いたします。まずはお気軽にご相談ください。
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